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第117話 アニスVSクリーチャー 朝食を邪魔する者達

―アトランティア帝国 森林地区野営地―


ドドドンッ! メラメラメラ!


『ギッ ギガガ ギイギッ!』 ズンッ! ズンッ!


それは、あまりにも突然だった。清々しい朝の朝食前の場に、突如として現れたそれは、体長12mもの巨体を誇る大型移動物体、意思があるのか、その場にいたアニスに向けて、口を開き、眩い閃光を放ってきた。 見た目は昆虫の形をとった物体だったが、その体は金属のようなものでできており、複眼のような眼は光り、逆関節の腕には、異様な形をした筒状の武器を持っていた。


「アニスちゃんッ! アニスちゃーんッ! いやあーッ!」 ブンブンッペタンッ!


アニスが調理をしていた辺りは、一面火の海とかし燃え続け、かまどに使っていた石は、その熱で融解し溶けていった。 とてもその場所には、人などが生存できる状態ではなかった。


その状態を見てジェシカは、アニスの生存を絶望し、その場に腰を落としてしまった。


「いやあッ!いやあッ!」 ブンブン


「ジェシカ、落ち着いて、早くこの場から離れるよ」 グイッ!


「でも、アニスちゃんが、アニスちゃんがああーッ!」 フリフリ


「くそうッ! クリーチャーめえッ!」 ブブブッ! タンタンタンッ!


キンキンッ!カンッ!


アランは、怒りに任せて魔力ライフルの引き金を引き続けた。


「アランッ! 乱射はダメだッ! 魔力がなくなるッ!」


「うるさいッ! よくもアニスちゃんをッ!アニスちゃんをおおッ!」 ブブブッ! タンタンタタタンッ!


アランは、ありったけの魔力を振り絞り、魔力ライフルを打ち続けた。が、クリーチャーのその体には、全くの無力であった。


「くそッ!くそッ!くそおおーッ!」 タンタンタンッ! カシカシッ!


「うッ!」 フラッ!


「アランッ!」ババッ!


「くそッ!、魔力…ぎれ…だ…」 バタンッ!


「だめだッ! 気を失ってる! オスカー手を貸してくれッ!」


「はいッ!」 ダダダ


「さあ、そっちを持ってくれ!」 グイッ!


「はいッ!アランさんしっかりッ!」 グイッ!


2人がアランを抱えて、その場から離れようとした時、クリーチャーはその3人に目標を定め、再び口を開き始めた。


『ギギイイ! ガア ギイイ』 ズンッ! ズンッ! カパッ!

 ヒイイイイーーッ!


「マイロッ! 急いでッ! また撃ってくるわッ!」


「エリーッ! お前も早くジェシカを連れて森の中へ行けッ!」


「う、うんッ! ルナッ! 早くするよッ!」


「あ、ああ…」 カタカタ ペタンッ! ショ~…


「ルナ…あなた…」フルフル


ジェシカは、アニスが突然の攻撃を受けて消えた事に放心し、ルナはその恐怖で腰を抜かして、下着を汚してしまった。


「エリーッ! 何をしているッ!早く行けええッ!」


マイロは必死にアランを担ぎながら、エリーに叫んだ。


「むり…もう無理よおおッ!」 ブンブン


「エリー…」 ググッ ザッ


「もう、みんな助からない…死んじゃう、みんな死んじゃうんだわ…」うう、


ヒイイイイーー


アラン達3人を捉えたクリーチャーの口が、より一層輝き、ついに撃ってきた。


「ダメだあッ!(エリー、君だけだけでも生き延びてくれ)」 ググッ!


『ギガアアッ!』 ドオンッバアアアアー!


「アランッ! マイロッ! オスカーッ!」 


エリーはクリーチャーの攻撃に晒された3人に向かって叫んだ。


「「 うわあーーッ! 」」 グッ


シュンッ! スタッ!


「《アルテミス.リングッ!》」 キンッ! パアアアンンッ! ドバッバババーッ!


「「 ううッ! えッ⁉︎ ええーッ‼︎ 」」 ババッ


ドバアアアアアアンンン!  チリチリチリ…シュウ〜…ヒュウウウ…


あの凶悪な破壊光線を完全に防ぎ切り、3人の前に1人の少女が、白銀髪と帝国学園の青いスカートを靡かせて立っていた。


「「「 アニスちゃんッ! 」」」 


「ん、ごめんね、大丈夫ですか?」 ニコ シュウウ〜…


「う、うう、よ、良かったああーッ!」 


「生きてた…アニスちゃん生きてた…ジェシカッ! アニスちゃんは無事よッ! しっかりしてッ!」 バッ!


「え⁉︎ 何? へ⁉︎ アニスちゃん? 生きてたッ! 良かったああッ‼ わあああーッ」 ポタポタポタッ


マイロは、アニスの無事と自分たちの無事を合わせて叫び、ジェシカとエリーは涙を流し安堵した。


「じゃあ、後は私がしますから、下がってくだい」 スッ!


「あ…ああ、頼んでいいかな?」


「 ん、」 ニコ コクン


「うッ…よ、よし、オスカー、この場を離れるぞ!」 カアアッ グッ


「はい! アニスちゃんも気をつけてッ!」 グッ


「ありがとうございます」 ペコ


アニスの笑顔の返事をもらい、マイロは、顔を赤くしながら急いでその場から離れていった。


「さて、クリーチャーだっけ?」 ジッ!


『ギギ! ガアア ギガギッ!』 ブンッ! シュアン! シャッ!


アニスに問いかけられ、クリーチャーは、武器を持っていない腕の方で、アニスに殴りかかってきた。その腕には、肘であろう部分から、鋭い刃のついた剣が伸びてきていた。


「ん! 《縮地!》近接体技!《破装連打》」シュン! ダダダダダッ!


ダンッ! バンバン! ドゴッ! グシャッ! ボゴオオオ―ッ!


『ギッ! ガアッ! グガ! ギャギャア―ッ!』 ビュンッ!

 バン! ダン! ドンッ! ゴロゴロゴロッ ドゴオオオンンッ‼ バラバラバラッ!


アニスに刃のついた腕で、殴りかかってきたクリーチャーだが、それを軽くかわされ、更にアニスの近接体技が激烈し、12mもの巨体がまるで人形のごとく宙に浮いたり、地面にたたき伏せられたり、しまいには吹き飛ばされ、近くにあった大岩に当たって止まった。


吹き飛ばされ倒れる、瓦礫の中にいる巨体のクリーチャー、それを、汗一つかかず、涼しい顔をして颯爽と立っている白銀髪の少女。その姿に、その場にいた者全員が、目を奪われていた。


「アニスちゃん…凄い…」 ブルッ


「す、すげええッ! あのクリーチャーを素手で吹っ飛ばすなんて…」


「あは、やっぱり私は間違っていない! 彼女なら、アニスちゃんならきっと…」 ウルッ


気が付いたアランやマイロ、ジェシカが、目の前にいる少女、アニスの絶大なる強さに感動していた。


『ギギャ―ッ! ガギガギッ!ギギイ―ッ!』 ズリズリ! ズンッ!


「ん、まあ、打撃術じゃあこんなものか」 ふう


『ギイイ―ッ! ギャ!ガアアッ!』 カチャ! バンバンバンバンバン!


起き上がり、体制を整えたクリーチャーは、筒状の武器をアニスに向け、そこから無数の摩弾を放ってきた。


「なんだあれはッ⁉ クリーチャーが摩弾だとお⁉」 ググッ


「なんて数なのッ! アニスちゃんッ!」


「ん、《グレイジャス.ランスッ!》」 キュンッ! シャシャシャシャシャッ!


アニスはクリーチャーの出した、無数の摩弾に対し、氷結系の魔法で対処した。


「なッ!、氷だとお⁉ 氷魔法は最も難しい部類の魔法だぞ、それを…」


シュシュシュシュ! バンバンバンバンバン! バーンッ!


「ん、こんなものか… さて、クリーチャー、覚悟はいい?」 ギンッ!


アニスの魔法で、クリーチャーの摩弾はすべて、消え去ってしまった。それを見たクリーチャーは動揺を見せ始めていた。


『ギョオオ―ッ! ギャギャッ! ガア ギャッ!』 ザザッ! ビク ザザ!


「おい見ろよアレン」


「ああ、俺も気が付いた」


「「 クリーチャーが怯えてる! 」」


「凄い 凄い 凄~いッ! アニスちゃんって、こんなにも強かったんだ…」 ポ~


ここまでくると、アランやジェシカ達は全く恐怖を感じなくなっていた。あまりにもアニスが圧倒的に強く、相手を押していたから、その場の雰囲気も変わっていったのである。


『ギャアアッ! ギョギョッ! ガガアアーッ!』 ギュウウウンンッ!


アニスに怯えたクリーチャーは、いきなり叫んぶと、体中が真っ赤になり始めた。


「ん?今度は何だろ?」


「お、おいアランッ!あれってまさかッ!」


「ああ、まず間違いないッ! アニスちゃんッ!」


「 ん? 」 クルッ! ファサッ


「そいつは自爆するつもりだーッ! 爆発した時、周りに散弾をぶちまけるッ!この辺りが無茶苦茶になってしまうんだーッ! 俺達の事はもういい! アニスちゃんだけでも逃げてくれ―ッ!」 グッ!


「くそッ! ここで自爆かよ!」 ググ


「もうだめだわ…散弾からは逃げられない… アニスちゃん…」


「ジェシカ…」


「ふむ、散弾か、そうはさせないッ!」 グッ!


アランから情報を聞くと、アニスは、クリーチャーに近づいていった。テクテク


「お、おい、今の聞いてないのか?」


「アラン、たぶんアニスちゃんの事だ、まだ何か打つ手があるんだろ」


「アニスちゃん凄いです。僕もいつかは…」


アランとマイロ、そしてオスカーは、その場から動きもせず、危険を承知でアニスの動きを見守っていた。


「ジェシカ、どう思う?」


「私はアニスちゃんを信じる! だから、ここから動かないわ!」 ビシ


「そうね、私達のアニスちゃんだもん、信じてあげなきゃね」 ニコ


「そう信じる、あと、エリー?」


「うん? なあにルナ?」


「パンツちょうだい」


「は?」


「ちょっと、汚しちゃったから、あなたのちょうだい」


「はあ? ふざけないで! 自分のをとってきなさいよ!」


「テント、燃えて、もうない」


「へ?」


見ると、最初の攻撃で、かまどもテントも何もかもが燃えて、溶けて、何もなくなっていた。


「あら〜、何もないわね」


「だからちょうだい」


「これはあたしんだッ! あげるわけないでしょッ!」


「けちッ!」 プウ〜


ジェシカ達の喧騒をよそに、クリーチャーの巨体が真っ赤に加熱していった。


『ギャ ギャギャア! ゲ、ガ、ギ、ギュ…』 ブワアアアガガガッ!


「それが、お前達のカウントダウンか?」 テクテク スタッ!


『ギョギャアアア―ッ! ギャアッ!』 ザリッ! ザリッ!


「悪いけど、爆発されると困るんだ」 シュリン スチャ!


アニスは、背中腰裏に装備しているの神器、ミドルダガーの「アヴァロン」を抜き構えた。


「じゃあね、《刹那!》神級撃滅剣技!《アルテナ.グラン.バスターッ!》」

 シュンッ! ヒイイインンッ ドギュウウウウウンンンッ!


シュバアアアアーーッ! ジュウウウウ……


『ギッ!ギャガアアーッ…ア…ア…』 ジュワアッ!ジャアアア……


アニスの一撃はクリーチャーのその巨体を包み、元素分解の末、消えていった。


ビュホオオオオオンンン…シュウウウウウウー…


そこには、技を出し終わった、白金髪と青いスカートを靡かせたアニスが1人、立っているだけだった。


クルクルクルッ! チャキンッ!


アニスは神器「アヴァロン」を、手の中で回しながら、腰裏の鞘に収めた。


「ん、終わったよ」 ニコ テクテク


「「「「「「 や、やったあああーッ! 」」」」」」 タタタタッ!


ガバアッ! ギュウウッ! ギュウッ!


「え? ギャアアアッ! 潰れるう〜…」 キュウ…


「凄い、凄いよッ! アニスちゃんッ!」 ギュッ!


「もうだめかと思ったの!ありがとう!アニスちゃん!」ギュ!


「うん、私のアニスちゃんッ!」 ギュウッ!


「アニスちゃんすげえぜ! クリーチャーを倒しちまうなんて!」 ババッ!


「あッ!俺も俺もッ!(おお~!柔らかい)」ガバッ! ギュ


「じゃあ僕も!(わああ、これが女の子)」 ギュウ!


「ちょっと! あなた達ッ! アニスちゃんから離れなさい!」 キッ!


「そうよ! 女の子に抱き着くなんて!」 ジ!


「アラ~ン… 離れなさいッ‼」 ギンッ! ビシッ!


「「「 はいッ‼ 」」」 ババッ!


アラン達3人は、ジェシカの一睨みで、アニスから離れた。


「ふう~…」


「アニスちゃん、ごめんなさい、大丈夫ですか?」


「ん、大丈夫ですよ」 ニコ


ぐう~


「安心したら、腹減っちまったぜ!」 ハハ


「もう!マイロったら!」


「ん、何か作りますね、ちょっと待っててください」


「じゃあ、私手伝う!」


「私も!」


「ルナ!ちょとこっち来て」


「なに?」


「(あなた下着はいいの?)」 コソコソ


「(替えたい、でもない)」 コソコソ


「(どうするのよ)」 コソコソ


「ん?どうしたんですか?」 サ


「あ、アニスちゃん!(そうだ!)」


「 ん? 」


エリーは小声で、アニスの耳元に近づき話した。


「(アニスちゃん、替えの下着もってる?)」


「(ええ、ありますけど)」


「(あるの!よかった、じゃあ、ルナに分けてくれないかしら)」


「(いいですよ、じゃあ、昨日のお風呂付テントを出しますので、その中で着替えて下さい)」


「ありがとう!」 ギュ


「ルナ! アニスちゃんがテントを出すからその中にあるって」


「本当ッ! アニスちゃんありがとう!」


ヒュウウウンン! パサッ! タンッ!


「いいですよ、ついでにお風呂もどうぞ、脱衣場のクローゼットに有りますから好きなの選んでください」 ニコ


「「 え? いいのッ⁉ 」」 パアッ


「はい、構いませんよ」


「あのう アニスちゃん」


「ん? ジェシカ?」


「わたしもいいかな?」 もじもじ


「ええ、どうぞ」 ニコ


「ありがとう!」 ギュ


そうして、ジェシカ達3人は、アニスの出したテントの中に入って行った。


「さて、何か作りますか」 グイ


「あ、俺達は薪をひろってくるぜ!」


「はい、ついでにかまどになる石もお願いします」 ニコ


「任せてくれアニスちゃん」 グッ!


「じゃあいくぞ」


「「 おおー! 」」


アラン達3人は、森の中へと入って行った。

          ・

          ・

          ・

ーアトランティア帝国 森林地区上空ー


シュウウウウウウーー


ピッ! ビービーッ!


『アルファー1より各機へ、この辺りだ、クリーチャーを探せッ!」 ピッ


『『 了解 』』 ピッ


シュワアアンンー 


彼らは、高空から速度を下げ、森林地区に降下して探索を始めた。


ヒュウウウーーーー


「(何処だ? 何処に隠れた? ん?)」 ピピピピッ!

 ビービー『異常エネルギー反応ヲ感知、回避シテクダサイ』


「 何いいッ! 」 グイッ!  バウウウッ! ドンンッ! グイイイ!


彼の機体は緊急制動をかけ、方向を変え急上昇した。


『アルファー1より各機へ、緊急事態だッ! 天頂方向へ緊急離脱せよ』 ピッ


『アルファー2 了解』 ピッ バウウウーー


『アルファー4 了解』 ピッ バウウウーー


彼らは3機共、上空へ急上昇していった。 その時前方に一筋の光が上空へ向けて放たれた。


ビユウウウウウウウーーーーッ!


ビービービービーッ! 


「なんだあれは⁉︎」 


『こちらアルファー1 ライデンCIC聞こえるか?』 ピッ


『こちらライデンCIC アルファー1どうぞ』 ピッ


『森林地区 チャートNo.13 ポイント25辺りで異常エネルギーを感知、詳細をこう』 ピッ


『ライデンCIC 了解』 ピッ


『隊長! クリーチャーの反応がありません!』 ピッ


『無いわけないはずだッ! 先程まであったのだぞ!』 ピッ


『ですが、いくら探知しても無いんですッ!』 ピッ


「(消えた? そんなはずは無い、たとえ破壊されても残骸から反応があるはずなのだ。消えるなど考えられん!)ん?」 ピピー


『ライデンCICよりアルファー1 コンタクト』 ピッ


『こちらアルファー1』 ピッ


『アルファー1 クリーチャー反応は皆無、なお、先程46メルガノンのエネルギーを感知 至急調査せよ』 ピッ


『アルファー1よりライデンCICへ エネルギー測定に間違いはないか』 ピッ


『ライデンCICよりアルファー1へ 測定に間違いなし、留意せよ』 ピッ


『アルファー1 了解 これより調査開始する オーバー』 ピッ


『ライデンCIC了解 これ以降CICよりコントロールに移行 アウト』 ピッ


ヒュウウウーーー ピッ  ピッ


『アルファー1より各機へ 戦闘終了、調査行動に入る』 ピッ


『『 了解 』』 ピッ シュウウーーン


「(46メルガノンだと? 要塞砲並みじゃねえか、なんだって言うんだ)ん!」 ピピッ 『前方、500mニ、帝国人民反応』


「人だと? こんな森の中にか?」


『隊長、人がいます! どうしますか?』 ピッ


『確認する! 行くぞ!』 ピッ バウウウッ!


『『 了解 』』 ピッ バウウウッ!


3機は人の反応があった場所へ向かって加速していった。

          ・

          ・

          ・

ーアトランティア帝国 森林地区野営地ー


ふんふん♪ コトコトコト ジュウ〜 トントントン 


アニスは、アラン達が再度作ったかまどで、再び朝食を作っていた。


「よし、スープは完成、後はサラダに…」


「アニスちゃ〜ん!」 タタタタ


「ん、ジェシカ、どうだった?」


「アニスちゃん、ありがとう! これ、凄く着心地いいんだけど」 サッサッ


「新品ですから、気に入ったんならどうぞ」 ニコ


「いいのッ!」 パアア!


「どうぞ、差し上げます」


「アニスちゃんありがとう!」


「さあ、盛り付けしてっと…」 カチャカチャ  ササッ!


アニスが皿に朝食を盛り付けようとしたその時、再び邪魔が入った。


ビュウウウーッ!  ブンッ! ビビーッ!


『目標発見ーッ! アルファー1 降下するッ!』 ピッ  バアアアッ! 


ビュウウウーッ! ズウウウンンッ! ヒュウウンンンッ…


「きゃああーッ!」 ババーッ!


「うおッ! す、凄ええッ!『ブレードナイトッ!』本物だあッ!」 ビューッ!


「アランッ! 正規軍の機動兵器だッ!でけええーッ!」 グッ!


「凄い! 凄いですよッ! アランさん!マイロさん! 感動です!」 じ~ん


「もうッ! 何処の部隊よッ! 髪が無茶苦茶じゃ無いッ!」 プン


キュウウンンン…… ピピピピ シュウウーーー…


アニス達の野営地に降り立ったそれは、アトランティア帝国正規軍 第一方面隊所属の人型重機動兵器、「ブレードナイトの『アウシュレッザ』」であった。 


ピッ ピッ ピピピピ  シュウウウ シュウウウ…


アニスは目の前に降りてきたそれに近づいていく。そしてその足元まで来て、それを観た。


テクテク コンコン サスサス ガンッ!


「なんだこれ?…」


アニスは、初めて見る巨大兵器を触り興味を持ち始めた…




いつも読んでいただきありがとうございます。

次回もでき次第投稿します。

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