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第6話 姉妹 神罰 と世情

ー神界 エレンディアー


「《ディーバイスッ!》」..パアッッ パリ―――ンッ!


神界でエレンディアはアニスの行動を見ていた。自分たちの不始末をアニス(ジオス)がどのように手直ししていくのか気になったからである。今、そのアニスが魔力爆発によって不毛の土地になってしまった場所を創造者固有の魔法で、甦っていく。その様を見て驚愕の表情をしてつぶやいた。


「さすがアニス様、一瞬であの土地を元どうりにするなんて、やはり偉大です~」


そんな様子を見ていた人物が近づき話しかけてきた。


「あらあ~、エレンじゃない、何見てるの」


「えッ アッ、アリー姉さま! いつからいらしてたんですか?」


「いまよ、いま、それよりこれな~に、あらかわいい子じゃない。なになに、エレンのお気に入りなの?」


「いえ、ちがいますよ、この子はその~..」


「んもう、はっきりしない子ねえ。いいわ、私がその子に聞いてみるから」


「え、なんでですか? 私の世界ですから、姉さまは見ていてください」


「いいのよ、それにこの子、このような魔法が使えるなんて、すごいじゃない。私も気に入ったから混ぜなさい」


「いや、およしになった方が..」


「いいから、継なげちゃうわよ、えいッ! よし、継ながった、もしも~し、聞こえますか聞こえたら返事をしてくださ〜い」


アリシアの神界通信に返事が来た。女の子なのに威圧を掛けて。


「ええ、よ~く聞こえるわよ、ア、リ、シ、ア、しばらくぶりだね」


「あらあ、どこかで会ったかしら、女神の私を呼び捨てなんてなんか生意気な子ねえ、お姉さんちょっと怒っちゃいそう」


アリシアはアニスが何者か分かっておらず、下界の少女が高圧的な態度に不満を持った。


「そんな態度だと、神罰が下りちゃうぞー、今謝れば考えなくもないからどうするう?」


「ね、姉さま、ダメッ!ダメダメダメッ! お願いですからやめてください!」


「何ビビってんのよ子の子は、ちょっと魔法が使える小娘じゃない。任せなさい、こういう子は始めが肝心なんだから。 えいッ 神罰、神雷極小!《ライオット》」


アリシアはアニスに対し神罰魔法 神雷極小 を放った。


ピカッ! バーンッ! アニスの足元に極小の雷が落ちた。それを見たアニスは、ニイイッ!と口元が笑うが、目が笑っていない。すかさず右手の人差し指と中指をそろえ天に向けた、そして反撃呪文を唱えた。


「アリシア、うまく避けてね。神罰魔法 神雷 極!《テレリオスッ.ハンマーッ‼》」


キュルルルゥゥゥ―――ンッ! ドッパゥンンンンン―――ッッ‼


アニスの指先に中規模の黄金色の魔法陣が現れ、それが急加速で回転したかと思うと、一瞬全体が光ってから極太の光の矢が天空に放たれった。

アニスは神罰 神雷極小の《ライオット》に対し同じ神罰の、神雷超極大の《テレリオス.ハンマー》を放った。同じ神罰 神雷でもそれこそ破壊力に天と地の差があった。それが今神界に放たれたのである。

キイィィィンン、バアア――ンッ! アニスの放った魔法は神界に届きかろうじてアリシアには当たらなかった。だがアリシアには、強烈な一撃であった。


「なッ なッ 何よあの子! 神雷を神雷で返した? それも私より強力なやつで..」


「大丈夫ですか、お姉さま?、 だからダメって言ったのに~」


「エレ~ン、正直に答えなさい。あの子はだあ~れ?」


アリシアは、今しがたアニスの神雷を近くに受けたにもかかわらずエレンディアに彼女の正体を確かめようと近づいていった。その姿を見てエレンディアは(怖い怖い怖いいーッ! 来ないで来ないでェー! イヤャーーッ!)と内心思いながら小刻みに震え、最後には、アニスの正体を明かした。


ー聖王国カルナ 王城ー


「で、影響はどこまででている」


その玉座に座っているのは、聖王国カルナの王【アータルト・ザン・カルナ3世】、聖王国の兵士や民に慕われている良き王である。今先日の大魔力反応の事後処理会議をしていた。王に問われ、側近の1人【レシュレ・ジン・トレイ公爵】が返答する。


「はい、まず国内にあるほとんどの魔道具が機能停止、市民生活に支障が出ています。また、城内他、各防衛陣地、哨戒詰所、公共施設にも影響が出ていて、現在は手作業で全てを賄っております」


「要するに、昔の魔法だけの時代になってしまったということか」


王がつぶやいた後、鎧を纏った青年貴族が進言した。


「王よ! 心配されますな、我が国には最強の守り神、地下神殿にあられます宝玉があります。それが今しばらくすれば、また我々に恩恵の力を授けてくれましょうぞ!」


「ふむ、今しばらく様子をみよう、して他国の様子はどうだ」


「はい、どの国も我が国同様、魔道具の類は全て影響を受けています。ですからすぐに大きな行動を起こすことはないと、しかし隣のディアル皇国ですが、すでにこちらへ動き出しているとの報告を受けています。その他の国も我が国へ探りを入れるための密偵を放ったとのことです」


「とりあえず国境の警備を厳重に、不審者は捕らえよ。あと城塞都市パルマ周辺は抑えよ、騎士団を派遣して厳重に警備を、急げ!」


「ハッ わかりました。すぐに行います」


パルマ跡地を中心に様々な国や人が動き出した。


ー新生パルマ大地ー


「で、早とちりで私に神罰魔法を放ったと」


「誠に申し訳ありませんでした。ジオス様とわかっておればこのような事は致しません」


なにもない草原に、16歳の少女の前に土下座で平伏している女神という図柄、あまりにも異質な状況であった。


「もういいですよ、私のことはエレンディアしか知りませんでしたし、報告をしなかった私の落ち度です」


「そんな、ジオス様の落ち度だなんて滅相もございません、元々エレンが私たちに報告していればこんな事にならなかったんです」


「そうかな、それならそれでと言うより、そこに居るエレンディアなんですが、涙目で放心しているが何かあったのですか?」


そこには、涙を流しながら半笑いをし、女の子座りしているエレンディアがいた。


「あらあ、この子ったらジオス様の前ですよ〜、大丈夫ですか〜」


アリシアが近づき声をかけるとエレンディアは条件反射のように謝り出した。


「ヒハッ! ご、ごめんなさい!、ごめんなさい!、許してください!」


「ねえアリシア、これは何?」


「さ、さあなんでしょう、私のせいじゃないもん」


「アリシアーッ‼︎」


「ご、ごめんなさ〜い」


爽快な草原にアリシアを叱るアニスの声が轟いた。
























「ねえねえアニスちゃん」

「なんだいユキヤマ」

「お願いがあるんだけど」

「ん、なんだ言ってみなさい」

「お休みをください」

「会社の人に言え、ばかちん」....

仕事が混んできました、執筆活動が....でき次第投稿します。 ぐっすん..

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