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共喰い  作者: 蜜柑箱
2/7

本性

初めのうちは2人共自分が死んで相手を助けようとし、互いにそれを制止し合っていた。

「やっぱり...ここは僕が死んで君だけでも生き残るべきだ。」

「嫌よ!私だけが生き残るだなんて...それなら私の方が死んであなたが生き残って私の分まで生きて...」

最初はお互いに一歩も譲らぬ状態だった。しかし、自分の死がすぐ間近まで迫ってくるにつれて増していく死への恐怖には抗えずに、

「そこまで云うならもう君の云う通りに、僕は君の分まで生き延びて見せるよ」

「いいえ。私こそもうあなたの云う通りにするわ。これからはあなたの思いを胸にずっと生きていくわ。」

とうとう自分が生き残る為に相手を殺そうかと考え出した。


共喰いの呪術発動から9日と18時間がたった頃。そこには、エリスの亡骸と血の付いたナイフを握り締め力無さげに立ち尽くすロンがいた。

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