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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第五章『サヨウナラが言えない』

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キャラバン“がーるずとーく”

前回のあらすじ

・試練はスキルごとに結構似通ってる?

・ナインはやっぱりダメな子

「そんなわけで、シロちゃんの第三層到達あーんど、キャラバン“がーるずとーく”の設立を祝って、かんぱーい! にゃ」


「かんぱーい」×5


 ナインの土下座、もといシロとの合流から二時間ほど経って。

 私達は今、第三層のお食事処『シーサーペント』でお祝いをしていた。

 第三層だけあって、出てくる料理は海の幸ばかり!

 これは美味しそうだねー!


「肉がない」


「カリンさんって、やっぱり魚はダメなの?」


「違う」


「えっと、カリンさんは魚も嫌いじゃないんですけど、お肉の方がずっと好きなんです」


「あー、ブレないねー」


 残念そうなオーラを出しながらも、カリンは色んな料理をちょっとずつ取っては口に運んでいく。

 そんなカリンの横で世話をしたり、ちょこっと食べたりしているのがミトだ。

 ほとんど表情の変わらないカリンを見て、「これが好きなんですね」とか「苦手なら取りますよ」とか……うーん、私には全然違いが分からない。


「なーんか、どこ見てもカップルだにゃー。独り身はつれーぜ」


「だねー。あっちもこっちも目に毒な感じ」


「こうなったら我々もいちゃいちゃしちゃいますか!?」


「馬鹿なの?」


「そんな殺生なー。私だって可愛い女の子にあーんとかされたいんだぜー」


 何言ってるのかなー?

 私がケートにあーんとか、リアルで何度かやってあげ……う、うん、喉が渇いたかな!


「あれ、セツナ? どったの?」


「な、なんでもないし。暖房でも効いてるんじゃない、ここ」


「えー、まさか照れちゃったのかにゃー? 想像して照れちゃぶっ「け、ケートも顔真っ赤だからお水でも飲んだらいいんじゃないかなー!?」」


 なぜかゴンッと勢いよく、私はケートの顔に水入りのコップを押しつけてしまう。

 それゆえ、完全にケートの首が曲がってはいけない方向に曲がっていた。

 ……なんで死んでないんだろうなー、これ。


「……で、落ち着いたかにゃ」


「うん。ごめん」


「街中だし、HPも減らないから別に良いけども。あんまりあーゆーことすると、違法行為でシステムにバンッされちゃうから気をつけて、だぜー」


「はーい」


 「全く、まったくにゃ」とぼやきながら、首をゴキゴキほぐすケート。

 そんなケートを見つつ、私はとりあえずの話題転換のため、「そういえば、これからどうするの?」と口を開いた。

 実際、知らされてないし。


「これから? これからっていうのは、キャラバンを設立した後ってことかにゃ?」


「うん。グレンさん達と同盟を組むっていうのは知ってるけど、その辺はどう動いていくのかなーって」


「あー、なるほどにゃ。とりあえずは、船の完成が最優先だぜー」


「ん」


 ケートの言葉に、無言で料理を食べていたカリンが小さく反応する。

 その顔には跳ねたと思わしきソースが付いてて……気付いたミトが苦笑しつつ拭き取ってから「もうほとんど完成していて、今は内装の調整を行っているところです」と進捗を話してくれた。

 てか、もう完全にお母さんじゃん。


「そんなわけで、船が完成したらグレンさん達“赫灼(かくしゃく)たる明光(みょうこう)”と正式に同盟を組んで、船旅の開始かにゃー」


「質問なんスけど、船旅してる最中ってログインとかログアウトとかってどうなるんスか?」


「良い質問だぜー。船を出航してからログアウトすると、船の上にアバターが残った状態になるぜー」


 それって色んな意味で危なくない?

 なんだっけ、ハラスメントなんたらとか。


「まあそれはあるけどにゃー。一応触れなくはなるし、基本的にログアウト可能なのは船室のみだぜ」


「さすがに甲板でログアウトしたら落ちちゃうかもだし?」


「そういうことだにゃー。もちろん船に何か起きて沈没とかしたら、死亡扱いで街に戻る感じだぜー。だから、基本的には島とかに寄港して、全員ログインしてるタイミングで船を動かすって感じだにゃー。特に私達は、船を操舵出来るのがゴンザブローしかいないし」


 結構面倒な感じなんだねー。


「私達はってことは、他の人は操舵手が複数いるものなのでしょうか?」


「うむー。私達の船は特殊だから操舵手が見つからなかったけど、ごく一般的な船ならNPCを雇えるし、二人雇って、交代で対応して貰うって感じかにゃー。休憩は必要だし」


「なるほど……そういうものなのですね。ですが、そうなると、私達は非常に限られたタイミングでしか船が動かせないのではないでしょうか?」


「んー、まーその点は心配しなくても良いと思うぜー」


「ん」


 チラッとカリンに目配せをしたケートに気付いて、カリンが小さく頷く。

 まーたなにか根回ししてた感じだなー?


「小舟搭載」


「えっと、ケートさんからの要望で、船の中に数隻ほど二人乗りサイズの小舟を搭載しました。オールで漕ぐほかに、魔力を使って風を起こして動かすことも可能なので、普段はそちらで動くのがメインになるかと思います」


「さっすがリン。完璧だぜ」


「ん」


 親指を立てるケートに合わせて、カリンもまた親指を立てて返す。

 なんていうか、楽しんでるなー二人とも。


「んで、船旅の目的は第三層の攻略なんだけど、同時に良い感じの島を探したいところだにゃー」


「島って……ホームにするの?」


「えっ、島ってホームに出来るんスか!?」


「出来るらしいぜー」


「マジっスか!」


 ひゃっほーい、と小躍りしそうなくらい喜ぶナインに、シロも嬉しそうにはにかむ。

 なんでそんなに島が嬉しいのかなー?

 とか、ナインの喜び様を不思議に思ってれば、反対側からは「ケート、木」と短い要望が飛んできた。


「開拓の際に伐採出来るんじゃないかにゃー?」


「足りない」


「……まーたとんでもないのを作る気かにゃ……」


「家」


 短い返答に、ケートの顔がどんどん暗くなっていく。

 てか、カリンは家も作れるんだねー。

 船も作っちゃったし、作れないモノってないんじゃないかな……?


「なんにしても、はしゃぐのは良い感じの島を見つけてから、だねー」


「そ、そうだぜー! 島をホームにしたかったら、死ぬ気で探すのじゃー!」


「おー」×4


 ケートの檄にノリノリな二人と、苦笑気味な二人。

 そんなメンバーを見て、私は小さく溜息を吐くのだった。


-----


 名前:セツナ

 所持金:99,920リブラ(-1,000)


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 テイム:ブラックスコーピオン(幼体)『ハクヤ』(所持スキル:【切断Lv.3】【刺突Lv.3】【神速Lv.2】【蠍蟲拳(かっちゅうけん)Lv.3】)


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.11】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】【八極拳Lv.5】 

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