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また、つまらぬものを斬ってしまった……で、よかったっけ? ~ 女の子達による『Freelife Frontier』 攻略記  作者: 一色 遥
第一章『広がる世界』

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おいしい新魔法

 喫茶エルマンのケーキは、色とりどりのフルーツが乗り、さらに挟まれてもいて、キメ細やかなクリームとマッチし、すごく上品にまとまっていた。

 リンゴっぽい赤や、キウイのような黄緑、アクセントみたいに乗せられていたレモンなどなど……小さなケーキのなかに沢山の美味しさが詰め込まれていて、まるで宝石箱みたいだった。

 目の前で頬張るケートも、さっきまで緊張していたのが嘘みたいに、美味しそうに頬をとろけさせてる。


「おいし~い! ふへへへ」


「あ、ケート、鼻にクリームついてる」


「えっ」


「うごかないで……はい、とれた」


 ケートの鼻の頭についていたクリームを指で取って、はしたないけどペロッと舐めてみる。

 うん、甘くて美味しい。


「ん? ケート、どうしたの? 顔真っ赤だよ?」


「な、なな、なんでもない! おいしいなー!」


「……?」


 バタバタと手を振って、ミルクティーを飲んで、わざとらしく声をあげるケート。

 変な子だなー?


「そ、それより、セツナはなにかスキル増やせるようになってないの!?」


「え? んーと、習得可能スキルはー」


 「こんな感じー」と言いながら、ウィンドウを操作してケートに見えるようにする。

 そのウィンドウを覗き込んだケートは、「この中だったら、【蹴撃】(しゅうげき)と、【カウンター】がお勧めかなー?」と教えてくれた。


「なんとなく分かるけど、どういったスキルなの?」


「【蹴撃】は蹴り攻撃のスキルだよー。たぶんストーンゴーレムを蹴ってたから習得可能になったんだと思う。でも、これもしかすると攻撃以外にも効果がありそうなんだよねー」


「攻撃以外も?」


「うん。ほら、セツナって懐に飛び込む時に、地面を強く蹴って飛ぶでしょ? あれも強化されるんじゃないかなーって」


 そう言われてスキルの詳細を見てみると、『蹴りの効果があがる』としか書いてなかった。

 蹴りの効果……たしかに、ジャンプとかも全部蹴りではあるけど……。


「あと、【カウンター】は読んで字の如く! 相手の攻撃中や攻撃直後にダメージを与えると、威力があがるよ! セツナの場合は、避けて斬るとか、弾いて斬るとかが多いから、発動しやすいと思う」


「なるほどー。でもケート、私すっごく気になってるスキルがあるんだよねー」


「あー、わかるわかる。私も気になってるんだよねー」


「わかるー? この【蝶舞一刀】ってスキルなんだけどねー。なんと詳細がまったくわからないよねー」


 そう、選択してみても、スキル詳細には『刀、蝶のように舞う』しか書いてないのだ。

 刀を使って舞いを行う剣舞ってジャンルはあるけど、それに近いものなのかなー?


「まあ、取ってみたらいいんじゃないー? よく分かんないけど、装着スキルは10までいけるし」


「それもそっか。じゃあ、とりあえず【蹴撃】と【カウンター】。それに【蝶舞一刀】は取っとくね」


「うんうん! ちなみに私もスキル増やしたよー。ひとまず【火魔法】と【風魔法】。これは、他の元素魔法を取ってる人なら、他の魔法がレベル上がったら取れるようになるやつー。あとは【魔法連結】っていう、魔法と魔法を合体させて、変化を起こすスキルー」


 えっと……それって、どういうこと?


「簡単に言うと、土魔法の『ロックショット』に風魔法の『ウィンドブロー』を重ねて、もっと速度を増して飛ばせるようになったってことー。まあ、作って登録しておけば、すぐにやれるようになるんだけどねー」


「へー、便利だー」


「たぶんこれ、ほんとはもっと後に取れるスキルだと思うんだよね。杖の形状からみても、普通は魔法使い一人でひとつの魔法を発動って感じだろうし」


 そうなんだ?

 今のところケートしか見てないから、魔法使いは両手で魔法を打てるものだと思ってたけど……違うんだ?

 そんなことを考えていたとき、カウンターの向こうから「おや、そちらのお嬢さんは【魔法連結】を使える魔術師様でしたか」という、少し驚いたような声が響いてきた。


「は、はい!」


「ふふふ、お若いのに素晴らしい腕をお持ちなようですね。では是非、(わたくし)の祖父が使っていた魔法を使ってやってください」


 そう言って、ナイスミドルマスターは紐で縛られた紙のロールをケートに差し出した。

 ケートは顔を真っ赤にさせながらも「い、いいんですか?」と、わたわたしてる。

 ……ちょっとおもしろい。


「ええ、私には使えないものですから。是非」


「わかりました。ありがたく使わせていただきます!」


 ケートがロールを受け取ると、ロールは光になって、ケートの中に吸い込まれていった。

 ふぁ、ファンタジーだ!


「『クリエイトゴーレム』……? あの、これってどんな魔法なんですか?」


「土魔法と水魔法、そして火魔法を合わせることで作り出すゴーレムです。術者の意のままに動かせるため、祖父は一人で旅をするときの、頼もしい仲間だ、と言われてました」


「なるほど。壁役になるのかー。魔法イメージを変えれば、もしかすると攻撃にもいける……?」


「ふふ、是非がんばってくださいね」


「ありがとうございます!」


 楽しそうに微笑んだナイスミドルに、ケートはワクワクした顔でお礼を言って「そうと決まれば、いくぞー!」とお店を飛び出していった。

 私はそんな突然の奇行に驚きつつ、ケートの分もお金を払ってから後を追いかけるのだった。

 あとでお金は請求しよう。


-----


 名前:セツナ

 所持金:2,830リブラ(-1,400)


 武器:初心者の刀


 所持スキル:【見切りLv.1】【抜刀術Lv.4】【幻燈蝶Lv.2】【蹴撃Lv.1】【カウンターLv.1】【蝶舞一刀Lv.1】

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― 新着の感想 ―
[一言] 刀に蝶となるとナル○アさん思い出すねぇ カウンターに抜刀術となるとあとは回避で攻撃累積バフスキルが手に入ったら完璧だね!
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