第264話 奮戦、強襲巡航艦「ライデン」
ーヤマト皇国「樹海」辺境 エリア071上空 補給ポイントー
シュバアアアーーーッ! ドゴオオオオーーーンンッ! バアアアアアーーッ!
英雄のアラン中尉達3人が、拠点支援機、ブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」より補給を受けていた時、突然現れたココル共和国の自立思考型無人ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」の襲撃を受け、その場所に巨大な炎の塊と爆風が吹き荒れていた。
ドガアアッ! バアアアアアーーーッ! ゴオオオオオオーーッ!
「うおおおッ!」 バッ! ドオオンッ! バキバキッ! バアアアアアーーッ!
「きゃあああーーッ!」 ドガアアーーッ! バキバキ ドオオンッ! バアアーーッ!
対艦噴進弾「スティールアタッカー」の直撃は、ブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」のフォトンフィールドを打ち破り、その重圧な装甲をも食い破って、操縦と補給、整備制御室内を破壊し、そこに座っていた2人を巻き込んで、機体に大きなダメージを与えた。
ヒイイイイイイインンーーー ブオンッ!
『ククク、ドウダ人間ドモ、我々ガ持ツ兵器ノ威力ノ前デハ、如何ナル防御モ全テ無効、無意味ダ。イズレオ前タチ人間ハコノ世界カラ全テ消滅スルノダ、我ラノ高位存在デアル彼ノ方ノ『シナリオ』ニヨッテナ。コレハ既ニ決マッタ、コノ世界ノ決定事項ナノダッ!』 ピッ ピッ
3機のブレードナイト「グリフォスD/FAV7 」は、空中に滞空して、爆発の様子を見ていた。やがて、その中から煙を吐き、被弾したブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」が姿を現した。
グバアッ! シュゴゴゴゴ…
ピッ!
『ナニッ! マダ飛ベルノカ、何トイウ防御性能… ダガ、アノ状態デハソウ長クハ持ツマイ、高度ガ下ガッテイル、ココマデノ様ダナ!』 ブオンッ!
ドオオオオーーーーッ! ゴゴゴゴ…… モクモク
ビーーーッ! ビーーーッ! ビーーーッ! ガタガタ バチバチバチッ! パンッ! ボンッ!
ヒュウウウウウ…… パンッ! バチバチバチッ! ビビ ビビビッ!
「ううッ、痛ててて… くそうッ! 野郎、やりやがったッ! 伍長ッ! 大丈夫かッ⁉︎ おい伍長ッ!」 ヨロヨロ… ババッ!
ビーーーッ! ビーーーッ! ガタガタ グラグラ モクモク… ジジ ジジジッ バチバチ
「………………」 ガックンッ! ドサッ バチバチバチ パンパンッ シューッ モクモク…
対艦噴進弾「スティールアタッカー」の直撃を受けたブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」の操縦及び補給、整備ユニット制御室内は、装甲が裂けそこから外が見えて外気が舞い込み、警報とアラーム、各種装置のショートスパークと破裂や煙で惨憺たる状況であった。そんな中、ダゴス中尉はライナーのセリア・シーリング伍長の身を案じ、彼女の名を叫んだ。 しかし、セリア伍長からの返事はなく、彼女は機体の振動で、操縦席の前に倒れ伏した。
ビーーーッ! ビーーーッ! ガタガタ シューシュー バチバチバチ ジジジ モクモク
グラグラ ガタガタ タタ ヨロヨロッ! ガッ!
「おいセリア伍長ッ! 伍長ッ!」 バッ! ユサユサ
「……………」
「ダメかッ! おい、『タンカーッ!』 ライナーが気を失って操縦ができねえ、自動操縦に切り替えろッ! それと状況報告だッ!」 カチ ピッ
タタタタタ タタタタタ タタ (報告、自動操縦システムは故障、現状は手動操縦のみとなります。当機の状況報告…) ピッ!
「手動操作か… 仕方ねえ、やってみるかッ!」 ググッ…
ダゴス中尉は整備班長として、各種機動兵器類の簡単な操縦はできた。それは、整備調整を行うのに必要な彼の身についた技術だった。当然、戦闘、高速移動操縦はできない。緊急事態のため、セリア伍長をそのままにして操縦桿を握り、被弾した機体の操作を始めた。
ビーーーッ! ビーーーッ! ビコッ! ガタガタ グラグラ バチバチ パン! ポンッ!
「くそうッ! どうなってやがる⁉︎ これかッ⁉︎ 違うこっちかッ!」 タンタン カチカチ ピピ
ライナーではないダゴス中尉は、操縦席に倒れ伏していたセリア伍長を横に、操縦席の各種スイッチや操縦桿、レバーなどを操作して、被弾した機体の操縦を懸命にしていた。 直ぐに、「タンカー」のライナー啓発支援システムから現在の機体の状況が、目の前の情報パネルに表示され、ダゴス中尉はそれを読み上げていった。
ビーーーッ! ビーーーッ! ガタガタ グラグラ…
タタタタタ タタタタタ タタタタタ タタ タタタタタ タタタタタ ピッ ガタガタ グラグラ
「ちいッ! 機体の真上に被弾したのか… 操縦室近くに被弾、フォトンフィールド消失、第一装甲剥離脱落ッ! 自己防衛システム稼働不能、補給、整備ユニットは大破ッ 使用不能だとおッ!」 バンッ!
情報パネルには、次々と機体の状況が表示されていき、「ウェルフェアD型BTVタンカー」が受けた損傷は、危機的状況なのが直ぐにわかり、ダゴス中尉はコンソールを両手で叩いた。その時、激しい衝撃が起きた。
ガクンッ! ゴオオオオーッ! ガタガタ ミシミシ!
「うおッ! 今度はなんだッ⁉︎」 バタタッ! グラグラ
ビーーーッ! ビーーーッ! ガタガタ グラグラ
タタタタ タタタタ タタタタ タタ タタタタ ピッ! バチバチバチ モクモク…
「詳細情報ッ! 自動操縦システム故障ッ! 手動操縦系統問題なしッ! 油圧問題なしッ! バッテリー問題なしッ! 通信システム問題なしッ! 索敵センサー使用不能ッ! エーテルゲージ問題なしッ! ジェネレータが稼働停止、機体高度が維持できませんだとおッ⁉︎」 ググッ!
ドンッ! グラグラッ! ガタガタガタ ビビビ!
「ぐうッ! ううッ… 『タンカーッ!』なんとかしろおッ!」 タンタン ピッ
ガタガタガタ ギュウウウウウウウンンンンンーーッ!
ビーーッ! ビーーッ! ピピピ ピコッ!
タタタタ タタタタ タタタタ ピッ! (報告、緊急事態… )
「まずいッ! 機体が急速に落ちてるのかッ! 高度が下がっていくッ! 機体維持高度03ッ02ッ01ッ! 高度維持限界点突破ッ! 急速急降下中ッ! くそうッ! このままだと地表に落ちるッ!」 グイッ! ピッ タンタン カチカチ ピピッ!
ヒイイイイイイインンッ! ババッ! バババアアアーーッ!
「『タンカーッ!』 真下のスラスターを全開だあッ! 降下速度を落とせーッ!」 グググッ!
タタタタ タタタタ タタ タタタタ (了解しました。底部スラスター全力噴射、出力全開)ピッ
ヒイイイイイイインンッ! ババババウウウウウーーーッ! シュゴオオオオオーーーーッ!
ガクンッ! ガクンッ! ガタガタ ゴゴゴ ググググッ!
底部スラスターの全開噴射で、ブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」の降下速度は落ち、徐々にではあるが機体は上昇し始めた。
「よしッ! そんまま上がれええーーッ!」 グイッ! ピコッ!
ダゴス中尉は、セリア伍長の横から操縦桿を握り、上昇レバーを思いっきり引いた。
ゴゴゴ… ガクンガクン ガタガタ バチバチバチッ! パンッ! ポンッ! シュウウ…
「クッ! 重てえッ!『タンカーッ!』 補給ユニットが邪魔だッ! 大破したユニットなんざいらんッ! パージしろッ! 切り離せえッ!」 カチ ピコ!
タタタタ タタタタ タタ (了解、補給、整備ユニット、パージします) ピッ
バッ ドンッ! バンバンバンッ! ガキンッ! ズワアアアーーッ! ゴオオオーーッ!
機体後方に接続されていた拠点支援システム、補給、整備ユニットを切り離した。 機体が軽くなったブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」は元の高度にまで徐々に上昇していった。
「よしッ! いいぞッ! 上がったあッ! 今のうちにフォトンジェネレーター再起動だ」ッ!」 グッ!
タタタタ タタタタ タタ (了解、フォトンジェネレーター再起動開始) ピッ
ブウウンッ! シュワアッ! ジジジ バチバチ ビビ… ヒュウウウウンン―ッ!
ブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」の機動主機、フォトンジェネレーターが再び動き始めた。
ヒイイイイインンン ピッ ピッ ピッ ブウウンッ! ジイイ……
『フム、持チ堪エタカ… ナラバ止メヲ刺スマデダ』 ブオンッ! ピッ
ガシュンッ! ジャキッ! ビイインッ!
『行クゾッ! 2号機、3号機、ワタシニツヅケッ! アレヲ撃墜スルッ!』 ピッ
『『 了解 』』 ブオンッ! ジャキ!
ヒイイイイイイインン シュバアアアーーーーッ!
上空に滞空していた3機のブレードナイト「グリフォスD/FAV7」は、上昇してきたブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」にとどめを刺すためにフォトンライフルを構え、上空から一気に急降下してきた。
ピピピピピ ビコッ! ビコビコ! ピッ!
『コレデ終ワリダ人間ドモ』 ピッ
照準がブレードアーマー「ウェルフェアD型BTVタンカー」を捉えていった。
ギュワアアアーーッ! ピピピピピ ビコッ! ビコビコッ!
『ココマデダッ! 落チロオオッ!』 ピッ
その時、彼らは真横から思わぬ攻撃を受けた。
ギュウウウウウウウンンンンンーーッ! シュババババアーーッ! ヴオンッ!
ピピピピピ ビコッ! ビコビコッ!
「そうは行くかあああーーッ!」 カチッ!
「そこまでよッ! いっけええーーッ!」 カチッ!
ブオオオオオオーーーッ! シュバババババーーーッ! ドドドド シュゴオオオオーーッ!
ビーーーッ! ピッ
『接近警報ッ⁉︎ 右翼ニ2機接近ッ! ビビイーッ!』 ピッ ガシュンッ!
ババババッ! シュンシュン シュバッ! ドコドカアッ!
『ビビビイイーーッ! バ、バカナーッ! ブレードナイトダトオッ! イツノ間ニッ! ドコカラ現レターッ!』 ピッ ビーッ!
ドバババババッ! バシバシビシイッ! バンバンッ! ドコオオオッ!
ジジ ドオオオオーーンンッ! バアアアアアーーッ! ボウンッ! バラバラ…
それは、ギリギリ補給作業が終了し、対艦噴進弾「スティールアタッカー」が着弾する寸前に、補給、整備用ハンガーから緊急射出されたアルファ小隊だった。 自立思考型無人ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」の3機は、「スティールアタッカー」の着弾時の爆発の影響で、アルファ小隊の存在に気が付かなかった。
彼ら3機のうち2機のブレードナイト「グリフォスD/FAV7」は、一瞬で蜂の巣の様に撃ち抜かれ、穴だらけになって爆発し、地表へと落ちていった。
ビュンビュンッ! シュバアアアーーーーッ! カシュンッ! ピッ
『マスター、敵機2機を撃破ッ! 1機が姿を消し高速で離脱、逃走しました!』 ピッ
「くそッ! ステルスかッ! 1機撃ち漏らしたッ! マイロッ! 逃げた奴を頼むッ! ジェシカ! 一緒に来てくれッ! 『タンカー』の救助に向かうッ!」 ピッ
『『 了解ッ! 』』 ピピッ!
シュバアアアーーッ! ピッ ピッ
『マスター、『イーグルスナイパー』準備完了、対ブレードナイト用AP 弾装填! 逃走中の敵機を確認、捕捉しました。 方位1011、距離2600、2601、2602、2603… 高度1860、速度720km/h、エリア071から070へ向け高速で移動中ですわ』 ピッ
「ありがとうサニー、逃しはしないさ」 グッ ピピピピピ
ガシュンッ! ジャキンッ! ピコ!
『ご武運をマスター』 ピッ
ヒイイイイインンーーッ! シュバアアアーーッ! ゴオオオーーッ! ブオンッ!
『クッ! 2号機、3号機ヲ失ウトハ想定外ダッ! コノママデハコチラガ不利ッ! 早ク友軍ト合流セネバッ!』 ピッ
1号機の自立思考型無人ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」は、2号機と3号機がいきなり攻撃を受け撃墜されたと同時に、ステルスモードで姿を消し、その存在を悟られぬように、全速力でその場から逃走していた。しかし…
ビーー! ビーー! ビココッ!
『ナッ! ロックオンサレタッ⁉︎ ステルスモードダゾッ⁉︎ ソンナバカナッ!』 ビビーッ!
ピピピピピ ビコッ! ビコビコッ! ピッ!
「捉えた… 悪いが僕とサニーにはステルスは通用しない。君の動きは手に取るように分かるんだ… 僕らがここにいた事が君の運の尽きだったのさ… さらばだッ!」 カチッ!
ヒイイインンッ! ドウウウウウーーーーッ! シュバアアアーーーッ!
ブレードナイト「アウシュレッザD型F1R32 サニー」が装備する、長距離狙撃用フォトンライフル「イーグルスナイパー」から、1発の127mm対ブレードナイト用AP弾タイプⅡが、ステルスモードで逃走中の1号機、自立思考型無人ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」に向け放たれた。
ギュワアアアーーーーーッ! シュンッ!
ビーーーーーーッ!
『ソ、ソンナッ! ステルスダゾッ! ステルスナンダッ! ナゼダアアアーーッ!』 ピイーーーーッ!
ドガアアアーーーーッ! べキンッ! ジッ ジジ ジジジッ! バチバチバチッ!
ドオオオオオンンンーーーッ! バアアアアンンーーッ! バラバラ…
逃走中の自立思考型無人ブレードナイト「グリフォスD/FAV7 」は、マイロ中尉のブレードナイト「アウシュレッザD型F1R32サニー」からの127mmAP弾が直撃し、その胴体を真っ二つにされ、爆発四散していった。
ピッ
『命中、マスター敵機の撃墜を確認しました』 ピッ
「よし、戦闘モード解除、僕らも「タンカー」の救助に向かうよッ!」 グイッ!
『了解ですわ、マスター』 ピッ
クルッ! ガシュンッ! ヒイイイイイイインン バウウウウーーッ!
逃走した1号機を撃墜したマイロ中尉は、機体の向きを変え、被弾した「タンカー」の救助に向かったアラン中尉達を追いかけていった。
・
・
・
ーヤマト皇国「樹海」辺境、強襲巡航艦「ライデン」ー
ドンドンドンッ! ババッ! ダアアンンッ! ヒュルヒュルッ! ブオオオオオオーッ!
ドガアアーーンンッ! ドオオオオオオオーーッ! バンバンバンッ! ドドドドッ!
ビーーーッ! ドオオンッ! グラグラ
「左舷被弾ッ! 3番5番PDS大破沈黙ッ!」 ババッ! ピッ ピピ
「上空から敵機接近ッ!」 ピコ ビコビコッ!
「艦尾VLSッ! 対空噴進弾『スキッパー』全弾発射ッ! 機関最大ッ! 面舵30ッ ピッチ角18ッ 速度最大ッ!」 ババッ!
「アイサーッ! 進路変更面舵30ッ! 機関最大最大戦速ッ!」 ピッ タンタン グイッ!
「艦尾VLS対空噴進弾『スキッパー』発射しますッ!」 ピッ カチカチ ピコッ!
バクンバクンバクンバクンッ! ピッ シュドドドドドオオオーーッ!バババアアアーーッ!
ビビーッ! ドオオンッ! ガタガタ
「右舷からも敵機ッ! 2機が接近ッ!」ババッ!
「副砲撃ち方始めえッ! 目標接近中の敵ブレードナイトッ! 転舵一杯ッ!」 ババッ!
「アイサーッ! 副砲攻撃開始、転舵一杯ッ!」 グイイッ! タンタン ピコッ!
ウインッ! カシュンッ! ドンドンドンドンドンドンッ! シュバババババッ!
ビイーーッ!
「艦長ッ! 主砲ッ 敵旗艦を捕捉ッ!」 ビコッ!
「全艦全力戦闘だッ! 主砲は敵旗艦を捕捉次第砲撃せよッ! 砲雷長ッ! 敵機に注意しろッ! 絶対に近づかせるなッ! 索敵員、敵の駆逐隊の動きを捉えろッ!」 ババッ!
「「 アイサーッ! 」」 ババッ!
ババッ! シュゴオオオオオーーーーッ! ゴウンゴウン ゴゴゴゴ…
ヒイイイイイイインンッ! ドオオオオオンンンッ! シュバアアアーーーーッ!
レオハルト中佐達、アルファ小隊が、大軍のココル共和国の自立思考型無人ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」と、その主力空母艦隊を国境方面へと誘い出していた頃、ヤマト皇国「樹海」辺境の上空で、強襲巡航艦「ライデン」と、空母艦隊から離れ、独立したココル共和国の無人分艦隊とが、激しい砲撃戦を繰り広げていた。
強襲巡航艦「ライデン」が単艦1隻に対し、ココル共和国無人分艦隊は重巡航艦をはじめ、合計4隻で艦隊戦が始まった。強襲巡航艦「ライデン」のブレードナイトは皆無、それに対し、ココル共和国無人分艦隊側からは、それぞれの搭載の自立思考型ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」が発艦し、その数27機がその戦場を駆け巡っていた。
シュゴオオオオオーーーーッ ゴンゴンゴンッ! シュバアアアーーーーッ! ダダダッ! バンバン!
ピッ ビコッ! ビコッ! ピピッ!
「上空の敵機、ブレードナイト2機を撃墜ッ!」 ビコッ!
「進路前方に敵駆逐艦ッ! その後方に軽巡もいますッ!」 ピッ ビコビコッ!
「エリア071、コース0000 マークポイント2 イエロー33 アルファ グレード2 チャーリーッ! 速度60ノット 高速ですッ!」 ババッ!
「敵駆逐艦捕捉ッ! R012から013へ移動中ッ! 軽巡も同行コースッ! 敵艦発砲ッ!」 ピコッ!
「躱せええッ! 右舷スラスター全開ッ!」 バッ!
「アイサーッ!」 ピッ タンタン ピピッ!
ババッ! バウウウウーーッ! ゴゴゴッ!
シュンシュンッ! シュバッ! ドオオンッ!
「「「 うわああッ! 」」」 ガクガク グラグラ ビビビッ!
「ううッ! 反撃しろおッ! 艦首発射管全門発射ーッ!」 ババッ!
「アイサーッ! 1番から8番、空間魚雷全門発射、目標、敵駆逐艦及び軽巡航艦ッ!」 ピッ ビコビコッ!
ガシュンッ! シュバババババーーーッ!
「艦首発射管全門発射、次弾装填開始ッ!」 ピッ ピピ タンタン ピコ!
「敵旗艦発砲ッ! 砲撃来ますッ!」 ババッ!
ヒュルヒュルヒュルヒュルッ! ドオオオオオンン! ガアアアンンッ! ビリビリ ビビビ…
「クッ! 頼むッ! 持ってくれよおッ『ライデンッ!』」 ググッ! ガタガタ ビリビリッ!
強襲巡航艦「ライデン」の張る、強力なフォトンフィールドにも、限界が来始めていた。 度重なる砲撃とロケット弾、その全てをこれまで防いでいた。駆逐艦や軽巡航艦クラスの砲撃は通常なら容易く防げるが、ココル共和国無人分艦隊旗艦の重巡航艦「ヴェルデ・リュージュ」の砲撃がフィールドの限界を越え、既に数発が着弾した。その影響が防御力を削っていった。しかし、それはココル共和国無人分艦隊旗艦の「ヴェルデ・リュージュ」も同じだった…
ーココル共和国無人分艦隊旗艦 重巡航艦「ヴェルデ・リュージュ」ー
ドオオンンッ! バキバキバキッ! グワアアンンッ! モクモクモク…
ビーーッ! ビーーッ! グラグラ ガタガタ ビリビリ
『艦尾ニ被弾ッ! 第二フォトンジェネレータ大破ッ! フォトンフィールド減退ッ! 第一次動力停止ッ!』 ピッ ビコッ!
シュンシュンッ! シュバッ! ドゴオオオーーンンッ! メキメキッ! バアアアアアーーッ!
ビーーッ! ビーーッ!
『護衛駆逐艦『ビット10』ニ命中弾ッ! 『ビット10』通信途絶ッ! 大破轟沈ッ!』 ピッ ビコ!
『クッ! オノレ『ライデンッ!』 巡航艦クラスノハズナノニッ! ナントイウ破壊力ッ! マルデ重巡航艦クラスノ砲撃力デハナイカッ!』 グラグラ ビリビリ ピッ
ヒュルヒュルヒュルヒュルッ! ドオオオオオンンンーーッ! ダアアンンッ! グラグラ…
『グウウッ! 体制ヲ立テ直セッ! 直チニ反撃ダッ!』 ビビビッ!
ヒイイイイイイインンッ! ドオオンッ! ドオオンッ!
旗艦重巡航艦「ヴェルデ・リュージュ」の制御システムは、後続の僚艦、護衛駆逐艦「ビット10」が強襲巡航艦「ライデン」からの砲撃で、艦橋は消し飛び、機関室は破壊され、一瞬で轟沈していった威力に驚きを隠せなかった。
ヒュルヒュルヒュルヒュルッ! ドオオオオオンンンッ! ドカアッ! バアアアアンンッ!
ビーーーッ!
『第1副砲塔ニ命中弾ッ! 第1副砲大破使用不能ッ!』 ピッ
シュバッ! ダアアアンンッ! グラグラ ビリビリ!
『ウウッ… タ、タカガ1隻ノ巡航艦ヲナゼ沈メルラレナイ! 撃テエッ! 『ライデン』ヲ撃沈シロオッ! ブレードナイト部隊ハ何ヲシテイルッ! 上空カラ『ライデン』ヲ攻撃セヨッ! 『ライデン』ノ目ト耳ヲ破壊シ、攻撃力ヲ奪ウノダッ!』 ビッ!
重巡航艦「ヴェルデ・リュージュ」の制御システムは、周りの状況があまりにも激しく、まるで次第に冷静さを失っていく人間の指揮官の様であった。
ピッ
『コチラ、ブレードナイト部隊『グリフォス01』、旗艦『ヴェルデ・リュージュ』へ、 指令ヲ受諾、コレヨリブレードナイト部隊ハ標的ノ巡航艦『ライデン』二向ケ、索敵センサー類ノ破壊二向ケ、攻撃ヲ開始スル』 ピッ
強襲巡航艦「ライデン」の激しい迎撃により、18機までに撃ち減らされた自立思考型無人ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」は、旗艦「ヴェルデ・リュージュ」の指令で、全機が更に高度を上げ、強襲巡航艦「ライデン」に狙いを定めた。
シュバババババッ! ドンドンッ! バアアアアンンッ! ビリビリッ! ガガガッ!
『グウウッ! 先攻シテイル軽巡航艦『ガノン』、護衛駆逐艦『ビット9』ニ指令ッ!』 ピッ
ゴウンゴウンゴウン シュバアアアーーーーッ! ドンドンドンッ! ババッ! ピタ! ピピ!
砲撃戦闘中の2隻の無人艦、軽巡航艦「ガノン」と護衛駆逐艦「ビット9」は、旗艦「ヴェルデ・リュージュ」からの指令を受け、砲撃を中止した。
『コレヨリ最終決戦ニ入ル! 軽巡航艦『ガノン』、オヨビ護衛駆逐艦『ビット9』へ、両艦ハ、ブレードナイト部隊ト連携シ、宿敵、巡航艦『ライデン』ニ向ケ突撃セヨ! 旗艦『ヴェルデ・リュージュ』モ突撃スル! ヤツヲ… 『ライデン』ヲ撃沈スルノダッ!』 ピピッ!
『『 了解、ブレードナイト部隊と合流、連携攻撃ニ入リマス 』』 ピピッ!
ヒイイイイイイインンッ! バウウウウーーッ! ゴゴゴ…
2隻の無人艦は、スラスターを全開にして、強襲巡航艦「ライデン」へと接近して行った。ココル共和国無人分艦隊は、総力を上げて強襲巡航艦「ライデン」に襲いかかって行った。
ー強襲巡航艦「ライデン」ー
ビーーッ! ビーーッ! ドオオオオオンンンッ! ガタガタ グラグラ…
ピッ ピッ ピッ ビコッ! ビコビコッ ビコビコッ!
「艦長ッ! 敵艦隊に動きがッ! 重巡をはじめ、全ての艦が『ライデン』に突進して来ますッ!」 バッ!
「むうッ! 締めに来たかッ!」 ググッ!
「艦直上に反応ッ! 上空より敵機ッ! エリア071 方位0300、タンゴ18デルタ、高度2800ッ! 急降下ッ!」 ババッ!
「なにッ!」 バッ!
反射的に、艦長のグレイ中佐は真上を見上げた。
ギュワアアアアアアアアーーーッ! ヴオンッ!
ピピッ!
『トラエタゾッ! 全機突撃、『ライデン』ニ突撃セヨッ!』 ピッ ブウンッ! シュバアアアーーーッ!
『『『『『 了解 』』』』』 ビビッ! シュゴオオオオオーーーッ! バババーーッ!
18機のブレードナイトが、スラスターを全開にして急降下をし、強襲巡航艦「ライデン」めがけて突進して行った。
ピコ!
『ブレードナイト部隊、巡航艦『ライデン』ニ突入ヲ開始』 ピッ
『ヨシッ! 艦隊ッ!砲撃シツツ全艦突撃ッ! 体当タリシテデモ『ライデン』ヲ撃沈セヨ!』 ピピッ!
ヒイイイイイイインンッ! シュゴオオオオオーーーーッ! ドオオオオオオーーッ!
ココル共和国無人分艦隊も、ブレードナイト部隊に続き、強襲巡航艦「ライデン」に向け突撃を開始した。
「艦長ッ! 上空の敵機に合わせ、敵艦隊が前進ッ!」 ババッ ピッ ビコビコッ!
「クッ! 対空防御ッ! 対空噴進弾、全弾発射ッ! PDSッ射撃開始ッ!」 ババッ!
「アイサーッ! 対空防御ッ! PDS射撃開始ッ! 全VLS解放ッ! 対空噴進弾、『スキッパー』全弾発射ッ! 目標、当艦に急降下接近中の敵ブレードナイト編隊ッ!」 カチカチ ピッ!
グインッ! ピッ ブオオオオオオーーーッ! シュシャシャシャシャッ! ババババーーッ!
バクンバクンバクンバクンッ! ピッ シュドドドドドドドーーッ! シュバアアアーーーーッ!
強襲巡航艦「ライデン」の持てる対空火器が全て火を吹き、急降下攻撃を仕掛けて来た敵ブレードナイト「グリフォスD/FAV7」に向け迎撃を開始した。
ビーーッ! ピピ ビコ ビコビコ ポン!
「敵艦隊急速接近ッ! 方位0100、 距離10800、速度60ノット、イエロー28、マークポイント3アルファ、チャーリーッ! 右舷前方より駆逐艦を先頭に軽巡航艦、重巡航艦の単縦陣で接近ッ!」ピッ ピコ!
「敵艦隊発砲ッ!」 ビーーーッ! ピコ!
「取舵一杯ッ! 主砲照準ッ! フォトンフィールド最大ッ! 機関最大戦速ッ! 敵機の攻撃を躱しつつ敵艦隊を迎え撃つッ!」 ザッ!
「「「 アイサーッ! 取舵一杯ッ! 主砲発射ッ! 」」」 グイッ! ピッタンタン ピコ!
ガコンッ! ヒイイイイイイインンッ! ドオオンッ! シュゴオオーーッ! ゴゴゴ…
シュバババババッ! シュンシュンッ! ドオンッ! ダアアンンッ! ビリビリビリッ!
強襲巡航艦「ライデン」は、敵艦隊からの猛攻を受けながら、上空からの敵機を攻撃しつつ、敵艦隊に反撃しながら回避行動を取った。
お互いの戦闘距離が10000を切ると、もはや主砲同士の殴り合いの様な砲撃戦となる、更に接近すれば、副砲やロケット弾、近接防備兵装のPDSまでもが艦隊戦に参加し、まさに撃ちっ放しの乱戦状態に入り、強襲巡航艦「ライデン」に取っては数の差で不利な戦いだった。
そこへ来て、上空からのブレードナイトによる急降下突撃である。単艦の強襲巡航艦「ライデン」に取って、コレは不利を通り越して絶望的な戦いであった。
ギュワアアアアアアアアーーーッ! ピッ ピピピピピ! ブオンッ! ビーーッ!
『巡航艦『ライデン』反撃ヲ開始、迎撃用噴進弾多数接近ッ!』 ビビッ!
『ヤハリナ、左舷側ノ防御ガ薄イ、全機散開、各自ノ判断デ回避、『ライデン』ニ突入セヨッ!』 ピピッ! ブオンッ!
『『『『 了解、散開(散開、散開、散開ッ!) 』』』』 ピピッ! バラバラッ!
シュババババアーーッ! ドガアアンンッ! ドオオンッ! バキバキバキ バアアアーーッ!
ドドドドッ! シュンシュン ガンガンバンッ! ドコオッ! ドオオンッ! バラバラ…
強襲巡航艦「ライデン」からの対空噴進弾「スキッパー」と近接防備兵装のPDSによる射撃で、急降下接近中だったブレードナイト編隊は、そこで編隊を解き、大空に散らばりながら、急降下を続けた。そんな中、数機のブレードナイトが撃ち落とされて行った。
『コノママダッ! 巡航艦『ライデン』マデ500ッ! 『ライデン』ノフォトンフィールドハ効力ガ弱マッテイル、全機突入セヨッ!』 ビビ!
『『『 了解、突撃 』』』 ブオンッ!
ギュワアアアアアアアアーーーッ! バババッ! ズバッ! シュバッ! ズガアアンッ!
強襲巡航艦「ライデン」のフォトンフィールドに触れた直後、殆どの機体が、フィールドによって破壊されたが、数機がそれを免れ、強襲巡航艦「ライデン」に迫って行った。中には、仲間のブレードナイトを盾にして、突入を果たした機体もあった。
ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビコッ! ビコビコッ! ピッ!
「艦長ッ! 敵ブレードナイトがフィールドを突破ッ! 直上80mッ!」 ババッ!
「PDS は何をしているッ! 撃ち落とせえッ!」 ババッ!
「大破した左舷側のPDS、3番と5番の隙をつかれましたあッ! 今、1番と7番がフォローを開始ッ!」 グッ カチカチ ピッ
グイン グインッ! ピタッ! ブオオオオオオオオオーーーッ!
ガンガンビシッ! ドオオンーーッ! バアアアアアーーッ!
『11番機被弾、大破ロスト』 ピッ
『構ウナッ! ククク、モウ全テガ手遅レダ『ライデン』、コノママ沈メエエーーッ!』 ブオンッ!
ギュワアアアアアアアアーーッ! シュンシュンッ! シュバッ!
「敵ブレードナイト3機が突入して来ますッ!」 ピピ ピーーッ!
「艦長ッ!」 ババッ!
「まさか… ヤツら特攻かッ⁉︎ 艦ッ転舵ッ! 思いっきり回せええーーッ! 総員対衝撃防御ーーッ!」 ババッ!
「アイサーッ! スラスター全開ーーッ!」 グイイッ! タンタン ピコッ!
シュバアアーーーーーッ! ビーーッ! ビーーッ!
ギュギャアアアーーッ! グワアアッ!
『『『 突入ッ! 』』』 ビビッ! ピーーーッ!
ドゴオオオオオーーーーンンッ! ドオオオオオンンンーーッ! ブワアアアアーーッ!
3機のココル共和国、自律思考型無人ブレードナイトが、急降下速度を落とさず、そのままの勢いで、強襲巡航艦「ライデン」の第1主砲塔とブレードナイト格納庫と発艦電磁カタパルトデッキにそれぞれが突入し、爆発破壊して行った。
ーココル共和国無人分艦隊旗艦「ヴェルデ・リュージュ」ー
ピコ
『友軍ブレードナイト部隊、巡航艦『ライデン』ニ突入』 ピッ ピコ!
『巡航艦『ライデン』被弾損傷、友軍ブレードナイト部隊全滅』 ピッ ピコ!
ココル共和国無人分艦隊の砲撃が中断していた。それは、旗艦「ヴェルデ・リュージュ」のメイン情報モニターに、友軍のブレードナイト部隊が、強襲巡航艦「ライデン」に突入し、爆発していく姿が映し出されていたからだった。 そこには、火を吹き第1主砲とブレードナイト発艦カタパルトが吹き飛ぶ様子が映っていた。 普通、コレだけの映像を見れば大戦果なのだが、旗艦「ヴェルデ・リュージュ」の制御システムにとってはそうではなかった。
ピッ ピッ ピッ
『ブウウン… 流石ダナ『ライデン』、艦橋トエンジンユニットヲ狙ッタノダガ、咄嗟ニ躱シタカ…』 ピッ
ゴオオオオ… モクモクモク…
旗艦「ヴェルデ・リュージュ」の情報モニターには、炎と煙を吐き、被弾した姿の強襲巡航艦「ライデン」の姿が映っていた。
ピッ
『アノ様子デハ、モウ反撃スル能力モソウ残ッテハイマイ、沈メルノナラ今ダッ! 全艦一斉射撃用意ッ!』 ピッ!
ゴウンゴウンゴウン ウィイインッ! カシュン! カシュン! ククク… ピタッ!
単縦陣のココル共和国無人分艦隊3隻の各主砲が、傷ついて煙を吐いている強襲巡航艦「ライデン」に狙いを定めた。
ー強襲巡航艦「ライデン」ー
ビーーッ! ビーーッ! ガタガタ グラグラ ドオンッ! パチパチ ビリビリ…
「うう… 艦の被害状況をッ!」 ヨロ…
ドオオンッ! ガタガタ メラメラ パンパンッ! ガアアンッ! ボウボウ モクモク…
ピッ タンタンピコピコ ビーーッ! ビーーッ! ビコッ!
「敵ブレードナイトが本艦に体当たり突入、第1主砲塔は大破ッ! 右舷側PDS群全基使用不能全滅ッ!」 ババッ ピッ!
ビーッ! ビーッ! ビーッ! ガタガタ ジジ ジジジ!
「ブレードナイト格納デッキに火災発生、集電探室応答ありませんッ! 第1電磁カタパルトも大破、使用不能ですッ!」 バッ
「1番2番、副砲塔動力寸断、砲塔指向不可、第一次動力停止ッ! フォトンフィールド消失ッ!」 ピコ!
ゴオオオオーーッ! ドウンッ! パンパン バチバチバチ メラメラ ボウボウ…
ガタガタガタ グラグラ ビビビ ビリビリビリッ! ヨタヨタ ゴゴゴゴ…
「むうう…」 ググッ ザッ!
「艦長、大丈夫ですか?」 サッ
「ああ、副長… してやられたよ… 体当たりしてくるとはな…」 ふうう… ドサ ギッ!
強襲巡航艦「ライデン」の艦長、グレイ中佐は、艦長席に腰を下ろして、艦橋内のメイン情報モニターを見つめていた。そこには、現在の強襲巡航艦「ライデン」の現在の状況が映し出されていた。
「ふむ… 使えるのは第2主砲とPDSが数基、副砲は動かず空間魚雷とVLS弾頭は撃ち尽くして残弾が0、ミサイルポットに数発のロケット弾のみか… そこでこの被害だ… 」 ググッ
「艦長、これではもはや…」 ササッ!
「うむ、ここまでだろ、艦回頭! 転進ッ! 戦闘空域を離脱するッ!」 ババッ!
艦長のグレイ中佐が戦線離脱を指示したその時、索敵員の報告でその場に緊張が走った。
ビーーッ!
「艦長ッ! 敵艦隊よりレーザー照射感ありッ! 本艦、敵主砲の標的にロックオンされましたあッ!」 ババッ!
「「「 艦長ッ! 」」」 ババッ! ザワッ!
「むうう…」 ググッ!
ーココル共和国無人分艦隊旗艦「ヴェルデ・リュージュ」ー
ピッ ピコピコ ビビッ!
『巡航艦『ライデン』ヲ捕捉、照準固定ッ!』 ピッ
『主砲、砲撃準備完了』 ピッ ピコ!
『ヤットダ… ヤット捉エタゾッ! 全艦一斉射撃ダ用意ッ!』 ピッ
ピピピピピ ビコ ビコビコッ! ピッ! カシュンッ! ピタッ!
ココル共和国無人分艦隊の各主砲が、強襲巡航艦「ライデン」に照準を固定した。
『サアッ! コノ世界カラ消エ去ルガイイッ! 『ライデンッ!』』 ピピッ!
今まさに、強襲巡航艦「ライデン」に向け、主砲の一斉射撃が始まろうとしていた。
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次回もでき次第投稿します。