第175話 交流戦前日
ーアトランティア帝国 カルディナ軍港ー
グオンッ グオンッ グオンッ ゴゴゴゴ…
カルディナ軍港正面1Kmの位置で、アクセル級重巡航艦を始め、20隻の艦隊が布陣し停止していた。各艦は旗艦を中心に整然と並び、沈黙していた。それは、いつでも攻撃可能体制を維持しており、カルディナ軍港としては、メインゲート前に微動だにしない大艦隊に大騒ぎであった。
ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビーッ!
「カルディナ軍港、全艦に緊急警報ッ! 第1級戦闘配置ッ!」 ピッ!
ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビーッ!
「接近艦隊ッ!正面メインゲート前で停止ッ!」 ピッピコ ビコビコ
ウウーッ! ウウーッ! ウウーッ!
『カルディナ軍港全兵士は戦闘態勢、非戦闘員は避難シュルターへ退避をッ! 繰り返す…』
カルディナ軍港コントロールの主任管制官は緊急事態にも関わらず、冷静に指示を出していた。
「一体どこの艦隊だッ⁉︎ 確認いそげッ!」 ビーッ! ビーッ!
「現在、艦艇照合中ッ! 少し待ってくださいッ!」 ピッ ビコビコッ! ピッ!
「何を考えてるんだッ! まったくッ! ふざけた事をッ!」 ググッ!
ビーッ! ピコンッ!
「照合ッ!出ましたッ!」 ビコッ! ピピ ポンッ! タタタタッ!
「どこのどいつだッ⁉」 グッ!
「アトランティア帝国ッ! 大陸艦隊、国選辺境侯爵軍所属旗艦ッ! アクセル級重巡航艦『ヴィクセリオン』ッ! マイヤー国選辺境侯爵家の艦隊ですッ!」 ピッ ピコンッ! ピピッ!
「はッ⁉︎ えッ! な、なな…なんだとおおーッ‼︎」 ババッ! ブルブル
カルディナ軍港コントロール主任管制官は、観測員の報告に驚いた。 この国で知らない者はいないと言うマイヤー侯爵家、その艦隊がマイヤー侯爵家の旗艦を伴い眼前に現れ、布陣している。 主任管制官は恐怖で震えが止まらなかった。 その時、通信管制官が受信電波を確認する。
ピコンッ!
「『ヴィクセリオン』より受信ッ!」 ピポッ!
「なッ⁉︎」 ガタンッ!
慌ただしい軍港コントロールに、軍港正面の艦隊旗艦「ヴィクセリオン」より強制通信が入った。
ヴン! パッ! ドオオオンッ!
コントロール主任の前にある大型モニターに、貫禄のある男性が映っていた。
『アトランティア帝国、国選辺境侯爵【ヴァスデヴァン・フォン・マイヤー】である! 艦隊総司令にお会いしたいッ!』 ドン!
「マ、マイヤー侯…」 ガクガク ブルブル
『聞こえなかったか?』 ググッ!
画面いっぱいに、ヴァスデヴァンの顔がアップになった。
「い、いえッ! 直ちにッ!」 ババッ! ピピッ!
主任管制官は大型モニターのヴァスデヴァンに敬礼し、すぐさま艦隊総司令官、【ワイアット・フォン・エイブス】大将に連絡した。
ピピーッ! カチャッ!
「私だ」
『総司令官閣下、マイヤー侯爵様より通信が入ってます』 ピッ
「だろうな…あの艦と、紋章ですぐにわかった。継ないでくれ」
『はッ! 了解しました』 ピッ
ブンッ! パッ!
司令官室にある通信モニターに、マイヤー侯爵家当主、【ヴァスデヴァン・フォン・マイヤー】が映し出された。
『ワイアット…いや総司令官、久しぶりだな』 ズン!
「うむ、半年ぶりか…して、今回のこの騒動、説明をして貰えるのだろうな?」
『我が娘、ベルギットが襲われ、殺害された。その報復として討伐の許可を頂きたい!』
「殺害だとッ! それは確かかッ⁉︎」 ガタン ババッ!
『娘からの通信文では、そのようだッ!』
「討伐と言ったなッ! 犯人は分かっておるのかッ!」
『強行偵察に向かった者が、すぐに下手人を突き止める!』
「それで…その後どうする?」
『しれた事、我が侯爵家あっての、この帝国の平穏を! 恩を仇で返すような者共を許すことはできんッ! この手で皆殺しにしてくれるッ!』 ググッ!
「おいおい、本当に殺害されたのか? もうちょっと落ち着けッ!」
『ああッ⁉︎ 貴様に何がわかるッ! 娘が襲われ、『銃で撃たれた』と送ってきたのだぞッ! 殺された可能性が高いッ!』 ババッ!
「と、とにかくもう少し落ち着けッ!」
『ぬううッ!』 ググッ!
「ヴァスデヴァンッ! 全艦は無理だが、お前だけでもここに来いッ!」
『うん?』
「美味いコーヒーを奢ってやる。少し話がしたい」
『むッ⁉︎ よかろう、偵察に向かった者が帰るまでだぞ!』
「ああ、それでいい」
『ではなッ!』 ブンッ!
「ふうう… ここのコーヒーには何度助けられたか…」 ピッ
『はい、こちら軍港コントロール』 ピッ
「お客さんだ、マイヤー侯爵家の旗艦、『ヴィクセリオン』の入港許可を出してくれッ!」 ピッ
『了解しました! 直ちに出します』 ピッ
艦隊総司令官のワイアットは軍港コントロールに連絡を入れ、マイヤー侯爵家の旗艦、重巡航艦「ヴィクセリオン」の入港を指示した。
バウウウウウーーッ! ババッ! ババッ! ゴゴゴゴッ!
20隻のうち19隻をその場に残し、重巡航艦「ヴィクセリオン」はカルディナ軍港へと入港していった。
ー第3デッキ B01ベイー
グオン グオン グオン ゴゴゴゴ バシュッ! バシュッ! ババーッ!
強襲巡航艦「ライデン」のブリッジで艦長のグレイと副長は、入港してくる巨大な艦「ヴィクセリオン」を見ていた。
「ほう、マイヤー侯爵家の旗艦か…やはりでかいなッ!」 ジッ!
「まあ、帝国に関わらず、この世界最大の艦艇の一つですからね」 ジッ!
強襲巡航艦「ライデン」の3倍もの大きさを誇る、重巡航艦「ヴィクセリオン」が、ゆっくりと「ライデン」の前を通り、大型艦用接弦ベイ、第1デッキ A02ベイに向かって行った。
ポンッ!
『軍港内の警報は解除、総員速やかに持ち場に戻れ! 繰り返す! 軍港内の…』
「うん、かたはついたようだなッ!」
「そうですね、艦長」
「航海長ッ! 時間はッ⁉︎」
「はッ! 現在、0850時を回りました。定刻の20分遅れです!」
「うん、よし副長、少し遅れたが出るぞッ!」
「了解です艦長! 操舵手ッ!出港始めえッ!」
「アイサーッ!『ライデン』 全艦出港用意ッ! 電磁舫解除ッ!」
「電磁舫解除 アイッ!」 ピッ ピコピコ ビビッ!
「カルディナコントロール、『ライデン』出港要請ッ!」 ピッ
『こちらカルディナコントロール、『ライデン』受信ッ!』 ピッ
「本艦は出港予定を 0830時から0915時に変更 オーバー」 ピッ タンタン!
『カルディナコントロールより『ライデン』へ、現在重巡航艦『ヴィクセリオン』が入港中、0915時から0930時に変更されたし』 ピッ ピコ!タタタ
「艦長どうしますか?」
「やむを得んだろ…指示通りになッ!」
「アイサーッ!」 ピッピッ ビコ ポン
「カルディナコントロール、こちら『ライデン』、了解、本艦は指示通り、0930時に出港予定に変更、オーバー」 ピッ
『カルディナコントロールより『ライデン』へ、出港予定変更に感謝する。追って指示を出す。アウト』 ピッ
「じゃあみんな、少し待とうじゃないか」
「「「 アイサーッ 」」」 ババッ!
こうして、カルディナ軍港の早朝騒動は一応収まった。
ー帝都学園演習場ー
バサッ! シュウウウンッ! カチャカチャ シュウウウン!
ここ少し開けた演習場の一角で、ベルギット達と別れたアニスが、昨晩使用したテントや食器類などを片付けていた。 その場で使用した全てのものを、アニスの持つ異空間収納へと片付けていった。
「ん、コレでよし」 パンパン
そこには、焚き火の跡だけを残し全てが元の草原に戻っていた。
「さあ、明日の交流戦、どうなるんだろ?」 テクテク
今しがた引き上げていったベルギット達、女子メンバーは全て出場を辞退、男子メンバーに至っては、ベルギットの侯爵家配下の者に、全員捕らわれて連れていかれたから、事実上『金扇クラス』は誰も出場できないことになった。
「ん〜…これは一度、担任のキャサリン先生か、お姉ちゃんに…」 テクテク
「私に何か?」 ファサッ!
「うわああッ!って…お、お姉ちゃんッ!」 ビクウッ!
アニスが考え事をしながら歩いていた時、いきなり姉であるレイラ先生が真横に現れた。
「はい、お姉ちゃんですよ、アニスちゃん」 ニコ
「あはは…はああ…びっくりしたあッ!(この人は、いつも急に現れるんだから…)」
「それで、アニスちゃんは何を考えてたんですか?」
「あ、そうそう、『金扇クラス』のメンバーですが…」
そうアニスが話しかけた時、、レイラが先に答えた。
「全員、参加できなくなったんでしょ」 ニコ
「え、なぜそれを?」
「その件で、緊急職員会議が開かれてたの、ただ…」
「ん? ただ?」
「まさか、一部の男子メンバーがあそこ迄するとは予想外でした」
「もう、知ってるんですか?」
「ええ、『金扇クラス』の男子メンバーが女子メンバーを襲い、怪我を負わせ、それをアニスちゃん、貴女が助け、治療し、男子メンバーが捕らわれ連れ去られるところまでは、アレが全て見て、我々教師達にその全ての映像と音声を送ってましたから」 スッ!
「ん? アレ?」 サッ
レイラが藪の中を指さした時、それは現れた。
ガサガサ バサバサバサッ! ドンッ! ピッ ピッ ピッ ピポッ!
「ああーッ! EG-6ッ!」 ババッ!
「そう、交流戦用判定ドローン EG-6、なぜかこの一台だけ稼働してたのよ。まあ、そのおかけで、今回の事が明るみになったんだけどね」 ニコ
「じゃあ、ベルギットや他のみんな、男子メンバーは?」
「まあ、女子メンバーは無問題、男子メンバーは皆、謹慎処分もしくは退学処分ね、ただ…【アディオス・フォン・ガスティー】に関しては、相当強いお咎めがあるだろうし、ガスティー侯爵家は、下手をすればなくなるわね」
「なくなる? なぜ?」
「アニスちゃん、よく考えてね?」
「ん?」
「アニスちゃんは侯爵家であると同時に、公爵家でもあるの」
「ああ…」
「そう、たかが一侯爵家が、公爵家である貴女の友人に大怪我被わせ、監禁したのよ、当然そうなるわね」 ふふ…
「ああ、そういう事…」
「まあ、彼らが終わるのはそれだけじゃないけどねえ…」 うん…
【ガスティー侯爵家】は帝国で金融に携わる有力貴族なのだが、嫡男アディオスの暴挙のせいで、王族の【クリシュナ公爵家】【アイゼンベルガー帝国憲兵総監】そして、この帝国最強の侯爵家【マイヤー国選辺境侯爵家】を同時に敵に回したのである。 たとえ【ゼビオ】、王族の【アルテア公爵家】の従者侯爵家といえども、破滅は免れない事は明白であった。
おそらく【アルテア公爵家】も彼ら【ガスティー侯爵家】を見限るだろう。そうしなければ、今度は自分達にその矛先が向く。それだけは避けたいだろうから…
「じゃあ、明日の交流戦は中止に?」
「いえ、それがねえ…」
「ん? 何かあったのですか?」
「まあ、これは女性同士のいがみ合い、というか、もう意地かしら?」
「?」
「アニスちゃんの担任のキャサリン先生と、『金扇クラス』の担任、アシュア先生がね、教員室でそれはもう大きな声での言い合いよ」 ふうう…
・
・
・
ブウンッ! プチッ
教職員用会議室の大型モニターに、EG-6より持たされた、映像情報が映し出され、ベルギット達が立ち去る所までで、映像が切れた。
『…という訳で、今回、「金扇クラス」の生徒は全員参加できない事となりました。担任のアシュア先生、何か言いたいことはありませんか?』
ガタンッ! ババッ!
『校長先生、先の映像を見て頂けたとうり、今回は授業外、件の男子生徒の独断で動いた結果に過ぎません。私に非はないと思いますが?』 ふん!
『しかしですな、アシュア先生、映像を見るかぎり、彼はやり過ぎておる。貴女も見たでしょ、ガスティー君がアイゼンベルガーさんの右腕を切り落とし、乱暴に監禁した映像を!』 ダンッ!
『うッ! あ、あれは…そのう…』 アセアセ…
『まあ、今回は奇跡的に腕が治ったので、そのことを強くは言いませんが、責任は取って頂きます』
『うう…』
『しかし、あの魔法はなんだったんでしょか?』
『そうですな、アイゼンベルガーさんの欠損した右腕を完全再生するなど、見たことありませんぞ!』
『映像ではその瞬間が映し出されておらんのが残念だ』
『なぜ映像が途切れたのだ?』
『わかりません、EG-6自体は正常に稼働しているのですが、この時だけ映像がないんです。まるで最初からそのことが無かったかのように…』
『ふむ…【アニス・フォン・ビクトリアス】か…彼女は余りにも謎が多すぎる。一体何者なんだ?』
『あら、校長先生』 ふふ…
『レ、レイラ先生』 ピク
『彼女に関しては、詮索はダメですよ』 ニコ
『そ、そうでした、申し訳ない』 タラ〜…
『とにかく、「金扇クラス」の生徒は今少し、自重して頂きたい』
『は、はい、わかりました…』 シュン…
『だから、普段から生徒を甘やかさない方が良かったんですよ!』
バツが悪そうにしているアシュア先生に、「銀翼クラス」のキャサリン先生がそう言った。
『うるさいわねッ! あの子達意外にも私のクラスには優秀な子は多いのよッ! 本当の実力者は明日ここにくるわッ!』
『ふ、ふんッ! 負け惜しみを言って!』
『何よッ!』 ギッ!
『貴女こそ何よッ!』 ギッ!
2人に女教師は睨み会い、会議が中断してしまっていた。
『2人共!いい加減にしなさいッ!』 バンッ!
『『 も、申し訳ありません… 』』 スッ ストン…
アシュアとキャサリンの両先生は、上座に座るレイラ先生に叱責され、その場で謝罪し、椅子に座り直した。
『では、今回、3回生の交流戦は中止に…』
『待ってくださいッ!』 バン!
校長先生が、交流戦の中止を宣言しようとした時、アシュア先生がそれを止めた。
『アシュア先生?』
『確かに、今回の事は「金扇クラス」の落ち度です。しかし、明日の交流戦には皇太子殿下が交流戦の観覧に来ます。交流戦を中止するのはどうかと?』
『確かに…』 う〜む…
『そうですな、仮にも殿下も3回生、その交流戦がこのようなことで中止となるとどのように思われるか…』
『やはり、決行するべきでは…』
『アシュア…あなた…』
『ふふふ、キャサリン、あなたの思惑なんてお見通しよ!』
『な、何よッ!』
『どうせ、今回のことを機に、自分がのし上がろうとしてるのでしょ? 残念ですわね!』 おほほほ!
『今回の事がなくても、十分私のクラスは強いんですからね!』
『では、やはり、交流戦でその力を見せてはどお?』 ふふふ
『いいでしょう! 校長先生ッ! 交流戦を明日、行いますッ! いいですねッ!』 ググッ
『キャサリン先生…はああ…まあ皇太子殿下も来られるのだ、いいでしょう!』 ヤレヤレ…
『ありがとうございます! アシュアッ! それでいいわね!』 ギッ
『ええ、結構よ!』 ふふ
『それではアシュア先生、新たな「金扇クラス」のメンバーを提出してください』
『わかりました。すぐにでも提出しますわ』
『では先生方、明日は予定通り行いますので、よろしくお願いします』
『『『『 わかりましたッ! 』』』』 ザザッ!
・
・
・
「…と言うわけなの」
「ん、では新たなメンバーが来るんですね」
「ええ、貴女がよく知ってる子達よ」
「ん? 私がよく知ってる?…まさか、アラン達?」
「せいか〜い!」 パチパチ
「わあ〜い!当たったあ〜ッてそんなのズルですッ!」 バッ!
「あら、どうして?」
「いや、だって…アラン達はすでにライナーですし…私がッ!( やばッ!)」 むぐッ!
「『私が…』どうしたのかな? アニスちゃん…」 ジリ…ニコニコ
アニスは咄嗟に口をつぐんだが、それをレイラは見逃さなかった。
「い、いえ、なにも…はは…」 ソロ〜
「アニスちゃん…どこに行くのかな?」 ガシッ!
アニスはゆっくりと下がり、その場を離れようとしたが、レイラのその両手でがっしりと両肩を掴まれ、逃げるタイミングを失った。
「あッ あははは…お、お姉ちゃん…」 カタカタ…
「アニスちゃん…お姉ちゃん、隠し事が嫌いなの!…」 ギュッギュギュウーッ ミシミシ…
「ぎゃあああーッ!(いたい いたいッ! か、肩がああッ!)」 アウアウ…
「お姉ちゃんには話してくれるわよね⁉︎」 ギュウウーッ ミシッ!
「話す、話しますッ! お姉ちゃーんッ!」 ブンブン
パッ ハグッ ギュウウーッ!
「うん! お姉ちゃん嬉しいですよーッ」 ギュギュウウウウーッ!
レイラはアニスの両肩から手を離すと、今度は自分の胸にアニスを押し付けた。
「ムガムガガア!(息が息がああーッ)」 ジタバタ! クテ…
「うん? あッ! アニスちゃん?」 パッ! くたあ〜…プラン プラン
レイラが自分の胸からアニスを話すと、アニスがグッタリとしていた。
「きゃああッ! アニスちゃんッ! アニスちゃんッ!」 ガクン ガクン!
「はッ! あ、お姉ちゃん…」 ふうう…
「ああッ! よかったあーッ!」 はああ…
「うう…ひどい目にあった…」
「ごめんね、アニスちゃん」 よしよし
「ん、もう大丈夫ですから…」
「そう? じゃあ、話してくれるかしら?」
「ん、」 コクン
アニスはアラン達の事をレイラに話し始めた…
いつも読んでいただきありがとうございます。
次回もでき次第投稿します。