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第173話 早朝のカルディナ軍港

ーアトランティア帝国 大陸艦隊 カルディナ軍港 第3ゲート B01ベイー


早朝0700時、アニスがベルギットの友人達を救出していた時間帯、ここ、カルディナ軍港 第3ゲート B01ベイに係留されている、大陸艦隊、最新鋭強襲巡航艦「ライデン」のタラップに10人程の人だかりができていた。


「殿下、このふねで宜しいので?」 


「ああ、間違いない、第3ゲート、B01ベイ 艦名も『ライデン』、アリエラ叔母さんから聞いた通りの場所とふねだッ! なかなか勇ましいいいふねじゃないか、気に入ったよ!」 バッ!


「では、お荷物をお運びします」 ゴソッ!


「ああ、頼むよレスター爺」 うん…


今ここB01ベイに来ていたのは、アトランティア帝国 帝位継承権第一位の皇太子、【ラステル・ヴェル・アトランティア】だった。今回、自分が通う帝都学園の同級生が行う交流戦を視察観覧するため、学園に赴くその足として、自分の叔母にあたるアリエラが手配した『ライデン』に乗艦しようとやってきた。


彼に同行するのは4名、執事のレスター、皇太子付きのメイドが2名、そして身辺警護の護衛が1名である。護衛が1名なのは、皇太子、ラステルが「それ以上は必要ない」と断ったため、執事のレスターは幼少からの世話係なので外せない、当然、身の回りの世話として2名のメイド、必要最低限のメンバーであった。


今、ラステルはその最新鋭艦「ライデン」のタラップに足をかけ、乗艦して行く所だった。



アトランティア帝国 大陸艦隊 最新鋭艦 アキュラス級強襲巡航艦


「ライデン」  全長 880m

        全高 268m

        速度 巡航速度 38ノット

           戦闘速度 70ノット(緊急時最大88ノット)

        乗員 750名

《主兵装》   主砲 36.7cm連装フォトン砲 x2

        副砲 15.5cm連装フォトン砲 x2

        40mm 近接防備兵装(PDS)x10

        多目的ミサイルポット x2

        60cm 空間魚雷発射管 x8

        VLS発射装置 x12


《搭載機》   ブレードナイト『アウシュレッザ』 x10

        ブレードナイト『ウルグスパイアー』x6

        ブレードナイト『ヤクトヴェルテッサ』x1

        ブレードナイト『未登録新型機』x1

        連絡艇 x3


《特殊兵装》  近接防御全自動攻撃ドローン対空型『ウルス』x6

        フォトンフィールド発生装置

        突貫撃破型バルバスバウ


まさに、アトランティア帝国 大陸艦隊が誇る最新鋭艦で、その艦橋、ブリッジでは艦長の【アレックス・グレイ】中佐が出航前の最新鋭艦「ライデン」の資料を見て、艦体チェックをしていた。


ピッ ピピ ピコ ビー ポンポン! タカタカタカ…


ダンッ!


「なんだよこれはあッ!」 プルプルプル


「艦長、いかがなさいましたか?」 スッ!


最新鋭艦「ライデン」の性能表とその全ての資料を持って、艦長のグレイは艦長席横のミニテーブルを叩き憤慨していた。それを、横にいた副長が見てグレイに尋ねた。


「はああ…ああ、すまん副長、驚かせてしまったかな…」 はあ…


「いえ、大丈夫です。それでどうなされたのですか?」


「まあ、コレを見てくれッ!」 サッ!


「グレイは先ほどまで見ていた資料を副長に渡した。


「拝見します….」 パラ…パラパラ…パラパラ…パタン…


副長はあらかた目を通し、その資料を閉じた。


「凄いものですね『ライデン』、もう怖いもの無しじゃないですか…」 スッ!


副長は資料をグレイに返し、改めて「ライデン」を褒め称えた。


「怖いものなしか…確かにそうだな…」 ふむ…


「艦長? 何か気になることでもあるのでしょうか?」


「副長…この資料を見る限り、もうこの『ライデン』は巡航艦の枠を超えてるんだよ」 ふう…


「それは艦長、『ライデン』の艦種が『強襲巡航艦』となってますから、当然なのではないですか?」


「いやいや、この艦、もしかすると…」 ふむ…


「もしかすると、なんでしょう?」


「ちょっと耳を貸せ…」 ちょいちょい…


「はあ…」スッ…


「(いいかコレは俺の推測だが…)」 ヒソヒソ


「(は…はあ…)」 ヒソヒソ


「(この艦、『ライデン』はな、元々強襲巡航艦なんかじゃないぞッ!)」 ヒソヒソ


「(えッ それはどういうことですか艦長!)」 ヒソヒソ


「(さっき資料を見たんだが…)」 ヒソヒソ


「(ああ、この『ライデン』のコレでしょうか?)」 ヒソヒソ


「(ああ、その資料だ! その中に書かれてあるこの艦の心臓部、フォトンリアクターとフォトンジェネレーター、この両方の出力値見たか?)」 ヒソヒソ


「(え⁉︎ ちょっと待ってください…あッ!…)」 ヒソヒソ パラパラ…


副長はさっきまで流しで見ていた資料に再度目を通した。


「艦長ーッ! コレはッ!」 ババッ!


ザワザワ! ババッ!


副長がいきなり声を上げ、艦長に詰め寄ったので、ブリッジ要員が皆注目しざわついた。


「こらッ! 声がでかいッ!」 シッ!


「(はッ! すみませんでした)」 ペコ


「あー 何でもない、作業を続けてくれ」 サッ


カタカタ ピッ ピピ ビコ …


艦橋要員達は、艦長のグレイに言われ、再び作業に戻った。


「(艦長、コレは…)」 ヒソヒソ


「(なッ 凄いだろそれ)」 ヒソヒソ


「(はあ、確かに…このサイズの艦艇には余りにも大きすぎますね)」 ヒソヒソ


「(そうだ、その2つだけじゃ無い、武装も搭載量も…)」 ヒソヒソ


「(試作運用試験艦、または特殊任務遂行艦か艦隊指揮運用艦では?…)」 ヒソヒソ


「(ああ、多分最後のだ、間違いなだろ。 恐らく、この艦は極秘裏に作られた、皇帝陛下座乗艦か、帝国艦隊総旗艦だよ)」 ヒソヒソ


「(なッ…)」 ヒソ…


正しく、グレイの読みどうり、この強襲巡航艦「ライデン」は、元は、帝国艦隊総旗艦「アキュラス」になる予定の艦で、当然、総旗艦なので皇帝陛下が座乗する事も視野に入っていた。 


艦体に似合わず大口径のフォトン砲と搭載ブレードナイトの量、ジェネレーターとリアクターに関しては、超大型艦並みの出力を誇り、フォトンフィールドを展開すれば、恐らく、現存するどのグランドシップのフォトン砲も打ち破れないだろう。 そのうような艦であった。


「まあ、どのような経緯で俺に回って来たかは知らんが、艦隊司令部が我々に下げ渡したんだ。使いこなそうじゃ無いか」


「はッ! 了解しましたッ!」 ババッ!


コレは偶然なのか必然なのか、帝国艦隊総旗艦になるはずの艦が一介の中佐に任される。ただでさえ艦名を変えること自体異例である事なのだが、その艦に今、次期皇帝候補の少年が乗艦する。まるで何か見えない力が働くが如く、事は運んでいった……


そんな時、艦長のグレイに連絡が入った。


ポンッ!


『艦長、連絡のあった乗艦者が見えました』 ピッ


「ああ、ボディーチェックと荷物の検査をして、部屋まで案内してやってくれ、私も後でそこに行く」 ピッ


『アイサー』 ピッ


「アリエラからのお客さんが来たぞ」 よっと… ギッ


「例の、帝都学園の学生ですね」


「ああ、そうだ。確か…ラス何とかという学生らしい」


「しっかり名前を聞かなかったのですか?」


「一方的に切られたんだよッ!」


「はは…アリエラ大佐らしいですね…」


「とにかく、アリエラからの依頼だからな、断るわけにもいかないさ」 カツカツ ピ プシュー


グレイは副長と共に、乗艦した客人に会うために、ブリッジを出て行った。


ー「ライデン」艦内 貴賓室―


ラステルは主計兵に案内され、「ライデン」に備えてある、貴賓室に通されていた。帝国の艦船は小型艦艇を除き、すべての艦船にこうした貴族や来賓用の部屋が備わっていた。


「うん、流石はアリエラ叔母さんが手配してくれたふねだ、外観そとだけでなく艦内なかも素晴らしい」 うんうん


「ラステル様、荷物はすべて運び入れました」 ペコ


「ああ、ありがとうレスター爺、お茶でも用意してもらえるかな?」 ストン


備え付けの豪華なテーブルの椅子に座り、ラステルは飲み物を頼んだ。


「かしこまりました」 ペコ パンパン


「「 お呼びでしょうか、殿下 」」 ペコ


「皇太子殿下に紅茶を用意しなさい」 スッ


「「 かしこまりました 」」ペコ


レスターに呼ばれた2人のメイドは、貴賓室横のミニキッチンに入って行った。


「さすがは最新型のふねだね、この部屋なんか宮殿の王室並みじゃないか、ますます気に入ったよ」 うん!


ラステルが気に入るのも無理はなかった。元々が皇帝陛下専用の座乗艦予定の巡航艦なのだから、それにふさわしい設備が整っていた。


ピポン~♪


「うん? どうぞッ!」


ピッ プシュー


「失礼します」 カツカツ


入ってきたのは、艦長のグレイ中佐とその副長だった。


「ようこそ『ライデン』へ…私は当艦の艦長を務めます、【アレックス・グレイ】中佐です」 サッ


「同じく、当艦の副長を務めます、【ノイマン・シュトラウス】大尉であります」 サッ


「うん、グレイ艦長にシュトラウス副長ですね。私は【ラステル・ヴェル・アトランティア】、今日は一介の学生としてこのふねに乗りました。よろしくお願いします」 サッ!


「「 皇太子殿下ッ‼︎ 」」 ババッ! サッ!


グレイと副長のノイマンは、ラステルからフルネームを聞き、その場で片膝をつき頭を下げた。


「知らなかったとはいえ、お出迎えもせず、誠に申し訳ありません!」 サッ


「ああ、グレイ艦長、それに副長、頭を上げてください」


「しかし…」


カチャカチャ トコトコ


ミニキッチンからメイドの2人が、紅茶セットを持って出て来た。


「グレイ艦長、お茶が用意できました、ご一緒にいただきませんか?」


「はッ! では喜んで…」 スクッ


グレイは皇太子が座っているテーブルに行き、皇太子に向かい側の椅子に座った。


カチャカチャ トトト…


「どうぞ…」 カチャ スッ!


皇太子のラステルと艦長のグレイは、メイドに出された紅茶を飲んだ。一口飲んだ後、グレイは皇太子に質問した。


「皇太子殿下、お伺いしてもよろしいですか?」 カチャ


「どうぞ」 ゴク


「なぜ、学園に行くのですか?」


「ああ、言ってなかったね、明日早朝から帝都学園で、私の同級生たちが交流戦を行うんだ」


「ほう、もうそんな時期でしたか…」


「うん、で、そこで新たな人材を見つけようと思ってね」 ゴク


「新たなと申しますと?」


「艦長、あなたは知ってますか?『帝都学園四大英雄』というのを?」 ゴク カチャ


「『帝都学園四大英雄』? 副長、知っているか?」


「艦長、何言ってんですか」


「うん? なんだ?」


「『帝都学園四大英雄』っていうのは、うちに居たブレードライナー、アラン達の事ですよ!」


「なにッ! アラン達だとッ⁉」 ガタッ!


「え⁉ 『帝都学園四大英雄』はあなたのふねに居たのですか?」 ガタッ


「あ…え、ええ、まあ居ました…」


「そうでしたか…私はてっきり彼等は戦闘空母『フェリテス』の搭乗員と思ってました」


「ああ…それは、『ライデン』が撃沈された後、『フェリテス』に編入になったんです」


「なッ! 『ライデン』は撃沈したのですかッ? ではこのふねは…」


「縁があって、私がこの艦を任され、艦名を『ライデン』に変えさせてもらって今に至ります」


「ほう、なかなか面白い経緯を踏まえているのですね…」 ふむ…


「それで、新しい人材とはいったい?」


「ああ、私の指揮下に数人欲しくてね、『帝都学園四大英雄』達以外にもいないか確かめたいんだ」


「皇太子殿下、『帝都学園四大英雄』について、何か聞いてますか?」


「うん、今回の私に護衛としてつけてくれるそうだよ。彼等の母校でもあるしね、確か明日、出港後に合流する予定だったかな?」


「その報告は受けてます。確かに明日、カルディナ軍港出港後、1000時に合流予定です」


「そうですか、分かりました」


「皇太子殿下、英雄たちの事、他には聞いておりませんか?」


「彼等の事ですか? そうですね、他に私が聞いているのは、『初陣で敵艦を沈めた』とか『敵ブレードナイトを多数撃墜した』、『まだ3回生なのにブレードライナーになった』『素質がある』などですかね」


「ふむ、(アニスの事は何も伝わってないのだな…)」 


「艦長、どうしたのですか?」


「いや、気にしないでください」


「そうですか…」


「艦長…そろそろ時間です」


「うむ、では皇太子殿下、0830時、本艦は処女航海に出港、明日0700時に帝都学園に到着予定です」


「艦長、よろしく頼みます」


「「 ではッ! 」」 サッ! コツコツ ピッ プシュー


艦長のグレイと副長は、皇太子殿下のラステルに敬礼をして、貴賓室を出て行った。


「殿下、宜しかったのですか?」 スッ 


「うん? ああ、『帝都学園四大英雄』には、『もう1人、それに関わった人物がいた』という話か?」


「左様です」


「私もその話は聞いた。だが、私が確認を取れていない、分からないものを認め、話すわけにはいかんのだ」


「これは、出過ぎたことをしました。申し訳ありません」 ペコ


「なに、気にする事はない、爺は私のためにいつも意見を言ってくれる。それが良いのだ」


「はッ! ありがとうございます」 ペコ


「うん(しかし、本当の所はどうなのだろう…気になることではあるな…)」


ラステルは、一つの疑問を抱きながら、出港の時間を待った。

         ・

         ・

         ・

ーアトランティア帝国 カルディナ軍港管制室ー


ピッ ピコ ピコ ピピ タン タンタン ビコ! ビー!


『第3ゲート B01ベイ 強襲巡航艦『ライデン』 0830 出港予定』 ピッ


『第1ゲート A01ベイ 巡航艦『ケルテック』1015 出港予定』 ピッ


『第1ゲート B05ベイ…』 ピッ ピポ ピピ


早朝からカルディナ軍港のコントロール、管制室内は慌ただしかった。実質1日18時間稼働の部署であった。今日も、朝0500時より管制官が出勤し、今日1日の予定表を見て、的確な管制を行う予定だった。


今、時間は0800時、30分は何の予定も入っていなかった。 通信管制員の【マーカス・ウッド】伍長が同僚のレーダー観測員【レスタ・トレイシー】伍長に、朝のコーヒーを持って行った所だった。


ピッ コーン ピッ コーン ピッ コーン ピッ……


「0800時、湾内外共に異常なし…ふう…」 ピッ ピコピコ タン


「よお、トレイシー、ほれ、朝のコーヒーだッ!」 スッ!


「おッ すまんなウッド、ありがとう」 グッ ゴクッ ふうう…


「ああ、朝はやっぱり、ここのコーヒーだな」 ゴク ふうう…


2人だけでなく、ここの管制官は皆、ここのコーヒーが好きだった。


ピッ コーン ビーッ! ビコビコ! ピポンッ! ビーッ! ビーッ! ビーッ!


「うおッ! どうしたああッ!」 ガタタッ! ガチャ ピコ タンタン ビーッ!


突然、レーダーに異常反応があり、警報ブザーが鳴る、それに合わせて、他の管制官たちも慌てだした。


「おいッ!トレイシーッ! どうなってるんだッ!」 ババッ! ビーッ! ビーッ!


「ちょ、ちょっと待ってくれッ!」カチカチ ピッ ピコピコ ビーッ! ビーッ!


『緊急警報ッ! 緊急警報ッ! 湾内、第一警戒体制ッ! 繰り返す…』 ビーッ!


「反応ッ! やばいぞこれはああッ!」 ババッ!


「ウッドッ! 大陸艦隊総司令部に通信ッ!」ザッ!


「おう! 分かったッ!」 カチカチ ピッ ピッ ポンッ!


トレイシーに言われ、ウッドは大至急、大陸艦隊総司令部に通信を行なった。


「よしッ!繋がったぞ!」 ピ


「艦隊総司令部、こちらカルディナコントロール、コンタクト」 ピッ


『カルディナコントロール、こちら大陸艦隊総司令部、受信』 ピッ


「緊急事態ッ! カルディナ軍港正面、約12Km先に高速接近艦艇を感知ッ!」 ピッ


『カルディナコントロール、正確な位置と規模、艦数は分かるか?』 ピッ


「了解、軍港正面、 エリア001 ヘディング141 艦数20ッ! 10秒後に急制動、空振度はマグニチュード5.8 注意ッ!」 ビーッ! ビーッ! ビーッ!


『カルディナ軍港内緊急事態ッ! 繰り返す カルディナ軍港内緊急事態ッ!…』



ー強襲巡航艦『ライデン』 ブリッジー


ビーッ! ビーッ! ビーッ!


「何だ何だッ! 何事だあッ!」 ダダダッ!


グレイは鳴り響く警報音に、「ライデン」のブリッジへ駆け上がって来た。


「あッ! 艦長ッ! 総司令部より緊急事態だそうです」 ビーッ! ビーッ!


「くそッ! 出港前だってのにッ! 操舵手位置に付けッ! 機関手機関最大ッ!いつでも出られるようにしろッ!」


「「 アイサーッ! 」」 ババッ!


「艦長ッ! 間も無く来ますッ!」 ビーッ! ビコッ!


「来るぞッ! 総員ショック体制ッ!」 ビーッ!


ドドドドッ! バアアアアーッ! ドオオオオオンンンーーッ! ビリビリビリッ!


「うわあああーッ!」 グラグラ ビビッ! ビリビリッ!


シュバアアアーーッ! シュウウ シュウウ  ゴウン ゴウン ゴウン…


「うう…おさまったか…」 よろ…


「艦長! カルディナ軍港正面に艦隊ッ!」 ビコッ! ポン!


「なにいいッ!」 ババッ! 


グレイはブリッジ内にある、大型モニターに映し出されたそれを見た。


「あれは…アクセル級重巡航艦じゃないかッ!」 グッ


アトランティア帝国 大陸艦隊総本部がある、ここカルディナ軍港の正面ゲート前、12kmの位置に、アクセル級重巡航艦をはじめ、正規空母、戦闘空母、巡航艦に駆逐艦、総勢20隻の艦隊が陣形を整えて現れた。


「あの紋章…まさか…」 グッ


強襲巡航艦「ライデン」艦長のグレイは、その艦隊の正体に気がついた…



いつも読んでいただきありがとうございます。

次回もでき次第投稿します。

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