第五夜
こんばんわ~!!
今夜は尊敬する先生Sさんからリクエスト頂き、私の処女作品を一部、お見せしたいと思います!
タイトルは「Second・World」
中学時代に書いていた作品で、後半飽きてしまい、伏線もなにも回収せずに完結させてしまった思い出がございます✩(誇れないぞ?)
内容はVRMMO、最近はやりの主人公が閉じ込められちゃうやつですね。
書き始めたばかりの私の文章がそのまま残ってましたので、そのまま載せます(笑)
ちなみにP.Nも今と違っていて「霧時雨」って名前でした。厨二ですね✩
では、初々しい小月(霧時雨)をどうぞ!
■■■■■■■■■■■■
その日も佐藤光一はいつも通り過ごすはずだった
「光一ぃ朝だぞ!起きてこいよ」
突如窓から聞こえてきた声に光一は「ねむ・・・」そう呟くと2階にある自分の部屋から1階に降りていった
1階に両親の姿は無く食卓の上には食パンとイチゴとブルーベリーのジャムが置かれていた、光一の父親は光一がまだ小さかった頃に姿を消したという、そして姿を消した父親の代わりに母は朝から働きに出ていた
「コーイチー?起きてるーー?」
外で光一を呼んでいるのは遠藤敦、光一とは家が近所で幼稚園に入るずっと前から知っている
小、中学校そして高校も一緒で果てには同じ大学に行こうとしている
「待てって敦、おめぇは早すぎんだよ」
2人はS県の公立高校に通っている、敦が来たのは登校時間の2時間前
「遅い~~はーやーくーー」
「うっせぇ!お前ん家と一緒にすんじゃねぇ!」
敦の家は道場で朝早くから鍛錬を行っている、そしてそのまま光一の家に来るので必然的に朝がとても早くなってしまうのだ
「よっと」光一は慣れた手つきですばやく着替えるとパンをくわえて家から出た
「おっすコーイチっ」
「おぅ今日はどこ行く?」
2人は敦があまりにも早く来るのでいつもどこかで暇つぶししてから学校に行っているのだった
「ん~~どーすっか・・もう行きたいとこなくね?・・・・それよりさぁ、お前次の試合っていつだっけ?」
「来週の日曜、お前は?」
「ん?同じ」
光一は剣道部の部長、敦は道場期待のエース、周りから見たら超武闘派の2人だろう
「同じかぁまぁお互い頑張ろうぜ」
「そーだな」
そんなことを話しながら歩いていると敦が思い出したように言った
「あ、忘れてた」
「何を?」
敦は光一に答えず歩き出した、光一も仕方なくそのあとを着いていく
「待てって敦どこ行くんだよ」
「ん?ゲーセンだよっ」
敦はすたすた歩いていくその後を光一もついていった
10分後、敦が案内してきたのは古ぼけてボロボロになっているゲームセンターだった
「何ココ?古すぎね?てか朝早すぎてまだ開いてねぇだろ」
「文句ばっか言ってないで入ろうぜ?」
そういうと敦は店の裏側の方へ回りだした、光一がついていくと敦は店の裏口の前に立ち、カードを取り出すとそれをドアのセンサーにかざした
するとドアのランプの色が赤から緑に変わり鍵が開くような音がした
「さぁ入ろーぜ」
「敦、ここ入って大丈夫なのか?」
「大丈夫だって」そう言って敦は古くさい建物の中に入っていった、そして光一も敦に続いておそるおそる中に入っていった
◆ ◆ ◆
建物の中は一言で言うと〝真っ白〟だった壁や床、そしてドア、所々においてある調度品までもが真っ白だったそして店の外見からでは想像できない位にぴかぴかで綺麗だった
「すげーなんかの研究所みてぇじゃん」
光一が言うと敦も一緒になって「すげーなー」と驚いている
「えっ?お前はここ知ってんじゃねえの?」
「俺は知らないよ?呼ばれただけだし」
「呼ばれたって・・誰に?」
「いいじゃんそんなこと、行こうぜっ」
「おっおい敦!」
2人は真っ白な廊下を進んでいった
そして2人がしばらく進んでいくと=関係者以外立ち入り禁止!入っちゃだめッス=と書かれた扉があった
「ここだ」
「ここ・・か大丈夫か?=関係者以外立ち入り禁止=って書いてあるぞ?」
「まったく光一は心配性だな・・・大丈夫だって」
そういって敦が扉を開けた、するとそこは大きな部屋のようだったが明かりがついておらず中の様子は分からなかった
「何・・・だ・・・ココ?」
光一が驚いていると敦が突然大声を出した
「竜也さーん来ましたよ~~」
すると暗闇向こう側から声が聞こえてきた
「お~~来たッスね敦君」そして暗闇のおくからやってきたのは身長2メートルは越えているような大男だった
顔中にひげをはやした男は2人に近づいてきた
「友達も来てくれたんスねようこそ次世代のゲーム体験会場へ!」
「おいっ敦なんだよココ説明しろよ」
「まあまあ落ち着いてほしいッス、コウイチロウ君だったかな?」
「佐藤光一です」
「すまないッス!光一君、僕の名前は真嶋竜也ゲームのクリエイターをしてるッス、今回君たちを招待したのは僕たちのグループが作った新しいゲームを試してみてほしいからなんス!」
「新しいゲーム?」
敦は興味を持ったようだ、二人とも朝はともかく学校帰りにはよくゲーセンに行っていて時間をつぶしていた
「具体的にはどんなゲームなんですか?」
光一が聞くと竜也は聞かれるのを待っていたように一気に話し始めた
「よく聞いてくれたッス光一君!このゲームは今までとは全く違うゲームでプレイヤーが実際にゲームを体感できるッス!全国試運転が行われるのは10万台だけなんスよ、やってくるッス?2人ともっ」
「もちろんッスよ竜也さん!」
敦は乗りのりだった・・・・・口癖もうつってる
「待てよ敦、ゲームをする前に竜也さんにいくつか聞きたいことがあります、その答えによってはゲームをするわけにはいきません」
光一もこのゲームに興味を持ち始めていたがまだ分かっていないことが多すぎてゲームをやるのには不安を感じていた
「何が聞きたいんス?光一くん」
「まずは敦に聞きたいことがあるんだ、何で敦はこの竜也って人と知り合いなのか?それとなぜここにそんなレアなゲームがあると知ってたのか」
聞かれると敦は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに答えた
「竜也さんは道場の先輩で・・」
「もう辞めちゃったッスけどね!」
「そう、道場やめて今はクリエイターやってるんだ、そんで俺は竜也さんに面白いことやるから友達を1人だけ連れてきてほしいって言われて来た」
「ゲームの事は知ってたのか?」
「竜也さんが呼ぶんだからゲーム関係だろうってことは分かってたけど、こんなにすごいとは思ってなかった」
「そっか、まあ敦はそんなこったろうと思ってたよ」
光一がそう言うと敦は怒って「なにおぅ!」と怒ったが光一が敦のことを馬鹿にするのはいつものことなのですぐに怒りを納めた
「そんじゃ竜也さんあなたにもいくつか聞きたいことがあります」
「はいっ何でも聞いちゃって構わないッス!」
「そんじゃ遠慮なくいきますよ、
1、まず竜也さんのチームってなんですか?
2、プレイヤーが実際に体験できるってどうゆうことですか?
3、何で僕らを試運転のプレイヤーに選んだんですか?
このゲームは公式発表されてないけど大丈夫なんですか?」
光一は一息でそれだけ言うと竜也の方を見て答えを促した
「え~っとッスねぇ、順番に答えていくと
僕らのチームは普通のゲーム会社の窓際部署ッス
それはやってみてからのお楽しみッスよぅ
あ~それは説明がめんどいんではしょるッス
そこんとこは大丈夫ッス試運転が終わり次第世間にババーンっと売り出すッス
こんなんでいいッスか?」
「どこのゲーム会社ですか?」
「ん~~ソヌーッスよ」
「えっ竜也さんソヌーだったんスか?」
ソヌーとは正式名称ソヌー・コンピューター・ゲームズ、ゲーム界の中でも非常に大きな力を持っている会社である
「ソヌー・・・か」
さすがの光一もソヌーが出てくると竜也の話を信じざるをえないらしい
「やっと信じてくれたッスか・・そんじゃあ早速ゲームの説明に移るッスよ」
竜也は部屋の明かりをつけると光一たちに発言の機会を与えず自分が出てきた方へ向かって歩き始めた
その後を2人が付いていくとそこには巨大なカプセルがあった、形はガチャガチャを回すと出てくるものと同じだったが、大きさがかなり違っていた
直径は約2m程で、かなり広く作られていたが、たくさんの機械が中に入っているせいで光一がやっと座れるぐらいのスペースしか残っていない
「これッス!コレが次世代のプレイヤー参加型ゲーム“Revival‐リバイバル‐”ッス!」
「「すっげぇ~~~~~~~」」
敦と光一は同時に感嘆の声を上げた
そこにカプセルは4つあった、そしてそのうちのひとつが他の透明なカプセルと違って黒くなっており、中の様子が分からないようになっていった
「あっここの一個はすでに人が入ってるッス!プレイヤーのプライバシーは守らなきゃだめッス」
光一は中に誰がいるのか気になったが竜也が無理やり2人をカプセルの中へ押し込んだ
カプセルの中は意外に広く、身長が180cmほどある光一が座ってもまだ余裕があった
竜也は二人のカプセルを開けたまま説明を始めた
「まずは右側に置いてある時計をポケットに入れてほしいッス」
カプセルにはいくつかのフックや引き出しが付いており、そのうちの1つにスマートフォンのようなものが入っていた
「これか・・・・ん?でも竜也さんこれ電源つきませんよ」
確かに光一の持っている機械は画面が暗くなったまま何をしても変化しなかった
「それはいいんス!そのままポケットに入れるッス、次は・・・・」
「ちょっ・・ちょっと待って」
光一は慌てて“時計”をポケットに入れた
「・・・次は上の方にあるヘルメットをかぶるッス!」
光一が上を見るとそこには確かに管がたくさん付いたヘルメットがあった
「かぶったぜ竜也さん!」
何のためらいも無くつけた敦にうながされ光一もヘルメットをかぶった
「準備OKッス!始まる瞬間意識が飛んで気分が悪くなるかもしれないッスけど・・」
「ちょっ聞いてないっ!!!」
「男は小さいこと気にしない方がいいッス」
そういうと竜也はカプセルの裏側に回って何かを操作し始めた
(あ・・そういやどのくらいで終わるか聞いてなかった、学校遅れたらメンドいな)
光一は考えていたが竜也の「ゲームスタートッス!!」という言葉を聴いた瞬間、意識が途切れ、隣にいる敦とともに“Second・world”の世界へと入っていった.
■■■■■■■■■■■■
以上が序章です~!
いかがでした?感想いただけると嬉しいです(笑)
うそですいりません恥ずかしいので!
今夜は長かったですね……続きが気になる方はご一報を。
では最後に!早口言葉ですね
「バリバリリバイバル書いたる」3回言ってみてください(笑)
そして言えなかったらЯevival -リバイバル-へ。(雑宣伝)
それでは、良い夜を~✩