第139話 新生・装甲重巡航艦「ノイ・バルベル」
ーアトランティア帝国 山岳部 入口付近上空ー
ピピピピピ ビコッ! ビビコッ! ポンッ!
「Rog、発射」 カチッ ピッ!
ドウンンンーッ! シュバアアアアーーッ!
アウディは自身の照準に固定された「シュバルツライザー」に向け、「イーグルスナイパー」の引き金を引いた。
ピピピピッ! ビコッ! ビイッ! ビイッ! ビーーーッ!
『えッ! い、いやあああーーッ!』 ポン
ピーッ!《ファンブルッ!》 ピーッ!《ファンブルッ!》 ピーッ!…
「どうしたジェシーッ!」 ガバッ!
『敵AP弾ッ⁉︎ フォトンフィールドッ最大ーッ!』 ビコッ!ビーッ! ポン
ビュワアアアアーッ! ババッバアアーッ
「シュバルツライザー」のジェシーは、「アウシュレッザ」のアウディが放った、高速フォトンエネルギー弾を防ぐため、自身のフォトンフィールドを最大まで上げた。 しかし…
シュバウウウーッ! バッシュンッ‼︎
『えッ⁉︎』 ポン
ドガアアアアーーッ! グワアアンンンッ! ベキベキバキイッ!
『キャアアアアーッ‼︎』 ビイッ!ビイッ!ビビイイッ! ポン!
「うわあああーッ‼︎」 ガクンッ! ガクンッ! バンッ! ボンッ!
ボウンッ! ドオオオンッ! メラメラッ! バババアアー……
被弾した「シュバルツライザー」は、なす術なく、炎を吹きながら落下していった。
ピピピピピッ! ピーーーッ! ビコッ!
『Rog、命中』 ジャキンッ シュンッ!
「アウシュレッザ」のアウディが放ったフォトンエネルギー弾は、「シュバルツライザー」のジェシーが、最大出力で張り巡らしたフォトンフィールドを、易々と突破し、「シュバルツライザー」の強固なボディーを破壊していった。
「アウシュレッザD型RFAアウディ」専用フォトンライフル、「イーグルスナイパー」長距離射撃モード、「イーグルスナイパー」は、近接連射モードと、今回の長距離射撃モードの2つがあり、使用される弾丸やライフルの射撃様式が大いに変わる、変形式フォトンライフルである。
近接連射モードは、通常のブレードナイトと同種の仕様ではあるが、その速射速度とフォトン弾の破壊力は通常の3倍である。方や、長距離射撃モードは、発射弾倉は1発、使用するフォトン弾は対ブレードナイト用徹甲弾(BN/ AP弾)で、貫通力と破壊力は絶大である。
さらに、発射時における最大の特徴が、ライフル形態の変形、粒子加速装置を用いて発射、これにより使用するフォトン弾は亜光速まで加速され、形あるものは全て粉砕してしまう。この世界ではこれを防ぐことは皆無である。(アウディ専用の為、この世界では他に存在しない)
ビーッ! ビーッ! ビーッ! ガタガタガタッ ガクンッボンッ!
『やだッ! やだやだッ! 壊れちゃうッ! 消えたくないーッ!』 ビビビッ! ピッ ピッ
「う、ううッ…ジェ…ジェシー……」 ガクンッ! バサッ!
ベルダム大佐は、頭から血を流し、操縦桿を握ったまま前のめりのなり倒れてしまった。
ピーッ! ピーッ! ガタガタッ ガクンガクンッ!
『大佐…ベルダムッ! どうしたのッ! 目を開けてッ!』 ポンッ!
ビーッ! ビーッ! ガクンッ! バアアアーーッ
『ダメッ! 姿勢制御不能ッ! フィールド消失ッ! モーター停止ッ! 落下速度上昇ッ! 現状…大破ッ…』 ポン ガクンッ! ガクンッ! ボンッ!
ヒュウウウーー…
被弾した「シュバルツライザー」は、左肩から先は完全に吹っ飛び、スラスターユニットも半壊、コクピット内も破裂やショートで、火花を散らしていた。 ライナーのベルダム大佐は、大怪我で意識を失って倒れていた。そして、その全ての機能を失った機体は、破片をばら撒き、加速しながら落下していった。
ビュウウウウーーッ ババババアアアーーッ
『このままでは、大佐も、私も消えちゃうッ!(だれかッ!……)』 ポン
ガタガタガタッ バンッ! バラバラッ!
「シュバルツライザー」は、なすすべなく加速して落下し、地表に落ちていった。
ギュワアアアーーーーーーッ!
『もうダメええーッ! (大佐、ごめんなさいッ…)』 ポン
グワアアアアアーーッ ガクンーッ! グイッ! ピタッ!
『キャアッ! えッ⁉︎』 ポン…… ピッ ピッ ピッ ビコッ!
プシュウウウウウーーッ! ギシッ! ユラユラ… ピッ ピッ ピッ
ジェシーは驚いた、地表20mの位置で自分は停止していたからだった。
『な、なにが…』 ポン ピッ ピッ ピッ ピコン!
『Lst、間に合っってよかった』 ビコッ! シュバアアアアーーッ!
地上20mほどの位置で、「シュバルツライザー」は、アウディの「アウシュレッザ」に右腕を掴まれ、地上に落下するのを免れて、空中に滞空していた。
シュウウウウーッ ババアアアーーッ ピッ ピッ ピッ
『な、なぜ⁉︎』 ポン シュウウウウ〜
『Lst、うん? 通じてたのか』
『なぜ、助けた⁉︎』 ポン シュウウウウ〜
『Lst、迷惑だったかな?』
『え!い、いや….救助、感謝します…』 ポン シュウウウウ〜
『Rog、とにかく、地上に降ろす。良いかい?』
『お、お願いします…』 ポン シュウウウウ〜
バウウウッ! バッ! バッ! バシュウウーーーッ! ドオオオンッ!
『地表に着座、助かった…』 ポン ビュウンンンン……
『Lst、状況終了、待機する』 ヒュウウウンンッ! ガシュンッ! ドン
被弾した「シュバルツライザー」を地表に下ろし、「アウシュレッザ」のアウディは、すぐ横に降り立った。
『Lst、「シュバルツライザー」、ライナーは無事ですか?』
『ええ、怪我をしてますが…気絶して…いるだけ…です。それよりも…』 ポン ジジッ
『Lst、何ですか?「シュバルツライザー」』
『あ、私…は「ジェシー」、「シュバ…ルツ…ライザー」自律…型システム…です』 ポン ジジッバンッ! ボンッ!バチバチバチッ!
『Lst、破裂したが大丈夫か?』
『メ、メイン…動力炉….が…は…れつ……』 ヒュウン….
着座状態の「シュバルツライザー」の背中が破裂して煙が出た後、「ジェシー」は沈黙し、「シュバルツライザー」の目から光が消えていった。
『(ああ、動力が切れたのね、やはり私は消えちゃうのか…さよなら…大佐…)』
シュウウウウ……
『Rog、いけませんね、仕方がない、私の動力を繋ぎますか』
パカッ! ヒュウン ヒュウン ピッ ジジッ! パカッ! カチャッ!
『Rog、ブースターケーブル接続、「シュバルツライザー」のジェシーに電源供給開始』 ピッ ビコッ!
ヒュウウンンンーッ! ピッ ピッ ピコンッ! ビビッ
アウディは自分のメンテナンスハッチを開き、動力用ブースターケーブルを弾き出して、「シュバルツライザー」の動力端子に繋ぎ、自分の電源を供給した。
ビュウウウンンンッ! ピッ ピッ ビビッ! ピコンッ!
『え⁉︎ 電源が…』 ポン
ピッ ピピコッ! ブオンッ! パッ パパッ! ヒュウウンンンーッ
「シュバルツライザー」は、再び目に光が宿り、ジェシーは活動を再開した。そしてジェシーは見た、自分と敵である「アウシュレッザ」の機体が、ブースターケーブルでつながっている事に。
『あ、あなた…』 ポン
『Rog、私はアウディ、「アウシュレッザD型RFAアウディ」です』
『アウディ、改めて感謝します。そして中のライナー、貴方にもです』 ポン
『Rej、ジェシー、私は今、無人で動いています。コクピット内には誰もいませんよ』
『無人⁉︎ では、私を助けたのはあなたの意思だと?』 ポン
『Lst、半分はそうですね』
『半分とは、どういう事ですか?』 ポン
『Rog、アニスに、ジェシーと中のライナーを助けるよう、先ほど指示を受けました。私もそれに同意を感じあなた達を助けたのです』
『アニスとは誰なのですか?』 ポン
『Rog、私の創造者であり、ライナー、そして偉大で大切なお方です』
『そうですか、それでこの後、私達はどうなるのですか?』 ポン
『Rog、じきにアニスがここに来ます。判断は彼女がします』
『わかりました、では、少しあなたのことを教えてください』 ポン
『Lst、私の事ですか?』
『私、少しあなたに興味を持ちました』 ポン
『Rog、わかりました、アニスが来るまでで良ければどうぞ』
『では……』 ポン
2機のブレードナイトは、まるで恋人同士のように会話を始めた。
ーアトランティア帝国 山岳地帯 入り口付近平原ー
ドオオオン シュウウ…… クイイッ! ジ〜ッ カシャッ!
山岳地帯入り口付近の平原に不時着した「アウシュレッザD型カスタム」の肩の上から、ライナーのレオハルト少佐は、双眼鏡で一部始終を見ていた。
「おいおいマジかよッ!」 サッ
双眼鏡をおろし、独り言が出た。
「あのフォトンフィールドを張ったブレードナイトを一撃だとお⁉︎、一体どんなAP弾だよッ!」 ハア〜
ちょっと考えて答えを出す。
「多分…アニスかな…うん、そうに違いない」 サッ!
レオハルト少佐は再び双眼鏡を除いた。
「『アウシュレッザ』が撃墜した『シュバルツライザー』を助けた? 何か訳ありか? 降下して行く…見に行ってみるかッ!」 ババッ! タンタントン スタッ ゴソゴソ
レオハルト少佐は、「アウシュレッザ」の肩から降り、コクピット内の操縦席の後ろから一つの道具を出した。
「あったあった、よっと」 タン ヒュイイイイイインンン
それは、地上数mに浮き上がった地上移動用ホバーボードであった。
ヒイイイイインンン… チャキッ! ガバッ!
レオハルト少佐は、フォトンライフル銃を肩にかけ、バックパックを背中に背負い、ホバーボードの上にたった。
「よしッ! いけえええーッ!」 カチッ! ヒュンッ バアアアアアアーーッ!
足元のスイッチを踏み、ホバーボードはスピードを上げ、2機のブレードナイトの方に向かって走行していった。
・
・
ー装甲重巡航艦「バルゲイト」 艦内ー
「アウシュレッザ」のアウディが、「シュバルツライザー」を狙撃した頃、アニスは拉致された皇太子達の冬眠カプセルが置いてある部屋で、1人の少年と対峙していた。
「じゃあ、こう呼べば良いのかな『装甲重巡航艦バルゲイト』君」 ニコ
ドキンッ!
「なッ‼︎」 カチャンッ コロコロ…
「ん、落としたぞ、良いのか?」
「なぜ…」
「ん?」
「どうして分かったの?」
「ん、君がこの船に乗ってるのはおかしい背格好だから、ちょっと覗いたの」
「の、覗いた?」
「ん、そして、君は助けを待ってる…自分を解放してくてる存在を…」
「あ…貴方は僕を…僕たちを助けれるの?」
「話の内容次第だね、話してくれる? 君たちの事、神帝国のことを」 ニコ
「う… うん…」
アニスの言葉に少年が頷いた時、それは突然起こった。
ビシッ! グラグラ
「うわああッ! 痛い痛いいッ!」 ペタンッ! グググ!
「ん、どうした?」
少年はいきなり頭を抱え痛がり、うずくまってしまった。それと同時に艦が揺れ動く、少年の頭の中にまた、あの音声が響く。
『神徒番号1000118 特機番号FHCー0102 装甲重巡航艦、総括単素体ユニット「ルイ・テラン・バルゲイト」叛逆の意思を確認、廃棄指令発令 装甲重巡航艦「バルゲイト」付き単素体ユニットの活動を停止 廃棄命令』 ピッ
「うわああッ! うわああッ!」 ゴロゴロ
「ん、そうか、そういう事か…」 サッ!
アニスは苦しんで転がる少年に向け手を翳し魔法を唱えた。
「《ディアスタシー.アンプティーション》!」 パアアアンン!
アニスの魔法は、この巨大な装甲重巡航艦を丸ごとスッポリと包み込み、完全なる隔離空間を形成してしまった。外界からの全てをシャットアウトしてしまった。そう、彼を苦しめているあの力さえも…
『単素体ユニットのせ……』 プツン… パタン!
少年の頭の中の声は途切れた瞬間、彼は床に倒れ込んだ。アニスは彼のそばにより、その体に触れてみた。
タタタ スッ!
「ん、これがさっきから聞こえていた単素体ユニットというものか。外見は人のように見えるが、全て人造の体、確か…『ホムンクルス』だったかな…」
アニスは少年の体を隅々まで調べ、彼の頭に手を乗せ神帝国の実状を読み取り把握した。
「ん、これが私がこの世界に呼ばれた理由か…」 スタッ
アニスは少年をジッと見た後、床に並ばれている皇太子達の睡眠カプセルを見た。
「神帝国には、もう人は1人も住んでいない、その為の拉致、誘拐か…許せんな…」
ガクンッ! グラグラッ!
装甲重巡航艦「バルゲイト」がその艦体を揺らし、高度を下げ始めた。艦を制御していた少年が倒れたからだった。
「ん、そうか、少年がこの船を動かしてたんだ。このままじゃこの船と共にみんな死んでしまう。どうする…」 グラグラ ガクンッ
アニスは少年をジッと見て決心した。
「確か、神帝国から『廃棄命令』って言ってたよねえ、…そうか、もうアイツらはこの船を捨てたんだ! いらないなら貰っちゃおうッ! うん、やったね、私専用の船だッ!」
アニスは1人納得し、「バルゲイト」を自分用にする為の準備に動き出した。
「まあ、アウディの件もあるし、今更だから1人も2人もそう変わらないよね〜 それに、このまま皇太子達も運べるし、一石二鳥ってやつだね」 サッ!
アニスは少年に対し両手をかざし、魔法を唱え始めた。創造神、いや創造神以上の力、創造者のみにしか使えない秘術、それを少年に使ったのである。
「《エインッ!》」 パアアアンン! シュワアアアアアーー!
少年を中心に上下二つの白い魔法陣が現れた、それは同時に装甲重巡航艦「バルゲイト」の上下にも現れた。その魔法陣は眩い光を放ち、ゆっくりと回転していた。
「創生神級魔法、《レコネ・グラン・ゼネレーション》ッ!」 キュインッ!
ブワアアアアーッ! バッアアアアアンンンーーッ‼︎
少年は光の渦に包まれ、一瞬姿が消えた、また「バルゲイト」も同じように消える。しばらくすると、再びもとの位置に現れ、少年は床に横たわり、「バルゲイト」は空中に滞空していた。少年にはあまり変化はなかったが、装甲重巡航艦「バルゲイト」は劇的な変化をしていた。
艦体は流れるような流線艦体になり、アニス専用らしく純白の塗装と所々に、月桂樹の葉の模様と神語のヒエログリフが刻まれていた。動力から武装、艦内設備の全てを、一新されたその艦は、新生・装甲重巡航艦『ノイ・バルゲイト』、当然、ゼルファ神帝国からの干渉を受けない、アニス専用エンジェルシップの誕生である。
シュウウウウウーーー……
「よしッ! 完璧いッ!」 グッ!
アニスがそう言ってガッツポーズをしていると、少年は目を覚まし起き上がった。それと同時に、艦の揺れと落下が止まった。
「うう…え⁉︎…中枢制御コアとの接続か切れた? 痛くない」 スッ
「うん、もう大丈夫だね 気分はどうだい少年」 ニコ
少年の前には白銀髪を靡かせ、スラッとした少女が優しい笑みを浮かべ話しかけていた。
「えッ? あ、一体何が…」 サッ! サッ!
少年は自分の体を触り、事態を確認していた。
「ん、君の体を再構成し完全に神帝国との繋がりを断ち切ったんだ」
「え、じゃあ僕はもう…」
「自由だよ、アイツらの命令も指示も聞かなくていい!」
「ありがとう、ありがとう!お姉ちゃんッ!」 ガバッ!
「わッ! って、ん、まだ子供だもんね」 サスサス
アニスは自分の体に抱きついた少年の頭を撫でた。
「お姉ちゃん、あったかくて…良い匂い…」 グッ スンスン
「わあッ、そ、そこまでにして…」(うう、少年とは言え恥ずかしい…)
「そうだ、僕のジェシーお姉ちゃんも助けてくれる?」
「ん、お姉さんがいるのか、で、どこにいるの?」
「青いブレードナイトで今出てるんです」
「アレかああーッ!」 ババッ!
アニスは隔離空間を解除して、アウディに連絡を取った。
「お姉ちゃん?」
「ちょっと待ってね『アウディッ! アウディッ!聞こえるッ⁉︎』」 ピッ
『Rog、アニス、そんなに慌ててどうしたのですか?』 ピッ
『アウディッ! レオンと戦ってるブレードナイトはどうなったの?』 ピッ
『Rog、もちろん!今、撃墜しました!』 ピッ
「遅かったか…」
『Lst、今も破片を撒き散らしながら落下中です』 ピッ
『助けてッ!』 ピッ
『Lst、助けるのですか?』 ピッ
『そう、あの機体には用があるのッ!』 ピッ
『Rog、直ぐに行動します』ピッ
『アウディ、お願い』 ピッ
『Rogッ』 ピッ
アウディはこうして、「シュバルツライザー」を助けに向かった。
「ふう、多分これで大丈夫だと思う」
「ありがとう! お姉ちゃんッ!」 ギュウ
少年はアニスに抱きついていた腕を更に強くした。
「そう言えば、名前がまだだったね、私はアニス、よろしくね」 ニコ
「ぼ、僕は、『ルイ・テラン・バルゲイト』以前は、侯爵家でした」 カアアッ
「ん、じゃあルイ君で、私の事はアニスでいいよ」
「アニス…お姉ちゃん…」 もじもじ
「まあ、いいか、それでルイ君」
「は、はい」
「この船、動かせる?」
「ちょっと待ってください…大丈夫です。動かせますッ!っと言うか随分と気持ちのいい艦ですね」
「ん~よくわかんないけど、いいってことだね、お願いできる?」
「はいッ! 僕はアニスお姉ちゃんのためにしか動きませんッ! お姉ちゃんッ!大好きッ!」 ギュウ
「あはは、じゃあ、ルイ君のお姉さんの所にに向かってくれるかな?」
「はいッ!アニスお姉ちゃん!」 コクン
ヒュウウンンンーッ! バウウウウウーーッ! ゴゴゴオオオオーッ
ルイがアニスに返事したと同時に、新生・装甲重巡航艦「ノイ・バルゲイト」は、ルイが念じた通りに動き、方向転換してスラスターを全開に、山岳方面に向かっていった。
いつも読んでいただきありがとうございます。
次回もでき次第投稿します。