表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
164/311

第164話 アニスと皇帝 憲兵隊総本部炎上

ーアトラティア帝国 王城謁見の間ー


アニスとニールが地下牢から出る少し前、ここアトラティア帝国王城の謁見の間に、ニールの父親であり、この帝国の行政を担う【グレゴリー・ヴェル・ベッケンヴァウアー】は呼ばれ、皇帝陛下の前にやってきた。


ザッ ザッ ザッ スタッ! ストッ


「皇帝陛下ッ! 【グレゴリー・ヴェル・ベッケンヴァウアー】お呼びとあり、罷り越しました」 スッ!


グレゴリーは、皇帝陛下の前まで来て、片膝をつき自分の名前を告げ頭を下げた。


ザッ ザッ ザッ スタッ! ストッ


「皇帝陛下ッ! 【ウィリバルト・フォン・アイゼンベルガー】お呼びとあり、罷り越しました」 スッ!


グレゴリーに続き、もう1人、彼と同じように挨拶をした男がいた。 彼は帝国憲兵総監、【ウィリバルト・フォン・アイゼンベルガー】上級大将、事実上のこの帝国No.3の権限を持つ男で、グレゴリーとは同格であり親友同士である。


「うむ、両者とも此度は余の召集によくぞ来てくれた。感謝する」 スッ!


「「 陛下ッ! そんな恐れ多いッ! 我等は陛下の家臣、当然の事です! 」」 ザザッ!


「そうか…私は良き家臣に恵まれ幸せである」 ウム


「「 ははッ!」」 ババッ!


この世界「アーク」ができ、しばらくしてこの地にできた国の名が「アトランティア法王国」である。その国も建国後260年程で戦乱の渦中、国の名が変わり、現在の「アトランティア帝国」になる。 帝国と名が付くと圧制政治を行う様に見えるが、この帝国皇帝はそれをせず、常に民のために動く良識ある皇帝だった。


現皇帝【ベルティア・ヴェル・アトランティア】も、先代皇帝達となんら変わらない名君であり、子が3人いた。長男【ゼオス・ヴェル・アトランティア】 次男【ゼレオ・ヴェア・アルテア】 長女【レイラ・ヴァン・クリシュナ】の3人であった。


苗字が違うのは、アトランティア帝国の皇帝継承者は直系家族制で、次男以降の男子と女性王族は苗字を変えて存在し、直系家族に何かあれば、苗字を改めて皇帝になる。いわば皇帝の隠れ蓑的苗字であったが、今日では【アトランティア】家、【アルテア】家、【クリシュナ】家は、皇帝又は王族御三家として今に至る。

          ・

          ・

          ・

「して、今回我らを緊急にお呼びした件、お伺いしても宜しいでしょうか?」


グレゴリーは皇帝に、ここ謁見の間に2人だけ呼び出したことを尋ねた。普段ならば、両脇に数多くの家臣団や共周りの者、護衛兵が立ち並ぶのだが、今は皇帝陛下と付き人の他、近衛兵が6人、自分と親友のウィリバルトと両脇に護衛兵8人という少なさだった。


「ふむ、グレゴリー、ウィリバルト、両者に言っておかねばならぬ事が出来たのでな」


「と、申しますと…」


「余に新たな娘ができたのだ!」 ふふん


「「 はああ⁉︎ 」」


「(おいッ グレゴリー! 皇帝陛下がまた何か言ってるぞ!)」 ヒソヒソ


「(やめろッ!ウィリバルトッ! 黙って皇帝陛下の言うことを聞いておけッ!)」 ヒソヒソ


「(いやだってなあッ! これはちょっと…)」 ヒソヒソ


「(後だッ! 後で聞いてやるッ! 今は待てッ!)」 ヒソヒソ


「(ああ、わかった。後でなッ!)」 ヒソヒソ


2人は皇帝の言葉に驚き、皇帝陛下に聞こえないほどの声で、身動きせず話していた。


「ふむ、驚いたであろう!」


「「いえ、そのような事は…」」


「いや、驚いておる! 余も驚いたからのうッ! わははははッ!」


「「………?」」


2人は黙って皇帝陛下の笑いが収まるのを待った。


「わはははは…いや、すまぬ、つい愉快すぎてな」 ふふん


「「 は…はあ… 」」


「実は娘ができたとは言ったが余の子ではない」


「と申しますと(ほッ…)」


「ふむ、余の娘、【レイラ】を覚えておるだろう?」


「「 はッ! 」」


「そのレイラからのう、余に連絡があったのだ」 カサカサ クイクイ


皇帝陛下は、付き人を呼び、玉座の横の台にあった自分の娘、レイラからの通信文を読ませた。


「では、皇帝陛下へ、レイラ様からのお手紙をお読みします」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーアトランティア帝国皇帝陛下様ー


「皇帝陛下、お元気してますか?私の方は相変わらず、帝都学園で教鞭を取っています。この度お手紙をお出ししたのは、私に新たな妹が出来ましたので、そのご報告にと筆を取りました。名は【アニス】です。とても可愛く、優しく強い、とても良い娘です。 陛下にとっては新たな娘となります。覚えて、優しく接してください。 陛下の今後の御活躍に期待します』


ーアトランティア帝国 帝都学園 教師【レイラ・ヴァン・クリシュナ】ー 刻印


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「以上です」 カサカサ スッ


「ほう、アニスですか…どこかで聞いたような…」


「うん? アニス、確かその名は…」


「そうだグレゴリー、アニスという名の娘はな、先にレイラの従姉妹、アリエラの妹だったのだがのう、レイラのやつが強引に自分の妹にもしおったのだ!」ふふん


「ああッ! 思い出したーッ!」 ガバッ!


「うおッ! どうしたグレゴリー! いきなり叫びおって!」


「我が帝国の大陸艦隊総司令【ワイアット・フォン・エイプス】大将から報告のあった娘だッ!」 ババッ!


「うん? グレゴリー、エイプスは中将じゃなかったか?」


「ああ、先の『皇太子救出成功』の軍功として大将に昇進したんだ!」


「ほう…で、その大将がなんだって?」


「ああ、ヤツの配下の者達からの報告ではな、『彼女に敵対するな、手放すな! 敵に回せば帝国が滅びる! 絶対に逆らってはいけない存在』だそうだ」


「なんだそれはッ⁉ ちと大げさではないか?」


「いや、それがそうでもないらしい」


「何か根拠でも?」


「ふむ、彼女【アニス】と名乗る少女だが、彼女のおかげで皇太子殿下の居場所はわかったし、救出もできた。それどころか、本当かどうか定かではないが、敵巡行潜空艦を一隻、跡形もなく吹き飛ばしたようだ」


「なッ⁉ それは本当なのか!」 ババッ!


「記録では敵潜空艦は確かに一隻、行方不明になってる、それに事の顛末を最初から最後まで見たものがおるそうだ」 コクン


「そのものは信用できるのか?」


「うむ、何を隠そう、その者の名は【レオハルト・ウォーカー】、信用に値する男だ」


「レオハルトッ!」 サッ!


ウィリバルトは咄嗟に陛下の顔を見た。


「うむ!」 コクン


皇帝陛下はただ、無言でうなづいた。


「しかしそれは…本当に人か? そんな事ができるとはまるで…」


「まるで『神ではないか』だろ?」


「うむ!」コクン


「だが、彼らの報告では至って普通の少女だそうだ。能力は凄いそうだがな…」


「なるほど、それでか…」


「うん? なんだウィリバルト、何か思い当たる事があるのか?」


「いやな、宮廷内法院の【フィラウス】の奴がなあ…」


「なにッ! あの法かぶれの神官が何か言ってきたのか?」


「ああ、なんでも『奇跡の少女を宮廷法院によこせ』と言ってるらしい」


「なんだそれは? また自中心的なことを…」 やれやれ


「恐らく、そのアニスと言う少女の能力に目を付けたのだろう。彼女を自分達の元に囲って、その力を利用するつもりなんだろ…」


「ウィリバルトよ、そちの言うとうりじゃ、あ奴らはまた裏で何かを企んでいるようじゃが、そうさせまいと、我が娘レイラは先に動き、アニスと言う少女を妹に。余の娘にしたのじゃ」


「なるほど、陛下の娘であれば手を出せませんからなあ」 ポン


「では、我らも何か手助けを?」


「いいや、何もせんでよい」 サッ


「は? しかし…」


「他にも色々とのう、報告を受けておる。それを踏まえて、今はレイラのやつに任せたいのじゃ」


「「 はッ! 承知しましたッ! 」」 ザッ!


「アニスと言う少女…(もしかするとのう…)」


「陛下?」


「いやなんでもない、それよりもじゃグレゴリー」


「はッ!」 ザッ!


「今日は何やら優れぬのか? いつもと、ちと様子が違うようじゃが?」


「ッ!(やはりこの方は名君だ、配下の者をよく見ておられる)」


「そうだな、俺もそう思うぞグレゴリー、何かあったのか?」


「陛下…ウィリバルト、実は…」


グレゴリーは、皇帝陛下と親友で憲兵総監のウィリバルトに、自分の娘が誘拐され、今現在、行方不明で捜索中だという事を話した。


「グレゴリーッ!なぜそれを早く言わんッ! ウィリバルトッ!」


「はッ!」 ザッ!


「皇帝の命であるッ! 憲兵隊の総力を持ってグレゴリーの娘を探し出し、救出するのだッ!」 ババッ!


「承知ッ!」 ザッ!


「陛下…」


「グレゴリーよ、余もそちと同じ娘を持つ身の父親ぞ! そちの気持ちは良くわかる!」


「陛下…ありがとうございますッ!」 ザッ!


「グレゴリー、後は任せろッ! 俺の持てる力全てを持って、お前の娘を探し出し、誘拐なんぞした奴、その事に加担した奴に相応の報いを与えてやるッ!」


「ウィリバルト…すまんッ!」 ザッ!


「なに、俺とお前の仲だ!友人の身内、それも娘を攫うなど、俺だって許せないさ! 一緒に探そうッ!」 ザッ!


「ッ‼︎」 コクン


「では、急ぐのじゃッ!」 バッ!


「「 はッ! 」」 ザッ! クルッ! ダダダダっ!


皇帝の命を受け、2人の上級大将は謁見の間を出ていった。それを見送った皇帝は玉座に深く座り直し考えた。


「新たな娘【アニス】の件は別にして、誘拐犯は哀れよのう、あの2人にかかれば恐らくただでは済まない。もう、死罪が確定したようなものじゃな…」 ふう〜


皇帝は深いため息を吐いていた。

          ・

          ・

          ・

ーアトランティア帝国 憲兵隊総本部ー


ウイイイイーーッ! ウイイイイーーッ!


『緊急警報 緊急警報 総本部内で『対人兵器 タドン』が起動中! 繰り返す…』


ダダダダッ! ドガアアアアーンッ! バラバラ ボウッ! メラメラ


「こっちだあ! 退避ーッ!」 ダンダンダンッ!


ガシュン ガシュン チャカ ドドドッドッ!


キュンキュン ガンガンッ! ドガアアアアーンッ!


「うわああーッ!」 ドオオオンッ! モクモク メラメラ


憲兵隊総本部内は緊急警報と「対人兵器 タドン」の無差別攻撃と破壊音、爆発と火災などが起き、阿鼻叫喚の状態だった。


MP-FSD01 対人兵器 タドン


全高  3.66m

全幅  3.11m

装甲  タングステン複合合金(対魔性能はなし)

武装  フォトン機関銃 7.7mm x2

    局地用ロケットランチャー8連装 x1

    対人兵装  Sマイン x1

    対車両兵装 Bマイン x1

    暴動鎮圧用広範囲ネット砲 x1


対人兵器タドンは、防衛ドローンとの開発競争の中で生まれた兵器である。コストとその操作性、耐久性で防衛ドローンに敗れ、憲兵隊仕様に回された機体である。 優秀な機体ではあったが、対魔法装甲が当たり前の時代になりつつある昨今、それが装備されてない、単一命令しか受け付けないとの理由で憲兵隊にまわされたのである。


起動ボタンで1つで、簡単に作動するが、操作ボタンを押す時に、設定をしないと、敵味方識別バッジのない者は、無差別に攻撃してしまう、取扱には注意が必要な機体である。 今、青年憲兵隊員が設定もせず起動したせいで、憲兵本部に置かれていた30機のタドンが、無差別に攻撃を始めてしまったのであった。


ウイイイイーーン! ガシュン ガシュン カチャ!


「早くッ! 早くバッジをッ!」 ババッ!


「ないないッ! ちくしょうッ! 何処にしまったんだよおおッ!」


ピッ ピッ ビー 『ハイジョ ハイジョ』 カシュン タタタタタタッ!


カンカンカンッ! キンッ! ブオンッ!『敵対行動、攻撃開始』ガチャッ!


バババッ! キュンキュン ガンガンッ! ドガアアアアーンッ!


「うわあッ!」 ドオオオンッ! パラパラ ボウッ! メラメラ


本部内には、まだ数多くの憲兵や職員が残っており、敵味方識別バッジのない者は容赦なく攻撃された。時折、警務ドローンがタドンに反撃し、憲兵や職員を守っていたが、タドン相手になすすべなく破壊されて行った。 次第にその警務ドローンに向けロケット弾も打ち始めた。 総本部はさながら戦場のような状態になっていった。


シュンシュンッ! ヒュルルルルッ! ドガアアアアーンッ! ボウッ!


すでに憲兵隊総本部は1階大広間破壊され、炎に包まれ始めた。多くの者は逃げ出し、火災を避け避難していった。要塞のような建物は大火災に包まれ始め、崩壊の兆しを見せていった。


シュンッ! シュンッ! トトッタタタッ! シュッ! ビュンッ!


そんな状態の中を超高速で移動する人物、アニスがいた。


「ん、あの向こうか…」 ビュンッ! シャッ!


アニスはベルター中尉を追って、奥の方に行ったニールを探していた。そして程なく、ニールの気配を感じる方向を見定めさらに加速していった。


ドガガガッ! チュンッ チュンッ! ガンガンッ!


「くッ! この単細胞がああッ!」 ビシュウウーッ! ヴアンッ! ザンッ!


ビッ! ビビビッ! 『敵対…行動…』 ビキッ! ドガアアアアーンッ!


バアアアーーンンッ! ボウンッ! パラパラ メラメラ 


一機の「対人兵器 タドン」がライトニングセイバーによって、一撃の元、破壊された。それをしたのは大佐の階級章を持つ憲兵隊員だった。


「ハアハア…おいお嬢さん…無事か?」 クルッ


「う…うう、な…なんとか…いたッ…」 ポタポタ


大佐の傍には、左脇腹をフォトン銃で打たれ、血を流しているニールの姿があった。ベルター中尉と対峙していた時にタドンの襲撃に遭い、数多くの銃弾を避けていたのだが、ベルター中尉に不意に押され、不覚にも一撃を喰らってしまったのであった。その隙に、ベルター中尉は逃げていった。彼女を囮にしたのである。


「ハアハア…もうちょっと待っててくれ、あと3機だ、すぐに片付けて、君を医務室に連れて行く!」 グッ!


「だ…大丈夫…です…」 パタン


「むッ!おいッ! しっかりしろッ!」 ユサユサ


ニールは痛みと出血で気を失ってしまった。


「うう…」 クタ…


「気を失っただけか…良かった…」 スッ!


ウイイイイーーン! ガシュン ガシュン ガシュン!


タドンはそんなことはお構いなしに、フォトン銃を構え2人に近づいて行った。


 ヴオンッ! ヂッ ヂヂヂッ!


「くそッ!(不味いッ! もう魔力が無くなってきてるッ! どうする⁉︎)」


あの強固なボディーを持つタドンを、大佐はそのライトニングセイバーで、すでに3機、破壊し倒していた。自身の魔力も枯渇し始めていたのだった。


「総監に合わす顔ねえなッ! 女の子1人守れやしねえ」 チャキ ヂヂヂッ ヂヂッ!


ブンッ! 『敵対行動 攻撃開始』 ガシュンッ! ドガガガッ!


「くそッ! やってやらああッ!」ブオンッ! ビシュウウーッ!ブンブンブンッ! 


ドババババッ! ビシッ ビシッ! バシイイッ! ギンギンッ! 


フォトン銃の銃弾は、ニールの前に立ちはだかった大佐に容赦なく降り注いだ。大佐はその銃弾の嵐の中、魔力の枯渇しかけたその体で、ライトニングセイバーを振り、銃弾を叩き落としていた。しかし、そのほとんどを受け止められず、大佐は撃たれていった。


ヒュウウンン… ポタッ ポタタタッ!


「くッ…ハアハアハア ウグウッ!」 ドサッ! カランッ カラカラ…


大佐は、その体に10数発のフォトン銃の銃弾を受け、大量の血を流しながら崩れ落ちた。


ガシュン ガシュン ガシュンッ!


大佐の体は横向きに倒れ、顔も左頬を地面につけたまま、身動きができなくなっていた。ただ視界にはこちらに接近してくるタドン達の姿が見えていた。


「ハアハアハア…(ちくしょう…身体がもう動かねえ…お、お嬢さん…すまねえな…医務室に…行けそうに…えッ⁉︎)」


大量の血を流し、横に崩れ、声も出ない大佐が、心の中でニールに謝罪をしていたその時、彼の視界に信じられない光景が写ってきた。


シュンッ! ザザアアアーーーッ! シュキンッ!


「《縮地ッ!》神級迎撃剣技ッ!《ガイエリアス.グラン.ファングッ!》」 キュンッ!


ズババババーーッ! ザンッ!ビシイイイッ!


ビッ ビビイイーッ!『テ、敵、タタタ、対…』ビビ ビシッ! ドガアアアアーンッ!


ボンッ!ドオオンッ! バアアアーーンンッ! メラメラ ボウッ! 


そこにいた3機、全ての対人兵器 タドンは一瞬で破壊され爆発四散していった。


タドン達の燃え盛る炎を背に、青みがかった白銀髪の髪と、帝都学園の白を基調とした女生徒のスカートを靡かせて、颯爽と立っていたアニスがそこにいた。 大佐はその姿を消えそうな意識の中に見て思った。


「美しい…まるで…女神様…の…よう…だ…」 フッ クタ…


テクテク テクテク テクテク スタッ!


心地よい足音を聞きながら、大佐はそこで意識を失った。




いつも読んでいただきありがとうございます。

次回もでき次第投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ