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魔族側に味方したっていいじゃない  作者: ベルベル
第1章 出会い編
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第6話 リリ・エレディア

本日2話目の投稿です。ご注意ください。

土下座


それは勇希が考えうる全ての行動で最も謝罪の意を表すことのできる行為であった。だが勇希は気づいていない。その行為は、疑われた行為を肯定(・・)した上で、謝罪をするということだ。


つまり、ボクっ娘からしてみれば、身の危機だったという認識は正しかった。ということである。もっとも土下座という行為自体を正確に理解していたら、の話ではあるのだが…


「あの、いや、その……なにしてるの?なんであなたはボクに頭を下げているのかな?」


どうやら、この娘は土下座を見たのは初めてなようだ。ムダに誤解されないだけ良しだろう。


「襲おうとかそんなつもりはなかったんだ!君がなんか冒険者(?)襲われていたから、これは助けなきゃ、って思っただけで、しかも気がついたら君気絶してたし、だから寝かせてただけで覗き込んでたのはその……だって仕方がないじゃん!君自分の見た目ちゃんと理解してる⁉︎見るなっていうほうがムリでしょが!分かる⁉︎」


なんとも自分勝手もいいとこである。しかし本心だから仕方ない。この際だ逆ギレチックになっているのはご愛嬌ってとこだ。


と、言い訳じみた説明をしている時に違和感を感じた。


ん?なんで頭を下げているのかって?誤解をさせたら謝るのは当たり前じゃないか。


「あのそれは分かったけど、だからなんで頭を下げるの?ボクは魔族だよ?そしてキミは人族じゃないか。」


………なにを言っているのだろうか、俺は理解が追いつかない。だからごまかしつつも現状を伝えてみよう。


「…とりあえず、自己紹介をしよう。俺は佐藤勇希って名前だ。歳は18、出身は…まあど田舎中のど田舎だとでも思ってほしい。そんなだから俺には常識というものが当てはまらないんだ、だから質問に質問を返すけど、色々説明してほしい。」


嘘はついていない。実際日本での出身はど田舎なのだから、


「え、あーうん、じゃあユウキ、色々思うところはあるけど、とりあえず助けてくれてありがとう。ボクはリリだよ、リリ・エレディア。さてなにから説明すればいいのか分かんないから全部説明するね。知ってることがあったら聞き流しちゃってくれていいから一般常識レベルからいくよ。」


とりあえずわかったことがある。このリリという娘は真面目なようだ。俺は心の底から安堵した。いくら俺が魔族や魔王を庇う側になりたいと思っても実際はどうしようもないワルの集団だったらどーしよーもないからだ。


俺は所々自分から質問して、そんなことも知らないの⁉︎と呆れられつつも、この世界の常識というのを頭に叩き込むことに全力を注いだ。

ボクっ娘の話し方はこうでいいのでしょうか?

なお2人目3人目のヒロイン登場はもう少し先の予定です。


誤字脱字ダメ出し報告大歓迎です。片っ端から直していきます。

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