第189話 急襲.強襲.拉致.破壊、事態急変
ー中央管理棟 上空800m 強襲巡航艦「ライデン」ー
交流戦2日目の朝 0850時、中央管理棟上空に待機していた強襲巡航艦「ライデン」に警報が鳴り響いた。
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
「何事だあッ⁉︎」 ババッ!
早朝当直の副長、【ノイマン・シュトラウス】大尉が、艦長席で叫んだ。
「長距離センサーに感ありッ! 左舷、第3ゾーンに艦影5ッ! こちらに向け急速接近中ッ!」 ピコ ビビッ! ビコビコッ ポン!
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
「エリア210、進路2.112、マーク23、 速度36ノット、イエロー31、チャーリーッ!」 ピッ ビコビコッ! ポン
「友軍艦艇ではないな…全艦戦闘体制ッ! 至急艦長をッ!」 バッ!
「アイサーッ! 『ライデン』全艦戦闘体制ッ!」 カチカチ ピッ!
「艦内通信ッ!」 ピコッ!
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
『全艦に警報ッ! 戦闘体制ッ! 艦長はブリッジにお越し下さい! 繰り返します。 全艦に…』 ピッ
「観測士ッ!接近中の艦隊の規模はわかるか⁉︎」 ザッ
「少しお待ちくださいッ!」 ピッピッ タタタタタタッ! ピコン!
プシューッ! カツカツカツ
「副長、何があった?」 サッ!
慌ただしい中、「ライデン」艦長のグレイ中佐が、早足でブリッジに入ってきた。
「はッ つい先程、当艦の長距離センサーに未確認の艦隊を捉えました」 サッ!
「うん? 未確認だと? ここは帝国領内だぞ、その領内にいるのならアトランティア帝国の大陸艦隊じゃないのか?」 スタ ギシッ!
グレイは艦長席に座り、副官に尋ねた。
ピコ ピココッ! ビ ビ !ポンッ!
「出ました 最大望遠ですッ! メインモニターに出しますッ!」 カチッ ピッ!
ブウウンンッ! パッ!
「ムッ! こ、コレはッ!」 グッ
そこには、帝国艦艇ではあり得ない艦体色、純白に金と赤のラインの入った艦船が5隻、大型艦を先頭に左右に広がり、こちらに突き進む画像が現れた。
「未確認艦艇、巡航艦 1 駆逐艦 4、更に増速ッ! 進路変わらずッ! マーク21、速度40ノット!」 ピコ ビビ!
「通信士ッ! 接近中の艦隊に通信を送れッ どこの艦隊か聞くんだッ!」 バッ
「アイサーッ!」 ピッ! カチカチ ポン!
『「ライデン」より接近中の艦隊にコンタクト! 貴艦隊の所属を教えられたし』 ピッ!
・
・
・
「だめですッ! 応答ありません!」 クルッ!
「艦長どうしますか?」
「ふむ…(やつら、まさか…)」
「所属不明艦隊、さらに接近ッ!」 ビコビコッ! ポンッ!
グオン グオン グオン バシュッ! バババババーーーッ!
ビッ! ビビビッ! プツンッ!
「監視映像ロストッ! モニター作動しませんッ!」 カチカチ ピキ ピコ
メインモニターに映っていた純白の艦船から、一瞬光ったと思ったら大型モニターの映像が消えてしまった。
「先頭巡航艦より強力なフォトン波動波を観測ッ! 空域全体がジャミングされましたッ! コレは戦闘行為ですッ!」 ピッ タンタン ピコッ!
「レーダー波拡散ッ! 探知不能ッ! パッシブセンサーから光学モードに移行ッ!」 ピコッ! ピコッ!
接近中の巡航艦より発信されたフォトン波動波により、「ライデン」の通信、探知能力が大幅に奪われてしまった。
「副長ッ! 『ライデン』砲雷撃戦用意ッ! 機関始動ッ! 両舷全速ッ! 転舵一杯ッ! やつらを迎え撃つッ!」
「了解ッ! 操舵手ッ! 転舵一杯 機関始動最大戦速ッ!」 ババッ
「アイサーッ! 転舵一杯ッ! 機関最大戦速ッ!」 ピ ピピ ピココッ! ポンポン
「フォトンリアクター出力上げッ! ジェネレーター接続ッ!」 ビコッ! ビコビコッ!
シュイイイイイインンン! シュウウッ!
「『ライデン』全システム、オンラインッ! 全て正常ッ!」 ピコ!
「レオハルト中佐に帰還命令ッ! ブレードナイト隊、全機発艦準備ッ!」 ババッ
「アイサーッ!」 カチカチ ピッ ポンポン ビコ!
ポンッ!
『第1デッキへ、ブレードナイト隊 アルファ、アップル、アプリコット、各小隊発艦準備ッ! ブレードライナーは待機をッ! 繰り返す、ブレードナイト…』 ピッ
「両舷最大噴射ッ!『ライデン』発進しますッ!」 グイッ! ピッ タンタン ピコッ!
バシュッ! バシュッ! ヒュイイイイインッ! バウウウウーッ ゴゴゴ
強襲巡航艦「ライデン」は、その場で向きを変え、接近中の艦隊に向け動き始めた。 と、その時「ライデン」の下方にあった、中央管理棟の1階部分が爆発した。
ドゴオオオオンン――ッ! ブワアアッ! ボウボウ モクモク メラメラメラ…
「艦長ッ! 中央管理棟 爆発炎上ッ!」 バッ!
「なにッ! 状況はッ! 中にいる生徒、職員は無事かッ⁉︎」 バッ
「現在の所、詳細不明! 連絡がつきませんッ 中央管理棟炎上中!」 ピコッ!
「艦長ッ!」
「副長、直ちに救助部隊を編成、中央管理棟の生徒、職員の救助を指揮せよ!『ライデン』はこのまま、未確認艦隊を迎撃する!」 バッ
「了解しました」 サッ!
「第3格納庫! 連絡艇発艦準備! 保安部員及び衛生兵は至急第3格納庫へ!」 ババッ
「アイサーッ! 第3格納庫、連絡艇発艦準備!」 ピッ ポンポン ピコ!
強襲巡航艦「ライデン」艦内は慌ただしくなっていった。
ー演習場 中央管理棟 0900時ー
ドゴオオオオンンーーッ! ブワアアッ! メラメラ モクモク
「うう… 何事ですか!」 ガチャッ ヨロ…ケホケホ
モクモク メラメラ…
早朝、すでに起きて身支度をしていたレイラは、階下の突然の爆発に驚き、自室から出てきた。そこへ、早番の職員が通りかかった。
「ああ、レイラ先生、1階ロビー横のサロンが爆発ッ! 火災が起きてますッ! 速やかに避難してください」
「サロンが爆発?」 ケホケホ
「はい、何人かが重症、もうすぐ火が回ります。何卒早くッ!」 サッ!
「ええ、そうですわね、他の先生方や生徒達にも早く避難指示を!」 サッ!
「わかりましたッ!」 ダダダッ!
レイラに指示されて、その職員は他の部屋を回り始めた。
「いったいなにが…えッ! あれはッ!」 ジイッ
ガシュン ガシュン ピッ ピコ ブオン! ガシャガシャッ! ピッ ピッ
2階の階段からレイラが見たものは、1階ロビーに群がる判定ドローンだった。
ピッ ピコン グルンッ! ブオン!
『捕獲対象者ヲ発見!』 ピッ ガシュンッ!
『『『『 発見 発見 捕獲対象者 』』』』 ブオン ブオンッ! ピッピピッ!
ガシャガシャガシャガシャッ! ザザザッ! ドドドドッ!
レイラの姿を見つけるや否や、判定ドローン達は一斉に動き出し、レイラの元へ進んできた。
「私が目的? 舐められたものね」 キッ!… パアアアーッ!
レイラは階段上で判定ドローン達を睨み、魔法を使い始めた。
ガシャガシャガシャッ! ドドドドッ!
『『『『『 捕獲 捕獲 対象者ヲ捕獲 』』』』』 ドドドドッ! ブオンッ!
「ふん、たかがドローン風情が、この私を舐めるなッ!」 サッ!
キュイン シュワアアアアーーッ!
「《キャリバーッ!》」 ヴォンヴォンッヴォヴォヴォンッ! ジャキジャキジャキンッ!
シュウウウウ… ザザザザアアアーーー! ジャキンッ!
それは、彼女の特殊能力、以前アニスに見せた王家独特の能力で、魔法と合わせ持ち使用する多重連続攻撃術であった。レイラの手には収納魔法より取り出した重狙撃フォトンライフルを持ち構え、その彼女の周りを、12挺もの重機関フォトン銃が、彼女に連動して宙に浮いていた。 レイラは重狙撃フォトンライフルの照準器を覗き、狙いを定めた。
ピピピッ! ビコッ!
「照準…標的総攻撃…API装填…発射」 カチッ!
ヴァムッ! ドババババッ! バムバムバム! ドウンドウンッ!
レイラに近づいていた判定ドローン群に対し、レイラの多重攻撃が炸裂した。
ガシュンガシュンッ! ピッピコンッ!
『『『『『 ビーーッ‼︎ 』』』』』 ピタッ!
シュンシュンシュシュンッ! ガンガンッ! ドゴオッ! ガンッゴンッ!
ギュンッ! ドガアアアアッ! ドゴオオオオンンッ! バウンッ! ボッ! ボウボウッ! カタン メラメラ…
レイラに向かっていた判定ドローンの数は12体、その全てを、レイラはその能力で撃ち抜き、破壊、爆発させてしまった。
シュウウウウ… ジャキンッ! フッ! シュンシュンシュンッ!
「ふん! まったく…」 ジャカッ! シュウウ… シュンッ!
レイラは全ての銃を収納魔法に収め、辺りの様子を見た。
ダン ダン ザッ!
「いやああ、お見事ですなレイラ様」 パチパチ
「うん? あらモスキン司教、あなたも早く避難しなさい」 サッ!
「いえいえ、それには及びません…レイラ様…」 ニヤ
「えッ⁉︎」 サッ
シュンッ! シュンッ! チャキッ!
「「 動くなッ! 」」 ググッ!
いきなりレイラの両脇に、頭から足元まで、真っ白の衣装を着、目元だけ空いたフェイスマスクをした2人の男に、短剣を突きつけられ捕まってしまった。
「そのままついて来て貰いますぞ! レイラ様…グフフ…」 ニタニタ…
「ッ⁉︎ モスキン司教ッ! コレはなんの真似ですッ⁉︎」 グイグイ…
「なに、レイラ様とラステル様には、我らの人質になっていただこうと思いましてね…」 ニヤニヤ
「ラステルッ⁉︎ 貴様ッ! 私だけでなく皇太子にまで!」 ババッ!
「ええい、動くなと言ったでなないか」 ギュウッ!
「ううッ!」 ギュウッ!
「これこれ、【エスタル】の方々。あまり乱暴にしないで頂きたい。我々『ガーナ神教団』にとって、大事なお客様ですから」 グフフフ
「こんな事をしてタダで済むと? 上空には巡航艦がいるのよッ! 逃げられないわッ!」 キッ
「グフフ、強襲巡航艦『ライデン』の事ですかな? それには心配に及びません」 ふふふ
「なッ! どうゆう事ッ?」
「上空の艦、『ライデン』には我が教団最強の艦隊! 無人艦隊が相手をします」 ニヤニヤ
「無人艦隊…いつの間にそんな物を…」
「あの様な艦一隻、我が教団の前では一溜まりもありますまい、一瞬で方が着きますぞ」 ガハハ!
「あなたという人は…」 ブルブル
「コレも『ガーナ神』様のお力添えがあっての事です…もうすぐ、あなた方王族は、この世界から退場して貰いませんと…」 ふふ
「モスキン司教ッ! あなた方は一体なにをッ! うッ!」 プシューッ
「しばし、眠って貰いますぞレイラ様…」 ニヤニヤ
「ひ…卑怯…者…」 パタン… ス〜 ス〜
「よし、計画通りだ、上空の艦に気づかれぬ様、2人を運び出すのだ!」
「「 『ガーナ神』のためにッ! 」」 ババッ!
「うむ、『ガーナ神』のために…」 ササッ
燃え盛る中央管理棟から、レイラとラステルの2人が、「ガーナ神教団」の手により、何処かへと運び出されていった。
「おっと、もう1人、対象者がいましたね」 パチンッ!
ピッ ピコン! ガシュン ガシュン ピタッ ヴオン!
『 ガーナ神ノタメニ 』 ピッ
「うむ、EG-22号よ! もう1人の対象者を保護し所定の場所へ連れてまいれッ!」 ババッ!
ピッ ピコン! ヴオンッ!
『 御命令ノママニッ! 』 ピッ ガシュンッ!
ヒイイイイッ! バウウウウーーッ!
ダナトス司教に命令され、EG-22はアニス達のいる「銀翼クラス」の野営地へと飛んでいった。上空では今まさに、強襲巡航艦『ライデン』とガーナ神教団無人艦隊が、火蓋を切ろうとしていた。
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ー演習場「銀翼クラス」野営地ー
交流戦2日目の朝、朝食後アニス達は交流戦中止の報告を受け、ここ野営地にて暫しの休憩をしていた。
ビッピーッ! ビッピーッ!
皆が寛いでいたその時、レオハルト中佐の着ていたライナースーツの右胸に付いていた、アトランティア帝国軍の紋章がブザーを鳴らした。 それは紋章に形をした通信機であった。
ピッ ピコ!
「レオハルト中佐だ、何か?」 ピッ
『 ザ…ザザザ…レオハ…中佐、こちら…ザザザ…デン」、緊急…ザザ…態です…ザザザ…急…帰還…ザザザ…て…さい』 ピッ
「なんだああ? なにを言ってるのかさっぱりだぜ」 スッ ピッ
レオハルトは、入ってきた通信内容がよく聞き取れなかったので、今一度胸の紋章を押し聞き返した。
「こちらレオハルト中佐、よく聞こえなかった、今一度頼む! オーバー」 ピッ
『ザッザザーッ! レオ…ザ…ザザ…至急ッ! ザッザザザアアアアーッ!」 プツン!
「切れちまったぜ、一体なんだったんだ?」 ふむ…
レオハルトがそう悩んでいた時、彼の近くに、ブレードナイト「アウシュレッザD型FARアウディ」がやってきて、彼の疑問に答えた。
ドシュンッ! ドシュンッ! ドシュンッ! ピタッ! ヴオンッ!
「おうッ! アウディ! どうした?」
『Rog.レオン、この演習場全域に高密度のフォトン波動波が、放たれています』 ピッ
「なにッ⁉︎ じゃあ、『ライデン』との通信は…」 ババッ!
『Rog.今現在、通信と索敵の両方が阻害されている状態です』 ピッ
「よしッ! アウディッ! 直ぐに『ライデン』に戻るぞ!」 ザッ
『Lst.レオン、アニスはどうするのですか?』 ピッ
「あッ!」 クルッ! バッ
レオハルトは、アウディに言われ、アニス達の方を見た。
「アニス…お、俺は…」 うう…
「ん、レオン! 私は大丈夫だッ! 行っていいよッ!」 ニコ
「すまんッ! 後で必ず迎えに来るッ!」 サッ! ダダダダッ!
ウイイイインンッ! ガシュン バクンバクンッ! ヴォンッ!
ピッ ピピ カチカチッ! ピコ ビコビコッ! ポン
「アウディ、状況はわかるか?」 カチカチ ビコ ヒュウウウ…
『Rog.先程、強力なフォトン波動波が観測される前、南南西の遠方域に5隻の艦影を捕らえました』 ピッ
「艦影? 5隻も? そいつらがこの通信妨害を出したのか」 ピッピココ ビコビコ
『Rog.恐らくは、その後はフォトン波動波の影響で事態が掴めてません』 ピッ
「よし、行けるぞ! アウディ、とにかく行けばわかるはずだッ! 発進するッ!」 グイッ! ギュウウッ! ピッ ピピピピッ!
ヒイイイイインンン バウウウウーーッ!
レオハルトはブレードナイト「アウシュレッザD型FAR アウディ」のスラスターを全開にして、『ライデン』の方に飛んでいった。
ヒイイイイーーッ ピピピピピ ピコッ!
「うん⁉︎」 ピコ!
『Lst.レオン、前方方向に数個の発光点、こちらに向かって飛んできます』 ピッ
「なんか知らんが、俺は急いでるんだッ! 押し通るッ!」 グイッ!
『Rog.レオン、その意見に賛成です』 ピッ
キイイイイイーーッ! バウウウウウウウウーーッ!
ピッ ピッ ピッ ピコ ビコビコッ!
高速で飛んで行く「アウディ」のメインカメラモニターに、前方の発光点に正体が見えてきた。
「ブレードナイトだとおッ⁉︎」 ギュウッ!
『Rej.型式、ライブラリに照合不能、味方信号もありません、恐らく、我々の敵、新型機でしょう』 ピッ
「ひい、ふう、みい…全部で6機か…やるかい? 相棒…」 ギュッ
『Rog.問題ないでしょう、『ライデン』には少し到着が遅れますが、ここであれらを見逃せば、後方のアニス達に危害が及びます。ここで迎撃で良いのではないですか?』 ピッ
「ほう、奇遇だな、俺も同じ意見だ…じゃあいくぜッ!」 ギュウウッ! グイッ!
『Rog.高速戦闘モードへ!』 ピッ ジャキンッ!
ヒイイイイインンンッ! ドッバウウウウウウウウーーッ!
レオハルト中佐のブレードナイト「アウシュレッザD型FAR アウディ」は、さらに増速して、前方より来る ブレードナイトにむかって、ブレードナイト用フォトンライフルを構え突っ込んでいった。
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・
ー演習場 「銀翼クラス」野営地ー
「銀翼クラス」の野営地では、アニスとアラン、マイロ、ジェシカ、それに判定ドローンのEG-6が、取り残されていた。
「隊長、行っちゃいましたねえ」 はああ…
「アニスちゃん いいの? せっかく告白したばかりだったのに…」
「ん、ありがとうジェシカ、でもね、あれがレオンなんだ」 ニコ
「そう…そうね、あれが隊長だよね」 あはは…
ピッ ピコン! ブオン! ガシュンッ!
「ん? どうしたんだ? EG-6」
ピッ ピコン
『警告ッ! 警告ッ! アニス、警戒シテクダサイ、高速デ接近スル物ガ来マス』 ピッ
「「「 アニスちゃん! 」」」 ググッ!
「ん、皆んなも準備して」 スーッ チャキンン!
アニスはEG-6の警告を聞き、腰裏の神器「アヴァロン」を抜き構えた。
ガサガサガサッ! ババババアアーーッ ドンッ! ガシュン ブオン!
「「「 判定ドローンッ⁉︎ 」」」 ザワッ!
「ん、EG-6、君の仲間かい?」 グッ
『否定、当機ト前方ノ機体ハ、全クノ別機体、尚、前方ノ機体ハ、機体No.EG-22ッ! アニスニ敵対行動ヲ取ッテマス』 ピッ
「ん、そうなの? なんで?」 うん?
「アニスちゃんッ! 来るよッ!」 ババッ!
ピッ ピコン! ガシュンッ! ブオン!
『捕獲対象者ヲ発見ッ! ガーナ神ノタメニッ!』 ピッ
ガシュンッ ドドドドドッ!
アニスを見るや否や、EG-22は、ものすごい勢いで、アニスに急接近していった。
いつも読んでいただきありがとうございます。
次回もでき次第投稿します。