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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あいつ

作者: 藤輝

俺は学校が嫌いだ。

理由は沢山ある。

俺は入学してからもう5年経つが1度も学校を好きだと思ったことがない。

なぜかというと学校の勉強は低レベルだし、運動も難しいことはなにひとつやらない、先生は性格が悪いし、友達は俺の意見に賛同しかしないし、運動神経が俺より鈍いから何をやってもつまらない。

でも最近変な奴が転校してきた。俺が嫌いなアイツが

アイツは俺がなにか言う度に反論してくるし、この間の幅跳びでは俺よりもいい記録を出した。

全てにおいてトップだった俺が初めて負けた相手だった。

しかも俺は図工が苦手なんだがアイツは図工も出来る。完成する度に俺のところに持ってきて自分の作品を自慢して、俺の作品を馬鹿にして帰っていく。だから俺は得意な算数の時間にアイツが解けない問題を目の前で解いてやって馬鹿にしてやるのだ。そうするとアイツは凄く悔しそうな顔をする。俺はその顔がたまらなく好きだ。

でも俺はアイツが嫌いだしアイツも俺のことが嫌いだろうから絶対に気が合わない気がする

卒業までに俺の方が上だと絶対に認めさせてやる





俺が転校した学校には変な奴がいた。俺はソイツが嫌いだ。

俺が前にいた学校はレベルが低すぎて全く楽しくなかった。

つまらないことで大笑いするし、教師をイジメて楽しんでた。

でもソイツはそんなヤツらとは全然違ったヤツだし俺よりも算数が得意だ。

だからソイツよりも得意な図工で作った作品を見せに行って自慢してやる。そしてソイツのグチャグチャな作品をバカにして帰る。そうするとソイツは嫌な顔をして黙っている。その嫌な顔を見ると少し可哀想に見えるがそれよりも負かしたことによる優越感に浸れるからその顔が好きだ。

ただ俺は家の環境が複雑なのであと少しでまた転校しなくてはいけない。

だからそれまでに大嫌いなソイツを負かしてやろうと思っている。





だから最近少しだけ学校が楽しくなってきた。

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