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聖なる槍と聖なる剣

「我らは、聖なる槍をメフィストフェレスに突き刺した。それにより、急激に能力を失ったあいつは、一つの宝玉になってしまった。不気味に青く輝くダイヤモンドにな……」

「そのダイヤはどうしたんですか」

 老人は、ついにここまで語ったかとうなづいた。


「琉球の与那国島付近にある海底神殿に封印したよ。我らの力を使ってな……」

「じゃあ、すべて解決したんですか?」

 

「残念ながら、問題を先延ばしにしたにすぎない。ロンギヌスの聖槍をもってしても、封印という一時しのぎしかできなかった。おそらく、封印はあと数年で解けてしまうだろうな……」

 彼は力なくうなだれた。


「それで、キミたちのことを教えてくれないか? 現世だけでなく、前世のこともね」

 浦島は、なにも言わずにおれたちのバックグラウンドについて言及した。

 今まで、おれたちの真実を話していなかった博士も口を開いた。


「わたしも、キミたちが何かを隠していると感じていた。真実を語ってくれないか……?」

「信じられないことかもしれませんが……」


 おれたちは、前世と転生した経緯を語った。


 ※


「なるほど、キミとさくらの結びつきが、異常に強いのは幼少期から一緒に住んでいただけではなかったのか……」

 博士はそう言って、一息つく。


「では、キミは、転生した原因が、神にあるのではないかと考えているんだね?」

 浦島はそう聞く。

 天空城から逃げる時に見た夢までおれは語っていた。


「そうなると、キミは観測者に類する役割を与えられているのかもしれないな」

 博士は、突拍子もない話にすでに順応していた。

 もし、おれたちが観測者だとすると、最後には破滅が待っている。

 今、おれたちがここにいるのは、神の意志なのだろうか?

 考えてもわからなかった……。


「キミの剣を詳しく見せてくれないか?」

 浦島はおれの剣を見つめながら、何度かうなづく。


「これなら、できるかもしれないな」

 彼は力強くうなづいた。


「どういうことですか?」

「この剣は、ロンギヌスの槍と対をなす聖剣カリブルヌスだ。これがあれば、完全なる神殺しも可能になる」

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