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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第四章『ボタン』

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相談、交渉、からの提案

前回のあらすじ

・船舶ギルドに来たものの操舵手見つからず

・ミシェルからの連絡があり、会って相談を受けることに

「ご相談がありまして」


 そう言ったミシェルの視線が私の肩で止まる。

 あー、その位置で馴染んでたから忘れてたけど、ハクヤがずっと肩に乗ってたんだった。


「その、セツナさんの肩にいるのは……?」


「えっと、ペット? のハクヤ。この間生まれたばっかりなんだー」


「言葉も理解できるんだぜー。慣れると結構可愛いよにゃー」


「そ、そうですか。えっと、ハクヤさん? 私はミシェル、これからよろしくお願いします」


「キュル、キュル」


 私の肩の上に乗っていたハクヤに、ミシェルはそっと手を伸ばす。

 そんなミシェルの手に届くよう、私は少し腕を上げ、文字通りハクヤとミシェルの出会いに橋渡しをした。


「キュルル」


「あ、ありがとうございます」


 ハクヤのハサミに指を挟まれて、一瞬驚いた顔を見せたものの、ミシェルはすぐに驚きを抑え、しっかりとした声で返す。

 そんなミシェルを気に入ったのか、ハクヤはそのままミシェルの指を登っていき、ミシェルが反応するよりも早く肩まで登り切った。

 おー、ハクヤってあんなに早く動けたんだねー。


「テイムモンスターってのは、使役してるプレイヤーに似るって話だからにゃー。セツナの特徴は目にも止まらないスピードだし、ハクヤがその特徴を受け継いでてもおかしくはないぜ」


「そうなんだ」


「うむー。セツナの戦闘をもっと見せてあげたら良いかもしれないにゃー。そしたらもっとセツナに似ると思うぜー」


「……つまり、小型セツナさんというわけですか。良いですね。育った後にまた戦わせて頂ければと思います」


「あ、はい」


 目を爛々と輝かせて微笑むミシェルに、私はとりあえず返事を口にする。

 というか、私みたいなサソリって何?

 すり抜けざまに一刀両断してくるの?


 そんなことを考えていれば、ハクヤは満足したらしく、私の肩に戻ってきた。

 おかえりー。


「本題に戻すぜー。ミシェルさんの相談ってなんなのかにゃ?」


「はい。あなた方もご存じの通り、私達は五人でひとつの固定チームを作ってプレイしています。そこで、今回キャラバンを作ることになりました」


「ふむふむ。グレンさん達なら作るだろうなーとは思ってたし、そこは別に驚きじゃないにゃ。……もしかしてそのキャラバンに入って欲しいとか?」


「いえ、そういう話ではないです。むしろ私達としては、あなた方のキャラバンを楽しみにしていますから」


 あー、ライバル的な意味で?

 私達としてはそこまでグレンさん達と競ってるわけじゃないんだけどなー。

 まあ、ケート的にはその方が燃えそうだけど。


「じゃあなんの相談なのかにゃ?」


「それは船です。繋がりの深さからの予想ですが、生産イベント優勝者のカリンさんは、あなた方のキャラバンに入るのではないでしょうか?」


「うむ! うちのマスタークリエイター様だからにゃー。今も船を作ってる最中だぜ! まあ、ただ……操舵手が見つからなくて動かせない可能性があるんだけどにゃー」


「操舵手、ですか?」


「ちょっと特殊な船でねー。街のNPCじゃ動かしたことがある人いないみたいで」


 不思議そうな顔を見せたミシェルにそう説明すると、ミシェルは「なるほど……」と思案するような素振りを見せる。

 そして顔を上げたかと思えば、「これは、ただの提案なんですが……」と口を開いた。


「私達と手を組みませんか? もちろん、そちらの船のサイズが厳しければこの話は成立しないかと思いますが……」


「手を組むって、なんで? そっちは船を手に入れたいんだろうけど、さっきも言ったとおり、今は船が動かせないよ?」


「それは理解しています。その上での提案ですが……私達のメンバーに【操舵】スキルを持っているメンバーがいます」


「……なんだって? それはホントかにゃ?」


「はい、もちろん本当の話です。ただ、本来の用件は船を手に入れるための交渉でしたので、こちらも持ち帰って相談する必要がありますが」


 つまり、この提案はミシェルさんの独断ってことなのかな?

 だとすれば、ここで私達がその提案を飲んだとしても、ミシェルさんから報告を受けたグレンさん達がダメって言ったら、話としては無くなるってことだよね。

 んー……。


「良いぜー。【操舵】を持ってるのが誰なのかは分からないけど、私達からすれば特にデメリットもないしにゃー」


「いいの?」


「ま、あの船のサイズで、シロちゃん含めてたった六人っていうのはちょっとにゃー。あのサイズならその十倍は入るし」


「……えっと、予想していたよりも大きな船ですね。まあ、彼なら大丈夫だと思いますが」


 彼?

 ってことは、【操舵】スキルを持っているのは男性?。

 もしかしてグレン……はないか。


「では、今日のところはこれで。またこちらの結果が分かり次第、ご連絡をさせて頂きます」


「りょーかーい。よろしくー」


「あと、セツナさんも。また試合しましょう」


「あ、うん。またね」


 スッと席を立ち、ミシェルは軽く頭を下げて背を向けた。

 そんなミシェルの姿を見送って、私とケートも席を立つ。

 とりあえずの目処は立った……かな?


-----


 名前:セツナ

 所持金:105,040リブラ


 武器:居合刀『紫煙』

 防具:戦装束『無鎧』改


 テイム:ブラックスコーピオン(幼体)『ハクヤ』


 所持スキル:【見切りLv.4】【抜刀術Lv.15】【幻燈蝶Lv.6】【蹴撃Lv.11】【カウンターLv.10】【蝶舞一刀Lv.11】【秘刃Lv.2】【符術Lv.3】【八極拳Lv.5】

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