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魔族側に味方したっていいじゃない  作者: ベルベル
第4章 武器に家に、身の回りを整えよう
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第50話 合流

記念すべき本編50話となりました。もうそんなに経ったのかとふりかえるととても時間を早く感じます。

アルバイさんの工房をあとにして宿に向かう途中ふとあることに気がついた。


「どうしたリリ?さっき話してる途中からほとんど会話に参加しなくなったけど?」


会話が始まった頃は俺の話に補足してくれたりしてたがいつからか口を閉じていた。


「さっきサイクロプスの話をしたときね、雰囲気が変わったじゃない?あのときの雰囲気はもうほとんど殺気だったよ。それも相当手練れが発するような、ね。」


リリがそう呟いた。その顔は真剣そのもので不用意な返事ができない空気をまとっている。


「俺は殺気とか言うほどの威圧は感じなかったけど、そりゃやっぱあれじゃねえの?昔はバリバリ腕を鳴らしてたとか?」


「さっきの話をちゃんと聞いてた?アルバイさんは冒険者をしたことはないって言ってた。」


あれ?じゃあいつあんな殺気を発せれるような事態に巻き込まれたのだろうか。


「職人なんかやってたら自然と鋭い雰囲気が身についたとかなんじゃないか?それほど気にしなくてもいいだろ、アルバイさんは悪い人じゃないし超一流の職人なんだから。」


だんだん人とすれ違う回数も増えてきた。信頼は商売で大切なものの1つだ。俺たちが根拠のない事でアルバイさんの商売を邪魔したらいけない。


この話はこれでおしまい!と考えたことをリリは察してくれたらしい納得はいってない顔だがこれ以上話を続けようとはしなかった。


それから程なくして【とぐろの宿】に戻ってきた。女将さんはいるだろうか?


「ただいま戻りました〜。女将さんいます?」


宿の扉をくぐったところからは女将さんは見えなかった。いつもはだいたい一階にある食堂の椅子に腰掛けているのだが。


「お帰りなさいユウキさん、リリさん。もうしありませんが今女将は外に出ておりまして、なんでも凶悪なモンスターを従えた人が門にやってきたとからしくて。」


女将さんの代わりに従業員の女の子が答えてくれた。だがそんなに落ち着いていられる内容じゃなかった気がするが…


「A級やS級の冒険者の中にはライダーって名前の高ランクのモンスターを調教(テイム)し相棒として活動する人もいるんだよ。アリッサムにそういう冒険者はいないからユウキは知らないかもだけどね。」


リリがそう教えてくれた。なるほどそういう冒険者が街に来たからアリッサムのギルドの最高責任者である女将さんが直々に出張ってるってことか。



「なら早く伝えときたいって思うけどそこまで切羽詰まってるわけでもないから女将さんが帰ってくるのを待つとしますか。」


応対してくれた従業員の子に感謝を伝え、部屋に上がることにする。


部屋に上がると考えた時に思い出したが今ユキネとラーティアは街の外に出ているんだった。もしも2人がその冒険者を見ていたりしたら帰って来た時に話を聞いてみたいな。


「失礼します!お仕事中に失礼します。ユウキさんとリリさんはもうおかえりでしょうか?」


よく尋ねてくる人が多い宿だな。今回は女将さんじゃなくて俺をお呼びだし。


しかも呼びにきたのは見慣れた守衛さんだった。守衛さんといえば今話題のライダーさんが来ているはずだ。それに俺が関わってくるとすれば、


「ラーティアとユキネになんかあったんですか⁉︎ライダーさんにちょっかいをかけられたとか?」


ラーティアの性格的にラーティアから何かをすることはないと思う。薬草狩りに行ってる間に怪我をして緊急事態の可能性もあるがユキネが一緒にいたはずだからよっぽどのことがなければそんなことにはならない。


では俺が呼ばれる事とは一体なんなのだろうか。


「ライダーですか?なんのことでしょうか。ラーティアさんにもユキネにも怪我はまったくないですが、とにかく私と一緒に門まで来てください。ギルドマスターに来ていただいていますがユウキさんを連れて来いと言われまして。」


話が噛み合っていない。だがラーティアもユキネも無事である事は確認できた。しかしかなり大きな問題が起きている事は間違いないようだ。


「いくぞリリ。門まで行けばわからないことがわかるはずだ。」


「うん。ラーティアたちに何があったのかボクも知りたい。」


二つ返事で門に向かうことが決まった。守衛はそれを確認し一足先に宿を出ていた。俺たちもすぐに門まで向かう。


数分後、門に戻ってきた。先ほどよりも門を護る守衛さんが多い。俺たちが初めて出会い、初めて門をくぐったあのときの雰囲気に近いものがある。


そばにモンスターはいなさそうだ。やはりライダーがきたというわけではなかったらしい。あの従業員の子が聞き間違いでもしたんだろう。


「こちらです。門の入り口ですと出入門に差し障りがあるのでラーティアさんはこちらの守衛詰め所にきてもらっています。」


途中で追いついた守衛さんに案内してもらい詰め所に向かった。詰め所は街の入り口になる門からは見え辛いように作られている。何人の守衛が常時詰めているかをわからなくするためだ。


だんだん詰め所が見えてきた。そしてラーティアも見えてきた。そして気づいた。


なぜか正座をしているがそれより問題なのはラーティアの服が赤い血でまみれていたことだ。何が怪我をしていないだ。下手をしたら失血死レベルの血が流れたのではないか。


あとユキネは近くにいたがラーティアの肩には乗っていない。ユキネは違う動物の上に乗っていた。


ユキネが乗っている動物は黄金の毛並みをしている。ユキネは白銀の毛並みだから両者がよく映える。


ユキネの見た目はオコジョでサイズも小さい。だがユキネの乗る動物を例えるならキツネだ。


だが普通の狐はこんなに大きくない。こいつは少なくとも体長2メートルはくだらないだろう。それよりも決定的な違いがある。


普通の狐の尻尾は1本、こいつの尻尾は2本ある。


「き、キュウビ。臆病な性格のキュウビがなんでこんなところに?というか人前に現れることが既に稀なのになんでラーティアに懐いているの?」


ユキネが乗るのは正確にはモンスターであるキュウビらしい。キュウビは正座をするラーティアの横でこれまた美しくお座りをしていた。

この展開は予想が簡単だったと思います。もう少し深い内容にできるよう今後さらに努力していきます。


誤字脱字の報告大歓迎です。またもしよければブクマ、高評価もよろしくお願いします。

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