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聖剣カリブルヌス

「聖剣、カリブルヌス」

 おれはついに、自分の持っている聖剣の名前を知ることができた。


「そう、かつて伝説のアーサー王が台座より引き抜いた聖剣だ。王となることを証明した剣。アーサー王の伝説では二本のエクスカリバーが登場する。カリブルヌスは、最初のエクスカリバーの通称だ」

「その聖剣が、どうして神殺しの鍵となるんですか?」

「それは、この剣の持ち主が“エクスカリバーの鞘”と同一視されるからだ」

「“エクスカリバーの鞘”?」


「そう、聖剣エクスカリバーは、鞘こそが本質だった。その鞘は、ひとを不死身にする聖なる力がこめられていたのだ。アーサー王は、鞘を失ったことで死亡した。そして、エクスカリバーはこの世からは失われたのだ……」

「では、どうしてこの剣は存在しているのですか?」


「この世から失われたエクスカリバーは二本目のほうだからだ。最初のエクスカリバーであるカリブルヌスは、戦いで折れたものの、この世界からは抹消されなかった。そして、この聖剣には自己修復機能がある。長い年月をかけて、キミたちの時代についに聖剣はよみがえったと考えるべきなんだろうな」

「……」

 ややこしい話で、頭がおかしくなりそうだった。


「簡単に言えば、この剣は持ち主を不死身にすると考えてくれいい」

「なるほど」


「そして、その能力は、アカシックレコードの向こう側にあるともいえるのだ。万物は、変化しながら消滅していく。しかし、この剣は、そのアカシックレコードの法則に反する力を持つのだ。これとわたしたちが持つ聖槍を組み合わせれば、アカシックレコードもろとも神たちを消去できるかもしれぬ」

「……」


「協力してくれないか? この世界のために……」



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