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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第四章『ボタン』

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変なものを手に入れた

前回のあらすじ

・第一層ゲートキーパー戦(シロ単独)

・黒サソリがなんだかセツナを気にしてる

「グラァァァ……」


 金色になったサソリが、なにかをやりきった様な満足したような声で鳴きながら、光になって消えていった。

 というか、サソリの感情が微妙に分かるってなんか嫌だな……。


『ブラックスコーピオンの卵を入手しました』


 なんか変なものを手に入れたんだけど……。


「セツナ様、これで(わたくし)も第二層に行けるようになりましたの?」


「ん? あー、そうそう。部屋の奥にゲートが開いてるでしょ? あそこに行けば第二層のイーリアスに行けるよ」


「では早速、参りましょう」


「そうだねー。二層についたら、とりあえずサボテンでも見に行こうかな」


 特に理由はないんだけど、まあ常識は壊してくれるんじゃないかな?

 だって、サボテンだし。


 ……むしろ、さっき手に入れたものが気になって仕方ないんだけどね。



「で、シロちゃんにサボテン狩りをさせて、自分はこっちに来たのかにゃ?」


「まあ、そう言われちゃうと罪悪感あるんだけどねー」


 シロをサボテンのいるエリアまで連れていった後、倒す目標数を告げて、第三層の作業場まで戻ってきた私。

 目の前には、木を削っては箱にいれてを繰り返すケートがいて、どうやら部屋の主であるカリンは、船大工さんのもとに修行に行っているらしい。

 さすがに作り方は知らないかー。


「でも、ケートがいて良かった。ちょっと相談したいことがあって」


「相談かにゃ? シロちゃんの指導内容に関しては口を出せないぜー? そういうのは先生がしっかり生徒を見て、適切に組み上げるものだからにゃー」


「そこまでのものを求められると、ちょっと困るんだけど……」


「まー、シロちゃんは、見た目とか言動とかは大和撫子だけど、ナイン君から聞いた感じじゃ戦闘民族だからにゃー。セツナみたいな、感覚的戦闘タイプの方が向いてると思うぜー」


「なんかそれ、馬鹿にされてる気がするんだけど?」


「そ、そんなことないにゃー」


 ジロッと目を向ければ、ケートは慌てたような素振りで、手元の木へと集中する。

 そんなケートに少しだけ頬を膨らませつつ、私はアイテムボックスから、さっき手に入れた『ブラックスコーピオンの卵』を作業台の上に置いた。

 大きさは手のひらを開いたくらいで、普段見る卵よりは大きいものの、ダチョウの卵みたいな、すごく大きいって感じではないサイズだ。

 色は黒色で、言ってみれば温泉街とかで見るような、真っ黒な卵。


「ケート、これ何か分かる?」


「卵? ちょっと大きいけど、買ったのかにゃ?」


「これ、サソリの卵らしいんだよねー。第一層ボスの」


「……は?」


 一瞬呆けたみたいな顔を見せて、ケートは「いやいや、そんなことが……」と卵に手を伸ばし、驚いたような顔をする。

 そっかー、ケートでも知らなかったかー。


「え、ちょっとまって。え? 卵? あのサソリの?」


「うん。シロとパーティー組んで、サソリを倒したときに出たんだよねー。あ、もちろん戦ったのはシロだけだけど」


「いや、まってタイマンさせたの? シロちゃんって、まだ始めたばっかりだよね?」


「シロならいけるって思ってたし。カリンさんに武器も作ってもらったしねー」


 実際、黒の時は一方的に戦えてたみたいだしねー。

 もっとも、金になってからは、なかなか防御を突破できなくて苦戦してたけど。

 それでも勝てたんだし、まあ十分及第点って感じかな。


「いや、戦闘民族こわ……。私だったら絶対そんなことさせないぜ……」


「ナインを相手にするんだったら、多少の無茶もしないとねー。影に潜んで撃ってくる相手だし」


「そうだけども。まあ、その話は一旦置いといて……この卵は、その時にセツナがゲットしたのかにゃ?」


「そうそう。私は一回も手を出してないんだけどねー」


 ボス戦だけは、同時に戦ったパーティーなら、同じ戦闘エリアにいる限り、全員にドロップが分配される。

 だから、私にもドロップ品が入ってくるのは納得できるんだけど……。


「でも、だからって卵はないよねー」


「というか、今までモンスターから卵がドロップされたって報告は、どこにも上がってないんだけどにゃ……。一応、テイムの情報は、最初からサイトに書かれてたけども、それは【使役術】スキルで、モンスターを手懐けるって感じだったはずだぜー」


 ケートが言うには、トッププレイヤーにはひとりもいないけど、趣味程度に遊んでいる人達の中には、少数いるらしい。

 それでも、一番進んでる人でウサギ二羽らしく、とてもじゃないけど、戦えるレベルではないとかなんとか。

 ……じゃあ、この卵ってなんなの?


「まあ、言えることがあるとすれば……卵をゲットしたプレイヤーが今のところセツナだけか、もしくは秘匿されてるかってことだにゃー。つまり、その卵の情報は全くないってことだぜ」


「それはちょっと困ったねー」


「困った困っただぜー。セツナは、なんでゲット出来たのかとかも心当たりないのかにゃ?」


「ないような、あるような……?」


 強いて言えば、なんだか黒サソリが私を気にしてたような、そんな気がしたくらい?

 でも、あれも気のせいって言われれば気のせいだしなー。


「……ふむー。もしかすると、サソリに認められてたりとかしたのかもにゃー。それで、その戦いで勝ったからテイムされた、とか」


「そんなまさかー」


「だよにゃー」


 にゃははと笑うケートに釣られて、私も笑っていると……サソリの卵からピシッと音が響く。

 ……もしかして、これって。


-----


 名前:セツナ

 所持金:105,040リブラ


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.11】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】【八極拳Lv.5】

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― 新着の感想 ―
[一言] 前々から思ってたけど、喫茶店にいる描写や何かパクついてる描写ある割に所持金が動いてないのはなぜ?
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