第128話 ライデン発進 山岳地帯へ
―カルディナ軍港 駆逐艦「ライデン」ブリッジ内ー
ピッ ピピッ! タンタン パッ ポンポン! カチャカチャカチャ ピピッ!
「そっち、設定お願いします!」 ピポピポ タンタンタン カチカチ ポン
「アイサーッ! 起動確認、各センサー作動テスト開始」 ピピッ! タン!
「空調、艦内環境システム作動テスト」 ピ ピコンピコン
「火器管制システムアップデート!」 ピピッ! カチャカチャ! タンタン
「機関、アイドリング開始、 問題なし!」 ビコッ ビビッ!
ヒュウウンンン……
修理を終えた駆逐艦ライデンは、出港前の最後の調整を、乗組員総員で行っていた。
カチカチ ピッピピッ ポン!
『こちらライデン カルディナコントロール コンタクト』 ピッ
『カルディナコントロール受信 ライデン無線交信設定開始』 ピッ
『ライデン確認 『ジュリエット・アルファー、エコー、ウイスキー・ロメオ!』チェック!』 ピッ
『カルディナコントロール確認『フォックスロット・アルファー、ブラボースリー』チェック!』 ピッ
ピピピピッ! タンッ! ビコッ! ビコッ! ポン!
「最終設定開始ッ!」 ピピッ!
「バルブチェック!」 ポン!
「第1第2機関ユニット、アイドリング正常ッ!」ピコ ピコ
「フォトンジェネレーターに接続ッ!」 ピッ! ガコンッ!
フュウウイイイイイイーッ! バウウウーッ!
「接続を確認ッ! フォトンジェネレーター正常に可動ッ!」 ピコッ!
「両舷正常に加圧中、出力安定、問題なし」 ピピッ! ポン!
「港よりの電源供給カットッ!」 ピピッ! ポンッ!
「駆逐艦『ライデン』、出港準備完了ッ!」 ビビッ! ピコン!
駆逐艦ライデンは全ての準備を整え終えた。一つを除いて…
艦長のグレイは、湾内にいたほぼ全艦が出払った軍港を見ながら、舷側の接舷ベイの出入口に立っていた。
「艦長ーッ!」 タタタ
「うん?」 クル…
「ライデン、出港準備完了! 3時間後には出港できます」 サッ
「うむ、アニスはまだか?」 サッ
「はあ、まだ来ておりませんが…」
「まあ、もうちょっと待とう、じきに来るはずだ!」
「了解しました」
ギュイイイイン! ギュギュギューッ! キイイッ! ブウン!
湾内作業用車両に重そうな荷物を引いて一台の車両がやって来た。
「おらあ!さっさと運ばんかあッ!」
「しかし、班長ッ! コイツすっごく重いんですぜ!」ウググッ!
「つべこべ言わずさっさと運べ! 早くせんと艦が出ちまう!」 オリャ!
そりゃ! よいしょ! ヨタヨタ!
甲板長をはじめ、6人の作業員が何やら重い荷物を、ライデンに運び込んでいた。
「艦長、アレはなんでしょうか?」
「はて、私は何も聞いておらんが、なんだろうな?」
「ああ、アレは私がダゴスさんに頼んで運んで貰ってるんです」
「ほう、で、アレはなんなんだ?」
「ブレードナイトの心臓部、小型フォトンジェネレーターですよ」
「あんな物、何処から?」
「ん、総司令官にお願いしたら一個くれました」
「くれたってそう簡単にもら…える…ってアニスッ!」 ババッ!
「えッ⁉︎ アニスさんッ⁉︎ 」 クルッ!
「ん?」
「おまえ、いつの間に来たんだ!」
「え、今ですけど?」
「気がつかなかった…」
「あ、また例のやつか?」
「ん、正解」 コクン
「で、ライナー達は連れて来てくれたか?」
「ええ、3人、もう仕上がって、今は待機室にいますよ」 ニコ
「よし! 副長、準備は出来た。 3時間前倒しで出港する!」
「アイサーッ!」 サッ タタタッ
副長は、直ちにブリッジへ向かって、艦内に入っていった。
「アニス、よく連れて来てくれた」 ニカ
「ん、約束だからね、後で紹介します」
「そうだな、では、港を出て、目的地に移動中の間に合わせてもらう」
「はい、わかりました、皆んなに伝えておきますね」
「うむ、じゃあ、出発しようか」 ザッ!
「はい!」 テクテク
2人もライデンの艦内に入っていった。
ー駆逐艦ライデン ブリッジー
「全艦、出港用意ッ!」
「アイサーッ! 出港用意、オートバランサー起動ッ!」 ピピッ!
「補助スラスター、メインイグナイター接続!」 ピッ! ビビッ!
「舷側ハッチ閉鎖、タラップ収納」 ピピッ! ポン
『カルディナコントロール こちらライデンコントロール』 ピッ
『ライデンコントロール カルディナコントロール受信』 ピッ
『カルディナコントロール 駆逐艦ライデンこれより出港 許可を申請』 ピッ
『駆逐艦ライデン、許可を送信、第一ゲート、出港ラインNo.3より、出港されたし』
『こちら駆逐艦ライデン 出港許可受信 インジェクションッ!』 ピッ
ヒュイイイイイインンン! バウウウーッ!
グググッ! パウッ!パウッ! バアーッ! バッ! バッ!
「右舷スラスター2番4番6番、2秒噴射、舷側バウ 3秒射ッ!」
「離岸ッ!」 ピコッ!
「ライデン出港ラインへ!」 ビピッ! ポンポンポン!
グオングオングオン バウウウー! バッ!バッ! バシュウウーーー!
「出港ラインに配置完了」 ビビッ! タンタン ピコ!
「出港用艦船電磁カタパルト オンライン」 ピポッ!
「艦長、出港できます」
「うむ!」 カチッ!
『こちら艦長だッ! 全員そのままで聞いてくれ。本艦はこれより、『皇太子殿下救出』の任につく!』
艦長のグレイは艦内放送を通じて、乗組員、234名に出撃前の訓示をした。そして、今回のライデンの出港目的を伝えた。
「皇太子殿下を救出?」 ザワザワ
「誘拐か拉致でもされてたのか?」 ザワザワ
『相手は、ゼルファ神帝国、用意ならざる敵だ!だが、殿下と、攫われた生徒達を全員助けるッ!』
「「「 うおおおおおーッ‼︎ 」」」 ババッ!
ライデン乗組員総員が心を一つにした瞬間だった。
「艦長ッ!」 バッ!
「うむ!」 コクン
「ライデン発進ッ!」 バッ!
「アイサーッ! ライデン発進ッ!」 ピピッ! ポンッ!
ヒュウウンンンーッ! バウウウーッ! シュゴオオオーッ!
駆逐艦ライデンは、メインスラスターを全開にして、徐々に速度を上げていった。それに同調して、艦船用電磁カタパルトが放電を始め、駆逐艦ライデンはさらに加速する。
パリッ! パリパリパリッ‼ ビビイイイ―ッ! シャアア―ッ!
ピピッ! ポンッ!
『ライデン、ウィ、ルック、フォワード、トウ、ユワア、セーフ、リターン』
(駆逐艦ライデン、いってらっしゃい、無事の帰還をお待ちしてます)
「ああ、行ってくるよ!【フリー】ありがとう」 サッ
『シュア!…アニス、プリーズ、ビイ、ケアフル、レッツ、トーク、アゲイン!』
(どういたしまして…アニス様、どうかお気をつけて、またお話ししましょう!)
「え⁉︎ 【フリー】ッ! おまえッ!…」 ガクンッ!
シュワアアアアアーーッ! バウウウーッ!
艦長のグレイが、加速中に【フリー】の最後の言葉に何か気がついた時、駆逐艦ライデンはカルディナ軍港の門を出た瞬間、電磁カタパルトと最新型の機関を利用して、最大戦速で突き進んで行った。帝都「アダム」の「カルディナ軍港」から遠く離れた山岳地帯へ急行するために…
ーアトランティア帝国 山岳地帯ー
ダンッ! ガシャアーン! バラバラ…
「おいッ! 貴様らの迎えはまだこないのか⁉︎」 ガツガツ ムシャムシャ!
皇太子達を拉致し、この山間部に入って2日半、食事中の公爵家、ゼビオは、この禁欲生活にたった2日少しで根を上げはじめていた。そこは軍艦内、通常艦でさえ、外界との関わりが少ないのに、ここは潜空艦、それも皇太子を拉致し、密かに隠れているゼルファ神帝国の軍艦内である。 当然の事であった。
「おやおや、これは次期皇帝のゼビオ様、何をそんなに苛立っておられるのかな?」
そこに現れたのは、この潜空艦隊の総指揮官、周りからは大佐と呼ばれている男であった。
「ふんッ!たかが大佐如きが、俺に指図するではないわッ!」 ババッ!
「はは、そうおっしゃいますな。して、何を怒っておられますので?」 ズイッ!
彼は、ゼビオに近づき、威圧をかけながら訪ねた。
「き、貴様らの援軍の事だッ!」 バッ
「ほう、我らの援軍ですか?」
「そうだッ!ここに着いてはや2日、一向に動かぬではないかッ!」 ダンッ! ガチャーン!
「ゼビオ様!落ち着いてくださいッ!」 ババッ
「うるさいッ! クリオッ!俺は早くアイツらが落ちぶれるのを見たいんだッ!」 ググッ
「まあまあ、もうすぐですよ!(こんな、大馬鹿者の相手も疲れる!)」 ニカ
「と、とにかくだな、早くなんとかしろッ!」 バッ
「大丈夫ですよ、先ほど連絡がありました」
「なにッ⁉︎ ではッ!」
「ええ、間も無く我が艦隊が行動を起こします。そうすれば、すぐにでも神帝国に入れますよ」
「ぐふふッ! ようやくラステルを! ミレイを自由に出来るのだあ!」 ハハハ!
「(やはりコイツは、王の、皇帝の器ではないな)」 フリフリ
「では、大佐とやら」 フン!
「は!」 サッ
「今しばらくは待ってやる。早く事を成せ! 俺が皇帝になった暁には、お前を優遇してやる」 ふふん
「は、ありがたき幸せ、では失礼します」 バッ
「うむ、下がっていいぞ! はははは!」
ゼビオの高笑いを聴きながら、大佐は部屋を出ていった。
カツ カツ カツ
「ククク(全く、せいぜい我らの道化として踊るがいい)」 ニヤ!
薄ら笑いを浮かべ、大佐は護衛巡航潜「ガルト」のブリッジへ入っていった。
「艦長、状況は?」
「は! 大佐! もう間も無く作戦開始です」
「ようやく、あの豚の相手をしなくて済む」
「全くです、こちらが下に出ていれば調子に乗って、あんなのが皇帝になったらこの国は終わりですな」
「ハハハ、少佐も言うではないか、ま、その通りだがな」
「陽動艦隊は?」
「は! 作戦中域2265 テーブルNo.18 マーカー12 国境まで約20km 速度20ノット、進行中です」 ピピッ! ポンッ!
「ふむ いよいよ行動開始だな!」
「は!まさか、アトランティア帝国の奴らもこんな大掛かりな奇襲艦隊が来るとは思わないでしょう」
「正にそうだ! この国の奴らに痛い目を見せてやる」
「敵艦隊の情報はないか?」
「今のところ何もなさそうです! ただ…」
「ただ、どうした?」
「は!皇太子以下、拐った生徒達を捜索するための艦隊が出撃したそうです」
「ふん、捜索艦隊などたかが知れるわッ!」
そんな時、ブリッジ内が騒がしくなってきた。
ビーッ!
「艦長ッ! 第3ゾーンより接近する艦がありますッ!」 ピコ!
「なに! 警備艇か? それともフリーゲート艦か?」 バッ!
「お待ちください!」 ピピッ! カチカチ ポン!
「違いますッ! 主機関4軸、大型艦艇ですッ!」 ピコ!
「なにいッ!」 ババッ!
「作戦中域1515 テーブルNo.09 マーカー04 速度32ノット!高速で接近ッ!」
「気づかれたか?(どうする? まだ味方は動いてはいない。このままでは全ての計画が台無しになる…)」
「大佐ッ! いかが致しましょう?」
「少佐ッ!」
「は!」
「僚艦に通信!『ゲイン、ロッシ両艦は接近中の敵艦を迎撃せよ』」 ババッ!
「ヤーッ! 『ゲイン、ロッシに告ぐ、接近中の敵艦を迎撃せよ! 繰り返す…』」 ピピッ!
「大佐、打ち取れるでしょうか? かなりの大型艦のようですが?」
「別に打ち取ろうとは思わん!」
「は? ではなぜあの2艦を…」
ゴゴゴ…シュッ! シュッ! シュッ! バアアアーッ!
通信を受け、2隻の潜空挺は、スラスターをふかし、接近中の大型艦船に向かっていった。
「この計画は失敗は許されないッ! 彼らには時間稼ぎの囮になってもらう!」
「大佐…」
「戦端が開いたら『ガルト』は移動ッ! 国境付近まで進出するッ!」 バッ
「「「 ヤーッ! 」」」 ババッ!
・
・
・
・
ーアトランティア帝国 大型艦艇ー
ゴウン ゴウン ゴゴゴ シュゴオオオーッ!
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
『第一デッキ ブロンコ小隊が発艦するッ! 発艦要員は準備せよ!』 ポンッ!
ウイイイイン! カシュンッ! ピピーッ! ピピーッ!
「1番機ーッ! 発艦用電磁カタパルトへ!」 ビーッ!
『ブロンコ1 発進体制 装備は第一種兵装ッ!』 ブーッ!
「ベルツ中尉ッ! 準備完了! ご武運を!」 プシュー!
「おう、すまんな! 行ってくる」ウイイイイン! バクン バクン プシューッ!
『フェリテスコントロール ブロンコ小隊 発艦準備完了ッ! 指示をこう』 ピッ
『ブロンコ小隊 こちらフェリテスコントロール、1番機発進用電磁カタパルトへ!』 ピッ
『了解』 グイイッ! ピピッ!
ガコン ガコン ガチャン!ガチャン! プシューッ!
『進路クリアー ブロンコ小隊 発進ッ!』 ピッ!
ビーッ!
『ブロンコ小隊ッ! 1番機、アウシュレッザ/アルバッ! 発進するッ!』 ピッ
ガシュンッ! シャアアアアーッ! ドオオオンーッ!
『ブロンコ1 発進終了 続いて2番機電磁カタパルトへ…』 ピッ
ガシュンッ! シャアアアアーッ! ドオオオンーッ!
その巨大な艦体から、次々と、ブレードナイト「アウシュレッザ」が、発艦していった。
「艦長、偵察攻撃部隊第3波 ブロンコ小隊が全機発艦しました!」
「よし、続いて、第4波 発艦準備ッ!」 バッ!
「アイサーッ! 『発艦デッキへ、第4波 ブレードナイト発艦準備』」 ピッ ピピッ!
ゴウン ゴウン ゴゴゴゴッ! ドオオオンーッ!
次々とブレードナイトを発艦させるその艦は、アトランティア帝国 大陸艦隊 第3独立任務部隊 旗艦 戦闘空母「フェリテス」であった。
アトランティア帝国 大陸艦隊 第3独立任務部隊旗艦 ディアティー級戦闘空母
「フェリテス」 全長 980m
全高 360m
速度 巡航速度 30ノット
戦闘速度 65ノット(フェリテスは 70ノット)
乗員 1680名
《主兵装》 主砲 36.7㎝連装フォトン砲 x3(フェリテスは40.6㎝砲)
副砲 15.5㎝連装フォトン砲 x4
40㎜ 近接防備兵装(PDS)x14
多目的ミサイルポット x2
60㎝ 空間魚雷発射管 x6(フェリテスは未装備でx0)
VLS 発射装置 x12
《搭載機》 ブレードナイト『アウシュレッザ』x50
ブレードナイト『ウルグ・スパイアー』x18
ブレードナイト『ヤクト・ヴェルテッサ』x6
連絡艇 x10
(各空母によって搭載量、搭載機種は異なる)
《特殊兵装》 近接防御全自動攻撃ドローン対空型『ウルス』x12
フォトンフィールド発生装置
「艦長、強行偵察部隊より報告ッ!」 ピッ タタ! ポン
『こちらグリーン1、フェリテスCICへ、山岳地帯 チャートNo.03にフォトンフィールド反応ッ!』ピッ
『フェリテスCIC了解 グリーン1そのまま監視待機せよ!』 ピッ
『グリーン1 了解』 ピッ
「誰の機だ?」
「はッ! 第1087強行偵察小隊、機体No.BNA–204 D『アウシュレッザD型RAシーク』4番機【バーク】准尉です」
「そのまま張り付かせろ!」バッ
「はッ!」サッ
カチャッ!
「ナイトデッキッ!」
『はい、こちらブレードナイト格納デッキ』 ピッ
「甲板長、ブレードナイト『ウルグ・スパイアー』発進準備ッ!」
『装備はどうしますかい?』 ピッ
「対艦猟兵装備だ!」
『アイサーッ! 準備します』 ピッ
ガチャ!
「艦長、いきなり対艦猟兵装備ですか?」
「うん? だめかしら?」
「いやいや、『だめかしら?』って、何女ぽく言ってんですか?」
「ん〜、副長」 ニコ
「はい、艦長」 ニコ
「私は女なんだが?」
「またまたご冗談を、『もう結婚も諦めた、私は女を辞めて軍人一筋だ』って顔に出てますよ!」 ハハ
「………」 プチ…
「(お、おい副長が、艦長に何か言ってるぜ!)」 ヒソヒソ
「(バカッ! 黙って知らん振りしろッ! 殺されるぞ!)」 ヒソヒソ
「あれ、艦長、どうしたんですか? いやあ、まさか図星でしたか?」 ハハハ
「………」 プチプチ
「まあ、女なんか辞めたって生きていけますよ艦長ッ! あはははは」
「「 (だめだあッ! 副長が死んだああッ!) 」」 ギュウッ!
ブチいいいッ! ドガアアンンッ! パラパラ ピクピク
「(はあ、副長は学習せんのか? 今月これで二度目だぜ)」 ヒソヒソ
「(ありゃあちがうぜ、恋心の裏返しだ! あ!やべ、こっち見た)」 ヒソヒソ ビク
「さあ、ゼルファ神帝国の奴らに愚かな行為の代償を払ってもらうぞ!」 ハハハアッ!
腰に手を当て、勝ち誇っているその女性は、歳の頃は20代後半、栗色のショートヘアで、モデルも真っ青の長身とスタイルをした、帝国大陸艦隊 戦闘空母「フェリテス」艦長の【アリエラ・フォン・ビアトリクス】大佐、艦長にしてこの艦隊の司令官であった。
「(私はまだ諦めてはいないわッ! ね、グレイ…)」 グッ
「全艦全力出撃ッ! この鬱憤を晴らしてやるううッ!」
「「 ア、アイサーッ‼︎ 」」 ピッ ピピッ! ポン タタ タンッ!
バウウウーッ! ドオオオーッ! ゴオオーッ!
戦闘空母「フェリテス」は、スラスターを全開にして突進していった。
いつも読んでいただきありがとうございます。
次回もでき次第投稿します。