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18. 第5戦 対シェーフィールドU・アウェイ

@ブラモール・レーン (対シェ―フィールドU(愛称:ブレイズ)アウェイ)

アシュリー・コーリング 視点(LB)


 今日の俺は本職の右サイドではなく、左SB(サイドバック)での起用だ。WBA戦でLBウェンディが苦戦していたことに対して、同じようにオーバーラップを得意とする攻撃型SBの俺をベンチで学ぶための起用法らしい。(もう一人のLB、ウィリアン・スミスさんは堅守型のSB)ちなみに、今日のRBはカスティーヨが担っている。


 わざわざ設けられた学びの機会ということで、試合開始早々からLWを活かすためのオフザボールの動きやボールを保持してインに切り込み、シュートまで持っていく攻め方などを披露している。


『試合の組み立てを考えながらプレーするってのは難しいんだな……』


 監督に見本を見せてくれと言われたものの、ここまで意識的にいろいろなことを考えながらプレーすることなど今までなかったことを俺は実感していた。


『次はどう攻めてみようか……』


 これまではその場の流れや、なんとなく周りの選手、相手の動きに合わせて練習で染みついた動きを再現するだけだったが、自分が主体となって組み立てる攻撃の面白さをアシュリー・コーリングは発見できた気がしていたのだった。


——————

レオン・龍馬・エドワーズ 視点


 現在、試合は前半36分1-0でリードしている。今日の試合はウェンディの参考になればと思って起用した左サイドのアシュリー・コーリングが攻めの起点となっている。


 もともと、アシュリーはハイツマン監督の教え子ということで戦術理解がとても高い選手だった。練習にも忠実で、身体に染みつくまで行う反復練習を行い、考えるよりも先に身体が反応するほどの優秀さだ。


 ただ、その優等生的な振る舞いはプレーの特徴にもなっていて、試合の流れに沿った適切なプレーを行う反面、自ら試合を作っていくコンダクター的な要素が足りていない印象だった。


『SBとして主体的に試合をつくっていく、攻撃を指揮することに気づけたかな……』


 選手達の学ぶ意識や向上心にはよく驚かされるものだ。アシュリー・コーリングがウェンディのために出場したLBで、彼なりにまた一皮むけようとしているように俺には思えたのだった。


——————

ジョー・ハーグリーブス 視点(LW)


 いつもは中盤のネヴェスさんやオーウェン、ブラシッチさんが攻撃の起点となるのに、今日の試合は左サイドからの攻めが多い気がするな……


 そもそもLBがいつものスミスさんじゃない時点で感覚的に違和感がある。コーリング君は攻撃参加が多いし今日は起点となる動きが多いからか?


『ハーグ!! パスだ!! 走れ!! 』


 前半終了目前、コーリング君から左サイドライン際にいる俺へ矢のように鋭いパスが届いた。


 そのままインナーラップしてくるコーリング君に釣られて相手CBがゴールラインのほうへ寄っていくのをしり目に、俺は目の前の相手LBをフェイントでかわしコーリング君とクロスするような形でボールを保持して切り込んでいく。


 PA内から俺が放ったシュートはゴールマウスに見事に突き刺さった。


 前半終了時点でファビアンの1得点と俺のシュートで計2得点のノッティンガムフォレストは、後半こそ追加点は取れなかったものの危なげなく勝利を得たのだった。


——————


 試合結果:2-0 (ノッティンガムフォレスト勝利)


(内容)

・前半 24分

相手最終ラインをうまく抜け出したSTシルバーノがLWハーグリーブスのクロスにうまく頭を合わせ得点

ファビアン・シルバーノ 1G(ゴール)

ジョー・ハーグリーブス 1A(アシスト)



・前半 45分

LBコーリングのオフザボールの動きに惑わされたディフェンスラインを切り裂くLWハーグリーブスの強烈なシュート

ジョー・ハーグリーブス 1G(ゴール)

アシュリー・コーリング 1A(アシスト)



MOM(マンオブザマッチ) ジョー・ハーグリーブス



時間が取れず、字数が少なくなってしまいました…

週末更新お休みです。

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