第1話 転生前の手続き【佐藤勇希のプロフィール】
主人公である佐藤勇希のプロフィール回です。話はほとんど進みません。特に必要ない情報も満載です。
「………ん?どこだ、ここ?」
俺こと佐藤勇希は目を覚ました。しかしここがどこかわからない。自分で言うのもなんだが、記憶力は悪くない。昨日の夜の晩御飯とかスラスラ言える。
「味噌汁、卵かけ御飯、生野菜サラダ、焼き鮭かぼちゃの煮付け、冷奴…卵焼き目玉焼きプリン茶碗蒸しオムレツ……」
「あのーー、」
「あれー卵料理まだあったよなー、ああ親子丼か!」
「たまご好きなのはわかりましたから話を聞いて下さ〜い。」
「…………」
「…………」
「………現実逃避してちゃダメ?」
「ダメですね」
どうやらこの謎な状態を無視し続けることはできないらしい。さっきから会話のキャッチボールを試みようとしている女の子が勝手に話を続ける。
「では、耳はこちらに傾いているようなので勝手に進めまーす。おほん。これからあなたのプロフィールを言うので、違っていたら言ってくださいね〜、では…
ーー一般情報ーー
名前 佐藤勇希さん
性別 男
年齢 18
誕生日 2月20日
身長 168センチ
体重 63キロ
家族 両親健在、姉2人
経歴 公立の一般小、中、高校に入学、
高校はつい先日卒業済み
ーー各種能力ーー
総合身体能力 A(柔軟性のみD)
頭脳 C(場合によっては?)
コミュ力 A(特定の相手にはC)
生活力 B(主夫に届きそう)
ーーその他及び備考ーー
嘘はつかない主義
極度のたまご好き、一食一卵主義
初対面の相手は信用しない主義
知り合いになったら全力で守る主義
コミュ力の割にボッチになるのは慣れている
巨乳好き 背が低い方が好き ハーレムは認めない(リア充(男)への妬みの為)
なお、告白はするよりもされたい主義………
…なんか凸凹なプロフィールしてますね。」
「やかましいわ!恥ずかしいわ!つかどっから仕入れたらここまで調べれるんだよ!後半とかどーでもいいじゃん‼︎」
「否定はしないんですね?」
「………あってます、はい。」
あっているだけに文句は言えない、悔しいが全くこの通りだと自分でも分かっているのだ。
「ではではあなたは自分の死を理解してますね?」
「その前に、きみだれ?初対面だよね?」
気づけば女の子のペースに乗っていたが、これは真っ先に聞くべきことであったはずである。それに頭が回らないあたりが頭脳 C の所以だろう。
「あっ、言ってませんでしたね。どうもすいません申し遅れました。妖精です。名前はありません。妖ちゃんもしくは精ちゃんと呼んでくださいね。もちろん初対面ですよ〜」
…はいはい女神が妖精出会ったりするけども、やっぱりテンプレ的展開である。とすれば俺は素直に天国には行けないだろう。ワクワク!である。
誤字脱字ダメだし大歓迎です。片っ端から直していきます。これからも宜しくお願いします。