第4話 出会い
小説は読むのは早くできるけどいざ書こうと思うとめっちゃ難しいんですね、それでも毎日投稿を守っていきます。
佐藤勇希は一般人であった。そもそもが日本人である。チキュウの各国の中でも治安がいいのだ、バットやメリケン程度ならともかく、あんなガッツリ剣なんて博物館レベルでしか見たこともない。剣道ならともかく、ではあるのだが…
そんなこんなで成り行きを見守ることに決めた。血が流れることになんかなったりしたらイヤだな〜とか思いながら。
見た感じは冒険者(?)は馬車の護衛のようだが、ならフードの男はなんだ?仲間って雰囲気ではなさそうだ。
そして、ついに聞きたくない会話が聞こえてきた。勇希と彼らの距離は少なくとも声が聞こえるほど近くはない。この時点でなんも違和感にも気づけなかったのは、この現状がすでにブッとんでいるからだろう。
「おい、お前が馬車を襲いやがったな?見ろこの有様を、街までまだあんのにボロボロだぞこの野郎!」
口が悪い。見た目で人を判断するのは良くないというが、冒険者(?)の見た目にマッチしている。ただフード男は返事を返さない。コトバのキャッチボールって大切なんだな、とか場違いもいいとこの感想を持った。
「返事しろよコラ!…まあいいや、おいお前ら、とりあえず殺すぞ。」
非常に物騒である。これがこの世界では日常茶飯なんだろうか、なかなかすごいところに来たらしい。
「…………がう。」
小さな声が聞こえた。高い声だ、男のものではないだろう。なら誰の?
「あ?聞こえねーよ!」
「違う!ボクじゃない!ボクは何もしていない!」
高い声の主はフード男らしい。どうやら続いて聞こえてきた内容からすると、偶然近くを通っただけで一切関わりはないらしい。だったらなぜあそこまで怯えるのだろう?素直に言い返して、間違いと示せばいいのに。
「…なんでもいい、なら憂さ晴らしの為に死んでくれ……魔族さんよう‼︎」
「はーい、ストーップ、そこまで」
「誰だお前どっから湧いて出た?」
今俺は冒険者(?)とフード男の間に突っ立っている。もちろんフード男の方に背中を向けている。
え?なぜさっきまで隠れてコソコソ盗み聞きしてたのに、そんなとこにいるって?知らねーわそんなこと、とりあえず身体がよく動くってことだ。妖精ちゃんの能力サポートが入ったんだろう。
さて、
「おっさんたち、この子何もしてないって言ってるじゃん?なのに殺すってバカなの?それが当たり前か?」
これが聞きたかった、返事もおそらく予想したまんまであるだろう。だからきっと、俺の顔は怒りを表しているだろう。
「はあ?お前こそバカか、そこにいるのは魔族だ!誰がこいつらの話を信じる?殺して何が悪い?どけ!お前は人族だろうが、どきゃお前にはなんもしない。」
まったくイヤになる、ほらみろ予想通りだ。だから俺はそいつの話を無視してフード男に目を向ける。
「なあ、あんたはなんもしてないんだよな?この言葉に嘘はないな?」
「………」
返事がない、それもそのはず目がビックリするほど見開かれている。きっと元々の目が大きいのだろう。
……というか気づいてしまった。俺がフード男と呼んでいたヤツは……女の子だった‼︎さっき自分のこと『ボク』って呼んだじゃん?ボクっ娘かよ、これは失礼した。
第1ヒロイン登場ですね!ボクっ娘!ファンタジーでボクっ娘は欠かせないでしょ‼︎
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