5話目覚め
校庭の木の下で昼寝をしていた四人は・・・
目がさめるとそこは見慣れない草原だった。
校庭と同じなのは今もたれ掛かっている大木だけ。
目をゴシゴシこすっていると左肩に重さを感じた。
千鶴ちゃんがおれの肩にもたれ掛かっていた。
無理に動く訳にいかず、あたりを見渡していると、舞子と修平の姿が見えないことに気がついた。
「う〜ん・・・。」
千鶴ちゃんが起きた。
起きたのと同時にもたれかかっているのに気づいて赤面した。
「・・・わわわっ!ごめんね!わたしってば・・・。」
「イ・・・イヤ、かまわないよ。けどそれよりここは・・・?」
「お〜い。イチャイチャしてるか?」
舞子と修平が森の奥から出てきた。
「舞ちゃん!」
千鶴ちゃんはりんごのような真っ赤な顔になってしまった。
俺も顔が赤くなってたかも・・・。
「なぁ、ここはどこなんだ?」
修平たちにきいてみた。
「日本・・・ではなさそうだな・・・。」
修平は難しい顔になった。
「じゃあ、二人でどこ行っていたの?」
千鶴ちゃんが聞いた。
「あたしがおきたら、あんた達が寝ててしかたないから修平をたたき起こして、探検してた〜。」
「あっそういえば、さっき村みたいなところがあったんだ。そこに行ってみよう。」
そうして、修平と舞子のあとをあるいた。
そのときも千鶴ちゃんはおれと目を合わせようとしなかった。
そんなことをしているうちに修平があるくのをやめた。
「どうした?」
修平はまた険しい顔になっていた。
「あれ。夢にでてきたやつじゃないか?」
修平は空を指さした。
そこには空を飛んでいる影があった。
展開早いです。