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3:染物小物の効果

森の中の工房は、快適空間に生まれ変わっていた

自分でも出来たと思うが、町の工務店に依頼して作業台やミシン、機織り等を設置してもらった


居住空間の方もキッチン等、この世界の最新にリニューアル、住みやすくなった


「へぇ立派な工房じゃないか」

ギルドマスターが様子を見に来た、護衛の男2人と従者一人を連れている


「メディばあ、来てくれたの、魔獣が出るかもしれないのに」

「凄腕の護衛付だよ、様子を見たかったからね」

「うれしいよ、どぉ」

手を広げて家を自慢するように指した


「立派なもんだね、でも柵はあんな簡素なので大丈夫かい」

「結界を施しているので大丈夫だよ、この辺の良く出るC級魔物は防御できるB級は分からないけどね」

「結界・・・・(聖女しか使えない魔法を扱えるとは)・・・すごいね」


そう、魔獣を防ぐ結界は。聖女の聖魔法でしか張れないと、言われているのを知らなかったのだ

結界の魔道具など存在しなかった、作ろうとしているなど、作ってしまったらかなり注目されることも知らなかった、作ろうと思うと相談してよかったと後で思った



町では性能のいいポーションが出回り、怪我だらけだった冒険者が減り、魔獣の討伐も進み、人々の往来が盛んになってきた



「ギルド長、アリアの調査結果です」

「・・・何処から来たのか不明?」

「関所には通過した履歴がありませんでした」

「彼女の容姿から隣国出身かと思ったんだがね」

「関所を避けて来たとか」

「あの、魔獣の森を通ってきたってことかい」

「あの少女が・・無理ですよね」


「とにかくこの町に定住してくれたら助かるんだがね」

「はい、あのポーションは助かります」

「とにかく彼女の、優遇を徹底してくれるか」

「かしこまりました」







私はスローライフを満喫していた

工房は魔獣の多く出る森のため、人が訪れることは殆どない

のんびり畑とポーション作り、藍染製品を作っていた

その生活が続くと思っていた、私の藍染製品に問題が見つかるまでは





その日は露店街に店を開こうと何時もの所に向かった

「なんか人が沢山・・・え」

腕を引っ張られた


「メディばぁの侍従さん!」

腕を引っ張ったのはいつもメディばぁの横にいる若い男性だ


「おばあちゃん・・ギルド長がギルドに来てほしいそうです」


(お孫さんだったんだ)

「どうしたの、あの人だかりと関係があるの」

「そうなんです、詳しくはギルドで」

なにか慌てているようだった


ギルド長の部屋につくと気むずかしい顔をしたメディばぁがいた




「私何かやらかしたかな」

そんな気がして聞いてみた


「露店での小物の販売は中止だ」

「えーまだ週に2回、ひと月位しか売ってないのに楽しかったのに、なぜ・・ぶぅ」

「藍染って言ったか?あの紺色の小物や服」

「ま、一人で作業してるから、そんなに多く作れないけどあの藍色いいでしょう」

「味のある色なのは分かる、色じゃなくその物に問題があるんじゃよ」

「どう言うう事・・・」


「魔石もついていないのに藍染製品に付与が施されていることが発覚したんじゃよ」

「付与・・・これを身に着ける人が つねに元気であるようにって祈って染めてたけど・・・それが付与になったってことか・・・え?でも良い事じゃない、元気になるんだから」


「お前さん、剣に取りつける付与用の魔石の値段知ってるかい」

「それは調べてないな、アクセサリーとか、服の値段は調べたけど」


「付与魔石の値段が金貨10枚、各属性付与に金貨10枚・・・剣本体以外に金貨20枚はかかるんだ、それでもD級が殆どなのに・・・アリア、お前さんの作ったバンダナは、C+の自動回復の付与魔法が鑑定で発覚した・・・それを銅貨3枚で、それが分かったとたん、冒険者だけじゃない町中がお前さんの商品目当てにに群がってたのさ、今日来ることは予想されてたからね」

「まさか・・・付与ついてたなんて・・・そういえば出来たもの鑑定してなかったな・・・」

私は今日持参した商品を出して、鑑定してみた


※藍染のバンダナ

作成者;アリア

付与;自動回復D+

使用回数;無限

身に着けていると自動的に体力と魔力が毎分10P、回復する

想定金額;白金貨10枚

販売価格;銅貨3枚


この世界の貨幣価値

角鉄;10円(10mm×15mm×2mmの四角い硬貨)

鉄貨:100円(φ18mm×1.5mmの模様のついた硬貨)

銅貨;1000円(φ15mm×2mmの模様のついた硬貨)

銀貨;1万円(φ20mm×2.5mmの模様のついた硬貨)

金貨:10万円(φ25mm×3mmの模様のついた硬貨)

白金貨;100万円(φ30mm×3.5mmの模様のついた硬貨)

1000万以上は王家発行の紙幣になる


だいたい、一般的D級冒険者の体力は1000HP前後

魔力は差があり、20~1000MP、くらいだ

毎分10P回復は数時間で回復してしまう、普通一晩寝ても半分回復がいい所なのにだ


「どひっゃぁ・・・・高っか・・・いやいやバンダナだし・・・綿の布だし・・・」

「素材は関係無いよ、問題は付与魔法だから」

「細々と小物売り・・・」

「あんたの製品はギルドで管理か、ちゃんとした店で防犯もしっかりした所で、価格も適正価格で売ってもらわないと犯罪が起きるよ・・・いや、もう起きてるよ」


「・・・誰か被害が?・・・・あっ本当だ売った人じゃない人が持ってる」

「ん?どういうことだい?」

「使用感とか、着ごこちとか意見聞きたいので、買った人はマーキングしてある、転売禁止って言ってあるし、売りたいときは私のところに持ってきてねって言っておいたのよ」

「・・・何人に売ったんだい」


「そんなに多くないよ300人くらいかな」



トントントン

ギルド長の部屋のドアがノックされた

「なんだい」


入ってきたのは受付嬢だった

「失礼します、えっと・・・クレーマーが来てます」

「クレーマーごとき対処できないでどうするんだい」

「えっと・・・その方が、<露店で買ったバンダナが回復魔法付だと言ってたのに効力無いのは不良品だ取り締まれ>と言ってきたんですが」


「ん?」


メディばぁと侍従と私と三人がはっとした

「あぁ・・・・買ってくれた人にって条件つけて染料作ってかも・・・」

私が言うと


「そいつ捕まえろ」

メディばぁが叫んだ


受付嬢が消えた

下の階のほうからもめる声がしてきた


「消えたけど、受け付け嬢消えた、すごいスピードなんだけど」

「あやつは元A級冒険者のエルフじゃよ、商人でも荒くれ者は居るからね腕が立たないとね、全員が凄腕って分けじゃぁ無いから、あやつがそれ専門にしてもらってるだけじゃからな」


「力量はなんとなく分かるよ、しかしすばやい・・・」




受付に行くと男が受付嬢に羽交い絞めにされて床に押し付けられていた

男が持っていた藍染の製品はネックウォーマーで、アリアがブランドマークとして付けた【藍】と漢字で書いた刺繍が施してあるのと、マーキングが付いているのを確認した


「この人に売ったものじゃぁ無いね」

「そんな事どうしてわかるんだ、それは俺が買ったものだ」

「はぁ・・・これには本人限定の付与が施されてるんじゃよ、他の人間は使えないんじゃ」

「バカも休み休み言え、こんな安いものに付与なんてしてある分け・・・まさか」

メディばぁの困った顔を見た男はそれが本当の事だと気が付いた


「そんなばかな・・・」

「転売禁止の独自魔法まで施してある、ま売っても使えんないんじゃがな」


しばらくすると憲兵が来た、私の売った商品の被害届が幾つか出ていて、その中に該当者がいて、商品は買った本人に戻って行った、たまたまネックウォーマーを外した時に襲われたらしい、他にも襲われた人は多かったが、身に着けていた人は奪われなったし怪我もしなかったそうだ、防御がすごかったらしい・・・いやぁ自分の才能が(女神に貰った力)おそろしい・・・にや


その後、私の製品はギルドで販売されることになり、私の露店売買の楽しみは消えた、でもギルド直営店に週に一度売り子として立たせてもらえることになり、少しは気分が晴れた


「売るものは、一度ギルドで検討するので、売る前に見せてもらえるかい」

「あんまり高くしたくないなぁ」

「そう思うのなら、でたらめな付与付きの物は作るんじゃないよ」

「・・・分かったよ・・・」

口をとがらせて不満げにしてみたが、頭を抱えるメディばぁを見て、


「ちょっと考えて見る」

「頼むよ」



商品がギルド管轄になってから、ちゃんと鑑定をして安いものから高いものまで【藍】の刺繍糸の色で判別できるようにした


付与Eは銀貨3枚 (水色)ステータス値2%UP -本人限定の付与無し


付与Dは金貨20枚 (オレンジ)ステータス値5%UP -本人限定の付与無し


付与Cは白金貨10枚 (赤)ステータス値10%UP -本人限定の付与有と条件有(犯罪歴が無い事・魔力を流すと付与が付く、解除したい時は専用の魔石が必要<金貨10枚>亡くなっても必要)


付与Bは白金貨20枚 (薄紫)ステータス値20%UP -本人限定の付与有と条件有(犯罪歴が無い事・魔力を流すと付与が付く、解除したい時は専用の魔石が必要<金貨20枚>亡くなっても必要)


付与Aは白金貨50枚 (黄色)ステータス値30%UP -本人限定の付与有と条件有(犯罪歴が無い事・魔力を流すと付与が付く、解除したい時は専用の魔石が必要<金貨50枚>亡くなっても必要)


付与Sはオークション品 (金色)ステータス値50~100%UP -本人限定の付与と条件有(犯罪歴が無い事とアリアが認める人間のみ)





ちなみに、中級冒険者の平均月収は金貨2から3枚だ


E級ブレスレットは売れに売れた、大量に作ったそれは染料のつぼを染料小屋(教室の倍くらいの大きさ)を埋め尽くすくらいに作った


あれ・・・スローライフは・・あれー・・・

汗を拭きながら糸を染めていた





「あっメディばぁ」

数ヶ月後森にメディばぁがやってきた


「・・・・あれなんだい・・・」

「ゴーレムよ、作ったのひとりじゃ回らないので」

「精巧な人形にみえるんだが・・・」

「オートマタとも言うかな」

「・・・失われた古代の魔法まで・・・」

「古代魔法・・・そうなの・・・あれ・・・またやっちゃった」

「・・・あまり表立って見せれるもんじゃないね・・・あんたたち誰にも言うんじゃないよ」

護衛の冒険者にそう言った


上級冒険者達は


「こんなの誰も信じちゃくれねえよ、ギルマスに言われちゃぁ、黙っとくしかないだろ」

そう言ってため息を全員がついた







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