1話眠眠打破
誤字脱字があればおしえていただけたら助かります。
「・・・・であるからしてy=3xのyの値が・・・」
あ、もう授業はじまってる。
凛太郎は腕のよだれをぬぐい、姿勢を起こした。
「数学数学っと・・・」
机の中から数学の教科書とノートを取り出しパタンと机の上に置いた。
その音に気付いたのか数学の教師佐藤が黒板に数式を書いていた手をとめ、こちらを向いた。
「やっと起きたか岩崎。よし、眠気ざましにこの式のaの値を言え。」
言うまでもなく岩崎というのは俺のことだ。
そしておれは数学が嫌いな、午後の授業の眠たさに勝てないどこにでもいる中学三年生の男子だ。
「えーっと・・・。わかりません。」
「・・まったく。じゃあ〜・・・・山下。aの値はなんだ?」
メガネをかけた地味な男子生徒が低い声で答えた。
凛太郎はターゲットが自分から外れたことにほっとして、隣の吉原舞子に話しかけた。
「おれ、いつから寝てた?」
頬杖をついて授業を受けていた舞子はこちらを向いた。
「んー・・と・・。たしか、昼休みの終わりから。」
今は6時間目らしい。あ〜・・・・結構寝てる。
・・・お、もうすぐ終わりじゃん。ラッキー!
もう一眠りしよう・・。
「ねるんかい!」
舞子のツッコミが聞こえたが無視。
つーか、人の心読むな舞子。
こうして凛太郎はふかい眠りについていった。
よんでいただきありがとうございます。
あとがき少なくてすいません。