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勇・者・降・臨 !

作者: 忍龍

神代勇人は悪しき魔王の手により未曾有の危機に陥った異界、セラスヴァージュを救う為

神に導かれ、神の代行者として世界を渡り、この地に降り立った!!!



……が。



「え?!、勇者来ちゃったのか?!」



来ちゃったよ、何か文句あんのかこのやろう



「どうしましょう、陛下

 伝説の武具一式は……!!」



なに、なんなんだよこのアンチ歓迎ムード

俺、来ちゃいけなかったわけ?


おい、ひそひそ話すな、聞こえてんだよ

内緒話はもっと見えないところで筆談でしろよ、テメェ



「とりあえず、アレ、アレ持って来い」


「アレでございますか?」


「そうそう、異世界の人間なんだから分かるわけないって

 アレで大丈夫、問題ない」



臣下が王にせっつかれて、

今更どう頑張っても無理だろうに、

一昔前のコントみたいに爪先立ちの泥棒歩きで目の前から姿を消し


再び姿を現したソイツが差し出したソレは……



「勇者さま、どうかこれをお使い下さい

 伝説の武器で御座います!」



……。



「これがか?」


「はい!」


「間違いなくだな?」


「はい!!」



ソイツが差し出したのは、トイレスッポンだった

トイレスッポン……


正式名称、吸引カップ又は通水カップ、もしくはラバーカップ


トイレの詰まりを解消するものであって

持ち手の部分が辛うじて使える程度で、どこをどう間違っても武器になるとは思えない


お前、マジで言ってんの?



「これで魔王のケツでもスッポンしろってか、ぁあ?」


「ひぃ!!

 い、いえその、実は当国は財政難でありまして!!!」


「わ、ばか、それは国家機密っ」




質入だとぉ……?




「ナメとんのかゴラァァァアアア゛ア゛ア゛ア゛ッッ!!!」


「「「ぎゃぁぁぁああああああッッ!!」」」






こうして異界、セラスヴァージュは滅びた

そりゃ滅びるわ。

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