アルフレッドの選択
そういえば、誤字がありました。今からじゃ修復できないけど……
「皆は休んでいてくれ! 俺は魔王を倒す!」
「無茶だ! 止めとけ! もし、死んだら・・・」
キッド(チェルシー)の瞳から雫が、ポツリ、ポツリ、と溢れ出た。
他の皆も。
『殺されるぞ!』
とか、口々にした。それもその筈、炎の嵐一つとっても、どうみても魔王は、本気じゃなかった! 返り討ちにあうのが、目に見えていた。しかし、アドレナリンが沸騰している、アルフレッドには、皆の声が届かなかった。そこで、サヘルが眠りの魔法を、こっそり、アルフレッドにかけた。
アルフレッドはその場に倒れ、深い眠りについた。
「俺達も今のうちに寝とこう」
リーダーだっただけあって、冷静にナンバーが皆に呼びかける。そして、皆、眠りについた。
一方、魔王は・・・
「なぜだ! なぜ反抗される!? わらわは色恋というものを、知りたいだけなのに! わらわは一生独りなのか?そんなの嫌じゃ!」
使い魔の老婆が慰める。
「おお、おいたわしや魔王様。わしはどこにも行きませぬ。どうか」
と、言いかけて。
「わらわは恋人が欲しいの!」
そう言って右手を振っただけで、風の魔法を起こし老婆を切り裂く! そしてふかふかのベットへ潜り込んだ。
そして、夜が明けたが、キッドは眠れずにいた。理由は一つ、女だからだ。そして、アルフレッドの狂気を初めて知って、ショックを受けていたからだ。サヘルの魔法と、普段から寝てばかりいた、アルフレッドは、なかなか起きなかった。
逆にそれが功を奏し、体力が回復した!
今日ばかりはキッド(チェルシー)も起こさなかった、が、しかし! 身動き一つせず昼になってしまった。さすがにキッドは気になって、近寄って見ると、呼吸はしていて平気そうだった。
(ふふ(笑)、かわいい寝顔)
そこで、気になったのは、体調よりも剣だ! 刃こぼれがひどい! それほど使ったって事だ。キッドはこっそり、自分の剣とアルフレッドの剣を、取り替えた。
やっとアルフレッドが起きた! 皆に向かってこう言った。
「皆ごめん!頭に血がのぼって、冷静じゃなかった」
一同はホッとしたが!
「でも、魔王は許せない! 一緒に戦ってくれとは言わない! 俺は一人で戦いを挑む!」
「俺も行くぜ!」
キディをかわきりに。
『俺も!』
皆の声がハモった! こうして、ペンション村の一同は、魔王討伐に魔王城へ進撃した!
「よくぞ来た! 昼飯はまだだろう?食堂に用意してあるんだ! 一緒に食わぬか? あ! それとも疲れておるのか?ベッドも人数分あるぞ!」
呆れ果てるほどフレンドリーな魔王に、一同は困惑した。しかし! アルフレッドは違った!
「ふざけるな! 俺達はお前を倒しにきた!」
読んでくれてありがとうございます!BLにしたら人気出るって本当ですか?