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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第二章『名前をつけるなら』

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大方の予想通り

前回のあらすじ

・生産イベントの結果発表中

・ミトが飲料部門で優勝した

『楽器部門、優勝者はー……ニシキさん!』


「えっ!?」


 続いて行われた楽器部門の優勝はカリンではなく……そのことに、ミトがとても驚いていた。

 あれ?

 でも、ミトなら、カリンの作ってた楽器なら知ってるはずだよね?


「いえ、実は……カリンさんが完成させた楽器は、見ていないんです。秘密にされてしまって」


「そうなの?」


「ん」


「なので、結果発表で驚かせようとしてるのかな、と思ってたんですが……」


「リンならやりそうだにゃー」


 ミトやケートの反応に頷きつつ、カリンの方を見ても……うーん、やっぱり無表情でなにも分からない。

 ポーカーフェイスとかのスキル持ってたりしないよねー?


「カリンさんの楽器、気になります……」


「ミトさんと同じくー」


「気になるにゃー? リーンー?」


 三人でじーっとカリンを見つめる。

 がしかし、カリンは全く反応を見せず、口を開いたらと思ったら「……次、始まる」と、壇上を指差した。

 むう。



『さてはて、お集まりの皆様お待ちかね……装備品カテゴリーの発表です!』


 瞬間、「ウォォォ!」と、野太い声で空気が震えた。

 ひゃー、みんな目当てがこれだったのかー。


『装備品カテゴリーは、ご存じの通り、頭・胴・腰・手・足の5つに分かれています。今回の評価上、総合順位としては、全身フルコーデで提出された方が高くなってしまいますが、ご安心ください! 各部位ごとの上位ランキングも、イベントページ内で発表となりますので、是非そちらも見てくださいね!』


 アフターケアもバッチリ!

 ただ、ケートは知っていたようで、大多数の観客と違って、特に反応はしてなかった。


「ねえ、ケート。各部位でのランキングって、そんなに必要なの?」


「ん? んー、まああったら目安にはなるって感じかなー。リアル都合で、どうしても全身作れなかった人とか、素材が足りない人とかさー、そういった人も含まれる可能性があるってことじゃん? 依頼側としても、依頼先の選択肢は増えるし、ないよりはあった方が良いって感じだと思うにゃー」


「ふーん?」


「ま、うちにはリンがいるから、まーったく関係ないんだけどにゃー」


 そう言ってケートはにししと笑う。

 まあ、それはそうなんだけどさー。


『参加作品数、総計5,829作品! その中から選ばれた、栄えある一位はー……! 『旅装(りょそう)調(しらべ)』に決まりましたー!』


 発表と共にスクリーンへ大きく表示される衣服は、まさに『吟遊詩人』の服。

 濃い緑色のジャケット、そして白いシルクで出来たシャツは首元が広がり、ふわりとした膨らみの袖がついている。

 焦げ茶色のパンツが全体に落ち着いた雰囲気を与えていて、不思議と話を聞いてしまいそうな感じだ。

 もちろん、先折れとんがり帽子には羽が刺さっているところが、とてもわかりやすい!


 なんかすごい、吟遊詩人って感じ。


『こちらの装備は、見た目が完全にテーマに沿っているという点も高く評価はされていますが……それ以上に、全体の完成度が群を抜いて高かったため、今回の結果となりました! 着心地や、汚れに対しての扱いやすさ、なによりも喉を絞めないことによる唄いやすさや、腕を動かしやすいよう工夫された可動部などなど……まさに着る人のことを一番に考えた作品となっています』


 装備説明を行っていくごとに、周囲のざわめきが強くなっていく。

 そして、さすがの私でも分かった……この制作者って……。


『というわけで、装備部門の優勝者は……あ、先ほど一瞬登壇されましたね。 カリンさん、もう一度こちらにどうぞー!』


「リン、いってらっしゃーい!」


「ん」


 答えるのが先か、ヒュンッとカリンは光に包まれ、次の瞬間には壇上へと姿を移していた。

 その瞬間、周囲の屋台から「カリンさん、おめでとうございます!」と、大勢の声が響き渡った。

 ……たぶん、さっきカリンに捧げ物してた人達だ。


『カリンさん、おめでとうございます。すごい人気ですね』


「ん」


『え、えっと……では、今のお気持ちを一言いただけますか?』


「感謝」


 ……な、なんだろう。

 私達は慣れてるから気にならないけど……司会の女の子が可愛そうで仕方ない……!

 ミトといい、カリンといい、ほんとにすみません。


『え、えっと……それだけ、ですか?』


「ケート、セツナも、呼んで」


『え? あ、はい』


 カリンの言葉に呆気に取られつつも、要件を理解したらしい司会の女の子は、壇上へと私達をワープさせる。

 あれ?

 まって、なんで私達が壇上に?


「どもどもー、私の名前はケートちゃんです! 知ってる人も多いかにゃー? で、こっちの和服美女がセツナね!」


「あ、はい。セツナです」


「ケート、説明」


「あいよ、心得たぜい! あー、リン……カリンは口下手だから私が説明するよー。私とかセツナみたいな装備も作れるから、依頼はじゃんじゃん受けるぜ! ただし、金額なんかの対価はしっかり頂くので、ご用のある方は私か、飲料部門で優勝したミトちゃんに連絡してね! あ、セツナにはダメだぞっ」


 私はダメらしい。

 なんで?


「セツナはほら、リンと二人でまだ話せないじゃん? あと、依頼受けても対応の仕方分かんないでしょ?」


「あー、うん。そうかも」


「だから、セツナは受付禁止。むしろ用心棒かな? セツナの姉御、頼んます! みたいな」


 用心棒っていうか、ヤクザじゃん。

 まあ、刀は持ってるけど……。


「てなわけで、はい、司会のおねーさんにもどしまーす!」


『あ、ありがとうございます? え、えーっと……ということで、装備品部門の優勝はカリンさんでしたー!』


 司会の女の子の宣言に、会場がわああああと盛り上がる。

 うーん、すごい力技を見たぞー。


-----


 名前:セツナ

 所持金:11,590リブラ


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.14】【幻燈蝶Lv.4】【蹴撃Lv.6】【カウンターLv.9】【蝶舞一刀Lv.8】【秘刃Lv.2】

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