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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第四章『ボタン』

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大海原を行く

前回のあらすじ

・ケートとセツナは、第三層でグレン達と会合

・お互いに合意を得られたぞっ

「てなわけで、連れてきたにゃ」


「ん」


「い、いらっしゃいませ!」


 話もまとまったところで、私とケートはグレン達を連れて、現在建設中の船のドッグへ。

 そこには、ほぼ完成間近の船が鎮座しており……その近くでカリンとミトは休憩しているみたいだった。


「これは、すごいな……。これを君が?」


「ん。助力も」


「えっと、設計や指揮はカリンさんがやりましたが、建設自体は、この街の船大工さんにも手伝っていただいてます」


「ああ、なるほど。通訳ありがとう」


 カリンの返答に戸惑っていたグレンさんを見て、ミトがすかさず翻訳。

 すると、さすがに分かったのか、グレンは苦笑しつつもミトへと頭を下げていた。

 まあ、分かりにくいよね……。

 私もあんまり分かってないし。


「そういえば自己紹介がまだだったな。俺はグレン、後ろにいるのが俺のパーティーメンバー達だ」


 そう言って、グレンはカリン達にイチカ達の紹介をしていく。

 カリン達も掲示板やらなにやらで知っていたのか、特に驚くこともなく、普通に受け入れていた。

 ……ゴンザブローの風体にも驚かないのかー。


「そいでカリンの(あね)さん、俺が動かすことになる船ってのを、よく見ときてぇんだが……」


「ん、案内する」


「おう、助かるぜ。んじゃ、ちょっと行ってくらぁ!」


「ああ。カリンさん、よろしくお願いする」


 頭を下げたグレンに、カリンは「ん」とだけ返事をして、ゴンザブローと共に歩いて行く。

 ……通訳いなくて大丈夫なのかな?


「大丈夫だと思うぜー。機能説明くらいはするだろうしにゃ」


「それもそっか。で、私達はこれからどうするの?」


「ふむ……考えてなかったにゃ」


「……そ、そっか」


 グレン達もなにも考えてなかったのか、どうするか……という顔をする。

 そんな時に、ミトが「とりあえずお茶でも飲まれますか?」と、助け船を出してくれるのだった。



 side.ナイン


 ケート達と別れ、シロと二人っきりで第一層へと戻ってきていた。

 街ではなく、南の平原……その少し奥の方だ。


「ナイン様……いったいなにを?」


「それは、訊かなくても分かってるんじゃないっスかね? シロ……いや、(もも)


「……リアルの名で呼ぶということは、リアルの件でお話がある、ということですの?」


「そういうこと……っスね」


 背を向けたまま顔も見ずに頷いたナインに、シロは「そうですの」と、少しホッとしたような声で頷き返した。

 その声色が、あまりにも予想外すぎて、「え?」と後ろを振り返ってしまう。

 すると正面には、少し嬉しそうに微笑んだシロの顔があった。


「だってナイン様。あのとき以降、リアルでは全然構ってくれなかったじゃないですか。ですから、ゲームの中とはいえ、リアルの話をしようとしてくださっているのは、とても嬉しいことですの」


「え、だってそれは……その」


「もちろん、理由は分かっていますの。でも、それでも、(わたくし)はあなたの傍にいたいと思っていましたの」


「……なんでそんなに自分のことを好いてくれるんスか? 自慢じゃないっスけど、自分、かなり酷い人間っスよ?」


 目的のためならば、手段を選ばないところとか。

 もちろん、邪道に手を染めるのは最終手段っスけど、その考え方のせいで、今までかなりの人数を敵に回してきたって自負はあるっス。

 それでも、その生き方を変えないのは……面白いと感じてしまっているからだ。


「そんなことはありませんの。実際、ナイン様は学園の生徒会長として、生徒の皆様からは慕われておりますし……」


「いやいや、あの地位だって、候補者を色んな策で蹴落として手に入れた地位みたいなもんっス。実際、他の候補者周りの人には嫌われてるっスからね」


「それは……」


「それに、慕ってくれてる子達も、みんな自分の外見目当てっスから。学園の王子様、なんて言われてるの、さすがに知ってるっスよ」


 女学園にありがちの、学園の王子様とかお姫様みたいなアレ。

 可愛いよりも格好いいと言われ続けて生きてきた自分が、学園に入った途端“学園の王子様”と。

 ゲームでは、そんな目で見て欲しくなくて、わざと少し幼く顔をいじったのだ。


「白から告白された日も、そうなんだろうなって思ったっス。だから……“女の子と自分が付き合うなんて、意味が分からないっスよ”って断ったんス」


「……ええ、その通りですの。そして、私は“でしたらお友達としてでも良いので、あなたの傍にいさせてください”とお願いしましたの」


「その通りっス。意味は分からなかったっスけど」


「あら、お友達になるのに、理由は必要ありませんの。“なりたい”と思った時が、お友達になる時ですの」


「すごい一方的っスね、その理屈」


「恋も友情も、想いの延長戦ですから。情念は誰にも止められませんの」


 にっこりと微笑みながら言い放つシロに、自分は「お、おう……」と呻くように返すことしかできなかった。

 ケートの言葉を借りると……シロはやっぱり、心アマゾネスっスよ。

 なんかぶっちゃけ、怖いっす。


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 名前:セツナ

 所持金:100,920リブラ(-1120リブラ)


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 テイム:ブラックスコーピオン(幼体)『ハクヤ』


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.11】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】【八極拳Lv.5】

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