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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第四章『ボタン』

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訓練の終わり

前回のあらすじ

・ハクヤはやっぱり出来る子

・頭を使わせようとして失敗するケート

「キュルッ!」


 私が放った振り下ろしを、ハクヤはハサミを当てて受け流す。

 流されつつも軌道を変えて、横から薙ぎ払えば、今度は尻尾で上へと逸らされた。


「ふむ」


「キュルル……」


「じゃあこれは?」


「キュルッ!?」


 一瞬鞘を後ろへと引き、まっすぐに突き出す。

 すると、一瞬戸惑ったものの……ハクヤは両手と尻尾を使い、その軌道を強引に上へと流して見せた。

 なかなか良い感じだねー。


「キュル、キュルル……」


「おっけー。良い感じに仕上がった感じだねー」


 ちょっと疲弊した感じのハクヤを、指で優しく撫でてあげる。

 すると、ハクヤは嬉しそうに尻尾を振っていた。

 犬か君は。


 さすがにこれ以上訓練するのはオーバーワークだし……と、シロ達の方を見てみれば、どうやらあちらもちょうど終わったところのようだ。

 ……ふむ、シロのHPが全損する前に、デコイが壊されてるね。

 なにか掴んだかな?


「お疲れ。シロはどう?」


「そっちもお疲れにゃー。どうやら掴んだ感じだにゃー」


「そっか。ならよかった」


 飄々と答えるケートに反して、シロは肩で息をするほどに疲労困憊な様子。

 もしかすると、私よりもスパルタだったり……?


「心配しなくても、ちゃんと休憩はさせてるから問題ないにゃ。どっかの戦闘民族よりは、その辺ちゃんと考えてるぜ」


「……そう?」


「うむ。そう」


「そっかー」


 ケートがそう言うってことは、そうなんだろう。

 まあ、一応課題はクリア出来たっぽいし、訓練はとりあえず終了かな!



「で、シロちゃんはいつ試練を受けに行くつもりかにゃ?」


「時間的には明日になるかと……」


「なるほどにゃー。だったら、先にもう一つの問題をどうにかした方が良いかもしれないにゃ……」


「もうひとつ? ケート、それって」


 二層の街『イーリアス』に戻ってきたところで、おもむろにケートがそんなことを訊いていた。

 ケートのことだから、シロが明日受けに行くであろうことは想像出来てたと思うんだけど……。

 そんなことを考えていた私の横で、ケートはなにやメニューを操作する。

 まあ、たぶん想像通りのことだと思う。


「あちらさんは大丈夫そうだから、ちょっと待ってようぜー」


「ケート様……どなたのことでしょうか?」


「来たら分かるぜー」


 サプライズを楽しませる子供みたいなことを口にする割りに、ケートの表情は少し暗い。

 まーた、人のことで考えすぎてるんじゃないかなー?

 ケートはちょっと頭使いすぎだと思う。


「お待たせしましたっス!」


「あ、来た来た。待ってたよーナイン君」


「これでも急いで来たんスけど、すみませんっス。……それじゃ、ちょっとシロを借りていくっスよ」


「うぃー」


 予想通りの人物だったこともあり、私は特に何も思わなかったけども……シロはすごい驚いて、見事に固まっていた。

 そんなシロの腕を、ナインが取ったことでシロが再起動し、「え、あの、ナイン様!?」と慌てふためいたままに連れ去られていく。

 がんばれー。


「セツナは予想出来てたって感じだにゃー」


「まあね。シロのナインに対する態度だとか、ナインがシロを見る目だとか……ただの友達って感じじゃなさそうだったからねー」


「しかしあの二人だけにして心配とかは無いのかにゃ? 一応弟子みたいなもんなんだし」


「ぜーんぜん。仮にナインと決闘するってなっても、シロとナインなら良い感じに戦えるでしょ」


 少なく見積もって、シロが勝てる率は1割ほどある。

 ナインは変なスキルを使って、卑怯に戦ってるけど……逆を言えば、そうしないと難しい構成ってことだ。

 逆にシロは、真っ向からの勝負を得意としているだけに、奇襲されれば難しい。


「上手く自分のペースに持って行った方が勝てるって感じだと思う。ただ、そのペースを掴むためのスキルを持ってるだけに、ナインの方が一枚上手ってくらいかなー」


「……まあ、そうだにゃ。それに、シロちゃんは防御戦に向いてるみたいだし、ナイン君の攻めを凌ぎきれば勝機は得やすくなるかにゃ」


「そゆこと。だからあんまり心配はしてないよ」


 もともと、ナインに勝てるように特訓してたわけだしね。

 そう言った意味では……まあ、対処は出来るでしょ。


「んじゃ、私らもそろそろ行きますかにゃー」


「え? どこに?」


「そりゃー、私らは私らの戦場ですぜ」


 何かを企むような笑顔で言って、ケートは私の手を取る。

 そして、「第三層にれっつごーにゃ」と、『イーリアス』のワープゲートへと向かうのだった。


-----


 名前:セツナ

 所持金:102,040リブラ


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 テイム:ブラックスコーピオン(幼体)『ハクヤ』


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.11】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】【八極拳Lv.5】

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