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第1話 女神の異世界人たち 前

初投稿作品です。仕事の合間に書くので投稿は不定期です、ですので気長に読んでいただければ幸いです。


無から有へ、繁栄から破滅へ、生から死へ、創造から破壊へ、そして有から無へ、森羅万象、生殺与奪この世のこだわりでありそれをなすことのできる存在、いわゆる神という名を頂く存在がある。

神は幾多の世界、異世界、新世界など様々な世界を創造し、その数に比例して神も数多く存在する。


私は、そんな神々のいる世界を創造できる存在の一人であり、名を【ジオス】という。


今、そんな神々の一柱である女神【エレンディア】の創造世界一つ、魔道世界アークの様子を見てみよう。

そこは、魔道世界アークにある三大陸の一つアグニ大陸の一角、聖王国カルナの国境付近にある城塞都市パルマ。

隣国のディアル皇国の侵攻軍が攻め込んできている状況である。

城塞都市パルマ守備隊本陣内では、数多くの守備兵達が指示、指令、命令、報告をしていた。


ーパルマ守備隊本陣ー


「索敵魔獣兵3番より報告! 敵集団を発見! 旗印は紅蓮の虎、ディアル皇国軍第2侵攻軍と確認!」

「数は捜索範囲内でおよそ5000! 騎馬隊を中心に密集突撃体形を布陣!」

「城門手前まであと2500! 各隊は直ちに迎撃戦闘態勢につけ!」


兵士より様々な報告を聞き、守備隊総指揮官【マルク・ジ・アザード】は的確に指示を出していた。


「重兵部隊は門の内側で待機! 城塞砲、打ち方用意急げ! 民間人及び非戦闘員は後方都市マゲラルに避難せよ!」


「監視遠見兵より報告! 都市北方向に皇国軍と思われる空中騎兵を確認!」


「何っ! 空中騎兵だと‼、詳細を報告後直ちに反撃に向かえ!」


「位置方向、北方向約4600、高度1300、速度80キロ 兵種ワイバーン24騎です!」


「速い、皇国自慢の高速空中騎兵か、各隊上空警戒!」


「味方空中騎兵隊出ました! 飛竜隊9騎 翼竜隊4騎 接敵予想時間約10分!」


「空中騎兵の数がいつもより少ない! どういう事か!」


「ハッ! それが、半数は侯爵様の護衛に付けとの命令を受けていまして、今はこれが全力出撃です」


「クッ!仕方がない、空中騎兵は防御迎撃体形で事に当たれ!無理して突っ込むな!」

「(皇国軍め、なぜ今になって攻めてくる? 皇帝は戦嫌いの穏健派のはずなのに)」


「索敵魔獣兵3番より報告、敵陣地より攻城砲のものと思われる発砲煙! 敵の砲弾が来ます!」


兵士の報告が終わる寸前、十数発の砲弾が城壁や城内に着弾した。

城や城壁を破壊するのが目的の砲弾の威力は凄まじく、着弾したあたりには火災が起き、多数の死傷者が出た。

「敵攻城砲弾着弾!、2番城塞砲破壊!、城壁に3か所命中!、壁に穴が開きました侵入されます!」


「いかん! 直ちに防御を!、残る城塞砲全砲門撃てぇーっ!」


-ディアル皇国侵攻軍-

第2侵攻軍本陣内、その中心に大柄な偉丈夫の武将が佇む。

その名は【剛将ガイオ・ド・バクラン伯爵】ディアル皇国の勇猛な武将貴族である。


「ふんっ! パルマの守備指揮官はマルクの若造か、ということはバルザーの奴もいるな」

「(ちと厄介なじゃな)よし、空中騎兵を出しからめ手を!」

「攻城砲はさっさと撃て!楔を打ち込み突入せよ!」


「ハッ!直ちに実行します」

「各部隊に通達、全軍前進せよ、攻城砲は直ちに斉射、ワイバーン隊総員出撃せよ!」


ワイバーン隊隊長【バルター・ディ・クラウン子爵】は部下を率いて空中に舞上がる。


「総員我に続け! ゲイル!カウパー!お前たちはそれぞれ7騎を従え左右に展開!」


「「ハッ!わかりました、いくぞー!ついてこい!」」

「「「オオーッ!!!」」」


24騎のワイバーン隊が城塞都市パルマ方向へ飛んでいく。


-神界 ジオス-

「ふむ、ここの世界は魔法文明と多少進化した機械文明のハイブリット型か、まあ機械文明と言ってもその機械に魔法や魔石を組み込み使用するものばかりだから、これは魔法文化主流文明世界かな。しかし、なぜ人間という生き物は、お互いを傷つけあうのか全く分からん。なぜだ?人を創造するときの必須条件なのか?、それとも何か起因するものがあるのか、他の神たちの世界でも全く同じなのだから今度一度調べた方がよいかもしれん ん、おやおやこれは・・・」


ー城塞都市パルマ戦場-

パルマ周辺は、地上、空中ともにお互いの兵達で混戦状態になっていた。


「うおりゃーッ!」「ぐぬうーッ!」「《ファイヤー》」「《アースウォール》」「《斬刃一刀!》」

「ギャーッ!」「まだまだぁー」「《乱流破斬ッ!》」「どりゃーッ!」「誰か回復を早く!..」


キンキン、カン、ギャリン!、ドカーンッ!、グシャ‼、バン!パリューンンンンッ!ザン!

お互いの兵が入り乱れ、それぞれのスキルや魔法、剣技、体術を使い戦い、それぞれの怒声や悲鳴などが聞こえてくる。


-戦場上空-

「後ろ取ったーッ!《バレット-ッ!》」 ドンドンドンドンドンッ‼


ワイバーンに取り付けられている小型の魔道機械の筒より魔力弾が標的の翼竜めがけ高速連射する。

バンバンバンッ!(ギャオーーッ!..)狙われた翼竜に5発中3発が命中し、翼竜は叫び声をあげながら地表へ騎乗兵もろとも落ちていった。


「隊長!2騎目打ち取りましたッ!」

「おー、よくやったぞゲイル、いいぞその調子だ!そのままこの一帯を押さえろ」

「了解ッ!次いくぞー!俺に続け―」

「「おおッ!」」


ゲイル率いるワイバーン隊は高空へと舞上がっていった。


「あいつも成長したな、これなら中隊規模も任せられそうだ。しかし妙だ、敵の空中騎兵の数が少ない」

「あと、事がうまくいきすぎている。地上部隊の被害も少ない、なんだ⁈」


クラウンは何か腑に落ちない疑問が頭によぎったが、残る敵空中騎兵を発見するや否や疑問を忘れ、突進していった。


「敵飛竜確認!高速突入!《覇気突貫ッ!》落ちろぉぉぉ―ッ!」ドンドンドンッ‼


クラウンの標的になった飛竜は隣にいた翼竜と共に魔力弾を受け、力なく地上へ落ちていった。












 



 






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