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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第四章『ボタン』

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呪符の世界に光明を

前回のあらすじ

・呪符があまりにも不遇

・セツナがカリンの手伝いをすることに

 ケートとナインがログアウトしてからも、私とカリン、そしてミトは作業場にこもり、色々なことを試していた。

 というのも、呪符の発動条件がはっきりと判明していなかったからだ。

 あと、呪符が効果を発揮した後の消滅の仕方も。

 消滅の際は、同じ呪符を重ねてても、使用した呪符だけが消滅していったのが、ちょっとびっくりした。


「えーっと、銃みたいに使うなら無詠唱が必須なんですよね?」


「いえ、無詠唱とまではいかなくても、セツナさんがやろうとしている“カートリッジとしての使用”を考えるなら、呪符に対しての詠唱ではなく、発動形式に対しての詠唱に置き換えて発動させられる感じなら大丈夫じゃないですか?」


「……ん。正しい」


 強く頷くカリンを横目に、ミトに細かく砕いて説明してもらう。

 つまり、『鬼火』を『鬼火』として使うのではなく、別のなにかとして発動させることが大事ってことらしい。

 例えば、刀に炎を纏わせるような使い方をするなら、『鬼火』ではなく『焔刀(えんとう)』とか、そんな感じの宣言をキーにして発動する形をつくれば、『鬼火』の呪符が『鬼火』として使用されなくなる……とか。


 む、むずかしい……。


「間接発動、難点」


「ですね。試して分かりましたけど、なにかに挟んだり乗せたりした状態でも、発動させたい呪符に意識を集中して宣言すると、呪符が発動するみたいですし……。意識してなければ、暴発の心配は無いですけど、カートリッジ使用となると、一枚一枚に意識を向けるというのは難しいですし」


「ん。単発式スタート」


「分かりました。とりあえず私は紙を作りますので、カリンさんは図面を」


「ん」


 目の前でどんどん進んでいく話に、私はもはやついていけず……どうしようかなこれ。

 とりあえず、なにか手伝えることがないか聞いてみよう。

 なんて思ってたら、ミトが私の方へと振り返り、「セツナさんにはやってほしいことがありまして」と声をかけてきた。


「たぶん今回の試作は、木で作ることになると思いますので……第一層のアルテラ森林と北の山の間にいる、『エルダートレント』の木材を取ってきて頂きたいです。以前、カリンさんに教えていただいたことなんですけど、エルダートレントの木材は魔力を通しやすく、魔法使い用の杖として加工されることが多い素材なので」


「ふむふむ。どれくらい必要?」


「えっと、『エルダーウッド丸太』が手に入ると思いますので、それを」


「200」


 ……今なんと?

 聞き間違い?

 聞き間違いだよね?


「最低200」


 聞き間違いじゃなかったー!


「え、えっとカリンさん……エルダーウッド丸太を手にいれるには、魔法禁止で大きな斬り傷も極力NGなんですが」


「セツナ、よろしく」


「……まあ、私が言い出したことだし、頑張ってくる。えっと、斬り傷もダメってことは刀は使わない方がいいってことだよね?」


「はい。なので、大変ですけど蹴ったり殴ったりで倒していただければ」


「了解。それじゃ、一度ログアウトした後に行ってくるよ」


 連続ログイン時間もギリギリになってきたしね。

 というわけで、私はカリン達に手を振って作業場の外に出たあと、一度ログアウトしたのだった。



「にゃはは、やっぱりそうなったかー」


「分かってたのにあんなに軽く言ったの!?」


「だって、セツナ。ちょっと興味ありそうだったしにゃー」


 ログアウトしたあと、休憩も兼ねて圭と電話をしてみれば、圭は面白そうに笑ってそう話す。

 確かに興味はあったけどさー。


「まあ、エルダートレント相手じゃ、私は手伝えないし、がんばって倒してくるといいさー」


「魔法禁止って聞いたし、それはまあ仕方ないけど」


「にひひ。一応低確率にはなるけど、出るのは出るんだけどにゃー。まあそれは置いといて、そろそろ夏休み終わるじゃん? 学校始まる前には第三層に行きたいところだぜー?」


「んー、まあそれは構わないけど……」


 学校かー。

 始まっちゃうと、今みたいにはログインできなくなるし、そうなるとグレン達に抜かれちゃうかもねー。

 まあ別に良いんだけど。


「あとそうだにゃー……。リンやミトちゃんに会ってみたいかもにゃー」


「ん? いつも会ってるじゃない」


「違う違う。リアルの方でにゃー。いわゆるオフ会ってやつだぜ」


「ネットの友達とリアルで会うことだっけ? 確かに興味はあるけど……」


 ふりふろって結構アバターの変更がきくし、ゲーム内と全然違う人だったりすると、これから先どう接すればいいか分からなくなりそうなんだよねー。

 だから、興味はあるけど、ちょっと怖いというか。


「一応、リンとは前に、テレビ通話はしたことあるんだよにゃー。だから、顔は知ってる……というか、ほとんどそのままだぜ」


「そ、そうなんだ」


「まあ、だからリンに関しては心配いらないんだけど、ミトちゃんは全く分からないから、ちょっと怖いかもにゃー。でも、興味はあるし、今度打診してみるぜ!」


「その辺りは任せるけど、無理強いはしないようにね?」


「うぃうぃ!」


 そんなこんなで、オフ会の話とか、夏休み明けのテストとかの話とかをした後、私はまたフリフロへとログインした。

 夏休みもあと少し。

 こんな風に楽しめるのも、そろそろ終わりなんだなー。


-----


 名前:セツナ

 所持金:105,040リブラ


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.9】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】

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