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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第四章『ボタン』

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それぞれの楽しみ方

前回のあらすじ

・拳の戦いにセツナは慣れてきた

・拳で第一層ボス単独撃破

「それで、ケートちゃんのところに戻ってきたのかにゃー」


 喫茶エルマンでケーキを食べながら、ケートはにひひと笑う。

 その言い方だと、私が逃げ帰ってきたみたいな感じに聞こえるんだけど……。


「ま、いざ試作ってなったら、二人に任せるしかないしにゃー。仕方ない仕方ない」


「むう」


「次にセツナの意見が必要になるのは、試作が形になってからだぜ。使った感想とか聞かれるだろうぜー、もうそりゃ根掘り葉掘り」


「それはそれでちょっと怖いかも……」


 ミトはそこまでだけど、カリンとかすごい聞いてきそうだし。

 んー……でも自分で言い出したことだし、手伝えることは手伝いたい、かな?


「とりあえず、試作完成までどうするかってことだにゃー」


「うん。といっても、やることはほぼ決まってる感じだけど」


「だにゃー。行っちゃうかー」


「行っちゃおっかー」


 二人とも何を言いたいのかは決まってると言わんばかりに頷いて、ケーキを綺麗に食べ終わる。

 すると、ちょうど手が空いたのか、お皿を下げに来たマスターが「今度はどちらに行かれるんですか?」と話しかけてきた。

 そんなマスターへ、私達は特に気負うこともなく……


「第三層へ」


 と笑った。



「てなわけで行ってくるぜー」


「えっ!? 準備は大丈夫ですか?」


「んー、この間のフンコロガシ戦の分も残ってるし、大丈夫じゃないかな?」


「にひひ。そういうことだにゃー。行ってくるぜー」


 ゲーム内翌日、私とケートは、それなりの準備をしてから作業場を出た。

 その時に、初めて第二層ボスと戦いに行くことを、ミト達に伝えたのだ。

 まあ、二人には集中して作業してて欲しかったしねー。


「で、ケート。戦闘可能時間は分かってるの?」


「にゃはは、そこは抜かりないぜ。なんてったってケートちゃんは天才だからにゃ」


「それ、理由になってないんだけど」


「セツナがトレントと遊んでる間に見てきたってことだぜ。ボスとも戦ったしにゃー」


 うわっ、ホントに抜かりない。

 でも、それならそれで教えてくれればいいのに。


「にひひ。ゲームってさ、知っていく楽しみもあると思うんだよにゃー」


「……なに、突然」


「私はさ、自分が突発的なことに弱いって分かってるし、頭もまあそんなに良くはないし。咄嗟の機転や反応は、セツナやナイン君……それこそ、イベントで戦ったミシェルさん達にも劣ってるって分かってる」


「そんなことは、」


 ない……とも言い切れない、か。

 現に、この間のフンコロガシ戦だって、ケートは転がってきたフンに、上手いこと対処はできてなかった。

 後から考えれば分かるけど、ケートなら『アースドーム』で自分を覆ったり、『アースウォール』でも広く斜めに設置して、ジャンプさせることも、それこそ、自分の真下に壁をつくって飛ぶこともできたはず。

 でも、ケートがやったのは、壁を立てるという……もっとも愚直な行為。


 ゆえに、突発的な対応に弱いっていうのは……まさにその通りなのだ。


「だから、私が私らしくこのゲームを楽しむには、()()()()()()()が重要なんだにゃー。モンスターの基本的な情報がわかれば、ある程度の予測は立てられる。予測が立てられれば、対策が立てられる。予測から外れたとしても、そこからの修正はやりやすいんだぜー」


「ミシェルさんとの戦いみたいな?」


「そそ。接近戦は、セツナ以上のプレイヤーはいないって思ってたし」


 それは言い過ぎだと思うけど。

 でも、まあ……双剣を持ったミシェルと戦っても、たぶん勝てる気がするし、あながち間違いでもないのかも?


 いや、決してミシェルが弱いって言ってるわけではなく。

 ミシェルが強いのは、あの対応力の幅広さがひとつの理由だと思ってるから。

 遠近共にトップクラスの実力で、それを自由自在に使い分けることができる武器を持っている……それがなによりも、ミシェルを強くしているのだ。

 今となっては遠距離攻撃手段を持ってるけど、あのイベントの時の私だったなら、弓を持ったミシェルが距離を保ち続けた場合……勝つのは難しいと思う。

 まあ、いこーる負けるって訳じゃないけどね。


「で、それでなんで私には教えないってことになるの?」


「ん? だって、セツナは知らなくても対応出来るだろうし、知らない方が楽しめるんじゃないかなーってにゃ」


「……それは、そうかもだけど」


「にひひ。ま、ケートちゃんがいるから大丈夫だにゃー。当たって砕けてくればいいぜ!」


「砕けちゃダメでしょ」


 とかなんとか話しつつ、私たちはイーリアス南東のワープポイントへとたどり着いた。

 今回はダンジョンとかが無いから楽でいいよねー。


「そんじゃーいくぜー? セツナは呪符もちゃんとセットしたかにゃー?」


「っと、そうだった……せっかく収納をつけてくれたんだし、使わないと」


「にひひ、どんどん武者っぽくなってるにゃー」


「まあそれは……刀を使ってる以上、仕方ないんじゃないかなー」


 なんて、緊張感もなにもなくワープをくぐり抜け、私達は空に浮かぶ神殿へと到着した。

 相変わらず風が強いけど、今回はさすがによろめいたりしなかったぞっ!


「そうそうセツナ、一応助言だぜー」


「ん?」


 神殿の中心へと向かう途中、いきなりケートがそんなことを言い出す。

 知らない方が楽しめるとか言ってたのに、助言?


「風が強いから、土魔法はあんまり使わない方がいいぜー。風で逸れるからにゃー」


-----


 名前:セツナ

 所持金:105,040リブラ


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.11】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】【八極拳Lv.5】

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