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レヴィクトゥス  作者: 若葉
17/19

Part17

沼に行くには小高い丘を超える必要があるが、そこに一目やるとまるで侵入を阻むかのように二メートルほどの壁が丘を囲んでいた。乗り越えることもできそうにないので早速銃を使ってみる。一度引き金を引くとバイブレーション機能かなにかがあるのか、三秒ほど震えてそして止まった。チャージ完了ということだろうか。もう一度引き金を引くと、構えていなかった俺も悪いのだが後ろに吹き飛ばされてしまった。それほどの勢いで発射された空気はその泥の壁を吹き飛ばした。

「えげつねぇ…」

思わず声が漏れる。しかし、これでやっと沼内に侵入できるのだ。泥だらけのまま壁内に入るとそこは盆地のように凹んでいる。ゆっくりと坂を降り中央の方に歩く。泥は俺のすねまで使っている。

「おい、いるのか!」

声を張り上げて言う。あいつはここにいる。なんだかそんなふうに思えた。すると、沼がボコボコしだした。やっぱり、ここがあいつの巣なんだな。しかし、そこから出てきて沼の泥で形成されたのはあの人型ではなかった。明らかに小さい。

「…マーニュ?」

顔が薄く黒いため表情は見えないが体つきや着ている服などはマーニュそのものだ。

「えっ?でもどうして?」

混乱してしまっている、これはいけない、早く頭の中を整理しないと。しかし、その考えを邪魔するかのように近くで大きな音がする。

「よぉカール!あっちの神も元気そうだったぞ!!」

神だ。神がいる。もう、何がなんだかわからないよ。

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