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第194話 大陸極東 ヤマト皇国

ー帝都アダム 「ガーナ神教団」本部ー


ピッ! ピコ ピコ ピコ ポン!

ピッ! ピコ ピコ ピコ ポン!


『ゼルファ神帝国内 達成率32% 進行中 パルダ聖国内 達成率30% 進行中…』 ピッ


ここ、アトランティア帝国の帝都「アダム」にある、「ガーナ神教団」大神殿の地下、「聖なる軍団」総本部内の大型モニターにこの世界の地図が表示され、各国の決起進捗率が表示されていた。


「ふむ、まず出足は上々、この分なら予定の一月もかからぬのではないか?」 ぐふふ…


「はははッ それは褒めすぎですぞ【ゼレオ】公爵様、まあこの状況を察すれば、その様にも取れますから、案外間違いではなさそうですな」 ほほほッ


地下に存在する「ガーナ神教団」、「聖なる軍団」の総本部内で、現アトランティア帝国皇帝の次男【ゼレオ・ヴェア・アルテナ】と「ガーナ神教団」大司教【グレイシス・ビン・フィラウス】の2人が、巨大なモニター画面を見ながら含み笑いをしていた。


「公爵様、もうすぐですぞ!」 サッ


「うむ、忌々しい兄の息子、【ラステル】と口喧しい妹の【レイラ】の2人は捕らえた、これでもう、ワシに歯向かう者は我が父、皇帝以外いなくなったわッ!」 わははははッ!


「それは、よおございましたな。公爵様が皇帝になった暁には、我が『ガーナ神教団』、よしなに頼みましたぞ」 ふふふ


「わかっておる、そのためにも教団にはもっと協力を頼むぞッ」 ぐふふ


「御意にございます」 ペコ


「「 わははははッ 」」 


遮音魔法のかかった指令台で2人は大笑いをしていた。 周りの者からはマジックミラーの様に、司令台のあたりの様子は見えず音も一切聞こえていなかった。逆に司令台からは、総本部内の様子と音や声がよく見え、聞こえていた。


ピッ! ピコ ピコ ピコ ポンッ!

ピッ! ピコ ピコ ピコ ポンッ!


『……アトランティア帝国内 達成率18% 進行中、 ヤマト皇国内 達成率0% 進行中』 ピッ


「うん? 大司教殿、未だに進行が出来ておらぬ国があるではないか⁉︎」 スッ!


「ああ…気付かれましたか、アレは極東の国、ヤマト皇国ですな」 ふむ…


「ヤマト皇国? 東にある小国ではないか、なぜ一向に進行できぬのだ!」


「公爵様、あの国は我が教団を一切受け入れなかったのです。したがって、ヤマト皇国内には我が『ガーナ神教団』の支部がなく、内部からの工作が出来ていないのです」


「支部がない? ではリモートは…」


「勿論できません、したがってブレードライナーや艦艇乗組員による有人部隊が、ヤマト皇国に進行をしております」


「大丈夫なのか?」


「なに、御心配めさるな、ヤマト皇国には我が『聖なる軍団』の精鋭達を送っておりますぞ!すぐに取り込んでみせましょうぞ」


「おおッ、なんと頼もしい、頼むぞッ!」


「まあ、見ていてくだされ(金と薬があれば、兵やブレードライナーなど、いくらでもおるからのう)」 フフフ…


ピッ! ピコ ピコ ピコ ポンッ!

ピッ! ピコ ピコ ピコ ポンッ!


『ヤマト皇国、ボストビック司教部隊 進行を開始』 ピッ!


「うむ、(ボストビック司教、頼みましたよ。極東の小国が…我が『ガーナ神教団』に逆らった事を後悔するがいい)」 ニヤ


大型モニターに映し出された地図上の端、ヤマト皇国と書かれた場所に、三角のマークが近づいていった。マークには名前がついており、『ボストビック司教部隊』と書かれていた。


ピッ! ピコ ピコ ピコ ポンッ!

          ・

          ・

          ・

ー大陸極東 ヤマト皇国領内上空ー


ヒイイイイーッ! シュバアアアアーーッ!


ピッピピ ピコッ!


「こちらクエーカ01、『ゾリステン』コントロール、コンタクト」 ピッ


『こちら『ゾリステン』コントロール受信』 ピッ


「ヤマト皇国の領空に入った。未だ敵影なし」 ピッ


『クエーカ 01、こちらの探査機にも反応なし、されど注意せよ』 ピッ


「クエーカ 01了解、さらに先行する、オーバー」 ピッ


『『ゾリステン』コントロール、了解注意して進行せよ アウト』 ピッ


シュバアアアアーーッ! ドドドドーーッ! シャッ! シャシャシャシャッ!


広大な緑の大地上空、「ガーナ神教団」の「聖なる軍団」、【ボストビック】司教のヤマト皇国進行部隊に所属する、白いブレードナイト「アラドAR88」12機が、編隊を組んでヤマト皇国の領空内を飛んでいた。


ヒイイイイインンンッ! シュバアアアアーーッ!


ピッ ピコ


『マックス隊長、ヤマトのヤツら出てきませんねえ』 ピッ


「バフェットッ! 気を抜くなッ! ここは敵地上空だぞ! いつ敵が現れるかわからん!」 ピッ


『隊長、バフェットの言うとおりですよ、探査機にも反応ないし、ヤツらビビって出て来ないんじゃないですか?』 ピッ


「全く、これだから教団のライナー達は…」 ハア〜


ブレードナイト隊隊長のマックス、【マクシミアン・ブレイカー】元ゼルファ神帝国軍中佐は、「ガーナ神教団」に引き抜かれ入信し、今回のヤマト皇国進行部隊に編入、そのブレードナイト隊隊長に任命されていた。


『だいたい、ヤマト皇国って何なんですかねえ』 ピッ


『あ〜俺もその疑問持ってるわ、国交はしない、貿易もない、全く謎の国なんだよなあ』 ピッ


『なあ『アラドAR88』、ヤマト皇国の武装とか分かるか?』 ピッ


ピッ ピコン


『ヤマト皇国ノ軍事力デスガ、ブレードナイトは確認サレテルタイプガ3機種、軍艦艇ハ25隻程度、但シ、コノデータハ3年前ノモノデス』 ピッ


「ふむ…最新鋭の『アラドAR88』の敵ではなさそうだな」


『マックス隊長、ヤマト皇国のブレードナイトなんか、大した事ないですよッ!』 ピッ


『ああ、ここまで来ても出てこねえ、こんな楽な任務で助かったぜ』 ピッ


『『『『 ははははッ! 』』』』 ピッ


「……(戦場に出た事もない者達特有の油断…確かに魔力はあり、ブレードライナーではあるが、これではダメだ…)」 フリフリ


マックスは、何を言っても楽観的な部下達を見て、教団ブレードライナーの質の低さに呆れていた。それから約10分、巡航速度の時速540km程で飛行していたが、一向にヤマト皇国からの反応はなかった。


シュバアアアアーーッ! ピッ ピッ


「…(おかしい、ここまで来てもなんの反応もないとは…)」 ピコッ ピコッ


シュゴオオオーーッ! シュバアアアアーーッ!


マックス率いるブレードナイト隊は、地平線上はるか遠くに、綺麗な山がひとつ聳え見えてきた。


「(あれは…確かヤマト皇国の霊山、『 フジ 』…見事、綺麗な山だ…)」 ふむ…


マックスがその山を見ていた時、警報音がなった。


ビーッ! ビーッ! ビーッ! ピコッ! ポンッ!


『接近警報ッ! 当機真下ヨリ接近スル機体ッ! 注意シテクダサイ!』 ピッ


「なにッ⁉︎ 」 ピッ タンタン グイッ! ギュウッ!


バウウウーッ! ギュウウウンン!


マックス隊12機の機体が急制動をかけ、コースを変えたその時、彼らの眼前を一機のブレードナイトが高速ですれ違い、上昇していった。


シュバアアーーッ! ドウウウウーーッ! ギュワアアアーーッ!


ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビリビリビリッ! ガクガクガク!


『うわあッ! なんだああーッ⁉︎』 ピッ


『『 隊長ーッ! うわああーッ! 』』 ピッ ピピ!


「クッ! 全機ッ! 落ち着けッ! 機体を安定させるんだあッ!」 ピッ


急接近してきた未確認飛行物体が部隊の前をすれ違っただけで、12機のブレードナイト隊は混乱に陥っていた。


「バフェットッ! ダスティーッ! 中隊各機ッ! 無事かッ⁉︎」 ピッ


『全機無事ですッ!』 ピッ


なんとか体制を整えたその時、彼らに通信が入ってきた。


ピッ ピコピコ


『国籍不明機部隊に告ぐ! ここはヤマト皇国領空内である、直ちに退去せよッ! しからずんば攻撃する』 ピッ


「なにッ⁉︎」 ピッピコ ピピピピピ タン!


マックスは自分達の上空100mの位置で停止しているそれを見た。そこには見た事もない濃緑色に一部灰色、肩には白縁に赤の丸が描かれたブレードナイトがこちらを見ていた。


『機体照合、ヤマト皇国所属ブレードナイト、艦上偵察型「SAIUN」ッ!』 ピッ


「隊長ッ! 偵察機ですッ! 俺が撃ち落としますッ』 ピッ グイッ 


バウウウーーッ!


「ま、待てッ! バフェットッ!」 ピッ


バフェットのブレードナイト「アラドAR88」は、マックスの静止を聞かず、スラスターを全開にして、上空に滞空している、ヤマト皇国の偵察型ブレードナイト「SAIUN」に迫っていった。


ギュワアアアーーッ! ピッ ピピピピッ! ビコッ!


「俺が先陣だああーッ!」 カチッ! 


ブオオオオーーッ!


バフェットは、上空に待機している「SAIUN」に照準を合わせ、引き金を引いた。「アラドAR88」標準装備、125mmフォトン重機関砲が撃ち出されていった。


ヒイイイイーッ シュバアアアアーーッ!


シュンシュンッ! ドドドドッ! ササッ!


「なにいッ! あれを避けたあーッ⁉︎」 ババッ!


バフェットの「アラドAR88」が撃った無数のフォトン弾を、ブレードナイト「SAIUN」は軽やかにかわし、スラスターを全開にして、高速機動に入った。


ピッ ピコ ピッ!


『こちら偵四ッ! 国防本部コンタクト』 ピッ


『偵四、国防本部受信』 ピッ


『領空侵犯した12の目標の一機に攻撃を受けた。敵対勢力と確認、国防本部にて処理をされたし』 ピッ


『国防本部了解、偵四はそのまま接敵せよ』 ピッ


『偵四了解、接敵を続行する オーバー』 ピッ


『直ちに迎撃する アウト』 ピッ


ヒイイイイーッ シュバアアアアーーッ!


ブオオオオーーッ! ドドドドッ!


「くそッ! 速いッ! なんで偵察機ごときがあんな動きができるだよッ!」 カチッ カチッ!


バフェットはブレードナイト「SAIUN」に対し、照準に入るたびに引き金を引いた。しかし、「SAIUN」はその全てを交わし、偵察を続行していた。


『くそッ! くそおおーッ!』 ピッ


ヒュウウウーン ドドドドッ! 


その様子をマックスは見て驚いていた。


「(なんだあの偵察機は? 普通、偵察機は発見された時点で回避行動を取り去っていくのに、あれは違うッ! 戦闘機の攻撃を受けつつもそれを交わし、逃げずに偵察行動をする…機体もそうだが、ライナーの腕が良いのだ、バフェットでは無理だな!)」


そう、思った瞬間、マックスの目に彼等のはるか上方に光るものを確認した。


「まさかッ! バフェットッ! 上だーッ!回避しろおッ!」 ピッ


『えッ? 上? あッ! ああーッ!』 ピッ


ギュアアアアアーーーッ! バウウウウーーーッ!


『偵四、待たせたッ! 後は303航空隊に任せろッ!』 ピッ


『偵四 了解、上空待機する』 ピッ グイッ! バウウウーーッ!


ピッ ビコ ビコビコッ! ピッ!


『目標補足ッ! 撃てーーッ!』 ピッ


ブオオオオオーッ! ドドドドーーッ


シュンシュンッ! ガンガン! ドカアッ! バアアーッ!


『マックス隊長ッ! 隊長ーーッ!』 ピッ ピーーーーッ!


ドガアアアアーーン! バアアーッ


「バフェットーッ!」 ピッ ガーーッ!


バフェットのブレードナイト「アラドAR88」は、突如上空から襲ってきた12機のブレードナイトに襲われ、あっという間に火だるまになり、撃墜されてしまった。


『敵機撃墜ッ! 佐藤ッ! 山本ッ! 柴田ッ! 各小隊ッ!』 ピッ


『『『 はッ! 』』』 ピッ ピピピッ!


『一機も帰すなッ!撃墜しろッ!』 ピッ


『『『 了解ッ! 』』』 バウウウーーッ! バアアアーーッ!


12機のブレードナイトは、3機づつに分かれ、統率の取れた動きで、「ガーナ神教団」のブレードナイト隊に襲いかかっていった。


ギュワアアアーーッ! ピッ ビコッ! ブオオオオーーッ!


「うッ、うわあああーーッ!」 ガンガン ビシビシッ! 


『隊長ーッ!』 ドガアアアアーーン! メラメラ ヒュウウウー…


「くそッ! このおッ!」 カチッ! ブオオオオーーッ


シュンシュン ササッ! ビュウウウーーッ


「なんて旋回性能ッ! 『アラドッ』やつの情報をくれッ!」 グイ カチカチ ピッ


シュウウーーッ! ドドドド  ドガアアアアーンッ! ビュウウビュウーーッ!


マックスはヤマト皇国の戦闘機の情報を「アラドAR88」に聞いた。その間に、周りは味方ばかりが被弾し、緑の大地に落ちて爆発していった。


ピッ ピコッ!


『機体照合、ヤマト皇国所属、零式艦上戦闘機、ブレードナイト『ZERO A6M1S』主力高速戦闘機デス』 ピッ


「冗談じゃねええーッ! 噂でしか聞いた事ねえ最新鋭機じゃねえかあーッ!」 グイッ! バウウウウーーッ!


零式艦上戦闘機…マックスはこの言葉を聞いて思い出した。ゼルファ神帝国軍のブレードナイト隊に所属していた時、情報局の者に聞いたことがあった。『極東に最新鋭機『アウシュレッザ』の兄弟機がいる。その名は零式艦上戦闘機『ZERO』、高速高性能と絶大な攻撃力、おそらく最強ブレードナイトの一つだ』と…


「西川ッ!山崎ッ!左に回れッ! あの2機やるぞおッ!」 ピッ


『『 了解ッ! 』』 ピッ バウウウーッ!


ギュワアアアーーッ! ピッ!


ブオオオオーーッ! ババッバッ!


「わあああッ!」 ドカドカッ! バアアンンーーッ!


「ヒイイーッ!マックス隊長ーッ! 隊長ーッ!」 ガンガンッ ビシイイイッ!


「ぎゃああーッ!」 ドオオオンーッ! メラメラ バアアアーーッ!


マックスのブレードナイト隊は次々と落とされ、マックス自身も、手練れの一機の「ZERO」に追尾され、仲間を助ける余裕がなかった。


「くそッ! 振り切れねえッ!」 ギュンッ ギュンッ! バアアアーーッ!


マックスのブレードナイト「アラドAR88」を追尾しているのは、303航空隊隊長、加藤二等空佐の零式艦上戦闘機ブレードナイト「ZERO」だった。


ピッ ピピピピッ! ビコッ! ピッ!


「良い腕だが、ここまでだ!」 カチッ!


ブオオオオーーッ! シュンッ! シュシュンッ!


ブレードナイト「ZERO A6M1S」標準装備、200mmインパクトカノンが火を吹き、特殊フォトン弾が、マックスのブレードナイト「アラドAR88」に撃ち込まれていった。


「うわッ!」 ギュッ! ガンガンッ! ビシビシッ!


バアアアーーッ!


『被弾シマシタ、制御不能、制御不能』 ビーッ! ビーッ!


「ふッ…ここまでか…」 ブワアアーーッ!


ドオオオンーッ! メラメラ バアアアーーッ!


マックスは撃ち落とされ、彼の機体は炎に包まれながら、緑の森の中に落ち爆発していった。


「国防本部、こちら303航空隊、加藤、領空侵犯機全て撃墜、これより帰投する」 ピッ


『こちら国防本部、了解した、直ちに帰投せよ オーバー』 ピッ


「303航空隊了解 アウト」 ピッ


「よし全機いるなッ⁉︎ 帰るぞッ!」 ピッ グイッ!


『『『『『 はッ! 』』』』』 ピッ ピコ! ババッ!


バババウウウウウウウウーーッ! シェアアアーーーッ!


領空侵犯した12機のブレードナイトを撃ち落としたヤマト皇国国防軍ブレードナイト303航空隊は、隊長の加藤 中佐の命令で帰還していった。 彼は、レオハルト中佐と同等の魔力を持つ凄腕のブレードライナーだった。

          ・

          ・

          ・

マックスのブレードナイト隊が全滅をしたその時間、ヤマト皇国国境付近では「ガーナ神教団」ヤマト皇国進行部隊が、ヤマト皇国機動部隊攻撃隊の攻撃を受け、全滅寸前だった。


ドガアアアアーンッ! ボウッ! メラメラ ギシギシッ!


ビーッ! ビーッ! ビーッ!


「第二格納庫大破ーッ! 第3動力停止ッ!」 ピッ ピコピコ! グラグラ…


ドオオオンッ! ブワアアーーッ! メキメキメキッ! ゴゴゴゴ…


ビーッ! ポンッ!


「護衛駆逐艦『ラパン』大破轟沈ッ! 軽巡『ユラ』も航行不能ッ!高度を下げ落下中ッ!」 ピコッ!


ビーッ! ビーッ! ビーッ!


「右舷敵攻撃機接近ッ! ブレードナイト「TENZAN」 3機ッ!」 ピッ


「げッ 迎撃しろッ! PDS機動ッ! 自動照準ッ!」 バッ!


カチカチ ピッ ピコ ブーッ!


「ダメですッ! 自動照準できませんッ! このヤマト皇国全体がフォトン波動波の常有空間です! レーダーや探知波全てが無効空間ッ! 全火器システム自動追尾装置ダウンッ!」


「こんな秘密があったとは…どうりで他国が進行、侵略しないわけだッ!」 ググッ!


ピッ ビーッ! ピピピッ!


「敵機ッ、大型の空間魚雷発射ーッ! 直撃コースッ!」 ピコピコ ビーッ!


ビーッ ピコッ!


「新たな敵機ッ! 本艦直上ッ! 急降下ーッ!」 ビーッ! ビーッ!


「く…極東の小国とばかり…」 ググッ!


「空間魚雷ッ! きますッ!」 ピーッ!


ドオオオンーッ! ドンドオオオンーッ! グラグラッ!


「うわああッ!」 ピー  ビーッ!


モクモク グラグラ ボウッ! メラメラ…パチパチ…


「ガーナ神教団」ヤマト皇国進行部隊旗艦 巡航艦「ゾリステン」の艦橋は、ヤマト皇国機動部隊の波状攻撃で破壊され、総司令官の艦長【ケルタイア・ボストビック】司教が、顔から血を流し起き上がった。


「誰かッ! 誰かおらんかッ⁉︎」 バッ!


パチパチ ボウボウッ メラメラ モクモク パンッ!


「ゾリステン」の艦橋には彼しかいなく、乗員は全て戦死していた。


ビーッ! ビーッ! ピコピコ! ピピピッ!


「我々は…この国に手を出すべきではなかった…」 フリフリ…


ボストビックは艦橋や作戦部隊の惨状を見て思った。


ビーッ! ビーッ! ボウンッ! パチパチ メラメラ…


「この国は…この国こそが…あああーッ!」 バッ! ドオオオンッ!


ギュワアアアーーッ! ピッ ピピピ ビコッ!


「照準ッ! 中田隊ッ!投下ーッ!」 カチッ!


ヒュウウウウウンンン… ドカドカッ! ボコオオッ! 


ドオオオオオンンンーッ! ブワアアアアーーッ! ズズンンンンーッ!


上空からトドメの一撃、艦上急降下爆撃機、ブレードナイト「SUISEI」3機による爆撃で、巡航艦「ゾリステン」は大爆発をし、その姿を消していった。


こうして、「ガーナ神教団」ヤマト皇国進行部隊は全滅していった。

          ・

          ・

          ・

ー異次元偽世界「アーク」神界ー


「ではダイアナ、準備はいいかい?」 ニコ


「アニスちゃん、本当に任せてもいいんですか?」 オロオロ


「ん、大丈夫、君の世界、壊したりしないから」 ニコ


アニスはダイアナの管理するこの異次元偽世界、その神界にやってきた。そう、究極の神からの神罰…「べスター.ファング」を起動するために…



 

いつも読んでいただきありがとうございます。

次回もでき次第投稿します。

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