ハズレ属性とか言い出してパーティーの追放者を作り出した自称天才に制裁を行った話
ふと思いついて書きなぐりました。
セリフのみの単調な作品ですが読んでいただければ幸いです。
「さて、ハズレ属性という言葉を作り出し多くの人に迷惑をかけた自覚はあるか?」
「この私がなにをしたと?ただ私はハズレ属性という言葉を多用しただけ!パーティーの追放問題は私の真意を理解できなかった無能な一般人が起こしたことじゃないか!」
「その多用した言葉が問題だとまだ気が付かないのか。それでよく天才を自称できるな。」
「天才を理解できない愚民どもに問題があるのだ!私は悪くない!!」
「そもそもお前の言うハズレ属性とは天才を自称するお前が習得できなかった属性の事だろ。」
「ち、ちがう!私は天才だ!どんな属性の魔法も完璧にマスターしている!!」
「じゃあやってみろ。」
「…え?」
「俺に向かって魔法を放てって言ってるんだよ。お前が言う外れ属性の魔法をな。」
「い、いやしかし、同じパーティーのあんたに手を上げるなど…」
「そうか、ならそこの壁の的でいいからやってみろ。」
「こ、こんな狭いところで私の魔法を放ったら部屋が汚れてしまう。」
「…なら外でやるか。それなら思いっきりできるな。」
「い、いやしかし…やっぱりこういう事をやるにはそれなりの準備というものが…」
「必要ないな。さっさと行くぞ。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!わかった、ここでやる!ちょっと待ってろ!」
「……………まだか?」
「集中させろ!」
「……………まだか?」
「うるさい!気が散る!」
「……………」
「うぉ~!ど、どうだ…私はどんな魔法も…」
「所詮この程度か。」
「な、なんだと?」
「この属性の魔法は威力を抑えてもここの壁を簡単に消滅させる。こんな風にな!!」
「………嘘…だろ…まさかあんたもこの魔法を…」
「ああ、おかげで俺もパーティーから追放された経験があるよ。もっとも、あの時は俺もパーティーを抜けたいと思っていた時期だからあまり気にならなかったがな。」
「そ、それならなんで今このパーティーにいる!何のために!?」
「なんのため?簡単な話だ。お前の戯言のせいで追放され職を失った兄弟達の怒りをぶつけるためだ。この属性はとある一族の血をひくものが扱うものだ。多少のセンスがあればお前みたいに血をひかないやつでも使えるようだがな。」
「あは、あはは…やっぱり私は天才だったじゃないか…」
「…そうかもな。ただし愚かな天才だ。これからこの属性に限らず自分の気に入らない相手の使う属性をハズレ属性とのたまうやつが増えるだろう。ハズレ属性という言葉を利用して世論を動かそうとする輩も出るな。」
「それは私には関係ない!愚民どもが勝手にやることだ!!」
「そうか、ならお前は救いようのないバカだ。死をもって償ってもらうしかない。」
「そんなふざけたこと認められるか!むしろお前が死ね!!」
「………バカだな…この属性の事をちゃんと理解していればこの世から消えることなんかなかったのに…」
「お前はハズレ属性という言葉が使われるたび、それで誰かが徳をしたり不利益を受けたりした時に地獄の苦しみを受けることになる。」
「まあ、もう俺の言葉は聞こえないか。もうお前は、この世のものではないのだからな。」
「さて、パーティーメンバーにはなんて伝えるかな。あまりにも無能だったから追放したとでもいうか?」
『やはり、やはりあの属性はハズレ属性じゃないか!その証拠にハズレ属性を使える私が追放された!ハズレ属性を持っているから追放されたのだ!!』