閑話 この世界とラミアドラの補足説明
いたらないダメダメ作者が本文にて、説明不足であった、様々な設定の補充のための回です。世界の事情や、暦、硬貨の価値などの必要な説明も含まれるので、必ずご一読下さい。
世界共通の要項
・世界観:
よくあるファンタジー世界。魔族、人族、モンスターが存在している。ゲームのようなステータス画面などはなく、自分の実力やスキル云々は感覚的に掴むかもしくは、上位の巫女に代わりに見てもらうことで確認できる。
・暦、気候について
この世界には、1年365日の概念があり、1日は24時間。世界のどこにいても多少の差があるが四季が存在する。これを利用してこの世界の日付は次のように表される。
・1〜3月=冬の初、中、終月
・4〜6月=春の初、中、終月
・7〜9月=夏の初、中、終月
・10〜12月=冬の初、中、終月である、
また曜日は
・日曜=太陽の日
・月曜=月の日
・火曜=火の日
・水曜=水の日
・木曜=木の日
・金曜=金の日
・土曜=土の日である。
勇希が異世界に飛んだ日は
3月18日
であったから、異世界では
冬のの終月第3の月の日
と表現される。
また、それぞれの日には風水的に意味があるとされる。例えば金の日は商人にとって大事な日であるなど、それぞれにご利益がある。
・魔法について
この世界にももちろん魔法がある。魔族が使えるのはもちろん、才能の有る無しはあるが、人族も触媒を用いることによって魔法が使える。種類は様々で、一般的な魔法から、才能を持つ者でしか使えない魔法、貴族の中には遺伝による一子相伝の魔法も存在する。
冒険者の中でも少数派だが魔法使いという役職が存在している。少数派になる理由は、触媒が主にモンスターが由来の素材から作られるため高価であることに加え、そもそも先頭に使用できるほどの魔法才能を持つ者が少ないからである。
・魔族と人族について
魔族と人族の溝についてはここでは触れない。今後本文にて少しづつ明らかになっていくだろう。
人族は魔族を魔族と見抜くことが難しい。見た目には全く人族と同じであるからだ、しかし、先天的に特殊な目をもって生まれた人は感覚的に魔族か人族かの区別がつくらしい。また、魔法具を使って見分けることもできる。
また、魔族は聖魔法を苦手とし、聖魔法の使い手は魔族にとって天敵となる。
魔族は魔族を見分けることができるしかし、魔族同士が必ずしも友好関係にあるわけではない。
・モンスターについて:
フィールドに普通に存在している。種類によってランク分けがされており、D〜Sランクまでの5段階に区分される。
主に知能が低く、獰猛。人族はこれを討伐等をし、爪や牙などの素材やモンスター種類によっては食用の肉も手に入る。素材の価値はモンスターランクにほぼ比例する。
強さは同種内でもピンキリ。レベルのような概念はなく、同種であっても若干の強さの違いがある。亜種が確認された種類もいる。
また人族にとって害とされているが、例外として人族の一部はカリスマ性や様々の理由によってモンスターをテイム、使役しモンスターが生活の一部となるケースがある。しかし確実なテイム方法は確立されていない。
・冒険者について:
冒険者は字のごとく冒険を生業としており、必ずギルドに所属しなくてはならない。
主にダンジョン攻略や、ギルドにて依頼を受注、依頼の達成報酬で生計を立てる。
冒険者もランク付けされているが一般、A級、S級、L級の4段階である。このランク付けはギルドによって決められており、ギルド側が認めた場合に昇格できる。過去L級に所属した冒険者は1人のみで、Lが表すように伝説級である。
・ギルドについて
ギルドは冒険者をまとめる機関のことである。主に一般や商人、貴族などから様々な依頼を受け付け、それを冒険者が受注するまでの仲介役を担う。
また、依頼の際に出た素材の買取も行い。ギルドがある街の主要な産業の役割を持つ一面がある。
またギルドは緊急依頼として所属する冒険者を動員して、街を危機から護る義務があり、この緊急依頼にはA級以上の冒険者は絶対参加である。
ギルドは冒険者と依頼人の橋渡しをするのであって、冒険者の生命を保証はできない。
・アリッサムについて
本文にあったように、アリッサムの経済の中心は交易にある。ラミアドラの中でも大きな街であるが、交易によって発展したケースは珍しい。
二大都市と評されるもう一方はダンジョンによる恩恵が発展の要因であり、こちらが一般的な発展方法である。
そんな発展方法をした理由は単純にダンジョンが強力すぎたため、最近までダンジョンからの恩恵が受けづらかった為であり、ダンジョン攻略の為、発展した街の防衛の為に新人冒険者の育成に力を注ぐ。
そんなこともあって良い新人冒険者はアリッサムから排出されると言われるようになり、冒険者志望の者には憧れの街である。
・金貨及び価値について(ラミアドラ共通)
この世界には紙幣が存在しておらず、全て硬貨によって取引される。価値はそれぞれ
・銅貨1枚=日本円の100円程度
・銀貨1枚=日本円の1000円程度
・金貨1枚=日本円の10000円程度
・大金貨1枚=日本円の100000円程度
・白金貨1枚=日本円の1000000円程度
となっている。もっとも大金貨や白金貨などはほとんど流通されておらず、貴族などの蔵に保管される程度でしか使われていない。日本で例えるなら金の延べ棒のような固定資産といったところだ。
アリッサムの物価は日本のそれに近く、またはそれよりも安めである。
では銅貨よりも低い買い物はどうするのかという疑問は、習慣的に1度に銅貨1枚以上の買い物をする、という暗黙の了解がある。
今回の閑話ではまだ不足だ、と思われる方は是非ご一報下さい、第2回説明会にて追記をさせていただきます。
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