炎上屋 1
どうもお久しぶりです。持幸です。
夏休みが終わりました。悲しいです。
ドアを開けると親友が宙に吊り下がって息絶えていた。
「そんな…どう…して…?」
あれは1週間前。
「じゃあね!絢香!」
「また明日ね!ゆづ!」
私達はそういってそれぞれの家路に着いた。また明日そういったはずなのに。
翌日、私は朝起きて学校に向かった。教室に入るとみんなの声が聞こえた。
「おはよう!ゆず!」
「おはよう!みゆ!」
今日も他愛ない挨拶を交わし、いつもと同じような1日が始まる。
ただ一つ、いつもと違うことを上げるとすれば絢香が来ていないことだ。
「あや」周絢香とは小さい頃からの付き合いで高校でも同じ学校に進学した。
誰が見ても美人だと感じるほどの顔立ちをしていて昔からよく告白されていた。
つい先日も誰かから告白されていたようだった。
「あや、どうしたんだろーね」
「風邪かなぁ」
そういえば今週は絢香の顔はいつもよりやつれていた気がする。今日の空手の稽古の前にお見舞いに行こう。
「ほら、みんな授業始めるぞー」
「授業始まるよ、みゆ」
「あっ、うん」
「あー、疲れたー!みゆ、一緒に遊びに行かない?」
「ごめん、今日は空手の日なんだ」
「そっかーじゃあまた今度ね!」
「おっけ!またね!」
そう言って私は教室を出た。
絢香の家の前に行くと見知らぬ人がいた。
絢香の知り合いかな?
しかし、その人はあたりをキョロキョロ見渡すと直ぐに帰って行った。
一体何の用だったんだろう?
絢香の家の前に立ちインターホンを押す。
しかし、反応は帰ってこない。
「絢香寝てるのかな?」
また、日を改めて来ようと思ったその時インターホンから声がした。
「その声、みゆ?」
「あや?お見舞いに来たよー!大丈夫?」
「ありがとう、まだ熱があって...まだ学校には行けそうにないわ」
「そっかー、気をつけてね!ちゃんとねぎ首にまいて寝るんだよ!」
「それは、迷信よあや」
「えっ!?そうなの!?まぁ、とにかくお大事に!今日、空手の日だからもう行くね!」
「うん、わざわざ来てくれてありがとう絢香」
「いいってことよ!じゃあね!」
そうして私は絢香の家をあとにした。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
短編小説を書くと言ったのですがまだ続きます。
予定としては10ぐらいにはおさめるつもりです。