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第127話 それぞれの出港準備

ーカルディナ軍港 駆逐艦「ライデン」接弦ベイー


ガガガッ! ガンガンガン ピー ピー ジジジッ ガコン 


「オーライ オーライ オッケーッ!」 ピピーッ! ゴウンッ!


ジジジッ ジジジッ ガコン ガコン ビーッ!


アニスと駆逐艦「ライデン」艦長のグレイ少佐は、修理中の駆逐艦「ライデン」の接舷ベイにやって来た。


「わああッ! もうほとんど直ってますね」 テクテク


「まあな、ここは設備がいいから大抵の故障は直っちまうんだ!」 ザッ ザッ


ドドドッ! ビー ビー 


「ようしッ! 次いッ! 弾薬他、搬入作業始めええッ!」 ババッ


「ういーっす! さあ、やるぞおッ! 5番搬入始めええ!」 ゴウン! ゴウン!


駆逐艦「ライデン」の搬入口から、様々な物資が運び込まれ始めた。


「よう、修理技術主任、ブリック少佐、首尾の程はどうだ?」 サッ


「ああ〜ん?」 クルッ


作業服にヘルメット、先ほどから大声で指示を出していた男に、グレイは声をかけた。アニスはそのまま歩き、ライデンの周りの様子を見始めた。 テクテク…


「なんだグレイか」 サッ


「よッ! お疲れさん」 ニカッ


「ああ、もうほとんど終わっておる、今、物資の搬入と武器弾薬の補充中だ」


「ライデンを直してもらってありがとうなッ」


「それが俺たちの仕事だ、礼などいらん!」


「しかし、ライデン、なんか少し変わったか?」


「まあな、足回りとジェネレーター、被弾した格納庫に後、主砲か、全部変わったからさ」


「は? ちょっと待て、なんで主砲までいじってんだよ!」


「そりゃあお前、足回りの機関とジェネレーターを全部新型のやつに変えたんだ、前の主砲じゃ吹っ飛んじまうぜ!」


「ライデンはどう変わった?」


「う〜んっと、主砲は12.7cmから15.5cm連装速射型に、ジェネレーターと機関は『カゲロウ』型のをはめた。上手く収まったよ! それと格納庫な、少し拡大して最大6機、搭載できるようになった」 ははは!


「お前 ライデンを魔改造するなよ!」


「いいじゃねえか、どうせ壊れたとこばっか直したらこうなったんだ!感謝しろよ!」


「いやもう、コレ、ライデンは駆逐艦の枠に入るか?」


「まあ、なりは駆逐艦だが、戦闘力に関しては軽巡並みになっちまったな!」 ふむ


「はあ、今更戻せって言うわけにもいかんし、このまま使わせてもらうよ」


「ははは! 結果オーライってやつだ!」


ピピーッ ピピーッ! ゴンゴンゴンゴンッ! プシューッ!


「ん、大きい、なんだコレ?」 テンテン


今、アニスの目の前を巨大なコンテナが、ゆっくりとライデンの方に近づいていっって止まった。それをアニスがさわっていると声がかかる。


「お〜いッ! そこの嬢ちゃんッ! 少し下がってなッ! 危ねえぞッ!」


「ん、は〜い!」 テクテク


ガコーンン! グググッ! ウイイイイーン ガアンンンッ!


「ん、わあああ! ゴーレムじゃないかッ!」


「うん? ゴーレムだと? アレ、あの娘確か、隊長が連れてきた娘じゃあ…」


「お〜いハリス少尉ッ!どれにするんだあ?」 バッ


「あ、甲板長ッ!」 ダダダッ!


「全く、ボーッとしてんじゃねえよ!自分の愛機になるんだろ! ささっと選んでくれ!」


「はい、じゃあどれにしようかなあ…」 ザッ ザッ


ハリス少尉は真新しいブレードナイトを選び始めた。


「うん?アレ、あの嬢ちゃんはこの間の嬢ちゃんか?」


「あッ! レオンに怒られてた人だッ!」 ビシッ


「甲板長だよッ!甲板長! 俺はダゴス中尉だ!」 バッ


「あ、どうも、私はアニスです」 ペコ


「知ってるよッ! アウシュレッザを持ってった、レオンの彼女だろ⁉︎」


「はああッ⁉︎ 」 ピクッ


「うん? 違うのかい? 俺はてっきりそうだと思って…」 ビクッ


「そうだと思ってどうしたのですか?」 ワナワナ


「え⁉︎ いや、そのう…なんだあ…」 ビクビク


「ん?」 ニコ〜


「ウチの連中みんなに、『レオンの彼女だ』って言っちゃった」 ニカ


「あんたもかああーッ!」 ガアアア!


「ヒッ! えッ? なんだッ⁉︎」 ビクッ


「ふふふ、いいだろう、そっちがそう言うのならこっちにも考えがある」


「な、何をすると言うのだ」 オドオド


「『レオンとダゴスは禁断の恋で、できているッ!』」バンッ


「はああッ⁉︎」


「そう言って艦内を駆け巡ってやるッ! なあに、か弱い少女の私が泣きながら言うのだ! 皆快く信じるだろう!」 ふふふ


「ぎゃああッ! やめッ やめろおおッ! そ、それだけはああ!」 ヘコヘコ


「ん、いいのではないか? お互い様だああッ!」 ニコニコ


「こ、この少女は悪魔だああッ!(『この娘には手を出すな!』とレオンが言っていたのはこう言うことだったのかああッ!こ、このままでは俺の威厳どころか、レオンに殺されるッ!『銃殺していい?』だああーッ!)」 ダラダラダラダラ…


ダッ! ガバアッ! ぺたんッ! ははああーッ!


その場にいた作業員が皆作業を停止して、その光景を見た。それは、甲板長のダゴス中尉が、ものの見事なジャンピング土下座を、帝国学園の青い制服を着た少女の前でしたからだ。


「も、申し訳ございません。私はあなた様に一生の忠誠を誓います。ですから此度の事は平に平に御容赦をッ!」 グググッ!


「ん? 忠誠? いいのかそんな事を言って?」 ニコ


「か、構いません!ですから、先程のことはしないで下さい!」 ははああーッ!


「ふふふ、そこまでするなら、考えておこう!」 ニッ


「あ、ありがとうございます」 ははああーッ!


青い帝都学園の制服のスカートを靡かせ、腕を組み立っているアニスの前に、ひざまづき赦しを乞うているダゴス中尉のその姿は、駆逐艦「ライデン」の「女王様と従者の誓い」などと囁かれるようになった。


見ていた者の中には、「凄えお嬢さんだ、あの鬼甲板長が土下座してる」「じょ、女王様だッ!女王様がいるッ!」とか「俺も従者になりたい」とか、中には「あの美しい足で踏んでほしい」などと、訳のわからない事を言う者まで現れた。


「甲板長ッ! こいつに決めましたあって、何やってんですか?」


アニスの前で土下座をしていた所を、自分の愛機を決めたハリス少尉に見つかった。


「な、なんでもねえよッ! ゴ、ゴミだッ! ゴミがこの嬢ちゃんの前に落ちてたんで拾ってただけだッ!」


ダゴスは苦し紛れの嘘を、ハリス少尉についた。 


「そうでしたか、とにかくこいつにしました、設定、調整お願いします」


「お、おう、今行く」 サッ ペコ ダダダ!


甲板長のダゴスは、アニスに一礼してから、ハリス少尉の元へ走っていった。


「ん、そう言えば決めたって、ゴーレムの事か…」 テクテク


アニスはハリス少尉の元へやってきた。 そこには、5機のアトランティア帝国 正式ブレードナイトが立ち並んでいた。


「こんにちは、ハリスさん」 ニコ


「あ、ああ、確か隊長と一緒にいたアニスさん…だっけ?」


「はい、アニスです、よろしくですね」 ニコ


「あ、ああ(か、可愛いいッ! くそッ! 隊長の彼女じゃ無かったら俺が…)」 ググッ


「ん?」


「あ、いや、なんでもないです、はい…」 カアアッ


「自分の乗るゴーレムを決めたんですね」 ジ


「はは、ゴーレムですか、僕たちは ブレードナイトって呼んでます」


「『アウシュレッザ』の事ですか?」


「そう、『アウシュレッザ』だけじゃなく、このような巨大人型兵器全般をそう呼ぶんです」


「ふむ、ブレードナイトか…私もこれからは、そう呼ぼうかな」 コクン


「その方がいいですね」 ニコ


「で、ハリスさんはどれを選んだんですか?」


「ああ、俺はこいつ『アウシュレッザD型LSビエラ』、最近ロールアウトされた新型さ」


「新型?」


「そう、今まで使ってたのが『D型ライナー』だったんだけど、コイツは全然違う、そう『アシュリー』大尉の乗る『D型R2 レグザ』に匹敵するパワーと火力があるんだ!」


「ん〜、前の子はどうするの?」


「前の子? ああ、大破して動かなくなった僕の機体か、アレはもう処分されたんじゃないかなあ、見当たらないし」


「じゃあ、ハリスさんは前の子はもういいの?」


「ああ、僕には次のがある。コイツ、『D型LSビエラ』が僕の新しい愛機さ!」


「そっか…もういいのか…(『コイツらは便利な巨人さ』…この世界の人達にとって、巨人は、ブレードナイトはただの使い捨ての道具なんだ…)」


以前、格納庫で甲板長のダゴスに言われた事を思い出し、アニスはブレードナイト達を哀れみの目で見た。


「おう!少尉、登録するからコクピットに座れッ!」


「あ、はいッ! 今行きますッ! じゃあ、アニスさん、また後で…」 タタタッ!


ハリス少尉はそう言って、新型のアウシュレッザのコクピットに入っていった。


「そっか、じゃあ私専用のブレードナイトにしてしまおうッ!」 ウン

          ・

          ・

          ・

ピッ ピピッ! ビコッ! ポンポン ビョンッ! ビュウウウウンンンーッ!


『システムオンライン! 初期設定終了、搭乗者登録完了、搭乗者名『ハリス・カルヴィー』少尉』


「おう! 今日から俺がお前のライナーだ、よろしくな!」 ピッ ピッ ポン


『了解シマシタ、 マスター』 ポン!


「ん〜ッ! やっぱ新型はいいッ!」 ビコッ! ピッ ピッ!


「どうだい? 調整も済んでるぜ」 カチャカチャ


「甲板長、これなら少佐や大尉に負けませんよ! 俺、コイツを大事にします」


「そうかい、前のもそう言ってなかったか?」


「アレは汎用機でしたから、少佐や大尉の機と比べるとイマイチだったんですよ!でもコイツなら、俺の新しい愛機ならやれますって!」 


「はああ…(少佐や大尉の腕は、本物だ!機体のせいじゃねえってのになあ…)」


ギュウウンンッ! ビシュッ! ビシュッ! バン!


「よし、これでいいだろ。 少尉ッ!」


「はい、なんですかあ?」 ルンルン♪


「コイツをライデンの格納庫、1番ハンガーにつけてくれ!」


「いいですよ」 カチカチ ビュウウウウンン!


「あ、それと他のやつも全部2番から5番のハンガーにつけてくれ、頼む!」


「え? 他のってコイツら全部ですか?」


「そうだ、ここのは全部、駆逐艦「ライデン」搭載機で登録してある!」


「でも、俺以外ライナーいませんよ?どうするんですか?」


「ああ、それなら心配ない」


「と言いますと?」


「今、艦長と副長がライナー名簿を見て誰を乗艦させるか検討してる頃だ」


「誰が来るんだろ?」


ハリスは、自分の愛機を1番ハンガーにつけた後、他のブレードナイトを順番に操縦して各ハンガーに着けた。


「ふう、6番が空いてるがこれで全部だしな、いいか」


駆逐艦「ライデン」の新格納庫には、今、ブレードナイトが5機、綺麗に搭載されていた。


駆逐艦「ライデン」搭載機


ブレードナイト 「アウシュレッザD型LSビエラ」x1

        「アウシュレッザD型ライナー」x2

        「ウルグ・スパイアーD型R 5」 x2


「やっぱ、格納庫っていったらこうだよなあ」 うん


ハリス少尉は満足げに頷いた。


「あれ、アニスさんはどこいったんだ?」 キョロキョロ


アニスの姿はそこにはいなくなっていた。



ー駆逐艦「ライデン」 ブリッジー


「ほお、ブリッジ内も広く綺麗になったな」


「そうですね、これはもう新造艦並みの設備ですよ艦長」


「うむ、さて、副長」


「は!」


「ハリス少尉以外のライナーを選ばないとな!」


「はい、機体があっても、ライナーがいなくては、宝の持ち腐れですしね」 ピッ


ポン! タタタタタタ!


副長は、持っていた携帯端末、タブレットを操作し、今、手空きのライナーの名簿を表示した。


「う〜ん、どれもまだ経験不足な連中ばかりだな!」


名簿には、名前と階級、熟練度が表示されていた。そのほとんどが、学生もしくは学生上がりのライナーばかりであった。


「どうしますか?艦長」


「ふむ、誰かは選ばんとなあ…」


2人が悩んでいた時、後ろから声がかかった。


「この人、あとは全員ダメだねッ!」 


「「 え⁉︎ 」」 クルッ!


「だからこの人だけッ! 後はやめた方がいいですよ!」 ニコ


「「 アニス(さん)‼︎ 」」 バッ!


「いつの間にブリッジに…」


「今さっきですよ」


「それより、なんでコイツだけなんだ?」


「ん〜、この数値、この人だけ他の人より大きいから、それに…」


「この数値って、内包魔力量の数値か?」


「そうそう、その数値。この人は多分いい操縦者になると思いますよ」


「操縦者って、ライナーのことか?」


「操縦者をライナーって言うんだ、まあ、そうですね」


「(艦長、どう思いますか)」 ヒソヒソ


「(どうって言ってもなあ…)」 ヒソヒソ


グレイと副長が、アニスの刺した人物を見た。


【マシュー・デニス・ドライアース】


帝国学園4回生 18歳 男 初級ブレードライナー

階級  准尉

学力  A

体力  A +

魔力ライフル技能 A +

内包魔力量  3800

熟練度    ブレードナイト慣熟訓練時間 120時間

レベル    ブレードライナー Lv .C


「まあ、アニスが言うんだ、1人はコイツでいいとして」 ピッ ポン!


「他の人はどうしてダメなんだい?」


「ん、他の人は、その数値は恐らく嘘だから」


「嘘? それはこの表示されている記録が嘘という事ですか?」


「そう、たぶんこの人達は『ブレードライナーになりたい、ブレードナイトに乗りたい』って言う理由で、記録の改ざんをしていると思います」


アニスの千里眼は全てを見通す。例えそれがテーターでも、真実を暴き出す目であった。


「そんなバカな」


「いや副長、ありえない話ではない」


「艦長…」


「昨今のライナーの質が落ちているってのはたまに聞いていた。アニスのいうことが本当なら合点がいく」


「しかし、2人だけでは足りません!どういたしますか?」


「そうだなああ…」 ウ〜ン


「それ、私が推奨する者でもよろしいですか?」


「「 当てがあるのかッ! そんな者達がッ! 」」 ガバアッ!


「え、ええ、3人ほど、私がもう少し手助けすれば、ハリス少尉ほどにはなるかと」


「じゃあ、頼むッ!すぐ連れてきて、手助けしてくれ!」


「では、迎えにいってきます。その手続きを…」


「ああ、わかってるッ! 副長ッ!」


「ええ、特別に准尉枠を3つ用意しましょう」


「では、アニス! 頼めるかな?」


「ん、じゃあ行ってきますね!」 シュンッ! パッ!


アニスは一瞬で、2人の前から消えた。


「消えた…艦長ッ!」


「ああ、気にするな、アレがアニスなんだ」


「は、はあ〜…」


艦長の言葉を他所に、副長は不安げな表情を浮かべていた。



ー帝都帝国学園 校舎前ー


アランとジェシカ達は、アニスと別れて帝都学園の校舎に戻ってきていた。


「ああ、また明日から授業か…」 はあ〜


「そうだな、こんな事してるより俺達も皇太子殿下の救助に行きたかったぜ!」


「全くだ! ちくしょう! 4回生なら初級ライナーの資格が取れるんだがなあ」


「でもアラン、資格があってもブレードナイトに乗れるわけではないのよ!」


「わかってるよジェシカ! わかってるけど…」


「落ち着きなさい! きっとアニスちゃんがなんとかしてくれるわよ!」


「けどよう…」


『アラン、そんなにブレードライナーになりたいの?』


「当たり前だろ! 俺とマイロはそのためにこの学園に入ったんだ!」


『マイロもそうなの?』


「ああアランと約束しててな! 2人で最高のブレードナイト乗りになってやるって約束したんだ!」


『じゃあ、なってみる?』


「「 簡単になれる訳ないだろおッ! 」」 クルッ!


2人が声の聞こえた後ろを振り向いた。だが、そこには彼ら以外誰もいなかった。


「「 えッ‼︎ 誰もいない? 誰だッ‼︎ 」」 ババッ


シュワアアーッ!  シュンッ! スタッ  ヒュウン!  


「ん、」 フリフリ


「「「「「「 アニスちゃんッ! 」」」」」」


「ど、どうしたの?」 ガバッ!


「そ、そうだよ、殿下の救出に行ったんじゃねえのか?」


「わああッ また会えたねええ」 ギュ!


「おい! みんな落ち着けって、それよりさっきの話だけど…」


アランがみんなを止め、アニスに問いかけて来た。


「ん、だから、ブレードライナーに成ってみる?って聞いたの」 ニコ


「どういう事だよそれ!」


「捜索に出る船のブレードナイトに3人のライナーが足りなくて、その枠があるの、どう?」


「そりゃあ、成れるもんなら成りたいけど…」


「俺たちの技量じゃ、まだ…なあ…」


「ああ、習い始めたばっかだし、どこまで出来るか…」


「私の言う事と、指導についてくるなら出来るけど、どうしますか?」


「アニスちゃんの指導?」


「厳しいですけど、必ずブレードライナーに成れますよ!」 ニコ


「お、俺、俺いくよッ!アニスちゃんに従うッ!ライナーに成りたい!」


「俺も付き合うぜアラン!」


「マイロ…ああ、ああ一緒に成ろうぜ!」 ガシッ!


「おおッ!絶対だッ!」 ガシッ!


2人はお互いの手を強く握り決意した。


「じゃあ、後1人、成れるけど、どうする?」


「あのう、アニスちゃん…」 モジモジ


「ん、ジェシカ?」


「私でもいいかな?」 ジ


「ん、大丈夫だよ、私の言う事と、指導について来れる?」


「うん、私、頑張るから!お願い!」


「ん、じゃあ、この3人で、今から鍛えるからついて来て」


「「「 はい! 」」」


「じゃあ、他のみんなは待っててね」


「ジェシカ、アニスちゃん、気をつけてね!」


「無事に帰って来てください」


「ええ、わかってるわ。アニスちゃんと一緒なんだから、きっと大丈夫よ!ね、アニスちゃん?」


「ん?……たぶん…うん、大丈夫…かな?」


「「「 今の間はなにッ⁉︎ て言うか、なぜ疑問形なんだああー! 」」」 バッ!


「さ、行こうか、『アニスブートキャンプ』へ!」 シュワアアンン…


「「「  わあああーッ!(きゃあああーッ!) 」」」 シュウイイイン!


アラン、マイロ、ジェシカの3人は、アニスによって一瞬で消えていった。


「アニスちゃん、みんなは何処に…」


「ん、私のストレージ空間、大丈夫だよエリー、行ってくるね」 シュイイインッ!


「アニスちゃんッ!」 


ニコ フリフリ シュンッ! ……


アニスもまた、エリー達3人に手を振りながら消えていった。




いつも読んでいただきありがとうございます。

次回もでき次第投稿します。

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