第124話 アニスと救出依頼
―アトランティア帝国 帝都「アダム」レストラン「肉」―
「お願いしますッ! ヒクッ お姉ちゃんをお姉ちゃん達を助けてください!」 う、うう
その少女はアニス達のテーブルの前で土下座をしたまま泣いていた。
「わかった、助けてあげる!」 サッ!
アニスは躊躇なく、その少女にそう言った。
「あ、ありがとうございます」 サッ!
「(アレッ? この娘…)」 キュ!
彼女に手を差し伸べ、その手を彼女は握る。その時、アニスは、何かの違和感を感じとった。
「「「「 アニスちゃんッ! 」」」」
「ん?」 クルッ!
「アニスちゃん、いくらなんでもいきなり良いの?」
「そうよ、まだ何も詳しい事聞いて無いのに…」
「ん、じゃあ、これから詳しい事を教えてくれますか?」 ニコ
「えッ? あ、はい…」 スクッ
アニスに促され、少女は椅子に座り直した。
「まずは名前とお姉ちゃん達の事を教えてくれますか?」
「あ、すみません、僕の名前はシュレン 【シュレン・フォン・アスター】、お姉ちゃん、いや姉【ミレイ・フォン・アスター】の弟です」
「ん、やっぱり…」
「そっか、弟かあ……ん?」
「「「「「「えええーッ‼︎ 弟おおッ! しかも!公爵家様あッ!」」」」」」
「きゃああッ! 男の娘ーッ!」 ギュッ!
シュレンの隣に座っていたエリーがいきなり抱きついた。
「はッ!失礼しました。シュレン様ッ!」 バッ!
エリ-は思わず抱き着いたが、ふと、相手が公爵様と思い出し、すぐに離れた。
「すみませんッ!(おいおい、俺はてっきり女の子と思ったぞ!)」
「ちょっと待って、今、【アスター】って言った?」
「はい、僕はアスター公爵家の長男です」
「じゃあ、シュレン様はミレイ様の…」
「はい、弟です」
「失礼しました! 私、【ジェシカ・フォン・ルーカス】侯爵家です。(アニスちゃん、ありがとう、助かったわ、公爵家様、それもあのミレイ様の弟様、手を貸さなかったら、どうなる事やら…)」 サッ
ジェシカに続いて皆が、貴族風の挨拶をしていった。それに対して、シュレンも「そう大袈裟にしなくても」という事で、学園生と同じ様な扱いで行く事になった。
・
・
・
「で、なんで女の子の格好なのですか?」
「じ、実はコレ、おね…姉の制服なんです…」 カアア
「で、でもすごく似合ってます」
「エリー、茶化さないの!」
「は~い」
「じゃあシュレン様はまだ、学園の生徒では無いんですね」
「はい…すみません。この制服なら、軍の施設に入れるって知ってましたから…つい…」
帝都学園の生徒は準軍属扱いで、卒業後、帝国軍に入らなくても軍属扱いされる為、制服を着ていれば重要施設以外は、軍施設に入れたのであった。
「じゃあ、お姉ちゃんを助けて、消えてしまうって言うのは…」
「実は…」
シュレンは此処にいる全員に、2日前、皇太子であるラステル様以下、自分の姉ミレイ他20名程が、ゼルファ神帝国の船に攫われた事を話した。軍はすぐ動いたが未だ見つかっていない。国境を厳重にしたのでまだ領内にいるのは間違いない。
だが、長引けばゼルファ神帝国の連中は、さらった生徒達の内、何人かは殺し消し去るだろう。自分の姉はそんな事になれば自分から命を断ち、この世界から消え去るつもりのはずだ。そう思った矢先、『姉と同じ演習遠征に出て助かった生徒がいる、しかもクリーチャーを倒す程の力がある』と聞き、居ても立っても居られず、姉の制服を着て此処に来たと言う事だった。
「ん、わかった、ちょっと待ってね、(2日前か、確かレオンが言ってたな『ちょっと探し物』って、この事だったんだ)」 フム…
「待てよ!、う~ん…(見つけたッ! ここから随分と遠い所に、あの時の小型船だ! 動きがないのは、この国から出られないでいるんだ!)」
アニスは、その千里眼と、魔眼を使い、侵入した賊の不審船を見つけた。
「アニスちゃん、私からもお願い、前も言ったけど、私はミレイ様を助けたいの」
ジェシカがアニスにそう頼んできた。そんな時、さっきに店員が戻ってきた。
テクテク サッ
「失礼しま〜す、あのう、ご注文は…」
「あ、この店のおすすめを、8人分でお願いします」
「はい、おすすめですね、少々お待ちください。 オーダー入りま〜す」 テクテク
「さ、とりあえずシュレン様も一緒に食べましょう」 サッ
「はい…」
「なあ、シュレン!」
「え、あ、はい! なんですか?」
アニスはシュレンを呼び捨てで呼んだ。それをジェシカ達は目を丸くして慌てる。公爵家、それもそこの嫡男、次期当主に向かって呼び捨てである、慌てない方がおかしかった。
「(ちょ、ちょっとアニスちゃん)」 ヒソヒソ
「ん?」
「(年下とは言え、公爵家の嫡男ですよ!敬語、敬語を使って)」 ヒソヒソ
「ん〜、敬語の方がいいかな?」
「いえ、あなたの様な方は、初めてです。良いですよ、しなくても」
「ん、でしたら、私の事もアニスでいいです」 ニコ
ドキッ! ポッ カアアー
アニスのその笑顔に、シュレンは顔を赤くして伏してしまった。
「それでシュレン」
「は、はい」
「貴方はどこまで、今回の情報を持ってますか?」 ニコ
「え⁉︎ 」
「「「「「「 は? 」」」」」」
アニスの言葉にその場のにいた全員が驚いた。
「貴方は恐らく、たくさんの情報を持っている。だから、私達に、いえ私に近付いて来た。そうなんですよね」
「はああ…やはり、『兄』の言ったとうりの方ですね」 コクン
「ん、『兄』? お姉さんのミレイじゃ無くて、誰かから私の事を?」
「はい、聞いていました。『白銀髪でとても強く、聡明な女の子がいる』と」
テクテク カチャカチャ
「お待たせしましたあ、当店お任せコースメニューです」 ドン ドン ドン
「「「 うわあああッ! 」」」
「ごゆっくりどうぞ〜」 タタタ
「やあ〜、 ははは…すごい量だなこれは…」
「まあ、美味しそうだから食べましょ!」
「そうだな、食べるか」
「「「「 いただきま〜す! 」」」」 パクパク
モグモグ ゴクン ゴクゴク ワイワイ
一同は食事を始めた。そんな中、アニスとシュレンの2人は、食事に夢中のアラン達をよそに話を続けた。
「君の言う『兄』と、どっかで会ったかなあ?」 パク
「言ってましたよ、『逃亡中のクリーチャーを一瞬で倒した』って」 ゴクン
「逃亡中のクリーチャー?」 ムグムグ ゴクン
「ええ、あ、野営地で調理中だったとか…」 パクパク
「野営地…ああ、あの時か…」コクン
「あと、僕は軍内部にも少しツテがありまして、そこからアニスさん、貴方の事を教えてもらいました」 パク
「ん、誰だ?」 カチャ
「それは、教えられません」 ゴクン
「やはり、さっきのは猫を被ってたんですね」
「え?」 カチャ
「さっきまでは、助けを求める『か弱い身内の少女』の様でしたけど、今はそう、公爵家次期当主に相応しい物腰と物言い、全然違いますよね」 ふふ
「やはり、『兄』の仰ったとうりの方だ。謀った事お詫び申し上げます」 ペコ
「良いですよ、でもお姉さんの事は本当なんですよね?」
「はい、アニスさん、これは確かな情報です」
「ラステル様や姉様達は、まだこの領内にいます。お願いです、助けてください! 貴方なら、貴方のその力があれば、みんな助けられます」
「レオンでしたか…」 ハア〜
「え?」
「貴方の軍からの情報源…『兄』とは【レオハルト・ウォーカー】少佐ですね」 ニコ
「ど、どうしてそれを…」
「ん、別に怒ってませんから大丈夫ですよ」 ニコ
「はあ、良かった…」
「ん?」
「いや、レオン兄からは『アニスを送る、絶対に怒らせるな! アイツは俺のだ、いいな、手を出すなよッ!』って言われてました…から…あの…アニス…さん?」
シュレンからその言葉を聞いて、アニスはプルプルと震えていた。
「ふ、ふふ そうか、レオンがそんな事を…っふふふ…」 プルプル
「ア、アニスさん?」
「あーははははッ! いいだろうッ!レオンッ! 今そこに行ってやるうっ!覚悟しとけええッ‼︎」ガバッ!
「ヒ、ヒイイイイーッ! アニスちゃんが怒ったああッ!」
「あああッ! レオン兄ッ! ごめーんッ!」 ブルブル
「ん? 大丈夫ですよ、レオンにちょっとお仕置きをするだけですから…」 ニコ
「『ちょっと』って、アニスちゃん、何をするの?」
「んふふふ…聞きたい?」 ニコ
ブンブンブン!
「「「「(ヒイイイッ! アニスちゃんの笑顔がなんか怖いッ!)」」」」
シュレン以外の皆が頭を横に振り聞くのをやめた。
「まあ、全ては食べてからにしよう!」 モグモグ
こうして、食事はすんで行った。が、支払いで一悶着があった。
「あー、ごちそうさまあ…」
「では、こちらがお会計です」 パサ
「え〜、どれどれ…は?」 プルプル
「どうしたのジェシカ?」
「いつも通りパアっと会計するんでしょ」
「………」 サッ!
「うん? どうした… のおおおッ!」 ビクウウッ
「なになになに!」 ビクビク
「ちょっとお! 何よこの金額ッ!」 ババッ!
ジェシカは店員に文句を言ったが、店員は冷静に答える。
「はい、こちらの方が、『この店のおすすめを8人分で』とご注文されましたので、これが今回の、当店のおすすめ料理8人分です」 ニコ
「そうだ、俺がそう言ったんだった、ジェシカ、高いのか?」
「アラン…コレ払える?」 ピクピク
「どれどれ…なんじゃこりゃああ!」 ガバッ
そう、そこにはとんでもない金額が提示されていた。
「むりむりむりー!」
「どうすんだよこの金額、ハンパないぞッ!」
「ん? どうしたんだ?」
「あ、アニスちゃん、実は支払いでね…その、ちょっと金額がおおきくて…」
「誰も持ってないと?」
「………」 コクン
「ん、じゃあ、私が出すよ、いつも世話になってるしね」
「アニスちゃん! お金持ってるの⁉︎」
「まあ、持ってはいるが…これでいいかな?」 スッ!
アニスはストレージ、異空間よりとある金貨を一枚取り出しジェシカに渡した。
「はッ⁉︎ はあああッ! こ、これって、これってええーッ‼︎」 ブルブルブル
その場にいる全員が驚いて声を上げた。
「「「「「「「 アストラル金貨だああッ! 」」」」」」」 ドオオーッ
「ん? アストラル金貨?」
「ア、アニ、アニスちゃんッ!」 プルプル
「ん?」
「こ、コレどうしたの?」
「いや、どうしたも何も、私の財布の中身だよ?」
「え?」
「なに、コレ使えないの?」
「い、いやいやいや、充分使えるけど…」
「じゃあ、はい!使って、足りないならもう一枚出すけど…」 ゴソゴソ
「「「「「「 もう一枚いいいッ⁉︎ 」」」」」」
店員含めその場の全員が驚く!
「あ、あのうお客様は何処かの王族の方ですか?」 プルプル
店員が恐る恐るアニスに聞いてきた。
「ん、ただの平民だよ! 貴族でもないし、爵位もない!」
「(う、嘘だああーッ! 絶対ウソッ! はッ! コレはお忍びね! バラしたら牢屋行き! それだけは嫌あああッ!)」 ブンブン
「ん? これでダメかな?」
アニスにそう声をかけられて、店員は我に帰る。
「はッ! はいッ! 大丈夫ですッ! 今、お釣りをお持ちします!」 タタタ
店員はアニスから金貨を一枚手に取り、走ってレジの方に向かった。
「ア、アニスちゃん…」
「ん?なにジェシカ?」
「そ、そのう…」
「ん?」 コテ
「さっきの金貨、まだ持ってるの?」
「ああ、この金貨か?」 サッ!
アニスはもう一枚、先ほどと同じ金貨を出した。
「そうッ! それッ! ちょっと見せてもらってもいい?」
「ん、なんだったらあげようか?」
「「「「「「「 はあああッ⁉︎ 」」」」」」」
「アニスちゃん!この金貨、一体いくらの価値があるか知ってるの⁉︎」
「ん、価値?(確か前使った時は、宿屋で1泊2食付き、それが10日分だったかなあ)」
「そうよ! 価値!」
「宿屋10日分…位かな?…」
「ち、違うわよッ! これ一枚で貴族なら1年、平民なら3年は暮らせるのよッ!」
「え? そんなに?」
タタタ ガチャガチャ ドサッ!
店員は2人やってきて重そうな袋を4っつ、テーブルに置いた。
「お待たせしましたあ! こちらがお釣りになります」
「え! え〜… この袋はなに?」
「はい、この店と近所から借りてきました! 金貨、銀貨と銅貨です」
「うわあああ…どうしよう…」 ツンツン
「アニスちゃん とてもお金持ち… 貴族以上…」
「すごいお釣りの量…」
しばらく悩んだ後、アニスは店員に言った。
「これ、こちらに預けますから、このメンバーが来たらここでの飲食費に当てて下さい」
アニスは店員に4っつの袋を押し付けた。
「はい、では、こちらの8名様の飲食費用に、当店で預かっておきます」
「ん、宜しくお願い」
そう言って、アニス達は店を出た。
「アニスちゃんいいの? 私たちは助かるけど…」
「ん、あそこのお店、料理も美味しかったし、皆んなも利用してね」
「「「ありがとう!アニスちゃんッ!」」」
「ん、さてシュレン」
「はい、アニスさん」
「今から、行ってくるから」
「「「「「 え⁉︎ 」」」」」
「貴方のお姉さん、ミレイを助けに行ってくる」
「で、でもどうやって?」
「助けてって依頼をしたのは君、シュレンだよ!」
「はい…」
「レオンにも言いたい事があるから行ってきます」
「ここから行くには船が入りますよ?」
「グレイに頼んで連れてってもらうから、大丈夫ですよ」
「グレイ?」
「ああ、さっき乗って来た船です」
「駆逐艦ライデンの事ですか?」
「ん」 コクン
「でも、あの艦は今修理中だと聞いてますが?」
「ん〜、すぐ直りそうだから大丈夫、ジェシカ、アラン、皆んな、私行ってくるね」
「「「「「 アニスちゃんッ! 」」」」」
「大丈夫ですよ、公爵家の依頼、それとジェシカの頼み、それを受けて来ますね」
「アニスさん、よろしくお願いします。姉をミレイ姉様をお願いします」 ギュ
「ん、行ってくる」 ギュ
「アニスちゃん!私達はついていけないけど、お願いね!」
「ん、さっきの金貨、ジェシカに渡しておきます」
「いいの?」
「帰るまで預かっていてくださいね」
「きっとよ! きっと帰って来てね!」 ギュ
「はい、きっとです」 ギュ
「「 アニスちゃんッ! 」」 ギュウ!
エリーとルナがアニスに抱きついて来た。
「アニスちゃん、ちゃんと帰って来てね」 ギュウ
「アニスちゃん、無事に帰って来てくださいね」 ギュウ
「ん、帰ってくるから」 ギュウ
「「「 アニスちゃん俺達も待ってるからなッ! 」」」 サッ!
「はい、待ってて下さいね」 ニコ
そう挨拶した後、アニスは再びカルディナ軍港、駆逐艦ライデンの元へ向かった。
ーカルディナ軍港 駆逐艦ライデン 接舷ベイー
ギュイイイイイ! ガコンッ! バチバチバチ ジジッ ジジジッ!
「班長ーッ! フォトンジェネレーター取っ替えますぜえッ!」 ゴンゴンゴン!
「おうッ!今行く、ちょっと待ってろ!」 タンタンタン
「新、機関取替終了ーッ! 動力接続ッ! 簡易テストおおッ!」 ヒュウイイイイッ!
「さすが少佐、もうここまで直してしまうなんて…」
駆逐艦ライデンは、修理開始から3時間、すでに大半が直っていた。これには修理スタッフの腕と、あまりある部品と修理機材、そして、駆逐艦ライデンの修理のしやすさのなせる業で会った。
ガコン ガコン ガンガン バチバチバチ!
修理中の騒音の中、副長の元に艦長のグレイが駆け寄って来た。
ダダダ!
「副長ーッ!」 ダダダ
「うん? あ、艦長ッ!」 サッ
「副長、アニス達、保護した生徒達はどこだ」 ハアハア
「は? 学生達ですか?」
「そうだ、今どこにいる」
「それでしたら、既に下艦して帰りましたが」
「なんてことだああッ!」
「か、艦長?」
「総司令がその生徒達、特にアニスの嬢ちゃんを呼んでるんだ!」
「ええ!、しかし下艦してからすでに数時間、もう学園の方にいるのでは?」
「学園には連絡したがまだ帰ってないそうだ」
「困りましねええ…」
「ああ、困った…」
2人が困り果て、修理中のライデンを見ていると、舷側のタラップ付近に1人の学園服を着た少女に姿を見つけた。
「艦長!」
「ああ、いた! すぐに行くぞ!」 バッ!ダダダ!
「はッ!」 ダダダ
ガンガン! ジジッ! ガコン!
「ん、すごい、こうやって直すのか…」 テクテク
「おいッ! そこの嬢ちゃん! 危ねえからもっと離れなッ!」
「ん、あ、わかりました」 テクテク
そこへ、艦長のグレイと副長がかけてやって来た。
「アニスッ!」 ダダダ
「ん? あ、グレイだ」
「アニスッ! よかった」
「ん?」
「総司令が会いたがってるんだ、ちょっといいか?」
「私もお願いがあります」
「うん? 私で叶えられるなら良いが、なんだ?」
「グレイ艦長、ライデンの修理が終わったら、私を一緒に乗せて行ってもらえませんか?」
「は?、君をか?」
「はい」
「何のために?」
アニスはグレイの耳元に近づき、小声で話した。
「(皇太子殿下とその他の学生達の救助にです)」 ヒソヒソ
「なッ⁉︎ なぜそれをッ!」 ババッ!
「ダメですか?」
「まだ居場所も特定されてないのだ、どこに居るかわからないのだぞ!」
「居場所なら大体わかりますよ」
「なにッ! それは本当なのか?」
「はい、2日前の無人船から一隻逃げて行った小型の船があります」
「小型の脱出用潜空挺か? そんな物がいたのか?」
「はい、で、私はその船の位置がわかります」
「なんとッ!」
「艦長ッ!」
「うむ、早速そのことも含めて来てもらえるかな、ライデンには乗せてやる!」
「わかりました」
アニス達は、大陸艦隊総司令官の元へ向かって行った。
いつも読んでいただきありがとうございます。
次回もでき次第投稿します。