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3話

しっかり挨拶が出来た事にほっとすると優雅に着席する、前世日本人の一般人とは言え今世そこは王族なのでどうしてもそれなりに気品が出てしまうのだ。


周囲からほぅっと美しいものを見たような自然なため息が出る。


「うむ、さすがは私の息子である……それでは三大公爵に優劣をつけるというわけではないが、右からファイア家、リーフ家、アクア家の順で子息の挨拶を頼む」


母上の優劣のというくだりには納得だ三大公爵は特別仲が悪いというわけではないがその下の侯爵や男爵などに派閥意識の高い者も多いと聞く。


この場に間者がいるとは思いたくないが魔法や魔法具もある、王城は魔結界が貼られているとはいえそれも万能ではない、それだけ魔法体系は多岐にわたるのだ。


「かしこまりました、それでは、ファイア家、時期当主である娘のファイア・ローゼリナのご紹介を ローゼリナ挨拶を!」


キャンプファイヤーのようなきらびらと金糸のようにも見える赤い神聖な炎のように見える長髪をピンクのリボンでポニーテールに一つにまとめた美少女が燃えるように赤い真紅の真剣な眼差しをこちらに向ける。

「ファイア・ローゼリナと申します!麗しき殿下とこのような縁談の機会に恵まれ望外の喜びにございます!未だ時期当主の身ではありますが、当主になった暁には殿下を是非お婿様に迎えたく存じあげます!」

この容姿に厳しいこの世界でこれだけ自身を卑下せずに自信を感じさせる物言い…なるほど好印象だ!

後おっぱいでかい…超好印象だ!結婚して!!

はきはきと張り切り喋るのはいいんだがなんとも溢れんばかりの胸部装甲がさっきから揺れまくってて凶器すぐる。

目が釘づけになっちまうよ、この世界にブラが無いのか貧乳が多いのか、先端のぽっちがぷっくり上を向いてて、上を向いて歩き出したくなっちまうくらいエロシズムだよどうすんのコレ、やべ鼻汁たれる。

「願ったり叶ったりで…あっ、いえ!こちらこそよろしくお願いします!ローゼリナさん」

危ない本音が漏れたか。

瞬間空気が凍る。

リーフ家時期当主とアクア家時期当主から謎のプレッシャーが吹き出す、どす黒いオーラというか例えようの無い重圧が空間に満ちる。

「……」

スッと恰幅の良い体型のアクア家当主とリーフ家当主の両名が無言のままに時期当主の顔の前に魔力を灯した手をかざす。

瞬間、ぎっちり満たされた水槽が割れるように空間の重圧が霧散する。

俺はいつの間にか止まってしまっていた呼吸を思い出したように荒い深呼吸を椅子にしがみつくように繰り返す。


時期当主両名はハッとしたような顔をすると状況を理解したのか顔を青ざめさせる。ファイア・ローゼリナは苦しそうに呼吸をする俺を痛々し気な顔で見つめると時期当主2人を睨みつけた。


しかし椅子にしがみ付き荒い呼吸を繰り返しながらも俺は必死に目と脳を動かしていた。

神聖な水色の服に包まれたブルー桃と深緑の桃がこれまたどでかいエロチック止まらなくなっちゃうようなモモチッチだったのだそれが震えるようにブルブルと、まさにバイブレー乳と言っても過言ではない光景であった。


俺は必死で脳内シャッターを切る、この一瞬に全てをカケルのだッ。

「……私がどのような思いでこの場に望んでいるかわからぬのか?」

「「ッッ」」

マッマがなんか凄んでるみたいだけど、気にせずシャッターを切る。青乳ショット、緑乳ショット、青乳ショット、

「此度の失態、公爵家にあるまじき失態だ!何よりか弱い男に無意識化とはいえ魔力威圧などと、」

乳ショット、乳ショット、

「リーフ家よ!アクア家よ!時期当主の教育が足りていないのではないか!」

ショットマーベラァース、フッフッー、

「「此度の失態ッいかようにも」」

ブラヴォー、ブラジャーねー世界だけどブラヴォー、

「で、あるか……」

「女王の名のもとに此度の婚約候補の話、白紙に戻s!」

「えっ嫌だ!!」

「「「「!?」」」」「!?」

「うううむ?嫌とな? どういう事だシャリオよ?」


「婚約の白紙は嫌なんだって! ローゼリナさんしかまだ挨拶されてないけど、でももう気に入っちゃったんだ、雰囲気とかなんかなんて言ったらわからないけど、とにかく気に入っちゃったんだ!」おぱーいが気に入っちゃったんだよ!口に出して言えないけど!おぱーいが!

危ない、あやうく致命的な展開になってしまうところだった、ここはなんとしても白紙だけは回避したいし勢いでごり押す。


「いやでもな?シャリオ こんな狼藉をか弱い男に働くような者に嫁ぐなど…リスクはあるが白紙に戻せるまたとないチャンスで…」

苦虫を噛み潰したような顔の母上に一気に畳みかける。


「僕もこう見えて王族の端くれ、立場は理解しているつもりです。母上もどうか女王の立場より冷静な判断を今一度…」

玉座に向き直り優雅に一礼をする。

「そこまで立場を思ってか…ッわかった、此度の失態、不問と致す!」


使用人は膝をつき聖人を崇めるように両手を組み、

リーフ家当主とアクア家当主は信じられないものを見たとばかりに口をあけたまま唖然とし、

当時者のリーフ家時期当主とアクア家時期当主は涙を流しながら俺に祈りを捧げていた。









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