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これから
食事を続けながら私たちは会話をします。
「ねぇ、なんであんなところにいたの?」
「・・・あんなところとは?」
「家の庭の畑・・・のたい肥の上」
「・・・・・・」
「あ、体は洗ってあるよ」
「・・・ありがとうございます」
・・・あまり知りたくありませんでした。食欲が失せます。
「ごめん。食事の場でする話じゃなかったね」
私はあの夜にあったことを簡単に話しました。
「・・・ふうん。それで、どうするの?」
どうするって・・・?
「お兄さんと妹さんを探すのかって聞いてるの」
「それは、もちろん探しますよ」
「この星は結構広いよ?」
「そうですね。それでもです」
「ふうん」
ヘスチャはコトンとスプーンを置きます。
「・・・ごちそうさま」
ふぁ、と欠伸しました。
「もうすこしだけ、この家にいたら?」
「え?」
「もう少しだけこの家にいてさ、情報集めてから探しに行ってらいいじゃん。仕事も私の妹紹介するよ?学校の教師やってるんだ。・・・君は、ナナちゃんはどうやら過去から来たみたいだし、わからないこともあるでしょ?」
「・・・え、過去?」