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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第四章『ボタン』

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ちゃんとした訓練……とは?

前回のあらすじ

・ミシェルからの相談は船のことだった

・グレンのパーティーと組む話になりつつある?

「ほらほら、脇が空いてるよー」


 相対して振るわれる薙刀をするりと抜けて、見えすぎている腕を木の枝で叩く。

 刀でもなく、木刀でもないのは、木刀でも意識を刈り取ってしまったからだった。

 スポーツとしての薙刀の癖が抜けないような感じだ。


「っ、ならば!」


「それも見えてる」


 左足を軸に旋回しての薙ぎ払いを、私はしゃがんで避けた直後、軽く足払いする。

 その動きに対処できず、シロは呻きつつ地面に倒れた。

 折角、装備に認識阻害がついてるのに、うまく使えてないねー。


「シロはなんていうか、分かりやすい部分があるんだよねー。打ち込むときの癖みたいな、そういったのをもっと自分で知らなきゃ」


「は、はい……」


「例えば、上段から打ち込もうとしたとき、腕が動くよりも先に、絶対右腰が後ろに下がる。腕の軌道上仕方ない部分かもしれないけど、もっとタイミングを合わせることができれば、悟られにくくなるよね?」


 シロの動きを真似するみたいに、立ち上がったシロの前で枝を振るう。

 分かりやすく少しゆっくりめで振ってみたからか、シロにも分かったらしく、「なるほど……」と頷いていた。

 というかこの枝、なかなか折れなくて良い感じかも。


「よし、じゃあ私は枝を折らないように戦うことにするねー」


「えっ!?」


「逆に、シロは私に当てるか、枝を折ったら一本ってことで」


 ハンデが過ぎるとは思うけど、これだけ言えば、シロだって熱くなってくれるはず。

 その証拠に、薙刀を持つ手に力が入ってるみたいだしね。

 ま、力が入りすぎててもダメなんだけど。


「とりあえず、カモンカモン」


「はいっ!」


 振り下ろしを枝で弾く……と折れそうだから、タイミングを合わせて手首をねじり、太刀筋を逸らす。

 これ、防御の練習になるかも。


「はっ! せいっ!」


「ほい、よっと」


「【薙刀術】『柳雅旋(りゅうがせん)』!」


「【蝶舞一刀】『水月』」


 斬り上げ、横払い……からのスキル使用の薙ぎ払い。

 さすがに、スキル攻撃をマトモに受けると枝が折れる。

 だから私も、スキルを発動させ、薙刀を枝に乗せるように軌道を逸らした。


「っ!」


「あぶないあぶない……。スキル使用禁止とは言ってなかったし、全然問題ないけどね」


「まだまだ! はあっ!」


 動揺を抑え、シロは大きく踏み込みながら突きを放つ。

 それを少し退がって避けたところで、足を狙って払いが入ってくる。

 おお、なかなか良い狙い!


「でも、当たってあげられないねー」


「っ! 【薙刀術】『紅葉突(くれはづき)』!」


「とっととと!」


 ジャンプして避けた直後に、連続突きが襲ってくる。

 さすがに体勢が悪く、弾くことしか出来ず……着地すると同時に枝が真っ二つに折れてしまった。

 あー、やっぱり折れちゃったかー。


「――ッはぁ……」


「折れちゃったから、今回はシロの勝ちだねー」


「そう、ですね……」


 ぜぇはぁと肩で息をしながら、私の言葉に頷くシロ。

 勝った方が疲れてて、負けた方はそんなに疲れてないっていうのもなんかアレだねー。

 まあ、私の方も良い練習になったからいいけど。


「繋ぎは上手なんだけどねー。狙いが分かりやすいんだよねー」


「……はい」


「狙いが分かりやすいのは悪いことばっかりじゃないよ。それを上手く使えるようになれば、フェイントだってしやすくなるしね」


「なるほど……勉強になります」


 ようやく落ち着いたのか、私の言葉に耳を傾け、自分の動きを思い出しているみたいに薙刀を握り込む。

 そんなシロに自主練を言い渡して、私は肩に乗っているハクヤへと手を伸ばした。


「キュル?」


「ハクヤも訓練してみる?」


「キュル!」


「んー……じゃあ、尻尾の針を上手く動かせるようになるように、訓練してみよっかー」


 そう言って、私はハクヤを右手の上に乗せて、左手をハクヤの前に壁みたいに立てる。


「ハクヤは尻尾の針を使って、私の指をつついてね? あ、強く刺したらダメだよー?」


「キュル」


「じゃあまずは、人差し指」


「キュルッ!」


 人差し指を立てれば、直後に尻尾が伸びてくる。

 それに頷いて、中指、小指と立ててみせれば、ハクヤは尻尾を動かして即座に反応してくる。

 おー、かなり速い。


「じゃあ、今度は的が動くから、ちゃんと狙ってねー」


「キュル!」


 ハクヤの鳴き声を聞いてから、私は腕を動かして指を左右に振ってみせた。

 するとハクヤは動きに合わせるように尾を動かして、指の動きを先回りする。

 そんなハクヤにちょっと驚きつつ、私は「さすがだねー」とハクヤを褒めた。


「キュル、キュル」


「良い子良い子。もう少し大きくなったら、モンスターとも戦ってみないとねー」


「キュルル」


 今だとまだ手のひらサイズだから戦えそうにないけど、せめて最初の兎くらいになったら戦わせてみないとね。

 やっぱり、高速ですり抜けて一刀両断するのかな?


「……よし、そろそろ練習再開しようかな。ハクヤもだけど、シロのことも大事だし」


-----


 名前:セツナ

 所持金:105,040リブラ


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 テイム:ブラックスコーピオン(幼体)『ハクヤ』


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.11】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】【八極拳Lv.5】

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白くて2日で読みきってしまいました!続きが楽しみです! 応援してます!!!
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