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第7話 姉妹 コア と影

ー新生パルマ大地ー


新しく生まれ変わったパルマの大地に三人の女性がお茶会を開いていた。

創造者【アニス】、女神【アリシア】と【エレンディア】であった。アニスは、情緒不安定だったエレンディアを魔法で治療し落ち着かせた後お茶会を開いてアリシアより、情報を聞き出した。


「さて、エレンディアもこれで大丈夫だから、ちょうどいいのでアリシアに聞きたいことがあるの」


「はい、なんでしょうかジオ、じゃなくてアニス様」


「おあなた達が作ったという制御コアの事です」


アリシアは(ヤバァ―)と思いながら返答をした。


「はい、なんでもお答えいたします」


「ではどんなものを作ったの、エレンディアの物と何が違うの、制御系はどうなっているかかな」


「わかりました、お答えいたします。まず私とシンシアの二人で作ったのは、この子の作った物より少しだけ能力の高いものを作りました」


「少しだけ?」


「はい、能力値はこれだけです」


と言って彼女は右手の指を3本立てて笑顔で答えた。


「エレンディアの3倍なのね」


「いえ違いますよ、3倍ではなく3乗倍です」


「は、3乗倍⁉」


「3乗倍です」


「またなんて物を、じゃあ最後に作った制御コアはそれよりも、すごいということね」


「すみません、色々調子に乗ってしまって。それでエレンの物との違いですが、この子の作った制御コアの上位型、つまりエレンの作った制御コアを制御できる制御コアになります。さらに手を加えて完全自動、自立思考型にしています。したがって、この世界のすべての制御コアを調整しなくても、私たちが作った7個を調整、回収、挿げ替えすればすべて収まり普通の制御コアになります」


「うん、分かった、それなら早く手直しが終わりそうだね。よし、じゃあもう行こうかな、あなた達も早く神界に帰っていてくださいね」


「はい、アニス様もお気を付けてくださいね。今はかわいい女の子なんですから」


「うん、大丈夫だからありがとう」


「アニス様、私が神界よりちゃんと補佐しますから安心してくださいね」


「エレンディアもありがとう」


「あのう、アニス様ちょっと宜しいでしょうか?」


「ん、なんでしょうか」


アリシアはアニスに近づきジット目を見て、顔を赤らめながらいきなりハグをした。


ガバッ ギューーーッ‼


「あ~癒される、やっぱりかわいい、持って帰りたい!肌、柔らか~い、髪も綺麗でいいに香がするし、ほしい!絶対ほしい!」


「お姉さま! ずるいですッ!私なんかず~っと我慢してましたのに、かわってください!私もギューッてしたいですう」


「あらあ、じゃあ一緒にする?」


「はい、じゃあアニス様ー!♡」


アニスは女神二人から強烈なハグを受け身動きができなくなっていた。しばらくして二人は満足したのかアニスから離れた。


「「アニス様ありがとうございました、またハグさせていただきますね」」


そういうと二人は転移魔法で神界に転移していった。

アニスは身だしなみを整えてから、アリシア達と別れ一路,聖都カルナへ向け歩き出した。


「う~えらい目に合っちゃった。とりあえず、まずはカルナの制御コアからかな。3乗倍ねぇ..ん、アリシアがさっき自立思考型って言ってたよね、な~んか嫌な予感がするのは気のせいかなぁ」



ーディアル皇国 宮殿内ー


「では、第二次遠征隊を出せと言うのか?」


重々しい状況の中で1人の武将貴族が皇帝陛下の側近、丞相の【ブロス・デン・ドロワ侯爵】に対し、先のパルマへの遠征が失敗に終わって未だ2日しか経っていないのに、もう一度兵をあげ進軍すると言う案に、第一侵攻軍総大将【ガルバ・ド・ビラウド侯爵】は異議を立てていた。


「これは皇帝陛下がお決めになった事です。 わかりますよねえ、侯爵。 逆らうのであれば反逆罪、いや大逆罪であなたの一族郎党全て処刑しなくてはなりませんぞ。 よろしので?」


「く、この虎の威をかるネズミめ! ガイオの軍を見たであろう、なんの準備も情報もなく大事な兵士達を死地に向ける事はできん!」


「情報ならありますよ。 私の影達が今集めています、あなた達よりも優秀で武力、魔力に長けた者達です。必ずや良い情報を持ってくるでしょう。もしかしたら影達で済んでしまうかもしれませんけれど、クククッ!」


いやらしい含み笑いをし、ガルバを見る目は陰険極まりない態度である。


「影とはあの目的のためなら手段を選ばん、女、子供も見境なく平気で殺す、『闇の蜻蛉部隊 シャザルゲン』のことか」


「おや、ご存知でしたか。まあ、侯爵なら知っていて当たり前ですね、そう その影達ですよ。私にはとても忠実な者達です」


「ふん、せいぜい頑張って良い情報を持ってくるんだな」


そう言ってガルバはその場を後にした。


「ええ、そのつもりですよ。... 聞いてましたか? すぐに彼の地へ行って情報を得てきなさい。後、障害になるものは全て消しなさい。 いいですね」



ブロスがそう言い終えると、彼の背後にあるカーテンが揺らぎ、いくつかの影が宮殿からパルマに向けて、駆け出して行った。


「まかせましたよ。クククッ!」



ーマゲラルへの街道沿いー


アニスは新しく生まれ変わった大地から外れ、次の町マゲラルに続く街道に出た。


「街道を行けば街に行けるね、暗くなる前に着きたいな」


普段、移動には転移か飛行を使うのだが、できるだけ人目につかないようにするため、あえて徒歩を選んだのである。しかし、女の子の徒歩移動には限界があり、途中にある野営に相応しい広場で夕方になってしまった。その広場は他の商人や冒険者達もいて結構賑わっていて、所々でテントやターフを張り、焚火を起こして夕食の準備をしたりと動いていた。見たところパーティー別に分かれているようで男女ともに30人ほどが野営準備をしていた。

アニスもここで今日は野営しようと広場の中へ入って行った。


















わーい、明日は実家のお手伝い

やすみがやすめないよ~..

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