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レヴィクトゥス  作者: 若葉
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Part5

「私、師匠を探しに行くんです。師匠もドイツに住んでたんですけどその時は昔の仲間と集まってたみたいのでたまたまパリに行っててそれで…」

アメリアの話によればこいつも師匠もバイトしながら何かを発明する集まりで知り合ったらしい。そういえばこいつの鞄の中にわけわからんことが書いてある紙が入ってたもんな。いわゆる発明家なのか?しかしこれでこいつが嘘ついて俺のあとを追っかけてるという疑いは晴れた。それに、二人行動ならどちらかが先に妹や師匠を探せし出せるかもだし人は多くて損はないだろう。しかし、ひとつ聞いておきたいことがある。

「お前はロープウェイ降りてからどうやってパリまで行くつもりなんだ?」

当初の予定では折りたたみ自転車に乗って行くつもりだったが二人となるとこうも行かない。仮にこいつが折りたたみ自転車を持っていたら話は別だが。

「え?あっ…」

「何も考えていなかったんだな。無計画にも程があるだろ馬鹿が」

「うぅ…」

案の定だな。こいつと会ってから一時間経つか経たないかだが大体分かってきたぞ。

「付いたら目的地までとりあえずレンタカーだ。もちろん割り勘だぞ」

急な予定変更だ。タクシーだとお金がかかりすぎる。当たり前だが一応免許は持っている。

「すいません…後でエクレア奢るので…」

エクレアと言った時の顔に悪意しか感じられなかった。申し訳なさそうに顔を沈めていたが絶対ニヤニヤしていた。

「クッ…殺してぇ…」

脚を組み直して外を見るともう地面が近づいてきている。

「ほら、降りる準備しろ」

重いリュックを寄せながらいう。ここである事実を思い出した。

(あ、俺免許取ってから運転したことねぇ)

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