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第186話 アニスとレオン 鶏肉と告白

ー交流戦 中央管理棟横ー


ゴウンゴウンゴウン


交流戦中央管理棟横に、アトランティア帝国、大陸艦隊所属の強襲巡航艦『ライデン』が、強力なフォトンフィールドを張って、中央管理棟を守護していた。


ビーッ! ビコビコ ピッ


「アルファー3、アルファー4、皇太子殿下以下、交流戦メンバーの生徒と共に帰還ッ!」 ピコ


ビーッ! 


「両機とも順次着艦します」 ピッ ピピッ!


ピッ タンタン ピコ ポンポン


「アルファー2、アシュリー少佐より通信!」 ピッ


『アルファー2よりライデンコントロール、コンタクト』 ピッ


「こちらライデンコントロール、アルファー2、受信」 ピッ


『ライデンコントロール、こちらアルファー2 アシュリーです。レオハルト中佐と共に魔核弾頭『アトム』の起爆阻止に成功、これより回収した『アトム』の弾頭と起爆信管を持って帰還します。受け入れ体制をッ!』 ピッ


おおおおーーッ! やたああッ! ワーッ! パチパチ ガヤガヤ 


「ライデン」ブリッジ内は、歓喜に沸いた。


「こちらライデンコントロール、アルファー2 アシュリー少佐へ、了解ッ! 第1着艦デッキへ!」 ピッ


『アルファー2 了解、第1デッキへ着艦します。オーバー』 ピッ


「ライデンコントロール 了解 アウト」 ピッ


「よし、直ちに受け入れ体制をしろ!」


「アイサーッ!」 カチッ!



ー強襲巡航艦『ライデン』第1着艦デッキー


ビーッ! ビーッ!


『第1着艦デッキ、アシュリー少佐のブレードナイトが着艦する。魔核弾頭を所持、直ちに回収、受け入れ体制をッ!』 ピコ!


「おうッ! 第1整備班ッ! 準備だああッ! 気い抜くんじゃねえぞおッ!」 ババッ!


「「「「 おおおーーッ‼︎ 」」」」 ザッ! ダダダッ!


強襲巡航艦『ライデン』のブレードナイト着艦デッキでは、アシュリー少佐の着艦に備え慌ただしくなっていった。



ー強襲巡航艦『ライデン』 ブリッジー


「ふうう…レオン、アシュリー少佐、よくやってくれた…感謝するよ」 ギシッ!


強襲巡航艦『ライデン』の艦長、グレイはそう言って安堵の表情を浮べ、艦長席に深く座った。そこへ副長のアイザック大尉が話しかけてきた。


「艦長…レオハルト中佐、彼は凄いですね」 スッ


「まあな…レオンだけじゃないさ。アルファー隊の全員が、最近急激に力をつけ、腕を上げている。それもあの白いブレードナイト、あの嬢ちゃんの愛機『アウシュレッザD型FARアウディ』を搭載してからだ…何か関係があるのかもしれん」 ふむ…


「ライデン」艦長、グレイの思惑は当たっていた。元々「アウディ」は、ハリス中尉が被弾し、破棄したブレードナイトで、損傷が激しく廃棄処分を待つだけになった機体であった。それをアニスが譲り受け、創造者の能力を使い、今までとは全く別次元の力を持ったブレードナイトへと生まれ変わった機体であった。


当然、アニスの能力で再生された機体である。その機体には神の、神以上の加護が意図せず、ふんだんに掛けられており、その中には、周りの者達に作用するものもあった。ただ、それにはアニスの恩恵を受けた者のみという制約があった。


ちなみに、この強襲巡航艦『ライデン』で、アニスの恩恵を受けているのは…


強襲巡航艦『ライデン』艦長

【アレックス・グレイ】中佐


強襲巡航艦『ライデン』搭載ブレードナイト隊 アルファー特別小隊

【レオハルト・ウォーカー】中佐

【アシュリー・フォン・ヴァン・ケリー】少佐

【ケスラー・ハイトレット】大尉

【ハリス・カルヴィー】中尉


帝都学園3回生3英雄 アルファー隊 隊員

【アラン・フォン・ウィルソン】少尉

【マイロ・フォン・カルヴァン】少尉

【ジェシカ・フォン・ルーカス】少尉


以上8人だけだった。(4回生の【マシュー・デニス・ドライアース】は、先の拉致被害者、妹の【フレデリカ・デニス・ドライアース】と共に故郷に帰省中である)


「副長、とにかく警報は解除、フォトンフィールドも解除してくれ」


「はッ! 緊急警報及びフォトンフィールド解除ッ!」 バッ


「アイサーッ! 警報解除、フォトンフィールドオフッ!」 カチカチ ピッ ビコッ!


ブウウウンッ!  シュワアアアア… ゴウンゴウンゴウン…


中央管理棟を覆い尽くしていた重厚なフォトンフィールドは、瞬く間に消えて行った。


「フォトンフィールド消失、本艦通常体制」 ポンポン ピコ


「うむ、副長」


「は、何でしょうか?」


「私は中央管理棟に行ってくる。レイラ様に今回の件、話さなくてはいけないからな」 ザッ


「レイラ様ですか、でしたら、本艦に保護いたしました皇太子殿下【ラステル】様もご一緒されたら如何ですか?」 スッ


「おお、そうだな。なら、保護した生徒、全員を中央管理棟に連れて行こうか、手配してくれ」 サッ


「はッ! 了解しました」 ザッ


こうして、強襲巡航艦『ライデン』に保護された交流戦参加メンバー全員を、中央管理棟に連れて行くことが決まった。



ー演習場 銀翼クラス野営地ー


騒動の収まったそこには、純白のブレードナイト「アウシュレッザD型FARアウディ」とレオン、アニス、3英雄のアラン、マイロ、ジェシカ達がいた。


「うう…レオン〜…」 エグエグ… ギュウウ…


「アニス、もう泣くな…」 ナデナデ…


久しぶりに会ったレオンに、アニスは抱きついたままだった。その場にいた英雄の3人は少し驚いていた。


「わああ…アニスちゃん、やっぱりレオハルト隊長のことを…」 ドキドキ


「俺、アニスちゃんのあんな姿、初めて見たぜ…やっぱ女の子なんだな」 


「ああ、いつものアニスちゃんじゃないな…だがアランよく見てみろよ」 スッ!


「うん?」 サッ


「俺はあの2人、似合いのカップルだと思うぜ!」 ニコ


「む…ああ、マイロの言うとおりだ!…よく似合ってる…(美男美少女か…)」 コクン


アランとマイロは、レオンに抱きついているアニスを見てそう思った。 が、ジェシカは少し違っていた。


ブルブル グッ!


「うん? おいジェシカ、どうしたんだ?」


「わあ♡ 素敵だわ…アニスちゃん、可愛すぎる。あの抱きつき方、最高だわ♡」 ワクワク


「お…おいジェシカ?」 タジ…


「私もいつか、素敵な男性が現れたらあのように甘えなきゃ」 キャ♡


学園生活から即、軍に入った彼らにとって、レオハルトとアニスのこの場面は強烈すぎたのかも知れなかった。


「なあアニス、お互い無事に会えてよかったな!」 ニカッ!


「ん、なあレオン」 ゴソ


アニスはレオハルトに抱きついたまま質問をした。


「うん? なんだ」


「怪我とかしなかったか? 私がいなくて寂しくなかったか?」 ゴソ


「お、おう…まあ見ての通り、怪我はねえな、ただ…」


「ん? ただ…なに?」 クイ


アニスは涙目の顔を上げ、レオハルトを見た。


「寂しかった、俺もお前に会いたかったぜ」 ニッ!


「はうッ! そ…そうか…」 カアアアアーーッ! ガバアッ! ギュッ!


アニスはレオハルトのその言葉に顔を真っ赤にして、再び彼の体に顔を埋め抱きついた。


「うおッ! アニスッ!」 ギュウウッ!


「ん、レオン…ちょっと、ちょっとだけこのままでいてほしい…おねがい…」ギュッ!


「あ…ああ、いいぜッ! 好きなだけそうしてな!」


「ん、…ありがとう…」 ギュウ!


アニスは気持ちを落ち着かせるため、レオハルトの体に身を委ねていた。彼の体の体温と、脈打つ心臓の鼓動、若い男性の香り、その全てが自分の体に伝わってきて、落ち着いてゆくのを感じていた。


ぬくぬく…トクントクン…スンスン…


「(ああ…これがレオンだ…なんか落ち着く…)」 ス〜…


グウウウウ…


「あッ…悪いアニス、腹の虫が鳴った。 あははは…」 ガシガシ…


レオハルトは自分の頭を描いて、アニスに謝った。


「ん? レオン、お腹が空いてるのか?」 ガバッ


「まあな…もう夕刻だし、朝から機内用携帯食と栄養ドリンクだけだったからな、当然腹も空くさッ!」 はは…


「そうか…ん、よし、ちょっと待ってろ! 今から夕食を作るから」 ニコ


「ほおッ! アニス、お前が作るのか?」


「ん、なんだ、私が作ってはダメか?」 うん?


「いや、そうじゃないが…」 ポリポリ…


「ん?」


「アニス…お前、嫁さんにしたら良い奥さんになりそうだな」 ニッ!


「ッ! バ…バカ…」 カアアッ! モジ…


アニスは再び顔を真っ赤にしてしまった。そんなアニスの提案に、英雄の3人が食いついてきた。


「「「 えッ! アニスちゃんが作るのッ⁉︎ 」」」 ババッ!


「ん、みんなも一緒にどう?」 パサッ! キュッ! サッ!


アニスは異空間からエプロンを出しそれを着け、セミロンングの青みがかった銀髪をポニーテールにして、アラン達に聞いた。


「「「 もちろんッ! いただきますッ‼︎ 」」」 ザザッ!


「おいおいお前ら、学園から学食が出てるんだろ? それは食わないのか?」


「レオハルト隊長ッ! お願いします! アニスちゃんの作るご飯が食べたいんです!」 ペコ


「「 おねがいしますッ! 」」 ペコ!


「ん、レオン良いじゃないか、私が作るんだ食べさせてあげよう!」 ニコ


「まあ、アニスがいいならな…しかしお前ら、アニスの料理がそんなに食べたいのか?」


「レオハルト隊長は知らないんですッ!」 ババッ! 


「うおッ! な、何がだよッ!」


「そう、アニスちゃんの料理は、もの凄く美味しいんです!」 ギュッ!


「ああ、そうだよな、アレは宮廷の晩餐会に出してもおかしくない料理だ!」 ウンウン


「ほう…そんなにかよ…」 はは…


「ん? そうか、レオンはまだ、私の料理食べた事なかったんだ」 スッ


「ん〜ないな…というか、そんな場面一度もなかったからな」 うん…


「ん、よしッ! じゃあ、なにが食べたい?」 ニコ


「おッ! 選べるのか?」 バッ!


「うん、大抵の物は作れるぞ」 グッ!


「そうだなあ…」 う〜ん…


「「「 肉料理ッ! 」」」 ザッ! バババッ!


「わッ! お前らなあ…いくら『なんでも出来る』ったって限度って物があるだろッ!『肉料理』だああ? こんな所じゃあ食材だってねえよ!」 ザッ


「チチチ…レオハルト隊長、アニスちゃんに不可能はないんです!」 バン!


「そうです、アニスちゃんは何時でも、不可能を可能にしちゃう凄い娘なんですよ」 うふふ


「そうですね、アレには僕も驚きましたから…」 はは…


「お前ら一体なにを…」


レオハルトがそう言いかけた時、アニスの方から彼に言ってきた。


「ん、じゃあレオンも肉料理でいいかな?」 スッ! シュワンッ!


「えッ! アニス、お前ッ…」 サッ


ブワアアッ! ドンドンッ! ダンッ! バアアンンッ!


「うおおおッ! なんだこりゃああッ⁉︎」 ババッ!


レオハルトは目の前に現れた物を見て驚いた。アラン達は以前、アニスのこの能力を見て知っており、さして驚きもしなかった。 そこにあらわれたのは、大きな調理台に長テーブル、椅子が5脚に食器類、そして極め付けに、調理台の上には大きな肉以下、さまざまな食材が並んでいたからだった。


「ア、アニスお前これ…」 スッ!


「ん? ああ、私の手持ちの食材やらだ、今から作るね!」 スッ ニコ


「お、おう!」 ドキッ!


アニスの何気ない笑顔に、レオハルトは虚をつかれ見惚れてしまった。


「(これだよ…俺がこいつに惚れた原因は…全く、かなわんな、いきなりやらかすから…)」 ドキドキ


「さて、始めるかな」 グッ! ササッ!


アニスはさまざまな食材を手に取り、調理を開始した。 


「レオンやアラン達はブレードライナーだから、魔力を多く消費する分、食べる方もすごいはずだ、だとしたら…う〜ん…よしッ!肉は肉でもこの上質な鶏肉を使おう!」 ババッ!


ダンッ! トントン ササッ! ババッ! シャッ シャッ!


アニスは大きな鶏肉を6つ取り出し、それを食べやすいように捌いていった。 隠し切れ込みを入れ、塩と胡椒を振る、そのまま少し揉んでそのままにして、次に、元々野営地なので、用意してあった竈門に火をつけた。


「ほい」 ぱちんッ! ボウッ! メラメラ


「へええ、火魔法は完璧だな…包丁捌きも手慣れてる、本当に料理が好きなんだ」 ジッ


レオハルトはアニスの料理の仕草を見て感心していた。


火のついた竈門に、大きめのフライパンを出し、火にかざす前にオリーブオイルを垂らす。そしてその上に先程の鶏肉をフライパンに置く、置く時に鶏肉の皮の方をフライパンに広く伸ばしながら置くのが最初、こうすると皮がパリパリになって美味しいのだ。


同じ物を三つ用意し、同時に火にかけじっくりと焼いていった。その間に、サラダと付け合わせにコンソメスープを作る、サラダは簡単、水洗した野菜をざく切りし、ボールの中で、アニス特製のドレッシングであえるだけ、コンソメスープも具材として、野菜のニジーとオニーを細かく刻み、ベーコンを入れて煮込み、最後に茹でたトモロのみをほぐし入れて、少し火にけておくだけ。


ジジュワアアアアーーッ! パチパチ ジュジュウウーっ!


鶏肉がこんがりと焼き上がり始めた。辺り一面には、アニスの作る鶏肉料理のいい香りでいっぱいになってきた。


グウウウウ… ギュウウ… クウウー…


いろんなお腹の音が聞こえ始めてきた。無理もない、朝から大量の魔力と大量を使い、皆、空腹状態だったからだ。


ジュジュウウ… クルッ! パッ! ジュワアアーーッ!


皮が狐色にしっかり焼けたらひっくり返し、肉の部分を焼き上げる、こうして鶏肉料理は出来上がっていく、その間にソースを作る。 微塵切りにしたオニーを炒め、酒、水、味醂を少量入れる、次に砂糖、この世界では手に入らない醤油なる液体を少々いれとろみがついたら完成。


ジュジュジュウウウ パチパチ…


肉の部分も焼けたら完成、できた大きな鶏肉を、包丁で縦長に切り、さらに盛り付けていく。キャベを千切りにして皿に敷き、その上に縦長に切り分けた鶏肉を置く、その上から先程のソースをかけ出来上がりッ!


パンパカパーンッ! 簡単パリパリジューシーなチキンステーキの完成ッ!


「ん、出来た出来た! みんな出来たから席に着いてくれるかな」 サッ


「「「「 おおッ!(はーい) 」」」」 ザザッ スタン


あにすは順番位料理を並べていった。


「うおッ! なんだこの料理はッ! 見た事ないぞ!」 ゴク…


「わあ、相変わらず美味しそう…うん、香りも良いッ! 早く食べたい」 ニコニコ


「うう…我慢だ…もうちょっとの我慢だ…」 グウウウウ…


「はは…アラン、落ち着いてください、アニスちゃんの料理は逃げはしません」 グウウウウ…


アニスは全ての席に、料理を並べ合図を出した。


「どうぞ」 サッ!


「「「「 いただきますッ! 」」」」 カチャカチャ パクッ!


ピタッ……


「「「「 うまあああいいッ!(美味しいッ!) 」」」」 モグモグ ゴクン!


「なんだこれッ! なんだこれッ!」 バクバク ムシャムシャ ゴクン!


「美味いッ! アニスッ! こいつは最高に美味いぜッ!」 バクバク ゴクン!


「本当、鶏肉がこんなに美味しいなんて、皮はパリパリで中は肉汁たっぷり、ああ、アニスちゃんと出会えて本当によかたああ…」 パクパク コクン


「ええ、同感です。こんなのを食べてしまったら、学園支給の学食が喉を通りませんよッ!」 モグモグ ゴクン


レオンやアラン達は皆、満足げにアニスの鶏肉料理に感動しながら食べていった。そんな時、不意にレオハルトがアニスに言った。


ムシャムシャ バクバク ゴクン…


「なあ、アニス」 パクッ!


「ん?」 パク モグモグ ゴクン


「お前、俺と一緒に来ねえか?」 バクッ モグモグ


「へッ⁉︎」 キョトン…


「「「 わああッ!(きゃああッ♡) 」」」 ガタガタンッ!


「だから…俺と一緒についてきて欲しいんだ、身内にも紹介したいし…」 モグモグ ゴクン


「なッ! えッ⁉︎ あうッ!…」 カカカアアッ! 


「隊長すげえええッ! どストレートの告白だあッ!」 ババッ!


「はは、いきなりで驚いたよッ!」 


「はああ♡ 生告白、凄いッ! で、アニスちゃん、返事返事♡」 ニヨニヨ…


「あ、あう…その…レオンは、わたしと一緒にいたいの…か?」 モジモジ


「当たり前だろ!」


「ッ!」 ドキンッ♡


「アニス、お前は可愛いし強え、こんな美味い飯も作れる。俺にはお前が必要なんだ…まあ、いきなりはダメだな…悪い、考えておいてくれ」 スクッ!


そう言うとレオンは食べ終わったのか、席を立ち、焚き火のある方へと歩き出した。


「アニス!」


「なッ なに?」 ピクッ!


「飯、すごく美味かったぜッ! ありがとな、また頼むわッ!」 ニコ ザッ ザッ ザッ


「えッ あッ…」 サッ


レオハルトの後ろ姿を見て、アニスはなにも言えず、ただボ〜ッとしていた。


「アニスちゃん! アニスちゃん!」 ユサユサ


「はッ! ジェシカ…私は…」 うう…ドキドキ…


「アニスちゃん、レオハルト隊長に返事はどうするの?」 ニヨニヨ


「どうしよう…ジェシカッ! どうしたらいい?」 ガバッ! 


アニスはジェシカに助けを求めた。辺りは陽も沈み始め、演習場一帯はだんだんと暗くなり始めた。



いつも読んでいただきありがとうございます。

次回もでき次第投稿します。

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