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偽りの玉座

 翌日、おれたちはゲートに導かれて、天空城の玉座の間に来ていた。

 ヌーさんの村とは異なり、兵士たちが整列し、おれたちを出迎える。

 厳格な雰囲気の中、前に進むと、玉座には青年が座っていた。


 厳正な雰囲気のなかで、青年はひとりだけ余裕をもった笑みを浮かべている。


「皆の者、カシウスの討伐、ご苦労だったな」

 玉座の主は、おれたちにそう言った。


「これで、この世界は、すべて救われた。カシウスの作っていた最終兵器も、やつを信奉する一派もすべて一掃された。時の旅人である汝たちの目的も完遂されるであろう」

 主は、厳格な声でそう言っていた。

 昨日の黄金竜の姿とは異なり、また青年に擬態した姿で……。


「お主たちには、格別の功がある。なにか、望みはないか?」

 そう言われて、おれは前に進み答えた。


「エンシェントドラゴン様、ひとつだけ教えてください」


「なんだね?」

 青年は、口角をすこしだけ上げた。

 

「あなたの真の目的は一体、何なんですか?」


 おれの右手は、カシウスから託された黒い物体を強く握りしめていた。

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