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プロローグ
白米。
それは神が与えし天使の涙。
いや、もしかすると神すらも超える存在なのかもしれない。
白米。
玄米を精米した米のこと。
精米。それは精霊の食べ物であることを示すのであろう。
白米。
日本では、農産物検査法により、3等以上に格付けされた玄米又はこれに相当する玄米を精米したものをいうものとする。
ばかが。
白米を人間ごときの法で縛ろうなど神への冒涜でしかない。
俺の名は米俵 米須
名前に神の字を授かった存在。
小学校ではこめすけとよばれていた。
嬉しかった。
中学ではまるこめとよばれていた。
涙が止まらなかった。
そして高校1年の現在。
俺はまわりから米神と呼ばれるようになった。
そう。ついに俺は神となったのだ。