第202話 帝都上空機動艦隊戦
ー帝都「アダム」王城上空 神聖艦『ルシェラス』ー
帝都王城より 離れた上空、同胞の教団艦隊と合流した神聖艦『ルシェラス』は、ゼレオ公爵の命令で装備の主砲を皇帝ベルディアのいる王城へと砲撃をした。
シュバアアアアーーッ ギュンッ! ビュンビュンッ! ブンッ!
神聖艦『ルシェラス』より放たれた、口径60cmの強力なフォトン弾が16発が、高速で帝都王城に向け突き進んでいった、全弾が名中すれば王城など跡形も無く消し飛ぶ威力である。
「ふわははははッ! いけええッ! そのまま王城を撃ち抜いてしまえッ!」 ババッ!
神聖艦『ルシェラス』の艦橋より、ゼレオ公爵は、放たれた16発のフォトン弾の弾道を見て声を上げていた。
「ふふふ、(これで公爵も後に引けなくなったであろう…親殺しは大罪、ましてやそれが皇帝陛下ともなれば……全ては計画通り…)」 ニヤッ!
艦橋の窓から外を見て、声を上げる公爵の姿を見ながら、フィラウス大司教はほくそ笑んでいた。その間も、神聖艦『ルシェラス』のフォトン砲弾は王城に着弾しようとしていた。
「砲弾ッ 着弾まであと10秒ッ!」 ピッ! ビコビコ ポン!
「(終わりましたな…)」 ふふふ…ニヤニヤ…
フィラウス大司教がそう思った時、ゼレオ公爵が叫んだ。
「なッ! 何だあれはッ⁉」 ババッ!
公爵は、王城上空に小さな白い魔方陣が一瞬現れたかと思ったら、そこに白い何かが浮いているのが見えた。 公爵からはソレが何かは小さすぎて何かはわからなかった。
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ー強襲巡航艦「ライデン」ー
シュバアアアアーーッ! ゴオオオオーーッ!
カチカチ タンタン ピピッ ビコッ!
「帝都ッ王城まで後10分ッ! 艦、現在速度50ノットッ!」 ピコッ
ピッ ビーッ!
「王城近接上空に未確認艦隊ッ! 数は9隻ッ! 超大型艦を中心に集結中ッ!」 ビコッ!
「むッ! 9隻だとッ! 数が合わんッ! 索敵員ッ!」 ババッ!
「アイサーッ!」 ピッ ピピ カチャカチャ ビコビコ ピッ ポンッ!
「センサーに感ッ! チャートNo.01 マーク04 アルファッ! オレンジ13ッ! 不明艦4 進路23 速度40ノット 当艦に向け急速に接近中ッ!」 ビーッ!
ビコビコッ! ピッ!
「ふんッ! 手回しがいいッ!」 グッ
「艦長ッ!」 バッ!
「『ライデン』速度増速ッ! 砲雷撃戦用意ッ! 主砲起動ッ! 全発射管全門装填ッ! PDS起動給弾開始ッ!」 ババッ!
「アイサーッ CIC へ伝達ッ! 砲雷撃戦用意ッ! 主砲起動ッ 全発射管全門装填ッ PDS起動給弾開始ッ!」 ザッ!
「CIC 了解ッ!」 カチカチ ピッ ピコピコ ビビッ!
ウイイイイーーン カシュンッ! ガチャンガチャンガチャンッ!
「全艦戦闘準備完了ッ!」 バッ!
「副長ッ! ブレードナイト隊全機発艦ッ! 制空権を取るんだッ!」 バッ!
「はッ! CIC ッ! ブレードナイト全機発艦ッ!」
「アイサーッ!」 ピッ ピコピコ
ーブレードナイト発艦デッキー
ビーッ! ビーッ! ビーッ! ピッ ポンッ!
『ブレードナイト隊全機発艦ッ! アルファー、アップル、アプリコットッ! 全小隊発艦せよッ! 繰り返す、ブレードナイト隊全機発艦ッ!…』
ウィイイイインン! ガシュンッ! ガシュンッ!
「おらあああッ! 全機発艦だああッ! 急げええッ!」 バッ!
「「「「「 了解ッ! 」」」」」 バババッ! ダダダ ドタドタ ワーワーッ!
「甲板長ッ! アルファー隊出るぞッ!」 サッ!
「レオハルト中佐ッ! 了解ッ!」 サッ ババッ!
バクンバクン ピッ ピピ カチカチ
ビュウウンンッ! ピッ ピッ パパッ! ギュウウッ!
『Rog.全システムスタンバイ、起動開始、オールグリーンッ! レオン、いつでも出せます』 ピッ
「おうッ! アウディ、いくぜッ!」 グイッ!
ブオンッ! ヒュイイイイイインンン ガシュンッ! ガシュンッ!
レオハルトのブレードナイト、「アウシュレッザD型FARアウディ」は、発艦用の電磁カタパルトへ移動していった。
ガシュンッ! ガシュンッ!
「アルファー小隊、アラン、マイロ、ジェシカッ!俺に続けよ!」
『『『 了解ッ! 』』』 ピッ
本日のアルファー小隊の編成は、レオハルト中佐を隊長に、2番機がアラン少尉、3番機がマイロ少尉、4番機がジェシカ少尉となっていた。 それぞれの機体がノーマル機ではなく、独自のカスタマイズをされての出撃となっていた。
『アラン今日の装備はそれか?』 ピッ ガシュンッ! ガシュンッ!
『ああ、隊長と同じにしたんだ』 ピッ ガシュンッ! ガシュンッ!
『あなた、使いこなせるの?』 ピッ ガシュンッ! ガシュンッ!
『ジェシカ…俺、なんかアニスちゃんに会ってから、さらに強くなったんだ』 ピッ ガシュンッ!
『あッ それは俺も感じたぜ、なんかレベルアップした様な感じがするんだ!』 ピッ ピタッ!
『私も…なんか、アニスちゃんと戦う度に、力がついていくって言うか能力が上がっていくと言うか、そんな感じじゃない?』 ピッ ピタッ!
『ああ、昨日までより確実に上がってる、現にブレードナイトの能力ゲージが前より大幅に上がってるんだ、これは凄いぜ』 ピッ
『『 えッ! 』』 ピピッ!
『おわッ! 本当だッ! 凄えええッ! だったら俺も武器換装すればよかった』 ピッ
『私もよ…この子『ウルグスパイアー』がまるで最新型のブレードナイトみたいな数値が出てる』 ピッ
『俺達の能力や魔力が上がったせいだ、隊長が前にも言ったろ?『ブレードナイトも魔道具の一種、それを使う者の能力と魔力に比例して威力も性能も上がる』って、まあ隊長にはまだまだだけど、頑張ろうぜ』 ピッ
『『 ああ(うん) 』』 ピピッ!
アラン達3人は、アニスによる特訓と模擬戦、それと恩恵により、益々力をつけていった。
ピッ タンタン ピポ
「アウディ、状況報告」 ピッ
『Rog.現在、帝都王城周辺に13の艦船反応、内一つは超大型です』 ピッ
「王城付近のやつか…」 カチカチ ピッ ピッ
『Rog.さらに、そのうちの4隻がこのライデンに向け急速接近中です』 ピッ
「分かった、いくぞッ!『ライデンCIC アルファー小隊発艦準備完了 指示をこう』」 ピッ グッ!
「アルファー小隊、発艦許可 第1から第4発艦用電磁カタパルトへ」 ピッ
「了解ッ! 全機カタパルトへ」 ピッ
『『『 了解 』』』 ピピッ!
ガコンッ ガコンッ ドンドンッ プシューッ!
「『ライデンCIC、アルファー小隊、カタパルト準備良し』」 ピッ
「ライデンCICよりアルファー小隊へ、進路クリアー 発艦ッ!」 ピッ
「『アウシュレッザD型FARアウディ/レオハルト』出るッ!」 ピッ
ビーッ! ガシュンッ! シャアアアアーッ! ドオオオオーーッ!
「『アウシュレッザD型F1ライナーマークⅡ/アラン』発進するッ!」 ピッ
ビーッ! ガシュンッ! シャアアアアーッ! ドオオオオーーッ!
「『アウシュレッザD型F1ライナーR 32/マイロ』出撃するッ!」 ピッ
ビーッ! ガシュンッ! シャアアアアーッ! ドオオオオーーッ!
「『ウルグスパイアーD型SCレパート/ジェシカ』出撃します」 ピッ
ビーッ! ガシュンッ! シャアアアアーッ! ドオオオオーーッ!
シュババッバアアアアーーーッ! ゴオオオオーーッ!
強襲巡航艦「ライデン」のブレードナイト、アルファー小隊が全機出撃していった。それに続き、アップル、アプリコット小隊も次々と発進していった。
バアアアーーッ ピッ ピッ ビーッ!
「全く、何処のどいつか知らんがやってくれるぜ!」 ググッ
ピッ ポン!
『Lst.レオン、あなたに通信が来てます』 ピッ
「通信? 誰だ?」 カチッ
『Lst.発信者は【レイラ・フォン・ビクトリアス】、文面表示します』 ピッ
タタタタタタタタタッ! ピッ
「なにいいッ! アニスがアレに1人で向かっただとおおッ!」
ビーッ! ポンッ!
『Lst.警告、超大型艦、攻撃を開始、目標、帝都王城!』 ピッ
「チイイッ!」 バンッ!
レオハルトは王城が攻撃を受けたとの情報を聞き、思わず操縦席の肘掛けを思いっきり叩いた。その時、アウディが警告をした。
ビーッ!
『Lst.警告、対衝撃、対閃光防御ッ! 各機、当機の後ろへ退避』 ピッ ブアンッ!
「なッ アウディ!どうした うッ!」 パアアッ!
アウディの指示で、アルファー小隊の全機が後方に退避し、アウディのフォトンフィールド内に隠れた。その直後、膨大な光と弱めのフォトン波動波が辺りを襲ってきた。
ピカアアッ! バアアアーーッ ガタガタガタ
「うわあッ! なんだあ⁉︎」 ギュウウッ!
アルファー小隊はその場で一時停止した状態で、上空に滞空していた。
ー強襲巡航艦「ライデン」 ブリッジー
ギュワアアアーーーッ! ゴゴゴゴ ピピ ポンッ ヴ〜ンッ パッ!
強襲巡航艦「ライデン」のブリッジにある大型モニターに望遠映像の帝都王城が映った。
「艦長ッ王城ですッ!」 ピッ
「おおッ! まだ無事だったかッ!」
ビーーッ!
「敵超大型艦ッ 王城に向け発砲ッ!」 ピーー!
「なにッ!」 ババッ!
大型モニターには、王城に向け多数のフォトン弾が弾道を引いて映っていた。
「敵弾ッ!王城に命中コースッ!」 ピッ ピピ ピーーーーッ!
「くうッ! ダメかッ!」 ググッ!
艦長のグレイがそう思い、両手を握りしめたその時、望遠映像の王城前に、一瞬光ったと思ったら白い何かが現れた。
「なんだ?…」 ガタッ!
望遠映像ではそれはあまりにも小さすぎた為、なにが映っているのかわからなかった。そして何かが光り輝き、映像はそこで途切れた…
ピカアアッ! プツン…
「うおッ! ど、どうした?映像が…」
「モニターロスト、映像出ません! 原因不明です!」 カチカチ ピッ ブーッ!
「いったい…王城のアレは…」 スチャ
グレイは何が起きたか全く分からなかった。
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ー帝都 王城上空ー
ヒイイイイインンン パッ! バサバサバサ ふわふわ…
王城の最上階よりもう少し上の辺り、アニスは謁見の間よりいきなり神聖艦『ルシェラス』には向かわず、この王城の空に転移し、青みがかった銀髪と純白のスカートを靡かせながら空中に滞空していた。
「ん〜…アレは当たるとまずいよね…」 ス〜 チャキン スッ! ググッ
アニスは神聖艦『ルシェラス』が放った60cmフォトン弾を見て、腰裏の神器『アヴァロン』を抜き、構えた。
ギュワアアアアアアアーーッ! シャシャシャシャシャッ!
「ん、神級撃滅剣技ッ!」 グググッ! ギュウウッ! パアアアンンッ!
アニスの持つ神器「アヴァロン」の刀身に神語のヒエログリフが浮かび上がり、光り輝き出した。
「はあッ!《アルテナ.グラン.バスターッ!》」 ブンッ! シュキイイイインッ!
ドバアアアアアアーーーッ! ギュオオオオオオオーッ! ジュワアアアアーーッ!
アニスが神器「アヴァロン」を振り抜いた瞬間、そこから膨大な熱と衝撃波の塊が生まれ、飛んできた60cmフォトン弾16発全てを飲み込み、それらを元素分解し消しさっていった。
ヴイーッ! ヴイーッ! ヴイーッ!
ゴゴゴゴ グラグラ ガタガタ ユラユラ
「「「 うわあああーーッ! 」」」 ビー ビー ビー ガタガタ ガタタ ユサユサ
「な、何事だああッ⁉︎」 ガタガタガタ ドサッ!
ピッ ピピピピピ カチカチ ピコ!
「きょッ 強力な光とフォトン波動波を検知ッ! 王城方向より放たれましたああッ!」 グラグラ
「うう… 一体なにが….」 ビー ビー グラグラ ガタガタ
ビーッ!
やがてその光とフォトン波動波が収まった時、神聖艦『ルシェラス』の乗員全てが驚いていた。
「うぐぐ…どうだ、王城は消し飛んだか?」 ヨロヨロ
ゼレオ公爵は、足をふらつかせながら尋ねた。
「お…王城は…」 ピッ カチ カチ
「む…どうした どうなったのだ?」
「王城は健在ですッ!」 ババッ!
「なッ…なんだとおお…」 ダダダ バンッ!
ゼレオ公爵はブリッジの窓まで駆け寄り、窓の外を見た。 そこにはいつもの優雅な王城が傷ひとつなく建っていた。
「うぐぐ…もう一度だッ!もう一度砲撃するんだあッ!」 ババッ!
「公爵殿…」 サッ
ドオオオオオンンン! グラグラ ユラユラ
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
「何事ですかッ!」 ババッ
「艦内に侵入者です! 主砲制御室が破壊されましたあッ!」 バッ!
「艦内に侵入者ですとッ! ここは上空800mですよッ! 一体どうやって…」
ドオオオオオンンン! グラグラ ユラユラ
ビーッ! ビーッ!
「侵入者、破壊行動をしながら移動を開始ッ! ブリッジに向かってますッ!」
「ううッ 防御を固めなさいッ!」 ババッ!
ビーッ! ビコビコ ポンッ!
「大司教様ッ!こちらに接近する艦影がありますッ!」 ピッ ピコ ビコビコ
「馬鹿なッ! カルディナ軍港には一隻もいなかったはずですよ!」 バッ
「巡航艦らしき反応ッ! 高速で接近中です!」 ピッ ピッ ビコビコ!
「直ちに対処しなさい、空母からは全てのブレードナイトをッ! いいですか、確実に沈めるのです!」 ザッ!
「はッ! 直ちに!」 ババッ!
シュゴオオオオオオーーッ! バババッバーーッ! シュンシュンシュンッ!
ゴゴゴゴ バウウウーーッ!
フィラウス大司教の命を受け、空母より多数のブレードナイトと巡航艦が接近中の巡航艦に対し発進していった。
「大司教ッ!この艦の主砲がダメならアレにやらせろ! あの艦の主砲で王城を攻撃し、皇帝を葬り去るんだあ!」 ババッ
ゼレオ公爵はブリッジの窓から見えた、神聖艦『ルシェラス』の護衛艦として傍にいた戦闘空母級の教団艦を指さした。
「公爵殿、しかしアレは…」
「ふふふ、一撃では無理でも数を撃てばいい、攻撃をするんだああ!」 ババッ!
公爵はすでに冷静な判断ができなくなっていた。ただ目の前の王城を破壊し、皇帝を葬り去る事しか念頭になかった。
「わかり申した、指示を出しましょう」 サッ!
シュゴオオーーーッ! ゴゴゴゴッ!
神聖艦『ルシェラス』の傍にいた護衛艦の戦闘空母級、教団艦は王城へと向きを変え離れていった。
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ー強襲巡航艦「ライデン」ー
シュバアアアアアーーッ! ゴゴゴゴッ!
「艦長ッ! 映像戻ります」ピッ ピピ!
ブ〜ン パッ!
「おおッ! 王城は無事だぞッ!」 ふうう…
「接近中の不明艦4ッ! さらに接近ッ!」 ピッピコピコ
ビーッ! ビーッ!
「センサーに感ッ! 未確認艦隊よりブレードナイト多数発進ッ! また大型艦艇が一隻、王城へと進路を取りましたッ!」 ピッ ココ ピッ ピッ ピポ!
「艦長ーッ!」 ババッ!
「くッ!」 ギュウウッ!
強襲巡航艦「ライデン」艦長のグレイは悩んでいた。元状況で戦力比は30対1、どう見ても「ライデン」には不利の状況であった。
カチャッ ピッ!
「レオン聞こえるか?」 ピッ
『ああ、聞こえるぜ グレイ』 ピッ
「現状は極めて不利だ、だが接近中の艦隊は「ライデン」一隻で何とかするッ!」 ピッ
『グレイ艦長…』 ピッ
「心配するな、最新鋭の「ライデン」だッ! レオン、貴様は行けッ! 王城を守ってくれッ!」 ピッ
『しかし、『ライデン』一隻だけじゃ…』 ピッ
『隊長、『ライデン』は私達が援護します』 ピッ
『アシュリーッ!』 ピッ
『俺達もいますよッ! だから隊長、行ってください、王城へッ! 彼女の元へッ!』 ピッ
シュバアアアアアーーッ! シュゴオオオーーッ!
『お前達…』ピッ
それは、「ライデン」所属のブレードナイト、アップル小隊とアプリコット小隊のアシュリー少佐とハリス中尉だった。
「レオン行けッ! 貴様達の小隊なら出来るッ!」 ピッ
『ああ、了解した…グレイ、皆んなッ! 無茶するなよッ!』 ピッ
「貴様もなッ! レオン!」 ピッ
カチ ピッ ピコピコ
「よしお前らッ! 俺について来いッ!」 ピッ グイ
ヒイイイイインンン バウウウウウーーッ!
『『『 了解ッ! 』』』 ピッ グイッ!
ヒイイイイインンン ババババウウウウウウウウーーッ!
アルファー小隊の4機はスラスターを全開にして、王城へと向かった。
「頼むぞレオン…」 サッ!
ビーッ! ピコ ポンッ!
「不明艦4ッ! 当艦に向け発砲ッ! 着弾ッ!」 ビーッ!
ドオン ドオン バアンッ! パパパッ
「はんッ! 素人め、間合いも分からんか…砲撃用意ッ!」 サッ!
「目標補足ッ! チャートNo.01 マーク05 ブラボー03 L12〜L16 へ照準ッ!」 ビコッ!
「撃てええッ!」 バッ!
ヒイイイイインンン ドオオオオオンンンーッ!
強襲巡航艦「ライデン」の主砲、37.6cm連装フォトン砲2基4門が一斉に火を噴いた。
シュバアアアアーーッ! ギュウウウンンー!
ドコオッ! ドカドカッ! ゴスッ! ドオオオオオンンンーッ! バアアアーーッ!
不明艦隊の先頭を進んでいた駆逐艦級の不明艦は、「ライデン」のフォトン弾を同時に4発を受け、火を吹き地面へと落下していった。
「不明1番艦に命中ッ! 轟沈ッ!」 ビコッ!
「「「 うおおおおッ! 」」」 ザワザワ ワーワー!
強襲巡航艦「ライデン」のブリッジ内は歓声に沸いた。だが…
「まずは一隻…」 ギュッ…
艦長のグレイだけは冷静に、接近中の不明艦に対し次の手を考えていた。
いつも読んでいただきありがとうございます。
次回もでき次第投稿します。